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第14話 異世界の魔王との会談
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「いらっしゃいませ。面会のご予約はお持ちでしょうか? お名前を頂戴してよろしいでしょうか?」
魔王城、それはまるでシンデレラ城だった。
美しい白磁の塔。
俺はネーラを通じてサラマンディーネに連絡を取り、魔王城へとやってきたのだった。
その入り口に入ると大きなカウンターの向こうに美しい受付嬢が二人、耳の長い美しいエルフと両腕が翼のハーピーの女性。
そして、ここに来て俺は大きなミスに気がついた。
名刺を作っていない!
「あの~諜報部長のサラマンディーネ様と本日13時より面会のお約束させていただいております伊江守と申します」
「少々お待ちください。本日サラマンディーネとお約束のマモル様ですね」
エルフがスケジュールを確認するとハーピーが塔のある方向に向かって歌うように声を上げる。
「諜報部のサラマンディーネ部長、お約束のマモル様がロビーにお越しです」
その声は決して大声ではないのだが、恐ろしいほどよく通る声でサラマンディーネを呼ぶ。
しばらく、ふかふかのソファーで、待っているとあの日会ったリザードマン。サラマンディーネがやってきた。
シックな色合いにタイトな服。後ろには大きな尻尾をフリフリさせながらやってきた。
「お世話になっております、ディーネさん。先日はお世話になりました……あ! 尻尾!」
「あ! 気づいちゃいましたか。アレは詫び尻尾って言って、ほっとけば生えてくるのですよ。人間で言う頭を丸めるのと同じなのですよ。髪の毛って、勝手に生えてくるじゃないですか」
「まあ、そうかもしれないけど……ネーラは知っていたのか?」
「噂では聞いていましたけど……困ったときの詫び尻尾って」
「結構評判なのですよ。私の詫び尻尾。生きが良くって」
「そんなのどうでも良い情報だ! それよりも事前に連絡していた件の打ち合わせをさせていただきたいのだが」
「分かりました。それでどの件から話をしますか? ネーラの寿退社の件ですか?」
「それはもう良いって! まずは俺たちの独立国を認めるかどうかの打ち合わせをしたい」
「それは助かります。すでに魔王様を初め、幹部の皆さんも召集されていますから」
おい、そんな上役待たせて、ネーラの寿退社の話をしようだなんて、俺をからかっていたな。
しかし、異世界だから魔王が全ての権限を持って、『世界の半分をお前にやろう』とか言ってくるのかと思ったら、他にも幹部が……つまり四天王か? ククク、奴は四天王の中でも最弱。とか言ってくるのか?
俺たちは案内されるままに大きな扉の前に来ていた。
サラマンディーネがノックをすると、中からどうぞと声がかかる。
「失礼します」
俺は部屋に入る前に軽く会釈をする。
二~三十人は入れそうな大広間。
そこに七人の男女が座っていた。
俺たちに近いところから右に女性人魚と男の牛獣人、左に太った男と性別不明の鳥獣人。
俗に言う四天王か?
そして眼鏡を掛けたライオン獣人とネーラと同じ猫獣人。
その二人に挟まれた美しい男性。いや女性か? その頭に真っ黒な二本のいびつな角が見える。
彼が魔王なのだろう。その両端が魔王の右腕、左腕だろうか。
部屋に入った瞬間、サラマンディーネとネーラが緊張しているのがひしひしと伝わってくる。
殺気なのか、部屋の空気が重い。
「は、初めまして。私は伊江守と申します。ご存じだと思いますが、私は闇の勇者です。本日はお時間をいただきまして、ありがとうございます」
「魔王のパイモニアです。立ち話もなんですから、どうぞお座りください。飲み物は何が良いですか?」
俺は勧められるままに椅子に座って、一つ息を吐く。
ここからの交渉次第で、生きて帰れないかもしれない。そんな予感がした。
「早速ですが、話をお聞かせ願えませんか?」
パイモニアと言われた魔王は優しい声で促す。
「私どもは今度、建国をいたします。それについて貴国に独立国と認めていただきたく、今回はお伺いいたしました」
七人の刺すような視線が俺に集中する。
そして誰も何も言わない。
俺の次の言葉を待っている。ただで独立国を認められると思っている阿呆か、それとも自分たちを納得できる材料を持っている対等な者なのか。
「貴国の王国への侵略は経済成長のためと聞いています。王国侵略完了したあとは海の向こうへの侵略を計画していると。しかし、王国を完全支配したとしても反乱の火種は完全には消えないでしょう。ならば、王国は最低限の領地を残して放置してはいかがでしょうか?」
俺の話の反応を伺うように魔王の顔色をうかがう。
「どうぞ、続けてください」
「ありがとうございます。しかし、王国をそのままにしても、あちらからの侵攻の恐れがあります。それならば貴国と王国の間に緩衝地となるべき国を造るのです。王国から貴国に侵略しようとした場合、我が国をまず、侵略する必要がある。そうすれば、我が国が王国に対処している間に貴国が迎撃の準備ができます。王国にしても同じ事です。我が国は貴国、王国共に同盟を結び、どちらかから攻められればもう片方に助けが求められます。そうすれば三国とも下手に侵略することができなくなります」
魔王を初め、幹部達が何やらこそこそと話し始めた。
俺は彼らの話がまとまるのを静かに待つ。
「お前の所が人間どもと手を組んで、こちらに攻め込んでくるという可能性もあるだろう。そもそもお前は人族で、王国に召喚された勇者だろうが」
眼鏡をかけたライオン獣人の男が牙をむきながら、俺に疑問を投げかける。
「そのための彼女ですよ」
俺はネーラを指さす。
「え!? あたい? え、ええ。任せてください!」
何をお前に任せるんだよ。とりあえず、黙って座っていろ。
「彼女のように貴国から社員を出向させていただきたい。そうすれば私どもにおかしな動きがあればすぐに貴国に連絡が行くでしょう。王国から侵略があったときに貴国にも連絡しやすいですし」
「貴国はそれでどんな利益を得るのか?」
七人の中の唯一の人間である太った男が質問する。
ニヤニヤと俺の機嫌を取るように、そして俺を見極めようとなめるようにねっとりとした視線を投げつける
「貴国、王国の貿易の中継をして、仲介手数料を頂戴する」
「両国が発達すればあなたのところが棚ぼた式で儲かる仕組みですか。どちらか一方が貿易赤字になっても、自分の所は黒字のままですか。両国が存在して貿易を続ける限り良い仕組みですね」
「他のご質問はありますか?」
「我々があなたを認めたとして、王国側はどう認めさせますか? 我々との交渉のテーブルにも着かないのに」
なんだか魔王は機嫌が良さそうだった。
まるで弟子が最後の試練をクリアできるかどうか、楽しみにしている老賢者のように。
「今の王国には無理だな」
「あなたもそう思うのですね」
「ああ、だから、闇の王女ノアールを国王につかせる。そして、私、ノアールそしてパイモニアさん、あなたの三人でこの大陸を治めませんか」
「おいおい、世界を分けようと提案するのは魔王の役目だと思っていたのだがね」
「三国志が好きなんですよ」
「そうか。他に両者言いたいことや質問があるか? 無ければこの後、こちらで審議をさせて欲しいのだが」
「ボクから一言いいか?」
魔王の隣で腕組みをしながらじっと話を聞いていた猫獣人の女性が手を上げた。
同じ猫獣人に見えるのだが、どこかネーラとは根本的に違う気がする。
「なんだい、ベレート」
魔王パイモニアはなんだか楽しそうな顔で、ベレートと呼ばれた猫獣人に発言の許可をする。
「ややこしいことをせずに、こいつをぶち殺そうよ。人間共々」
俺は迷わずコンバットスーツを装着した。
魔王城、それはまるでシンデレラ城だった。
美しい白磁の塔。
俺はネーラを通じてサラマンディーネに連絡を取り、魔王城へとやってきたのだった。
その入り口に入ると大きなカウンターの向こうに美しい受付嬢が二人、耳の長い美しいエルフと両腕が翼のハーピーの女性。
そして、ここに来て俺は大きなミスに気がついた。
名刺を作っていない!
「あの~諜報部長のサラマンディーネ様と本日13時より面会のお約束させていただいております伊江守と申します」
「少々お待ちください。本日サラマンディーネとお約束のマモル様ですね」
エルフがスケジュールを確認するとハーピーが塔のある方向に向かって歌うように声を上げる。
「諜報部のサラマンディーネ部長、お約束のマモル様がロビーにお越しです」
その声は決して大声ではないのだが、恐ろしいほどよく通る声でサラマンディーネを呼ぶ。
しばらく、ふかふかのソファーで、待っているとあの日会ったリザードマン。サラマンディーネがやってきた。
シックな色合いにタイトな服。後ろには大きな尻尾をフリフリさせながらやってきた。
「お世話になっております、ディーネさん。先日はお世話になりました……あ! 尻尾!」
「あ! 気づいちゃいましたか。アレは詫び尻尾って言って、ほっとけば生えてくるのですよ。人間で言う頭を丸めるのと同じなのですよ。髪の毛って、勝手に生えてくるじゃないですか」
「まあ、そうかもしれないけど……ネーラは知っていたのか?」
「噂では聞いていましたけど……困ったときの詫び尻尾って」
「結構評判なのですよ。私の詫び尻尾。生きが良くって」
「そんなのどうでも良い情報だ! それよりも事前に連絡していた件の打ち合わせをさせていただきたいのだが」
「分かりました。それでどの件から話をしますか? ネーラの寿退社の件ですか?」
「それはもう良いって! まずは俺たちの独立国を認めるかどうかの打ち合わせをしたい」
「それは助かります。すでに魔王様を初め、幹部の皆さんも召集されていますから」
おい、そんな上役待たせて、ネーラの寿退社の話をしようだなんて、俺をからかっていたな。
しかし、異世界だから魔王が全ての権限を持って、『世界の半分をお前にやろう』とか言ってくるのかと思ったら、他にも幹部が……つまり四天王か? ククク、奴は四天王の中でも最弱。とか言ってくるのか?
俺たちは案内されるままに大きな扉の前に来ていた。
サラマンディーネがノックをすると、中からどうぞと声がかかる。
「失礼します」
俺は部屋に入る前に軽く会釈をする。
二~三十人は入れそうな大広間。
そこに七人の男女が座っていた。
俺たちに近いところから右に女性人魚と男の牛獣人、左に太った男と性別不明の鳥獣人。
俗に言う四天王か?
そして眼鏡を掛けたライオン獣人とネーラと同じ猫獣人。
その二人に挟まれた美しい男性。いや女性か? その頭に真っ黒な二本のいびつな角が見える。
彼が魔王なのだろう。その両端が魔王の右腕、左腕だろうか。
部屋に入った瞬間、サラマンディーネとネーラが緊張しているのがひしひしと伝わってくる。
殺気なのか、部屋の空気が重い。
「は、初めまして。私は伊江守と申します。ご存じだと思いますが、私は闇の勇者です。本日はお時間をいただきまして、ありがとうございます」
「魔王のパイモニアです。立ち話もなんですから、どうぞお座りください。飲み物は何が良いですか?」
俺は勧められるままに椅子に座って、一つ息を吐く。
ここからの交渉次第で、生きて帰れないかもしれない。そんな予感がした。
「早速ですが、話をお聞かせ願えませんか?」
パイモニアと言われた魔王は優しい声で促す。
「私どもは今度、建国をいたします。それについて貴国に独立国と認めていただきたく、今回はお伺いいたしました」
七人の刺すような視線が俺に集中する。
そして誰も何も言わない。
俺の次の言葉を待っている。ただで独立国を認められると思っている阿呆か、それとも自分たちを納得できる材料を持っている対等な者なのか。
「貴国の王国への侵略は経済成長のためと聞いています。王国侵略完了したあとは海の向こうへの侵略を計画していると。しかし、王国を完全支配したとしても反乱の火種は完全には消えないでしょう。ならば、王国は最低限の領地を残して放置してはいかがでしょうか?」
俺の話の反応を伺うように魔王の顔色をうかがう。
「どうぞ、続けてください」
「ありがとうございます。しかし、王国をそのままにしても、あちらからの侵攻の恐れがあります。それならば貴国と王国の間に緩衝地となるべき国を造るのです。王国から貴国に侵略しようとした場合、我が国をまず、侵略する必要がある。そうすれば、我が国が王国に対処している間に貴国が迎撃の準備ができます。王国にしても同じ事です。我が国は貴国、王国共に同盟を結び、どちらかから攻められればもう片方に助けが求められます。そうすれば三国とも下手に侵略することができなくなります」
魔王を初め、幹部達が何やらこそこそと話し始めた。
俺は彼らの話がまとまるのを静かに待つ。
「お前の所が人間どもと手を組んで、こちらに攻め込んでくるという可能性もあるだろう。そもそもお前は人族で、王国に召喚された勇者だろうが」
眼鏡をかけたライオン獣人の男が牙をむきながら、俺に疑問を投げかける。
「そのための彼女ですよ」
俺はネーラを指さす。
「え!? あたい? え、ええ。任せてください!」
何をお前に任せるんだよ。とりあえず、黙って座っていろ。
「彼女のように貴国から社員を出向させていただきたい。そうすれば私どもにおかしな動きがあればすぐに貴国に連絡が行くでしょう。王国から侵略があったときに貴国にも連絡しやすいですし」
「貴国はそれでどんな利益を得るのか?」
七人の中の唯一の人間である太った男が質問する。
ニヤニヤと俺の機嫌を取るように、そして俺を見極めようとなめるようにねっとりとした視線を投げつける
「貴国、王国の貿易の中継をして、仲介手数料を頂戴する」
「両国が発達すればあなたのところが棚ぼた式で儲かる仕組みですか。どちらか一方が貿易赤字になっても、自分の所は黒字のままですか。両国が存在して貿易を続ける限り良い仕組みですね」
「他のご質問はありますか?」
「我々があなたを認めたとして、王国側はどう認めさせますか? 我々との交渉のテーブルにも着かないのに」
なんだか魔王は機嫌が良さそうだった。
まるで弟子が最後の試練をクリアできるかどうか、楽しみにしている老賢者のように。
「今の王国には無理だな」
「あなたもそう思うのですね」
「ああ、だから、闇の王女ノアールを国王につかせる。そして、私、ノアールそしてパイモニアさん、あなたの三人でこの大陸を治めませんか」
「おいおい、世界を分けようと提案するのは魔王の役目だと思っていたのだがね」
「三国志が好きなんですよ」
「そうか。他に両者言いたいことや質問があるか? 無ければこの後、こちらで審議をさせて欲しいのだが」
「ボクから一言いいか?」
魔王の隣で腕組みをしながらじっと話を聞いていた猫獣人の女性が手を上げた。
同じ猫獣人に見えるのだが、どこかネーラとは根本的に違う気がする。
「なんだい、ベレート」
魔王パイモニアはなんだか楽しそうな顔で、ベレートと呼ばれた猫獣人に発言の許可をする。
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