紺碧の精霊使い

「スイ。お前を追放する。金輪際僕と関わらないでくれ」

 目が見えず、魔法が使えず、動けないと三重苦の冒険者スイはある日、五年間組んでいた冒険者パーティから追放宣言を受けてしまう。

〜一年後〜

 ソロ冒険者となったスイは五年間貯めていた金でどうにかやりくりしていたがその金も底を尽き、他の冒険者からは白い目で見られる日々が続く。

 金も力も人望も失ったスイは全てをやり直すために他の街へと向かう馬車に乗るが、その馬車すらも盗賊に襲われてしまう。
 失意の中、なんとか逃げ果せる事ができたがスイは気を失ってしまう。

 知らない場所で意識を取り戻したスイの体に不思議なことが起こっていた。

 彼の開かれざる双眼が開眼するとき見えざる存在が姿を現わす。

 これは一人の精霊使いが英雄へと至る物語。

 
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