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第2話
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次の日の学校の二年三組の教室で、あたしはナメクジのようにジメジメと机に顔を這わせていた。
離れた場所では楽しそうに元仲間だった陽斗達が集まってお喋りをしている。
何を話しているんだろうと気になって聞き耳を立てようとしていると、ふとこちらを見た陽斗と目が合ってしまった。
陽斗は気まずそうに目を逸らすと、パーティーメンバーを連れて教室を出ていってしまった。
気まずいのはこちらも同じだ。あたしは休み時間は机に顔を埋めて指先でのの字でも書いておこうと思った。
そんな惨めなあたしに話しかけてきた人がいた。
「どうかした? 陽斗君達と何かあった?」
顔を上げるあたし。そこにいたのは優しいと評判の佐藤小花ちゃんだった。
彼女は優しくも控えめでおとなしい目立たない性格をしている。陽斗達からはあいつは戦いに向かないよなあと言われていた。
あたしも同意して小花ちゃんにはこんなこと出来ないよねと馬鹿にするような態度を取っていたのだが。
優しい小花ちゃんはこんな惨めなあたしにも慈愛の聖母のような暖かい微笑みを向けてくれた。それがとても嬉しかったが、情けなくもあった。
「ごめん、こんなナメクジのようにジメジメしたのが教室にいて」
「ナメクジでも雨の日には元気だよ」
「ごもっとも」
「今日は雨降ってないけどね」
「そうですね」
「それで何かあったの? ナメ澤さん」
「相澤です」
あたしは迷ったが、彼女の優しさにすがることにした。
「実は……」
「追放されてしまったんですね」
「まだ何も話してないよ!」
あたしはびっくりした。その反応に彼女も少し驚いたようだったが、すぐに元の落ち着いた純朴な微笑みを取り戻した。
「いえ、今さっき陽斗君達がそう話していたので、そのことかなと」
「その予想は大当たりだよ!」
彼女は意外と察しの良い性格のようだった。ただのおっとり少女じゃなかった。
あたしは小花ちゃんの印象を少し軌道修正することにした。
彼女は顎に指を当てて少し考えてから言った。
「でも、これは考えてみればいいことかもしれませんよ」
「いいこと? 仲間外れにされたのに?」
「だって、冒険者なんて怖いじゃない。モンスターと戦うなんて女の子がやることじゃないよ。このクラスで陽斗君達のやってることについていってる女子って、相澤さんだけだよ」
「そりゃそうかもしれないけどさ」
「きっと陽斗君達も相澤さんのことを思って追放してくれたんだよ」
「そうなのかなー」
小花ちゃんの言葉に半信半疑のあたし。でも、何となくそうなのかなーという気もしてきたよ。
そんなあたしに小花ちゃんはある提案をしてきた。
「この機会だからさ、別の事をやってみない?」
「別の事?」
「もし、良かったらでいいんだけど。わたしと一緒にスローライフ部に入って朝顔を育ててみない?」
「スローライフか。それもいいかも」
そうして、あたしは優しい小花ちゃんに誘われるままに厳しい戦場を離れて、スローライフすることになったのだった。
その日の放課後からあたしのスローライフ生活が始まった。
スローライフとはゆったりと楽しんだ日常を送ろうという意味だ。
その言葉の意味の通り、あたしは小花ちゃんとゆったりと楽しんだ気分で放課後を過ごすことになった。
学校の廊下を歩いていって着いた場所は花壇のある中庭だ。運動場から離れた場所で静かで落ち着く場所だったが日当たりは良かった。
「まずは朝顔の種を植えましょう」
小花ちゃんに種の入った袋を渡されるあたし。
そこの花壇に植えるのかと思っていたら、小花ちゃんはその奥の壁際に並んでいた植木鉢の方に歩いていった。
その植木鉢に植えるのかと思っていたら、その横にあった小さなカップのような小鉢を手に取って戻ってきた。
「これに植えてください。ここで少し育ってからあちらの大きめの鉢に移し替えます」
「おっけー」
小花ちゃんに言われるままに種を植えるあたし。指先で土に小さな穴を開けてそこに種を入れて土で埋めた。こんなことをするなんて小学校の時以来だ。
あの時にやったことなんてもうすっかり記憶になかったし、おそらく面白くなかったのだろうが、小花ちゃんと一緒なら何だか楽しいことのように思えた。
「ネームプレートに名前を書いてください」
「了解、キャプテン」
調子に乗って小花ちゃんに渡されたマジックを手に取って、鉢のネームプレートに自分の名前を書くあたし。
「相澤愛華っと」
「あいざわあいか。愛が溢れている素敵な名前ですね」
「まなかですけど」
「…………」
小花ちゃんは何だか物言いたげな言葉をぐっと呑み込んで、あたしの小鉢を日当たりのいい場所に並べた。
「これで明日になったらもう芽が出ると思いますよ」
「もう明日出るの!?」
思ったより早くて、びっくりするあたし。植物には詳しくないが、もっと時間が掛かるのかと思っていた。
無知なあたしに小花ちゃんはにっこりと頷いた。
「ええ、モンスターの現れるようになった昨今、植物も強くなってますからね。生き抜けなきゃいけませんから」
「そうなのかー」
あたし達がモンスター退治に明け暮れている間、他のところでも進化が続いていたようだ。
ダンジョンから現れるモンスターに負けまいと植物達も頑張っている。あたしは頑張れ負けるなと、自分の鉢植えにエールを送るのだった。
小花ちゃんは微笑んでいる。あたしは照れくさくなって他を見た。
あたしの鉢植えの隣には小花ちゃんの育てている朝顔と数個の知らない人の名前が書かれた朝顔があった。これが他の部員の名前だろうか。今日は姿が見えない。あたしは気になって訊ねた。
「今日は他の部員の人達は?」
いるなら早く会って挨拶して友達になりたい。あたしはそう思ったのだが、小花ちゃんのおっとりとした顔は途端に曇ってしまった。
何かいけないことを聞いてしまったのだろうか。心配になるあたしの前で、彼女は少し顔を伏せてから言いにくそうに言った。
「死にました」
「死んだの!?」
思った以上にいけないことだったよ。何て言ったらいいのか分からなくなってしまって、あたふたとしてしまうあたし。中学二年生、相澤愛華。
小花ちゃんは暗い顔をしたまま言葉を続けた。
「幽霊になったんです」
「幽霊になったの!?」
思った以上に進んでいたよ。どうなってしまったの、この時代。
モンスターが現れるようになって、変なのまで現れるようになっちゃったんだろうか。
身を震わせるあたしの前で、小花ちゃんは表情を曇らせたまま言葉を続けた。
「幽霊部員になったんです」
「なーんだ、幽霊部員か」
あたしの気分は晴れた。別に本当に死んだわけじゃなく、死んだような扱いになっているだけのようだった。
まあ、本当にそんなことがあったら、テレビのニュースや全校集会で騒がれているはずだもんね。
そんな肩の荷が取れて軽くなった気分のあたしの肩に、小花ちゃんは掴み掛かって訴えてきた。
小花ちゃんの手が重い。その瞳は真剣だった。
「なーんだじゃないよ! 幽霊部員が幽霊になっているのが上にばれたら、あたしの部活は廃部になってしまうよ!」
「顧問の先生は何て言ってるの?」
「そこはあれで」
「あれか」
何か知らないが裏の手を使って上手く誤魔化しているようだった。あたしは気配りの出来ない子供じゃない。小花ちゃんが話したくないなら無理に聞きだすことはしない。
その代わりに言ってやった。肩を掴んでいる小花ちゃんの手を取って、強く握って言い聞かせるように。
「大丈夫だよ。あたしは見捨てたりしないから。幽霊にならないから」
「ありがとう、愛華ちゃん」
小花ちゃんの笑顔にあたしはドキッとしてしまった。思わず目を逸らしてしまった。
並んでいる部員達の朝顔が目に入った。
何見ているんだよとあたしは内心で朝顔に文句を言いながら、その日は活動を済ませて帰ることにした。
離れた場所では楽しそうに元仲間だった陽斗達が集まってお喋りをしている。
何を話しているんだろうと気になって聞き耳を立てようとしていると、ふとこちらを見た陽斗と目が合ってしまった。
陽斗は気まずそうに目を逸らすと、パーティーメンバーを連れて教室を出ていってしまった。
気まずいのはこちらも同じだ。あたしは休み時間は机に顔を埋めて指先でのの字でも書いておこうと思った。
そんな惨めなあたしに話しかけてきた人がいた。
「どうかした? 陽斗君達と何かあった?」
顔を上げるあたし。そこにいたのは優しいと評判の佐藤小花ちゃんだった。
彼女は優しくも控えめでおとなしい目立たない性格をしている。陽斗達からはあいつは戦いに向かないよなあと言われていた。
あたしも同意して小花ちゃんにはこんなこと出来ないよねと馬鹿にするような態度を取っていたのだが。
優しい小花ちゃんはこんな惨めなあたしにも慈愛の聖母のような暖かい微笑みを向けてくれた。それがとても嬉しかったが、情けなくもあった。
「ごめん、こんなナメクジのようにジメジメしたのが教室にいて」
「ナメクジでも雨の日には元気だよ」
「ごもっとも」
「今日は雨降ってないけどね」
「そうですね」
「それで何かあったの? ナメ澤さん」
「相澤です」
あたしは迷ったが、彼女の優しさにすがることにした。
「実は……」
「追放されてしまったんですね」
「まだ何も話してないよ!」
あたしはびっくりした。その反応に彼女も少し驚いたようだったが、すぐに元の落ち着いた純朴な微笑みを取り戻した。
「いえ、今さっき陽斗君達がそう話していたので、そのことかなと」
「その予想は大当たりだよ!」
彼女は意外と察しの良い性格のようだった。ただのおっとり少女じゃなかった。
あたしは小花ちゃんの印象を少し軌道修正することにした。
彼女は顎に指を当てて少し考えてから言った。
「でも、これは考えてみればいいことかもしれませんよ」
「いいこと? 仲間外れにされたのに?」
「だって、冒険者なんて怖いじゃない。モンスターと戦うなんて女の子がやることじゃないよ。このクラスで陽斗君達のやってることについていってる女子って、相澤さんだけだよ」
「そりゃそうかもしれないけどさ」
「きっと陽斗君達も相澤さんのことを思って追放してくれたんだよ」
「そうなのかなー」
小花ちゃんの言葉に半信半疑のあたし。でも、何となくそうなのかなーという気もしてきたよ。
そんなあたしに小花ちゃんはある提案をしてきた。
「この機会だからさ、別の事をやってみない?」
「別の事?」
「もし、良かったらでいいんだけど。わたしと一緒にスローライフ部に入って朝顔を育ててみない?」
「スローライフか。それもいいかも」
そうして、あたしは優しい小花ちゃんに誘われるままに厳しい戦場を離れて、スローライフすることになったのだった。
その日の放課後からあたしのスローライフ生活が始まった。
スローライフとはゆったりと楽しんだ日常を送ろうという意味だ。
その言葉の意味の通り、あたしは小花ちゃんとゆったりと楽しんだ気分で放課後を過ごすことになった。
学校の廊下を歩いていって着いた場所は花壇のある中庭だ。運動場から離れた場所で静かで落ち着く場所だったが日当たりは良かった。
「まずは朝顔の種を植えましょう」
小花ちゃんに種の入った袋を渡されるあたし。
そこの花壇に植えるのかと思っていたら、小花ちゃんはその奥の壁際に並んでいた植木鉢の方に歩いていった。
その植木鉢に植えるのかと思っていたら、その横にあった小さなカップのような小鉢を手に取って戻ってきた。
「これに植えてください。ここで少し育ってからあちらの大きめの鉢に移し替えます」
「おっけー」
小花ちゃんに言われるままに種を植えるあたし。指先で土に小さな穴を開けてそこに種を入れて土で埋めた。こんなことをするなんて小学校の時以来だ。
あの時にやったことなんてもうすっかり記憶になかったし、おそらく面白くなかったのだろうが、小花ちゃんと一緒なら何だか楽しいことのように思えた。
「ネームプレートに名前を書いてください」
「了解、キャプテン」
調子に乗って小花ちゃんに渡されたマジックを手に取って、鉢のネームプレートに自分の名前を書くあたし。
「相澤愛華っと」
「あいざわあいか。愛が溢れている素敵な名前ですね」
「まなかですけど」
「…………」
小花ちゃんは何だか物言いたげな言葉をぐっと呑み込んで、あたしの小鉢を日当たりのいい場所に並べた。
「これで明日になったらもう芽が出ると思いますよ」
「もう明日出るの!?」
思ったより早くて、びっくりするあたし。植物には詳しくないが、もっと時間が掛かるのかと思っていた。
無知なあたしに小花ちゃんはにっこりと頷いた。
「ええ、モンスターの現れるようになった昨今、植物も強くなってますからね。生き抜けなきゃいけませんから」
「そうなのかー」
あたし達がモンスター退治に明け暮れている間、他のところでも進化が続いていたようだ。
ダンジョンから現れるモンスターに負けまいと植物達も頑張っている。あたしは頑張れ負けるなと、自分の鉢植えにエールを送るのだった。
小花ちゃんは微笑んでいる。あたしは照れくさくなって他を見た。
あたしの鉢植えの隣には小花ちゃんの育てている朝顔と数個の知らない人の名前が書かれた朝顔があった。これが他の部員の名前だろうか。今日は姿が見えない。あたしは気になって訊ねた。
「今日は他の部員の人達は?」
いるなら早く会って挨拶して友達になりたい。あたしはそう思ったのだが、小花ちゃんのおっとりとした顔は途端に曇ってしまった。
何かいけないことを聞いてしまったのだろうか。心配になるあたしの前で、彼女は少し顔を伏せてから言いにくそうに言った。
「死にました」
「死んだの!?」
思った以上にいけないことだったよ。何て言ったらいいのか分からなくなってしまって、あたふたとしてしまうあたし。中学二年生、相澤愛華。
小花ちゃんは暗い顔をしたまま言葉を続けた。
「幽霊になったんです」
「幽霊になったの!?」
思った以上に進んでいたよ。どうなってしまったの、この時代。
モンスターが現れるようになって、変なのまで現れるようになっちゃったんだろうか。
身を震わせるあたしの前で、小花ちゃんは表情を曇らせたまま言葉を続けた。
「幽霊部員になったんです」
「なーんだ、幽霊部員か」
あたしの気分は晴れた。別に本当に死んだわけじゃなく、死んだような扱いになっているだけのようだった。
まあ、本当にそんなことがあったら、テレビのニュースや全校集会で騒がれているはずだもんね。
そんな肩の荷が取れて軽くなった気分のあたしの肩に、小花ちゃんは掴み掛かって訴えてきた。
小花ちゃんの手が重い。その瞳は真剣だった。
「なーんだじゃないよ! 幽霊部員が幽霊になっているのが上にばれたら、あたしの部活は廃部になってしまうよ!」
「顧問の先生は何て言ってるの?」
「そこはあれで」
「あれか」
何か知らないが裏の手を使って上手く誤魔化しているようだった。あたしは気配りの出来ない子供じゃない。小花ちゃんが話したくないなら無理に聞きだすことはしない。
その代わりに言ってやった。肩を掴んでいる小花ちゃんの手を取って、強く握って言い聞かせるように。
「大丈夫だよ。あたしは見捨てたりしないから。幽霊にならないから」
「ありがとう、愛華ちゃん」
小花ちゃんの笑顔にあたしはドキッとしてしまった。思わず目を逸らしてしまった。
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