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愛人志願者(2)
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ちょっと待って!と目の前にずらりと並んだ使用人の皆さんの顔ぶれに、ついでに、既に仲良くなっている侍女や執事のロベルトさん達がやたらと生暖かい眼差しを向けてくるのに気付いて。
恥ずかしい!
まさか普通に降りちゃうとは思わなかった。
「ガブリエル様、キャーラ様、ご結婚おめでとうございます。」
そう言って、みんなが祝福してくれたんだけど。
あれ、生暖かい眼差しは未だ健在だけど、余り接点無い使用人達なんか、まるで動じること無くこちらをみているぞ?
え?もしかして。と、私はピンと来た。たぶん、ここの使用人達。
抱っこして帰って来る夫婦を見慣れてるんだ。
そうか、と私もその仲間入りか。と項垂れてると、私達の後ろにいた馬車が到着したようで、「馬車が入ります!」とか聞こえる。
そんで、「ガブリエル様、ちょっとよろしいでしょうか?」と執事さんがガブリエル様に何かを伝えている。
と言うか、私達が乗ってた馬車の後ろって、ガブリエル様のご両親と、私の両親が乗ったリムジンみたいな縦長の馬車だったよね?
チラリと後ろを振り返れば、そこにあったのは品のある、けれど普通の箱馬車で。
御者が扉を開けるとお仕着せのドレスを着た侍女っぽい人が出てきて、御者と二人で中から降りてきた青色のドレスを纏った令嬢に手を貸している。
けれど令嬢が前に目線を向けた瞬間。
「ガブリエル様ぁー!エリー、待てなくて来てしまいましたわぁ……あら?」
と言ったのだ。
「………彼女はまさか、ガブリエル様の恋人ですの?」
私の声って、こんなに低かったかな?って位の低い声が出てしまった。
だって、やっぱりショックだ。
「いや、単なる知り合いだが、挨拶だけはしなくてはいけないから。付き合ってもらえるかな?」
「……それは。まぁ」
なんて頷いてると、令嬢が引き攣った顔で、しかし、物凄い速度で目の前までやって来た。
「アマデーオ嬢。今日はどのようなご要件でしょうか?あぁ、それよりも、先に私の妻を紹介致しましょう。私の愛する妻、キャーラです。アマデーオ嬢とは年が違いますが、どうぞ仲良くしてやって下さいね」
「……………え?つ、ま?え?どえ、どう言う事ですの?ガブリエル様はわたくしの婚約者ですわ?!」
「アマデーオ嬢。さすがにその虚偽の発言は看過できない。私は過去、誰とも婚約をしていなければ、特定の恋人も居ない。発言を撤回してもらえるか?私は妻に在らぬ疑いをかけられ嫌われでもしたら、生きていけないだろうからね。」
あ、それ、物理的に、ですね?なんて思いながら冷気を放つガブリエル様に私は戦いていた。
まるでカンペを読むかの様に澱みなく、平坦な声で淡々と話し出したんだけど。
どちら様かしら?
私の知ってるガブリエル様はもっとこう。優しい感じでしたよね?
それにしても。令嬢からの視線が凄いんですけど?
「キャーラ。誤解の無いように言っておくよ。彼女は私の叔母の遠縁にあたるアマデーオ子爵家の令嬢で、昨年、半年間だったかな?我が家に行儀見習いとして母が預かっていた令嬢なんだ。名は……アマデーオ嬢、すまないが。その、自己紹介を妻にしてくれるかな?」
あ、これ、わかる。
言外に貴女の名を忘れてしまったって言ってるんだよね?
「ちょっと可愛いからって、ちょっと…いえ、だ、だいぶ?可愛いからって、調子に乗って!わたくしのガブリエル様を誑かすなんて許せませんわぁぁ!!」
って、ダメじゃん!逆上したのか魔力貯めだしたよ!
可愛いって褒められた?のは嬉しいんだけど!?
私殺られちゃうパターンじゃない!?と慌てていると強い魔力がこちらに向かって来てしまった。貴方の愛しのガブリエル様(笑)が私の後ろに居ましてよー!?
「『無効』」
ガブリエル様の冷たい声が響き。
その後、パリンとアマデーオ嬢の指が、まるで硝子が落ちて割れたみたいに砕けて、パラパラと落ちていく。
「ひっ!?ひ、ぎゃぁぁぁぁああ!!」
アマデーオ嬢の絶叫が響き渡った。
は?
「精霊か?この術は…」
とかガブリエル様が言ってるけど、私は呆然として精霊達を見ていた。
『無効だけなんて生ぬるい!』
『そうだそうだ!指だけでも生ぬるい!』
『そうよ!腕も足も私が無機物に変えてあげるわ!』
『無機物になったら僕が空気を圧縮して全て粉砕してあげるよ!僕、空気をあつかうの得意なの~!』
「……え?まさか」
怒り心頭の様子で令嬢を指さしてる。精霊達を見た。
今のって、精霊や妖精達がやったって言うの?
びっくりして固まっていると令嬢がふっ、と意識を失い倒れてしまった。
「きゃぁぁぁ!!エリーお嬢様!どうなさったんですか!」
令嬢の侍女らしき女性が駆け寄るとガブリエル様が「彼女は精霊の怒りに触れてしまったようだ。これ以上、精霊の機嫌が悪くなる前にさっさと連れ帰るのだな。」と言った。
侍女らしき女性は真っ青な顔で頷き、令嬢を抱えて馬車に乗り込んでる。
どうしよう。あんな些細な事で、彼女の手が。
私は今まで精霊達が何かイタズラをしてきても怖いなんて一度も思った事は無かった。
でも、今物凄く恐ろしい生き物だと感じてしまった。
「精霊さん、彼女の指は」
『誤解だよ!あれは、幻影なんだ!だから、キャーラ、僕らを怖がらないで!嫌いにならないで!綺麗なキャーラが僕らを嫌いなるなんて耐えられないー!!』
『キャーラ、私達が、恐ろしくなったの!?私達はキャーラに意地悪なことは絶対にしないわ!約束するわ!』
口々にそう言われて少しばかり強ばりは溶けた。良かったぁ。幻影だったんだ。
「キャーラ、もしかして、精霊と対話が出来るのか?」
「え?もちろんできますよ?」
なに?改まって聞かれるなんて。
もしかして、普通の人には精霊と話ができないなんて事は、さすがにないよね?
そろりとガブリエル様を見上げると「普通は出来ないんだよ」と言われてしまった。
「知りませんでした。」と項垂れてるとガブリエル様が可笑しそうに「君らしいね」と笑った。
ガブリエル様はさっきの幻影について、何だか色々と話してくれてるんだけど。
私はそれどころじゃない。
ガブリエル様、笑うとつり目が少し垂れて甘さが出てて。
狐顔で無口な陰キャだと思ってて、でも顔が好みですって密かに思ってて。
ついでに、その胸筋が、腕も凄くて、上腕二頭筋と三頭筋が特に筋張っててヤバいってときめいてたりしてたんだけど。
実は無口じゃなくて、普通に話してくれてるし、優しいし。笑顔が破壊力抜群のカッコ良さで。私が苦手な完璧なオールラウンダーなのに!
旦那様が、カッコよすぎるんですが!!
誰か助けてー!
いや、でも助け無いで!
恥ずかしい!
まさか普通に降りちゃうとは思わなかった。
「ガブリエル様、キャーラ様、ご結婚おめでとうございます。」
そう言って、みんなが祝福してくれたんだけど。
あれ、生暖かい眼差しは未だ健在だけど、余り接点無い使用人達なんか、まるで動じること無くこちらをみているぞ?
え?もしかして。と、私はピンと来た。たぶん、ここの使用人達。
抱っこして帰って来る夫婦を見慣れてるんだ。
そうか、と私もその仲間入りか。と項垂れてると、私達の後ろにいた馬車が到着したようで、「馬車が入ります!」とか聞こえる。
そんで、「ガブリエル様、ちょっとよろしいでしょうか?」と執事さんがガブリエル様に何かを伝えている。
と言うか、私達が乗ってた馬車の後ろって、ガブリエル様のご両親と、私の両親が乗ったリムジンみたいな縦長の馬車だったよね?
チラリと後ろを振り返れば、そこにあったのは品のある、けれど普通の箱馬車で。
御者が扉を開けるとお仕着せのドレスを着た侍女っぽい人が出てきて、御者と二人で中から降りてきた青色のドレスを纏った令嬢に手を貸している。
けれど令嬢が前に目線を向けた瞬間。
「ガブリエル様ぁー!エリー、待てなくて来てしまいましたわぁ……あら?」
と言ったのだ。
「………彼女はまさか、ガブリエル様の恋人ですの?」
私の声って、こんなに低かったかな?って位の低い声が出てしまった。
だって、やっぱりショックだ。
「いや、単なる知り合いだが、挨拶だけはしなくてはいけないから。付き合ってもらえるかな?」
「……それは。まぁ」
なんて頷いてると、令嬢が引き攣った顔で、しかし、物凄い速度で目の前までやって来た。
「アマデーオ嬢。今日はどのようなご要件でしょうか?あぁ、それよりも、先に私の妻を紹介致しましょう。私の愛する妻、キャーラです。アマデーオ嬢とは年が違いますが、どうぞ仲良くしてやって下さいね」
「……………え?つ、ま?え?どえ、どう言う事ですの?ガブリエル様はわたくしの婚約者ですわ?!」
「アマデーオ嬢。さすがにその虚偽の発言は看過できない。私は過去、誰とも婚約をしていなければ、特定の恋人も居ない。発言を撤回してもらえるか?私は妻に在らぬ疑いをかけられ嫌われでもしたら、生きていけないだろうからね。」
あ、それ、物理的に、ですね?なんて思いながら冷気を放つガブリエル様に私は戦いていた。
まるでカンペを読むかの様に澱みなく、平坦な声で淡々と話し出したんだけど。
どちら様かしら?
私の知ってるガブリエル様はもっとこう。優しい感じでしたよね?
それにしても。令嬢からの視線が凄いんですけど?
「キャーラ。誤解の無いように言っておくよ。彼女は私の叔母の遠縁にあたるアマデーオ子爵家の令嬢で、昨年、半年間だったかな?我が家に行儀見習いとして母が預かっていた令嬢なんだ。名は……アマデーオ嬢、すまないが。その、自己紹介を妻にしてくれるかな?」
あ、これ、わかる。
言外に貴女の名を忘れてしまったって言ってるんだよね?
「ちょっと可愛いからって、ちょっと…いえ、だ、だいぶ?可愛いからって、調子に乗って!わたくしのガブリエル様を誑かすなんて許せませんわぁぁ!!」
って、ダメじゃん!逆上したのか魔力貯めだしたよ!
可愛いって褒められた?のは嬉しいんだけど!?
私殺られちゃうパターンじゃない!?と慌てていると強い魔力がこちらに向かって来てしまった。貴方の愛しのガブリエル様(笑)が私の後ろに居ましてよー!?
「『無効』」
ガブリエル様の冷たい声が響き。
その後、パリンとアマデーオ嬢の指が、まるで硝子が落ちて割れたみたいに砕けて、パラパラと落ちていく。
「ひっ!?ひ、ぎゃぁぁぁぁああ!!」
アマデーオ嬢の絶叫が響き渡った。
は?
「精霊か?この術は…」
とかガブリエル様が言ってるけど、私は呆然として精霊達を見ていた。
『無効だけなんて生ぬるい!』
『そうだそうだ!指だけでも生ぬるい!』
『そうよ!腕も足も私が無機物に変えてあげるわ!』
『無機物になったら僕が空気を圧縮して全て粉砕してあげるよ!僕、空気をあつかうの得意なの~!』
「……え?まさか」
怒り心頭の様子で令嬢を指さしてる。精霊達を見た。
今のって、精霊や妖精達がやったって言うの?
びっくりして固まっていると令嬢がふっ、と意識を失い倒れてしまった。
「きゃぁぁぁ!!エリーお嬢様!どうなさったんですか!」
令嬢の侍女らしき女性が駆け寄るとガブリエル様が「彼女は精霊の怒りに触れてしまったようだ。これ以上、精霊の機嫌が悪くなる前にさっさと連れ帰るのだな。」と言った。
侍女らしき女性は真っ青な顔で頷き、令嬢を抱えて馬車に乗り込んでる。
どうしよう。あんな些細な事で、彼女の手が。
私は今まで精霊達が何かイタズラをしてきても怖いなんて一度も思った事は無かった。
でも、今物凄く恐ろしい生き物だと感じてしまった。
「精霊さん、彼女の指は」
『誤解だよ!あれは、幻影なんだ!だから、キャーラ、僕らを怖がらないで!嫌いにならないで!綺麗なキャーラが僕らを嫌いなるなんて耐えられないー!!』
『キャーラ、私達が、恐ろしくなったの!?私達はキャーラに意地悪なことは絶対にしないわ!約束するわ!』
口々にそう言われて少しばかり強ばりは溶けた。良かったぁ。幻影だったんだ。
「キャーラ、もしかして、精霊と対話が出来るのか?」
「え?もちろんできますよ?」
なに?改まって聞かれるなんて。
もしかして、普通の人には精霊と話ができないなんて事は、さすがにないよね?
そろりとガブリエル様を見上げると「普通は出来ないんだよ」と言われてしまった。
「知りませんでした。」と項垂れてるとガブリエル様が可笑しそうに「君らしいね」と笑った。
ガブリエル様はさっきの幻影について、何だか色々と話してくれてるんだけど。
私はそれどころじゃない。
ガブリエル様、笑うとつり目が少し垂れて甘さが出てて。
狐顔で無口な陰キャだと思ってて、でも顔が好みですって密かに思ってて。
ついでに、その胸筋が、腕も凄くて、上腕二頭筋と三頭筋が特に筋張っててヤバいってときめいてたりしてたんだけど。
実は無口じゃなくて、普通に話してくれてるし、優しいし。笑顔が破壊力抜群のカッコ良さで。私が苦手な完璧なオールラウンダーなのに!
旦那様が、カッコよすぎるんですが!!
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