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第三章
解体ショー
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太陽のような笑顔のレイティアがそこにいた。
俺は美しい金髪の女の子をそっと引き寄せて、キスをしようとする。
レイティアはグッと俺の体を押して拒否する。
「キヨ、わたしはアレックスと付き合うことにしたから」
そう言って俺から距離を置く。
「なぜだ。俺が弱いからか!」
「そうだ! 君は弱い。だからこれからは僕がレイティアを守っていく!」
イケメン鬼人のアレックスがレイティアを引き寄せる。
「そう言うことだから、さようなら」
「まて、アレックスは女だろう!」
「ハハハ、愛は性別も超えるに決まっている! レイティアは僕が幸せにするから安心したまえ」
レイティアとアレックスの唇が近づく。
「キヨ」
君はこれ以上、何を言おうと言うんだ。
「キヨ、起きて。大丈夫?」
俺が目を覚ますと、心配そうに俺を覗き込むレイティアがいた。
「傷が痛むの?」
そう言って無防備に俺の傷を見る。
もう痛みはなく、アザが少し残っただけだ。
兼光さまさまだ。
「良かった。大丈夫そうね」
そう言って、心配そうに俺の傷を確認する小さな体を、思わず抱きしめる。
「どこにも行かないでくれ。ずっと俺のそばに居てくれ」
レイティアは優しく振りほどく。
俺を抱きしめ直すと何度も頭を優しく撫でてくれる。
「大丈夫よ。わたしはどこにも行かないわよ」
レイティアの鼓動がトクトクと聞こえる。
俺はレイティアを見上げる。
レイティアも唇を近づける。
触れ合おうとする唇。
「キヨ、大丈夫?」
ノックもなしに真っ白な美しい獣人が部屋に入っていく。
レイティアはピョンと飛びのき、思わず、俺もシーツの中に潜り込んでしまう。
「お嬢ちゃん、あなたも人のこと言えないわよね」
タマラは相変わらず無表情のままレイティアを非難する。
「ななな、何のこと。わたしたちは、ななな、何もしてないからね」
「そうだ。何もしてないからな」
「な」が多いレイティアの言葉に冷静を取り戻したが、まだ心臓がバクバク言ってる。
「……まあいいです。キヨが元気そうでよかった」
相変わらず無表情なのでどう思っているかわからないが、とりあえず納得してくれたようだ。
タマラに促されて俺たちは食事をしたあと、鹿を解体する。
いつもの狩りの場合、痛まないように捨てる部分も生け捕りにしたために使える部分が多くなる。
冷たい水の入ったバケツとよく洗った空のバケツをいくつか用意して鹿と一緒に大きな木の下へ移動する。
「お、ブラザー良さそうな鹿を捕まえたな。これから捌くのか?」
「ああ、お前も手伝ってくれよ」
「嫌だよめんどくさい」
アータルはそう言いながらもついてくる。
「そうか、せっかくアータル先生の指導を受けられると思ったのにな」
俺は後ろにいるアータルにそう言いながらレイティアにウインクで合図を送る。
「ッ! ああ残念。わたしもアータルのカッコいいところ見て見たかったのに……残念だな」
「レイティア、俺が鹿を捌く姿ってかっこいいか?」
食いついた!
「ええ、そう思うわよ。ソフィアも見て見たいわよね」
「ええ、レイ様」
「そうかそうか。じゃあ仕方ないな。指導だけだぞ」
そう言いながら、鼻歌を歌いながらご機嫌な様子でついてきた。
案外チョロいな。良し、これからは誉め殺しでいくか。
俺とアータルが大きな木にロープをかけている鹿を逆さまに吊るしている間に、レイティアたちが火を起こす。
「先生、これから血抜きをするのですがよろしいでしょうか? 血も食用にするのでバケツに貯めたいと思います」
俺はわざと仰々しくアータルに伺いを立てる。
「ほう、血も食用にするのか。面白いなブラザー。血抜きは心臓の上の血管を切ってやるんだろう。その部分の毛を剃って綺麗に洗っておけよ」
俺は素直に毛を剃り、きれいに拭き取ると鹿が体をくねらせて暴れ始める。
「バイブレーション!」
ソフィアが即座に鹿を気絶させる。
レイティアがバケツを用意したのを確認して血管を切る。
勢いよく血が吹きだし、それをバケツで受ける。
真っ赤に染まるバケツ。
どんどんと命がこぼれ落ちていく。
血抜きが終わると、鹿の体を冷たい水できれいにする。
内臓を抜き出す。腹から股の付け根まで切り目を入れる。
「中を傷つけるなよ」
そう言ってアータルは先の丸くなったガッドナイフを俺に渡す。
身を守ったり戦うナイフでなく、動物の解体用のナイフだそうだ。
何処に隠し持ってたのか、数ある調理用のナイフの一つらしい。
「尿道が出てきたら外に出しとけ、尿がかかると臭くなるぞ」
アータルは俺の進み具合に応じて指示を出す。
「膜が見えたら中の内臓を傷つけないように取り出せ。ケツのところと喉のところを結んどけば中の物が出て来なくなるからな」
無事に内臓を全て取り出して、ホーっと一息つくと、アータルが近寄って内蔵の具合をのぞき込む。
「変な物もないし、虫もいなさそうだな。よかったな、ブラザー。さて、まだまだこれからだぞ。体の中をきれいにしたら皮剥ぎだな」
今度は首を上にしてつるし、首、手首足首をぐるりと一周切れ目を入れると首から肛門まで一直線に切れ目を入れる。
あとは手で皮をはがしていく。
これで肉がむき出しになった。
その頃になってムサシマルがやってきた。
「ほう、キヨも解体がうまくなったのう。これで儂も一安心かのう」
師匠ごめん。アータルにだいぶ指導された。
さて、この後部位ごとに切り分けた肉を俺たちが持ってきた三級品の塩で作った塩水につけて水抜きをする。
血は大麦と端肉を混ぜて、香草とともに中まできれいにあらった腸に詰めて蒸し上げる。
ここまでで昼前までかかった。
早めの昼飯を食べながらムサシマルに蕎麦の具合を聞く。
すでに身が出来ているところがあるため、試しに少し収穫をしたと言うことだ。
午後から蕎麦を引いて試食すると言うことだ。
「蕎麦は蕎麦がきが? 蕎麦にするのか? どっちにしても出汁がいらないか?」
「そうじゃのう。団子にして汁に入れるかのう」
それで美味いのかな? 蕎麦の料理って他になかったか?
「キヨさん。持ってきてもらった鶏がもう卵を産んだよ。この調子で卵産んでくれると大助かりだよ。村にいた分はだいぶ魔物に食われちまったからね」
ムサシマルと一緒に来たマルゴットが俺が持ってきて家畜の状況を嬉しそうに話してくる。
卵か、たまごご飯が食べたいけど、なかなか米もないし、殻をきれいに洗浄していない卵を生で食べるのは危険だと聞いたことがあるな。
そうすると目玉焼きか? 俺は醤油派なんだが、醤油もないしな。そのうち醤油も作るか?
目玉焼き!?
「師匠、蕎麦粉はまだあるか?」
「ああ、まだ挽いただけじゃぞ」
「じゃあ、俺にアイデアがある!」
俺は美しい金髪の女の子をそっと引き寄せて、キスをしようとする。
レイティアはグッと俺の体を押して拒否する。
「キヨ、わたしはアレックスと付き合うことにしたから」
そう言って俺から距離を置く。
「なぜだ。俺が弱いからか!」
「そうだ! 君は弱い。だからこれからは僕がレイティアを守っていく!」
イケメン鬼人のアレックスがレイティアを引き寄せる。
「そう言うことだから、さようなら」
「まて、アレックスは女だろう!」
「ハハハ、愛は性別も超えるに決まっている! レイティアは僕が幸せにするから安心したまえ」
レイティアとアレックスの唇が近づく。
「キヨ」
君はこれ以上、何を言おうと言うんだ。
「キヨ、起きて。大丈夫?」
俺が目を覚ますと、心配そうに俺を覗き込むレイティアがいた。
「傷が痛むの?」
そう言って無防備に俺の傷を見る。
もう痛みはなく、アザが少し残っただけだ。
兼光さまさまだ。
「良かった。大丈夫そうね」
そう言って、心配そうに俺の傷を確認する小さな体を、思わず抱きしめる。
「どこにも行かないでくれ。ずっと俺のそばに居てくれ」
レイティアは優しく振りほどく。
俺を抱きしめ直すと何度も頭を優しく撫でてくれる。
「大丈夫よ。わたしはどこにも行かないわよ」
レイティアの鼓動がトクトクと聞こえる。
俺はレイティアを見上げる。
レイティアも唇を近づける。
触れ合おうとする唇。
「キヨ、大丈夫?」
ノックもなしに真っ白な美しい獣人が部屋に入っていく。
レイティアはピョンと飛びのき、思わず、俺もシーツの中に潜り込んでしまう。
「お嬢ちゃん、あなたも人のこと言えないわよね」
タマラは相変わらず無表情のままレイティアを非難する。
「ななな、何のこと。わたしたちは、ななな、何もしてないからね」
「そうだ。何もしてないからな」
「な」が多いレイティアの言葉に冷静を取り戻したが、まだ心臓がバクバク言ってる。
「……まあいいです。キヨが元気そうでよかった」
相変わらず無表情なのでどう思っているかわからないが、とりあえず納得してくれたようだ。
タマラに促されて俺たちは食事をしたあと、鹿を解体する。
いつもの狩りの場合、痛まないように捨てる部分も生け捕りにしたために使える部分が多くなる。
冷たい水の入ったバケツとよく洗った空のバケツをいくつか用意して鹿と一緒に大きな木の下へ移動する。
「お、ブラザー良さそうな鹿を捕まえたな。これから捌くのか?」
「ああ、お前も手伝ってくれよ」
「嫌だよめんどくさい」
アータルはそう言いながらもついてくる。
「そうか、せっかくアータル先生の指導を受けられると思ったのにな」
俺は後ろにいるアータルにそう言いながらレイティアにウインクで合図を送る。
「ッ! ああ残念。わたしもアータルのカッコいいところ見て見たかったのに……残念だな」
「レイティア、俺が鹿を捌く姿ってかっこいいか?」
食いついた!
「ええ、そう思うわよ。ソフィアも見て見たいわよね」
「ええ、レイ様」
「そうかそうか。じゃあ仕方ないな。指導だけだぞ」
そう言いながら、鼻歌を歌いながらご機嫌な様子でついてきた。
案外チョロいな。良し、これからは誉め殺しでいくか。
俺とアータルが大きな木にロープをかけている鹿を逆さまに吊るしている間に、レイティアたちが火を起こす。
「先生、これから血抜きをするのですがよろしいでしょうか? 血も食用にするのでバケツに貯めたいと思います」
俺はわざと仰々しくアータルに伺いを立てる。
「ほう、血も食用にするのか。面白いなブラザー。血抜きは心臓の上の血管を切ってやるんだろう。その部分の毛を剃って綺麗に洗っておけよ」
俺は素直に毛を剃り、きれいに拭き取ると鹿が体をくねらせて暴れ始める。
「バイブレーション!」
ソフィアが即座に鹿を気絶させる。
レイティアがバケツを用意したのを確認して血管を切る。
勢いよく血が吹きだし、それをバケツで受ける。
真っ赤に染まるバケツ。
どんどんと命がこぼれ落ちていく。
血抜きが終わると、鹿の体を冷たい水できれいにする。
内臓を抜き出す。腹から股の付け根まで切り目を入れる。
「中を傷つけるなよ」
そう言ってアータルは先の丸くなったガッドナイフを俺に渡す。
身を守ったり戦うナイフでなく、動物の解体用のナイフだそうだ。
何処に隠し持ってたのか、数ある調理用のナイフの一つらしい。
「尿道が出てきたら外に出しとけ、尿がかかると臭くなるぞ」
アータルは俺の進み具合に応じて指示を出す。
「膜が見えたら中の内臓を傷つけないように取り出せ。ケツのところと喉のところを結んどけば中の物が出て来なくなるからな」
無事に内臓を全て取り出して、ホーっと一息つくと、アータルが近寄って内蔵の具合をのぞき込む。
「変な物もないし、虫もいなさそうだな。よかったな、ブラザー。さて、まだまだこれからだぞ。体の中をきれいにしたら皮剥ぎだな」
今度は首を上にしてつるし、首、手首足首をぐるりと一周切れ目を入れると首から肛門まで一直線に切れ目を入れる。
あとは手で皮をはがしていく。
これで肉がむき出しになった。
その頃になってムサシマルがやってきた。
「ほう、キヨも解体がうまくなったのう。これで儂も一安心かのう」
師匠ごめん。アータルにだいぶ指導された。
さて、この後部位ごとに切り分けた肉を俺たちが持ってきた三級品の塩で作った塩水につけて水抜きをする。
血は大麦と端肉を混ぜて、香草とともに中まできれいにあらった腸に詰めて蒸し上げる。
ここまでで昼前までかかった。
早めの昼飯を食べながらムサシマルに蕎麦の具合を聞く。
すでに身が出来ているところがあるため、試しに少し収穫をしたと言うことだ。
午後から蕎麦を引いて試食すると言うことだ。
「蕎麦は蕎麦がきが? 蕎麦にするのか? どっちにしても出汁がいらないか?」
「そうじゃのう。団子にして汁に入れるかのう」
それで美味いのかな? 蕎麦の料理って他になかったか?
「キヨさん。持ってきてもらった鶏がもう卵を産んだよ。この調子で卵産んでくれると大助かりだよ。村にいた分はだいぶ魔物に食われちまったからね」
ムサシマルと一緒に来たマルゴットが俺が持ってきて家畜の状況を嬉しそうに話してくる。
卵か、たまごご飯が食べたいけど、なかなか米もないし、殻をきれいに洗浄していない卵を生で食べるのは危険だと聞いたことがあるな。
そうすると目玉焼きか? 俺は醤油派なんだが、醤油もないしな。そのうち醤油も作るか?
目玉焼き!?
「師匠、蕎麦粉はまだあるか?」
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「じゃあ、俺にアイデアがある!」
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