53 / 186
第一章
お風呂
しおりを挟む
俺はソフィアと二人、ソフィアの家の前に着く。
そしてその家のデカさに驚いた。ソフィアさん、魔法技術院は高給取りって聞いてましたけど、こんな家が買えるほど何ですか?
唖然としている俺の様子を見てソフィアが説明してくれた。
「この家はもともとお父様の別荘だったんですよ。お母様と喧嘩した時の逃げ込みようだとか言って笑っていましたけど。それをあたしに譲ってくれたのです。さあ、中に入ってください」
ぱっと外から見ても二階建ての十部屋以上はありそうな上、綺麗なレンガ造りの壁に窓には凝った装飾があちらこちらに見られる。
重厚な樫の木に美しい花の装飾が施されたドアを開き、中に招き入れてくれた。
「お帰りなさいませ、お嬢様」
家の中には先程、金の入った鞄を持っていた女性が待っていた。
女性は俺を部屋へ案内してくれる。
部屋は客間らしくあまり使われている様子はなかった。かと言って掃除などがされていないわけではない綺麗な部屋は壁には澄んだ湖畔に佇む女性の絵が飾られている。見ただけで高そうな革の椅子に俺がこの家に来たのは急なはずなのに丸テーブルの上には花が活けられていた。
荷物をふかふかの絨毯を敷いてある床に置き、先程説明された風呂場に行く。
そもそも個人の家に風呂場があること自体が少ない上に、数人が一緒に入れる石張りの大浴場はこの家の大きさに見合った豪華なものだった。
久しぶりにたっぷりの湯船につかった。暑い日々が続くとはいえ、お湯につかれる幸せはありがたい。
特に明日からは水浴びすらできない日々が続くだろう。
脱衣室のドアが開く音が聞こえた。
「ご主人様、こちらに着替えを置いときますね」
浴槽の扉の向こうでソフィアの声が響く。
「ああ、ありがとう」
そしてドアが閉まる音が聞こえた。
しかしこっちの世界に来て体が引き締まったが、傷も増えた。こちらの知識は増えていくが、来る前の記憶は部分的にしか思い出せない。魔法習得に必要なあの技術のみははっきりと細部まで思いだしたということは、それを生業にしていたのだろうか? ほかに前の世界での知識がこの世界で役に立てないのだろうか? 何とか記憶の糸をたどろうとしても吐き気を催す頭痛でその行為を中断させられる。
そういえば、ソフィアは明日、俺についてきてくれと言っていたが、どこに行くのだろうか?
それにそもそもソフィアって何者なんだ? ただの人見知りで思い込みの激しい頑固な女性では無いようだ。金持ちかもしくは貴族? そのどちらもという可能性はある。俺は改めてソフィアのことを何も知らないことに気がついた。
俺は風呂から上がり、部屋に戻る。
明日はソフィアの付き添いの後はムサシマルに合流し、警備隊本部へ行ってレイティア達と合流してからすぐゴブリンの巣に向かう。約一日と言っていたから到着はどうしても明後日になってしまうだろう。それまで無事でいてくれるといいのだが……。
そんなことを考えているとドアがノックされた。
「ソフィアです。ご主人様。まだ起きていらっしゃいますか?」
「ああ、どうぞ」
明日の事について確認もしておきたかったのでちょうどよかった。
ソフィアは白いゆったりとした寝巻を着ていた。
風呂上りなのだろう顔が少し赤く、髪の毛もしっとりとしている。
薄手の寝巻のためただでさえ破壊力のある胸が余計強調され、歩くたびに見え隠れする足もなまめかしかった。
「夜も更けておりますが明日の事についてお話をしておいた方が良いかと思いまして……」
「ああ、実はそれが気になってたんだ。明日はどこに行くんだ。そして俺は何をすればいい?」
ソフィアは清潔なふわふわの白いシーツにくるまれたベットに腰かけた。
「明日はあたしのお母様のところに行こうと思っております。あたしが魔法を使えるようになったと報告したとき、ご主人様に会いたいと言ってました。ですのでご主人様と一緒の方がお母様も機嫌良くこちらの話しを聞いてくれると思うのです」
「なあ、ソフィア。君と君の両親はどう言った人なんだ? こんな大きな家を別荘にしていたり、あんな大金をポンと出せたり。教えてくれないか?」
「……わかりました」
ソフィアは自分の事を話し始めた。
母親はもう引退しているが警備隊副本部長までなった人らしく、現在はこの街の商人ギルドの代表者だそうだ。父親は下級貴族の息子らしい。その両親の長女であるソフィアは小さい頃から大きな期待をされていた。魔法習得の儀のあの日までは……。期待が大きかっただけにソフィアの両親は自分達のせいで魔法を習得できなかったのではないかと、つい先日までソフィアに対しうしろめたい気持ちがあったらしい。そのため魔法がなくても生きていけるように学問から舞踏や教養を身につけさせたらしい。
ソフィアはソフィアで自分のせいで両親が苦しんでいるのを見てどうにかしたいと、もがいていた。
そのため親子間にお互いがお互いを避けるようななんとも言えない微妙でお互いが居心地の悪い空気が続いて、とうとうソフィアは家を出たらしい。
「それで先日ご主人様のおかげでそのわだかまりが解けました。ありがとうございます」
両親にとっても俺は恩人であるらしい。
ソフィアの俺に対する態度や明日、俺を連れていく理由が何となく納得できた。
恩人が困ってるのを母親も放ってはいないだろうと言うことか。
それならば金額次第ではあるが支援してもらえる可能性は高い。
「わかった。それでは朝一番にソフィアの両親に会いに行こう。俺からもぜひお願いしたい」
「はい」
「明日のことはわかった。明日も早いし、もう寝ようか?」
俺がそう言ってもソフィアは立ち上がらない。
「ご、ご主人様。……お願いが、……あります」
そしてその家のデカさに驚いた。ソフィアさん、魔法技術院は高給取りって聞いてましたけど、こんな家が買えるほど何ですか?
唖然としている俺の様子を見てソフィアが説明してくれた。
「この家はもともとお父様の別荘だったんですよ。お母様と喧嘩した時の逃げ込みようだとか言って笑っていましたけど。それをあたしに譲ってくれたのです。さあ、中に入ってください」
ぱっと外から見ても二階建ての十部屋以上はありそうな上、綺麗なレンガ造りの壁に窓には凝った装飾があちらこちらに見られる。
重厚な樫の木に美しい花の装飾が施されたドアを開き、中に招き入れてくれた。
「お帰りなさいませ、お嬢様」
家の中には先程、金の入った鞄を持っていた女性が待っていた。
女性は俺を部屋へ案内してくれる。
部屋は客間らしくあまり使われている様子はなかった。かと言って掃除などがされていないわけではない綺麗な部屋は壁には澄んだ湖畔に佇む女性の絵が飾られている。見ただけで高そうな革の椅子に俺がこの家に来たのは急なはずなのに丸テーブルの上には花が活けられていた。
荷物をふかふかの絨毯を敷いてある床に置き、先程説明された風呂場に行く。
そもそも個人の家に風呂場があること自体が少ない上に、数人が一緒に入れる石張りの大浴場はこの家の大きさに見合った豪華なものだった。
久しぶりにたっぷりの湯船につかった。暑い日々が続くとはいえ、お湯につかれる幸せはありがたい。
特に明日からは水浴びすらできない日々が続くだろう。
脱衣室のドアが開く音が聞こえた。
「ご主人様、こちらに着替えを置いときますね」
浴槽の扉の向こうでソフィアの声が響く。
「ああ、ありがとう」
そしてドアが閉まる音が聞こえた。
しかしこっちの世界に来て体が引き締まったが、傷も増えた。こちらの知識は増えていくが、来る前の記憶は部分的にしか思い出せない。魔法習得に必要なあの技術のみははっきりと細部まで思いだしたということは、それを生業にしていたのだろうか? ほかに前の世界での知識がこの世界で役に立てないのだろうか? 何とか記憶の糸をたどろうとしても吐き気を催す頭痛でその行為を中断させられる。
そういえば、ソフィアは明日、俺についてきてくれと言っていたが、どこに行くのだろうか?
それにそもそもソフィアって何者なんだ? ただの人見知りで思い込みの激しい頑固な女性では無いようだ。金持ちかもしくは貴族? そのどちらもという可能性はある。俺は改めてソフィアのことを何も知らないことに気がついた。
俺は風呂から上がり、部屋に戻る。
明日はソフィアの付き添いの後はムサシマルに合流し、警備隊本部へ行ってレイティア達と合流してからすぐゴブリンの巣に向かう。約一日と言っていたから到着はどうしても明後日になってしまうだろう。それまで無事でいてくれるといいのだが……。
そんなことを考えているとドアがノックされた。
「ソフィアです。ご主人様。まだ起きていらっしゃいますか?」
「ああ、どうぞ」
明日の事について確認もしておきたかったのでちょうどよかった。
ソフィアは白いゆったりとした寝巻を着ていた。
風呂上りなのだろう顔が少し赤く、髪の毛もしっとりとしている。
薄手の寝巻のためただでさえ破壊力のある胸が余計強調され、歩くたびに見え隠れする足もなまめかしかった。
「夜も更けておりますが明日の事についてお話をしておいた方が良いかと思いまして……」
「ああ、実はそれが気になってたんだ。明日はどこに行くんだ。そして俺は何をすればいい?」
ソフィアは清潔なふわふわの白いシーツにくるまれたベットに腰かけた。
「明日はあたしのお母様のところに行こうと思っております。あたしが魔法を使えるようになったと報告したとき、ご主人様に会いたいと言ってました。ですのでご主人様と一緒の方がお母様も機嫌良くこちらの話しを聞いてくれると思うのです」
「なあ、ソフィア。君と君の両親はどう言った人なんだ? こんな大きな家を別荘にしていたり、あんな大金をポンと出せたり。教えてくれないか?」
「……わかりました」
ソフィアは自分の事を話し始めた。
母親はもう引退しているが警備隊副本部長までなった人らしく、現在はこの街の商人ギルドの代表者だそうだ。父親は下級貴族の息子らしい。その両親の長女であるソフィアは小さい頃から大きな期待をされていた。魔法習得の儀のあの日までは……。期待が大きかっただけにソフィアの両親は自分達のせいで魔法を習得できなかったのではないかと、つい先日までソフィアに対しうしろめたい気持ちがあったらしい。そのため魔法がなくても生きていけるように学問から舞踏や教養を身につけさせたらしい。
ソフィアはソフィアで自分のせいで両親が苦しんでいるのを見てどうにかしたいと、もがいていた。
そのため親子間にお互いがお互いを避けるようななんとも言えない微妙でお互いが居心地の悪い空気が続いて、とうとうソフィアは家を出たらしい。
「それで先日ご主人様のおかげでそのわだかまりが解けました。ありがとうございます」
両親にとっても俺は恩人であるらしい。
ソフィアの俺に対する態度や明日、俺を連れていく理由が何となく納得できた。
恩人が困ってるのを母親も放ってはいないだろうと言うことか。
それならば金額次第ではあるが支援してもらえる可能性は高い。
「わかった。それでは朝一番にソフィアの両親に会いに行こう。俺からもぜひお願いしたい」
「はい」
「明日のことはわかった。明日も早いし、もう寝ようか?」
俺がそう言ってもソフィアは立ち上がらない。
「ご、ご主人様。……お願いが、……あります」
0
お気に入りに追加
61
あなたにおすすめの小説
まもののおいしゃさん
陰陽@2作品コミカライズと書籍化準備中
ファンタジー
まもののおいしゃさん〜役立たずと追い出されたオッサン冒険者、豊富な魔物の知識を活かし世界で唯一の魔物専門医として娘とのんびりスローライフを楽しんでいるのでもう放っておいてくれませんか〜
長年Sランクパーティー獣の檻に所属していたテイマーのアスガルドは、より深いダンジョンに潜るのに、足手まといと切り捨てられる。
失意の中故郷に戻ると、娘と村の人たちが優しく出迎えてくれたが、村は魔物の被害に苦しんでいた。
貧乏な村には、ギルドに魔物討伐を依頼する金もない。
──って、いやいや、それ、討伐しなくとも、何とかなるぞ?
魔物と人の共存方法の提案、6次産業の商品を次々と開発し、貧乏だった村は潤っていく。
噂を聞きつけた他の地域からも、どんどん声がかかり、民衆は「魔物を守れ!討伐よりも共存を!」と言い出した。
魔物を狩れなくなった冒険者たちは次々と廃業を余儀なくされ、ついには王宮から声がかかる。
いやいや、娘とのんびり暮らせれば充分なんで、もう放っておいてくれませんか?
※魔物は有名なものより、オリジナルなことが多いです。
一切バトルしませんが、そういうのが
お好きな方に読んでいただけると
嬉しいです。
いずれ最強の錬金術師?
小狐丸
ファンタジー
テンプレのごとく勇者召喚に巻き込まれたアラフォーサラリーマン入間 巧。何の因果か、女神様に勇者とは別口で異世界へと送られる事になる。
女神様の過保護なサポートで若返り、外見も日本人とはかけ離れたイケメンとなって異世界へと降り立つ。
けれど男の希望は生産職を営みながらのスローライフ。それを許さない女神特性の身体と能力。
はたして巧は異世界で平穏な生活を送れるのか。
**************
本編終了しました。
只今、暇つぶしに蛇足をツラツラ書き殴っています。
お暇でしたらどうぞ。
書籍版一巻〜七巻発売中です。
コミック版一巻〜二巻発売中です。
よろしくお願いします。
**************
『異世界聖猫伝』猫なんだから、放っておいて
てめえ
ファンタジー
学生時代は、いじめに遭っていた。
就職したら、パワハラが待っていた。
それでも何とか生きてきた。
しかし、痴漢の犯人にされ、両親や恋人に愛想を尽かされた。
冤罪だったのに……。
すべてに絶望し、自殺しようとマンションの屋上に上がった時、それは起った。
空間の歪みが拡がり、そこから空間が裂けた。
魅入られるように「それ」に触れたときから、俺の異世界生活が始まったんだ。
【完結】婚約者様の仰られる通りの素晴らしい女性になるため、日々、精進しております!
つくも茄子
ファンタジー
伯爵令嬢のバーバラは幼くして、名門侯爵家の若君と婚約をする。
両家の顔合わせで、バーバラは婚約者に罵倒されてしまう。
どうやら婚約者はバーバラのふくよかな体形(デブ)がお気に召さなかったようだ。
父親である侯爵による「愛の鞭」にも屈しないほどに。
文句をいう婚約者は大変な美少年だ。バーバラも相手の美貌をみて頷けるものがあった。
両親は、この婚約(クソガキ)に難色を示すも、婚約は続行されることに。
帰りの馬車のなかで婚約者を罵りまくる両親。
それでも婚約を辞めることは出来ない。
なにやら複雑な理由がある模様。
幼過ぎる娘に、婚約の何たるかを話すことはないものの、バーバラは察するところがあった。
回避できないのならば、とバーバラは一大決心する。
食べることが大好きな少女は過酷なダイエットで僅か一年でスリム体形を手に入れた。
婚約者は、更なる試練ともいえることを言い放つも、未来の旦那様のため、引いては伯爵家のためにと、バーバラの奮闘が始まった。
連載開始しました。
【完結】虐げられた令嬢の復讐劇 〜聖女より格上の妖精の愛し子で竜王様の番は私です~
大福金
ファンタジー
10歳の時、床掃除をしている時に水で足を滑らせ前世の記憶を思い出した。侯爵家令嬢ルチア
8さいの時、急に現れた義母に義姉。
あれやこれやと気がついたら部屋は義姉に取られ屋根裏に。
侯爵家の娘なのに、使用人扱い。
お母様が生きていた時に大事にしてくれた。使用人たちは皆、義母が辞めさせた。
義母が連れてきた使用人達は私を義母と一緒になってこき使い私を馬鹿にする……
このままじゃ先の人生詰んでる。
私には
前世では25歳まで生きてた記憶がある!
義母や義姉!これからは思い通りにさせないんだから!
義母達にスカッとざまぁしたり
冒険の旅に出たり
主人公が妖精の愛し子だったり。
竜王の番だったり。
色々な無自覚チート能力発揮します。
竜王様との溺愛は後半第二章からになります。
※完結まで執筆済みです。(*´꒳`*)10万字程度。
※後半イチャイチャ多めです♡
※R18描写♡が入るシーンはタイトルに★マークをいれています。
無能を装って廃嫡された最強賢者は新生活を満喫したい!
えながゆうき
ファンタジー
五歳のときに妖精と出会った少年は、彼女から自分の置かれている立場が危ういことを告げられた。
このままではお母様と同じように殺されてしまう。
自分の行く末に絶望した少年に、妖精は一つの策を授けた。それは少年が持っている「子爵家の嫡男」という立場を捨てること。
その日から、少年はひそかに妖精から魔法を教えてもらいながら無能者を演じ続けた。
それから十年後、予定通りに廃嫡された少年は自分の夢に向かって歩き出す。
膨大な魔力を内包する少年は、妖精に教えてもらった、古い時代の魔法を武器に冒険者として生計を立てることにした。
だがしかし、魔法の知識はあっても、一般常識については乏しい二人。やや常識外れな魔法を使いながらも、周囲の人たちの支えによって名を上げていく。
そして彼らは「かつてこの世界で起こった危機」について知ることになる。それが少年の夢につながっているとは知らずに……。
大和型戦艦、異世界に転移する。
焼飯学生
ファンタジー
第二次世界大戦が起きなかった世界。大日本帝国は仮想敵国を定め、軍事力を中心に強化を行っていた。ある日、大日本帝国海軍は、大和型戦艦四隻による大規模な演習と言う名目で、太平洋沖合にて、演習を行うことに決定。大和、武蔵、信濃、紀伊の四隻は、横須賀海軍基地で補給したのち出港。しかし、移動の途中で濃霧が発生し、レーダーやソナーが使えなくなり、更に信濃と紀伊とは通信が途絶してしまう。孤立した大和と武蔵は濃霧を突き進み、太平洋にはないはずの、未知の島に辿り着いた。
※ この作品は私が書きたいと思い、書き進めている作品です。文章がおかしかったり、不明瞭な点、あるいは不快な思いをさせてしまう可能性がございます。できる限りそのような事態が起こらないよう気をつけていますが、何卒ご了承賜りますよう、お願い申し上げます。
スライム10,000体討伐から始まるハーレム生活
昼寝部
ファンタジー
この世界は12歳になったら神からスキルを授かることができ、俺も12歳になった時にスキルを授かった。
しかし、俺のスキルは【@&¥#%】と正しく表記されず、役に立たないスキルということが判明した。
そんな中、両親を亡くした俺は妹に不自由のない生活を送ってもらうため、冒険者として活動を始める。
しかし、【@&¥#%】というスキルでは強いモンスターを討伐することができず、3年間冒険者をしてもスライムしか倒せなかった。
そんなある日、俺がスライムを10,000体討伐した瞬間、スキル【@&¥#%】がチートスキルへと変化して……。
これは、ある日突然、最強の冒険者となった主人公が、今まで『スライムしか倒せないゴミ』とバカにしてきた奴らに“ざまぁ”し、美少女たちと幸せな日々を過ごす物語。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる