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家に来た奴らが騒がしい
第10話 さあ、アニメの鑑賞会だ
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俺はヒナミ達の行動力を甘く見ていたのかもしれない。
お茶とお菓子を用意してさあ見るぞとテレビの前に腰を下ろすなりもう来やがった。
部屋の床に現れる見慣れた輝く魔法陣。彼女達が召喚術を行う時にいつも現れる光だ。
そして、召喚の道を通って三人が姿を現した。収まる光。役目を終えた魔法陣が消え去った。やって来たのは異世界の学校の制服を着た中学生ぐらいの年頃の少女達。
年齢なんて聞かないよ? 失礼だってことぐらい分かってるし、さりげなく訊けるコミュ力がねえ。
「魔王様、お邪魔します」
「何かわたし達に手伝えることはありますか?」
「何でも出来るだけ……やります」
三人とも向こうの世界で見慣れたファンタジーの学校の制服の上に召喚部オリジナルらしいマントを羽織っている。
ヒナミは部長らしくやる気に満ちた顔で、フェリアは好奇心に満ちた無邪気な猫みたいな顔で、セレトは控えめだがやる気はある顔でやってきた。
俺は人が増えて狭くなった気がする部屋で訊ねる。
「お前ら、何しに来たんだ?」
「もちろん、雑事を片づけるお手伝いをしにです」
「お姉に訊いたら、魔王様はしばらくこっちでやる事があると聞いたので」
「邪魔をしないようにと言われたんですけど……」
「そうか……」
俺は考える。せっかく来てくれたのに、アニメを見るから今すぐ帰れと言うのも酷だろう。了承することを前向きに検討して訊ねることにする。
「手伝ってくれるのは構わないが、そっちの学校はいいのか?」
「はい、二連休なので」
どうやら向こうの学校もこっちと同じ境遇のようだ。まあ、学校に行く日があれば、休日もあるのはどこの学校も同じか。
俺は迎えることにして、席を薦めた。
「まあ、こっち来て座れよ。これからアニメを見るからな」
「アニメ? ですか???」
ヒナミが首を傾げている。部長が知らないのに部員が知っているはずもない。フェリアとセレトも不思議そうにしている。
彼女達には説明が必要なようだ。
俺はなるべくくだらないことに聞こえないように言った。
「娯楽に触れて見聞を広めようと言うことさ。まあ、見れば分かるさ」
「なるほど、知識を得るための活動ですね」
ヒナミは彼女なりに納得したようだ。さすがは召喚術を研究している部活の部長。研究熱心な彼女は一番に俺の隣にやってきた。
肩が触れそうで緊張します。だってすぐ隣に女の子が座ってるんだもの。俺はちょっと離れた方がいいかと腰を浮かしかけるのだが……
「わたしも見聞を広めます」
フェリアがすぐに反対側の隣に座ってきた。挟まれたあ! 回避失敗である。
彼女の瞳はこれから何が始まるのかと子供みたいにわくわくしている。
なるほど、フェリアなりに未知のものへの探究心があるようだ。
俺はなるべく冷静であるように努める。魔王であるこの俺がたかが両隣に女の子が座ったぐらいで緊張するはずなど無いのだからー。
俺は左右を挟まれて暑いなあ仕方ないなあと自分に言い聞かせながら、振り返って立ったままのセレトに声を掛けた。
「お前もこっち来いよ」
「は……はい」
セレトは近づいてきてヒナミの隣に座るのかと思っていた。ら、
「えい」
その前を通り過ぎて、俺の膝の上に座ってきた。
君どこに座ってんの!?
「あ……」
「「ああ!」」
何も言えずに驚く俺と、両隣で声を上げる二人。セレトはきょとんとしている。
「こっちと伺ったので。駄目でしたか?」
「いや、別に駄目じゃないぞ。構わないぞ」
俺はなるべく動揺しないように言う。
セレトは三人の中で一番小柄だし困らないだろうしな。
「魔王様、迷惑だと思ったらすぐに言ってくださいね」
「ああ」
ちょっと鼻息を上げたヒナミの言葉に俺は頷く。
「これから何が始まるんでしょう」
フェリアはわくわくしている。彼女の好奇心に答えられるかは分からないが、俺は録画したアニメを再生することにした。
リモコンを手に取ってボタンをポチー。
三人の目はすぐに驚きに見開かれた。
「凄い。これは映像を投影する装置なんですね」
「さすが、ヒナミには分かるか」
研究熱心な部長だけあって、ヒナミはアニメの内容よりもテレビの技術に興味があるようだった。
そう言えば前に来た時はテレビ見なかったな。俺は今頃になってそんなことを思い出す。
「でも、これだけ鮮明に映すなんて……凄い……」
圧倒されているヒナミの反対側ではフェリアが……
「あはは、あいつ馬鹿―。馬鹿ですよね、魔王様―」
「ああ、あいつは馬鹿だなあ」
アニメで馬鹿やってるキャラを見て、大笑いしていた。これってそんなに笑えるアニメだったのだろうか。子供の感性はよく分からない。
セレトは真面目な顔をしてじっと画面を見つめていた。どうやら集中しているようだ。
そんなこんなで一本目を見終わった。撮りためたアニメはまだまだあるぞ。俺は次を見ようと思うのだが、フェリアが横からおねだりをしてきた。
「魔王様、もう一回。今のもう一回見たいです」
「ええ? さっき見たでしょ?」
アニメのたくさんあるこの時代に同じアニメをもう一回見ようなんて物好きな。たくさん溜まってるし、俺は少しでも多く消化したいと迷ってしまうのだが。
「フェリアちゃん、魔王様に迷惑かけちゃ駄目。フィリスさんにも言われたでしょ?」
ヒナミがきっぱりと言い切った。部長に言いきられて塞ぎ込んだフェリアを見たら可哀想になってしまった。
「じゃあ、もう一回ぐらい見ようかな。見逃したところがあるし」
パッと顔を輝かせるフェリア。同じアニメを見て、同じように馬鹿笑いしていた。
このアニメがこんなに受けるなんて意外だ。
俺はそう思いながら今度は次のアニメを再生することにした。フェリアも今度は文句を言わなかった。
俺は子供でも見れるアニメを選びながら見ていたのだが、何本かを見終わって次に見る物を選んでいるところでヒナミが声を上げた。
「あ、魔王様。あれ、あれが見たいです」
「あれ?」
ヒナミがうきうきしながら指を指して主張するなんて珍しいことだ。俺は興味を惹かれて訊ねた。
「何が見たいんだ?」
「魔王の素晴らしき異世界生活ライフが見たいです」
「ぴきっ」
おそらく魔王というところでヒナミは興味を惹かれたのだろうが……
俺の表情は一瞬で凍り付いた。
「わあ、わたしも見たいです」
文字を読むのが苦手そうなフェリアも乗ってきた。
「魔王様」
俺の膝の上に乗っているセレトも期待の眼差しを向けてきた。俺は苦悩した。
「あれは……ちょっと、その……」
俺が迷うのには理由があった。
三人が期待しているのは魔王が行く先々で女の子とあんなことやこんなことをする話なのだ。とても女の子には見せられないよ!
研究熱心なヒナミの目に留まってしまったのだ。ここで断っても後で自分で調べて見てしまうだろう。
俺は心を固めて、強く警告することにした。
「これを見ることは断じてならん」
「駄目なんですか?」
疑問に訊ねるヒナミの目を俺は正面から見返す。
そして、子供に禁じる大人のように強く言い聞かせた。
「魔王の秘密を知ろうとする者にはそれ相応の闇の呪いが掛かることだろう。これは君達がもっと大人になってから。その時になってから見ていいか考えるとしよう。俺が良いと言うまで断じて見てはならんぞ!」
「わ……分かりました」
俺の強く言い聞かせる禁忌の言葉にヒナミは緊張の息を呑んで答えた。真面目で研究熱心な彼女の事だ。触れてはいけないことがあるのも知っていることだろう。驚かせすぎたかもしれない。
こんな時は軽く笑えるアニメでも見よう。
そう思いながら俺は次のアニメを見ることにしたのだが……
いやー、冷や汗かいた。幸いにもチャンネル権とリモコンは俺の手中にあったのですぐに番組を止めて替えることに成功した。
深夜アニメは油断が出来ない。まさかあのアニメであんなシーンが流れるとは。
フェリアは何でも子供らしく興味津々で見ていたが、ヒナミはちょっともじもじしていた。
セレトは静かだと思ったら、寝てた。
「魔王様、何で替えちゃうんですか?」
「ああ、もっと面白い物を見ようと思ってな」
何も気にしてないようなフェリアの質問に俺はもっともらしく答えておいた。
子供には意味が分からなかったのかもしれない。
さっきの番組はそれほど面白くなかったのか、フェリアがそれ以上追及してくることは無かった。
次の番組を付けたらもうそこに夢中になっていた。
お茶とお菓子を用意してさあ見るぞとテレビの前に腰を下ろすなりもう来やがった。
部屋の床に現れる見慣れた輝く魔法陣。彼女達が召喚術を行う時にいつも現れる光だ。
そして、召喚の道を通って三人が姿を現した。収まる光。役目を終えた魔法陣が消え去った。やって来たのは異世界の学校の制服を着た中学生ぐらいの年頃の少女達。
年齢なんて聞かないよ? 失礼だってことぐらい分かってるし、さりげなく訊けるコミュ力がねえ。
「魔王様、お邪魔します」
「何かわたし達に手伝えることはありますか?」
「何でも出来るだけ……やります」
三人とも向こうの世界で見慣れたファンタジーの学校の制服の上に召喚部オリジナルらしいマントを羽織っている。
ヒナミは部長らしくやる気に満ちた顔で、フェリアは好奇心に満ちた無邪気な猫みたいな顔で、セレトは控えめだがやる気はある顔でやってきた。
俺は人が増えて狭くなった気がする部屋で訊ねる。
「お前ら、何しに来たんだ?」
「もちろん、雑事を片づけるお手伝いをしにです」
「お姉に訊いたら、魔王様はしばらくこっちでやる事があると聞いたので」
「邪魔をしないようにと言われたんですけど……」
「そうか……」
俺は考える。せっかく来てくれたのに、アニメを見るから今すぐ帰れと言うのも酷だろう。了承することを前向きに検討して訊ねることにする。
「手伝ってくれるのは構わないが、そっちの学校はいいのか?」
「はい、二連休なので」
どうやら向こうの学校もこっちと同じ境遇のようだ。まあ、学校に行く日があれば、休日もあるのはどこの学校も同じか。
俺は迎えることにして、席を薦めた。
「まあ、こっち来て座れよ。これからアニメを見るからな」
「アニメ? ですか???」
ヒナミが首を傾げている。部長が知らないのに部員が知っているはずもない。フェリアとセレトも不思議そうにしている。
彼女達には説明が必要なようだ。
俺はなるべくくだらないことに聞こえないように言った。
「娯楽に触れて見聞を広めようと言うことさ。まあ、見れば分かるさ」
「なるほど、知識を得るための活動ですね」
ヒナミは彼女なりに納得したようだ。さすがは召喚術を研究している部活の部長。研究熱心な彼女は一番に俺の隣にやってきた。
肩が触れそうで緊張します。だってすぐ隣に女の子が座ってるんだもの。俺はちょっと離れた方がいいかと腰を浮かしかけるのだが……
「わたしも見聞を広めます」
フェリアがすぐに反対側の隣に座ってきた。挟まれたあ! 回避失敗である。
彼女の瞳はこれから何が始まるのかと子供みたいにわくわくしている。
なるほど、フェリアなりに未知のものへの探究心があるようだ。
俺はなるべく冷静であるように努める。魔王であるこの俺がたかが両隣に女の子が座ったぐらいで緊張するはずなど無いのだからー。
俺は左右を挟まれて暑いなあ仕方ないなあと自分に言い聞かせながら、振り返って立ったままのセレトに声を掛けた。
「お前もこっち来いよ」
「は……はい」
セレトは近づいてきてヒナミの隣に座るのかと思っていた。ら、
「えい」
その前を通り過ぎて、俺の膝の上に座ってきた。
君どこに座ってんの!?
「あ……」
「「ああ!」」
何も言えずに驚く俺と、両隣で声を上げる二人。セレトはきょとんとしている。
「こっちと伺ったので。駄目でしたか?」
「いや、別に駄目じゃないぞ。構わないぞ」
俺はなるべく動揺しないように言う。
セレトは三人の中で一番小柄だし困らないだろうしな。
「魔王様、迷惑だと思ったらすぐに言ってくださいね」
「ああ」
ちょっと鼻息を上げたヒナミの言葉に俺は頷く。
「これから何が始まるんでしょう」
フェリアはわくわくしている。彼女の好奇心に答えられるかは分からないが、俺は録画したアニメを再生することにした。
リモコンを手に取ってボタンをポチー。
三人の目はすぐに驚きに見開かれた。
「凄い。これは映像を投影する装置なんですね」
「さすが、ヒナミには分かるか」
研究熱心な部長だけあって、ヒナミはアニメの内容よりもテレビの技術に興味があるようだった。
そう言えば前に来た時はテレビ見なかったな。俺は今頃になってそんなことを思い出す。
「でも、これだけ鮮明に映すなんて……凄い……」
圧倒されているヒナミの反対側ではフェリアが……
「あはは、あいつ馬鹿―。馬鹿ですよね、魔王様―」
「ああ、あいつは馬鹿だなあ」
アニメで馬鹿やってるキャラを見て、大笑いしていた。これってそんなに笑えるアニメだったのだろうか。子供の感性はよく分からない。
セレトは真面目な顔をしてじっと画面を見つめていた。どうやら集中しているようだ。
そんなこんなで一本目を見終わった。撮りためたアニメはまだまだあるぞ。俺は次を見ようと思うのだが、フェリアが横からおねだりをしてきた。
「魔王様、もう一回。今のもう一回見たいです」
「ええ? さっき見たでしょ?」
アニメのたくさんあるこの時代に同じアニメをもう一回見ようなんて物好きな。たくさん溜まってるし、俺は少しでも多く消化したいと迷ってしまうのだが。
「フェリアちゃん、魔王様に迷惑かけちゃ駄目。フィリスさんにも言われたでしょ?」
ヒナミがきっぱりと言い切った。部長に言いきられて塞ぎ込んだフェリアを見たら可哀想になってしまった。
「じゃあ、もう一回ぐらい見ようかな。見逃したところがあるし」
パッと顔を輝かせるフェリア。同じアニメを見て、同じように馬鹿笑いしていた。
このアニメがこんなに受けるなんて意外だ。
俺はそう思いながら今度は次のアニメを再生することにした。フェリアも今度は文句を言わなかった。
俺は子供でも見れるアニメを選びながら見ていたのだが、何本かを見終わって次に見る物を選んでいるところでヒナミが声を上げた。
「あ、魔王様。あれ、あれが見たいです」
「あれ?」
ヒナミがうきうきしながら指を指して主張するなんて珍しいことだ。俺は興味を惹かれて訊ねた。
「何が見たいんだ?」
「魔王の素晴らしき異世界生活ライフが見たいです」
「ぴきっ」
おそらく魔王というところでヒナミは興味を惹かれたのだろうが……
俺の表情は一瞬で凍り付いた。
「わあ、わたしも見たいです」
文字を読むのが苦手そうなフェリアも乗ってきた。
「魔王様」
俺の膝の上に乗っているセレトも期待の眼差しを向けてきた。俺は苦悩した。
「あれは……ちょっと、その……」
俺が迷うのには理由があった。
三人が期待しているのは魔王が行く先々で女の子とあんなことやこんなことをする話なのだ。とても女の子には見せられないよ!
研究熱心なヒナミの目に留まってしまったのだ。ここで断っても後で自分で調べて見てしまうだろう。
俺は心を固めて、強く警告することにした。
「これを見ることは断じてならん」
「駄目なんですか?」
疑問に訊ねるヒナミの目を俺は正面から見返す。
そして、子供に禁じる大人のように強く言い聞かせた。
「魔王の秘密を知ろうとする者にはそれ相応の闇の呪いが掛かることだろう。これは君達がもっと大人になってから。その時になってから見ていいか考えるとしよう。俺が良いと言うまで断じて見てはならんぞ!」
「わ……分かりました」
俺の強く言い聞かせる禁忌の言葉にヒナミは緊張の息を呑んで答えた。真面目で研究熱心な彼女の事だ。触れてはいけないことがあるのも知っていることだろう。驚かせすぎたかもしれない。
こんな時は軽く笑えるアニメでも見よう。
そう思いながら俺は次のアニメを見ることにしたのだが……
いやー、冷や汗かいた。幸いにもチャンネル権とリモコンは俺の手中にあったのですぐに番組を止めて替えることに成功した。
深夜アニメは油断が出来ない。まさかあのアニメであんなシーンが流れるとは。
フェリアは何でも子供らしく興味津々で見ていたが、ヒナミはちょっともじもじしていた。
セレトは静かだと思ったら、寝てた。
「魔王様、何で替えちゃうんですか?」
「ああ、もっと面白い物を見ようと思ってな」
何も気にしてないようなフェリアの質問に俺はもっともらしく答えておいた。
子供には意味が分からなかったのかもしれない。
さっきの番組はそれほど面白くなかったのか、フェリアがそれ以上追及してくることは無かった。
次の番組を付けたらもうそこに夢中になっていた。
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