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要塞都市トーネソル
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天使の花とも守護花とも呼ばれる真っ白な羽を連想させる花が咲き乱れる花畑を通過して、漸く見えた堅牢な要塞都市。
けれどその中に入ると印象は一転して、明るく陽気で、領内は活気づいている。
「リュシーや、サイラスがお前を養女として迎えたいと言っていたが、どうかな?もし嫌だったらわしの屋敷に来てもいい。婆さんも喜…」
「おじい様のところに置いて!サイラス叔父様のところには……行きたくないわ」
「ははっ、わかったよ。未だにニックが苦手か」
「だって……」
おじい様には言って無いのだけど、ニックは二年前に行われた誕生日会におじい様と一緒にやって来て、一泊して行った。
その際、夜中に私の寝室に忍び込み、花瓶の水をベッドで寝ている私は浴びせたのだ。
びっくりして飛び起きるとゲラゲラ笑っていた。私の態度が気に食わないとか言っていたけれどムカついた。
ビンタして、ビンタをやり返されてわんわん泣いたのが最後の思い出だ。
ニック、いいえ、ニコラスは最低なヤツなの。
もう、これからは愛称なんかで呼ばないわ。
ニコラスはみんなにニックと呼ばれていて、剣の腕も立って喧嘩じゃ負け無しだと豪語している、昔ながらのガキ大将だった。
叔父様は穏やかな方なのに。なんであんなに乱暴なのかしら。
おじい様は、やれやれと言いたげに私を見ていたけれど、優しく頭を撫でてくれて、「ずっといてもいい。リュシーがお嫁に行くだなんて考えただけで泣けてくる!」なんて言い出して「おじい様、私まだ十二歳よ?」と、ちょっと呆れてしまった。
けれど、馬車の上から、
「いや、後四年したら僕がもらう!そのニックとやらにも、誰にも譲らないよ!!!!」
と悪魔の囁き…いや、ちょっと大きな声が聞こえてきた。ふふっ、ロジェったら。ちょっと嬉しい。でもなんであんなにムキになってるんだろう?
おじい様のお屋敷に到着すると、さっそくおばあ様が走るようにこちらに出迎えに来てくれて。
私を前にすると少し潤んだ眼差しでぎゅっとすぐに抱擁をしてくれた。
「あぁ、リュシー……無事に着いて良かったわ!ごめんなさいね。リュシーに辛い思いをさせて……」
「おばあ様……」
竜馬車は予想以上の速さで爆走した。だけどお尻はロジェが魔法で守ってくれていた。おじい様には私が簡単な魔法陣をロジェに習ってお尻を保護したわ。だってロジェの魔法は明らかにおかしいんだもの。ちょっと浮いてるの。有り得ないわ。
だけど後からロジェに習った魔法陣の方も充分おかしな威力だと知って私はびっくりしたけど。おじい様は流石わしの孫だと褒めて下さって…なんだかいたたまれないし、ハラハラしたわ。
「さぁ、リュシー。こちらにいらっしゃい。今日は疲れたでしょう?あぁ、リュシーこんなに大変な目に遭わせて、ごめんなさいね。リュシー」
「ふふっ、慣れない竜馬車はちょっと速さにびっくりだったけれど、私おじい様が来てくれて嬉しかったの。凄く、感謝してるわ。」
おばあ様は屋敷に入ってもずっと私の手を繋いだままで、時折、私の頭を撫でてくれて少し落ち着くと、今までの辛かった出来事を聞いてくれた。
私が弱音を吐いてスッキリすると逆におばあ様の目が真っ赤に燃えていた。
「あの女……社交界から追放してやるわ!」
なんて物騒な呟きが聞こえたので、慌てて私の半分血の繋がった弟の母親だからと言ってなんとか落ち着いてもらった。
「今日から私とおじいさんがリュシーの親代わりよ!もう心配しなくていいわ。リュシー。今日は疲れたでしょう?もうお部屋で休んでいてもいいわ。」
「じゃあ、お言葉に甘えて!私ちょっとお昼寝してくるわ!」
私の使っている部屋は母が昔使っていた部屋で、レースやリボンが可愛らしいピンクと赤を差し色にしたアイボリーの壁紙のお部屋だ。
実家のお部屋の二倍以上ある、物凄く豪華なお部屋で、調度品も厳選された可愛らしい物ばかりだ。お母様が甘やかされていた事が凄く良くわかる。
天蓋付きの大きなベッドにダイブすると、ぼわんぼわんと二人分の衝撃にベッドが凄く揺れた。
ぎゅっと抱きしめられている事にびっくりして、顔をあげると鼻の先にキスされて更に目を見開いた。
「ロジェ…びっくりするじゃない」
鼻の頭を押さえて私は真っ赤な顔で抗議した。
「あんまりいっぱいに目を見開いたら目玉が落っこちそう。リュシー、おじいさん達と後四年したら、離れ離れになっちゃうんだけど。大丈夫かな?」
唐突にそう言われてびっくりした。
「えっ?そうなの?えっと、なんで?」
「僕と結婚して悪魔界に一緒に行って欲しいんだ」
悪魔界?
「悪魔界って……人間は入ったら直ぐに死んじゃうんじゃなかった?」
「うん、四年したら僕の血を飲んで種族を変えて、僕の逆鱗を食べて番になってもらいたいんだ。」
そうしないと卵が産めないんだ。なんて顔を赤くして言われた。
へぇ、種族を………
「えっ!?」
驚いたことに私には元々、極々薄い竜の血が流れているそうだ。この国では獣人もいるし、まぁ、珍しくは無い。
だけど、ものっすごい薄いらしくて、ほぼほぼ人間なのだとか。
だから黒龍であるロジェの血を飲んで、種族をちゃんと竜にするらしい。その後に逆鱗を食べるとなんちゃって竜でも龍であるロジェの卵が産める様になるのだとか。
龍は元をたどれば竜の始祖と呼ばれているのでロジェの血を飲むと少し私の身体に負担がかかって数日から数週間寝たままになるかもしれないらしい。だから初めは触れ合いから慣らして行く予定だと言って私の手を握って笑った。
「じゃあ、逆鱗?を飲んだらどうなるの?」
と聞いたのだけど、ロジェは急に口を押えそっぽを向いてしまった。耳が赤い。
なぜだ?
けれどその中に入ると印象は一転して、明るく陽気で、領内は活気づいている。
「リュシーや、サイラスがお前を養女として迎えたいと言っていたが、どうかな?もし嫌だったらわしの屋敷に来てもいい。婆さんも喜…」
「おじい様のところに置いて!サイラス叔父様のところには……行きたくないわ」
「ははっ、わかったよ。未だにニックが苦手か」
「だって……」
おじい様には言って無いのだけど、ニックは二年前に行われた誕生日会におじい様と一緒にやって来て、一泊して行った。
その際、夜中に私の寝室に忍び込み、花瓶の水をベッドで寝ている私は浴びせたのだ。
びっくりして飛び起きるとゲラゲラ笑っていた。私の態度が気に食わないとか言っていたけれどムカついた。
ビンタして、ビンタをやり返されてわんわん泣いたのが最後の思い出だ。
ニック、いいえ、ニコラスは最低なヤツなの。
もう、これからは愛称なんかで呼ばないわ。
ニコラスはみんなにニックと呼ばれていて、剣の腕も立って喧嘩じゃ負け無しだと豪語している、昔ながらのガキ大将だった。
叔父様は穏やかな方なのに。なんであんなに乱暴なのかしら。
おじい様は、やれやれと言いたげに私を見ていたけれど、優しく頭を撫でてくれて、「ずっといてもいい。リュシーがお嫁に行くだなんて考えただけで泣けてくる!」なんて言い出して「おじい様、私まだ十二歳よ?」と、ちょっと呆れてしまった。
けれど、馬車の上から、
「いや、後四年したら僕がもらう!そのニックとやらにも、誰にも譲らないよ!!!!」
と悪魔の囁き…いや、ちょっと大きな声が聞こえてきた。ふふっ、ロジェったら。ちょっと嬉しい。でもなんであんなにムキになってるんだろう?
おじい様のお屋敷に到着すると、さっそくおばあ様が走るようにこちらに出迎えに来てくれて。
私を前にすると少し潤んだ眼差しでぎゅっとすぐに抱擁をしてくれた。
「あぁ、リュシー……無事に着いて良かったわ!ごめんなさいね。リュシーに辛い思いをさせて……」
「おばあ様……」
竜馬車は予想以上の速さで爆走した。だけどお尻はロジェが魔法で守ってくれていた。おじい様には私が簡単な魔法陣をロジェに習ってお尻を保護したわ。だってロジェの魔法は明らかにおかしいんだもの。ちょっと浮いてるの。有り得ないわ。
だけど後からロジェに習った魔法陣の方も充分おかしな威力だと知って私はびっくりしたけど。おじい様は流石わしの孫だと褒めて下さって…なんだかいたたまれないし、ハラハラしたわ。
「さぁ、リュシー。こちらにいらっしゃい。今日は疲れたでしょう?あぁ、リュシーこんなに大変な目に遭わせて、ごめんなさいね。リュシー」
「ふふっ、慣れない竜馬車はちょっと速さにびっくりだったけれど、私おじい様が来てくれて嬉しかったの。凄く、感謝してるわ。」
おばあ様は屋敷に入ってもずっと私の手を繋いだままで、時折、私の頭を撫でてくれて少し落ち着くと、今までの辛かった出来事を聞いてくれた。
私が弱音を吐いてスッキリすると逆におばあ様の目が真っ赤に燃えていた。
「あの女……社交界から追放してやるわ!」
なんて物騒な呟きが聞こえたので、慌てて私の半分血の繋がった弟の母親だからと言ってなんとか落ち着いてもらった。
「今日から私とおじいさんがリュシーの親代わりよ!もう心配しなくていいわ。リュシー。今日は疲れたでしょう?もうお部屋で休んでいてもいいわ。」
「じゃあ、お言葉に甘えて!私ちょっとお昼寝してくるわ!」
私の使っている部屋は母が昔使っていた部屋で、レースやリボンが可愛らしいピンクと赤を差し色にしたアイボリーの壁紙のお部屋だ。
実家のお部屋の二倍以上ある、物凄く豪華なお部屋で、調度品も厳選された可愛らしい物ばかりだ。お母様が甘やかされていた事が凄く良くわかる。
天蓋付きの大きなベッドにダイブすると、ぼわんぼわんと二人分の衝撃にベッドが凄く揺れた。
ぎゅっと抱きしめられている事にびっくりして、顔をあげると鼻の先にキスされて更に目を見開いた。
「ロジェ…びっくりするじゃない」
鼻の頭を押さえて私は真っ赤な顔で抗議した。
「あんまりいっぱいに目を見開いたら目玉が落っこちそう。リュシー、おじいさん達と後四年したら、離れ離れになっちゃうんだけど。大丈夫かな?」
唐突にそう言われてびっくりした。
「えっ?そうなの?えっと、なんで?」
「僕と結婚して悪魔界に一緒に行って欲しいんだ」
悪魔界?
「悪魔界って……人間は入ったら直ぐに死んじゃうんじゃなかった?」
「うん、四年したら僕の血を飲んで種族を変えて、僕の逆鱗を食べて番になってもらいたいんだ。」
そうしないと卵が産めないんだ。なんて顔を赤くして言われた。
へぇ、種族を………
「えっ!?」
驚いたことに私には元々、極々薄い竜の血が流れているそうだ。この国では獣人もいるし、まぁ、珍しくは無い。
だけど、ものっすごい薄いらしくて、ほぼほぼ人間なのだとか。
だから黒龍であるロジェの血を飲んで、種族をちゃんと竜にするらしい。その後に逆鱗を食べるとなんちゃって竜でも龍であるロジェの卵が産める様になるのだとか。
龍は元をたどれば竜の始祖と呼ばれているのでロジェの血を飲むと少し私の身体に負担がかかって数日から数週間寝たままになるかもしれないらしい。だから初めは触れ合いから慣らして行く予定だと言って私の手を握って笑った。
「じゃあ、逆鱗?を飲んだらどうなるの?」
と聞いたのだけど、ロジェは急に口を押えそっぽを向いてしまった。耳が赤い。
なぜだ?
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