69 / 84
第四章 建国の準備
第68話 ……で朝食を のその後で
しおりを挟む
ここも俺の予想していた通りバイキングの料理は復活している。
昨日の昼食と同じようにだが、今度は好きなものを選ばせて朝食を済ませた。
「食べながら聞いてほしい」
「何ですか、守様」
「ああ、近々の課題としてみんなの服を探さないといけない。
この船の中には、俺らが乗っていた小さな船と同じようにいろんな種類の服がある。
ここで適当に渡してもいいが、せっかく制服類もいろいろとあるだろうから、ここできちんと制服を分けて手配しようかと考えているのだが」
「今まで来ていた服を着ればいいのではないか」
「それでもいいが、せっかく体をきれいにしたばかりだ。
今まで来ていた服はこの船にあるランドリーで洗濯をしたいのだが」
「この船にも洗う魔道具があるのですね」
「ああ、この船の方が生活をする上での魔道具と言った方が伝わりやすいか、そういうものがたくさんある」
「私の荷物をあさればほかにも服があるが……」
ダーナが言ってくる。
「たぶんみんなも同じようなものかもしれない……あ、フラン達は別だな。
海賊船から逃がすので精一杯だったので私物までは……」
「守様。
気にしないでください。
それに守様からいただきました服の方が 着ていても気持ちも良いですし」
「ありがとう。
フランからそう言ってもらえると俺の気が楽になる」
とにかく、みんなが来ていた服は風呂場の近くのランドリーで洗濯させてもらった。
俺は失念していたけど、俺の船でもランドリーは全自動乾燥機付きだったというよりも船の中では干せないので、当たり前の話だ。
船内に部屋干しでもしようものなら……恐ろしい。
生乾き臭って、とても臭くて我慢できない。
流石のフェリーでも条件は一緒で、それもお客様が利用するものだから、乾燥は必須だ。
これならば1~2時間あれば乾燥まで終えられる。
簡単に説明した後に、洗濯させてもらった。
ただ下着だけは、近くから探してきて代えてもらった。
フランたちにはなじみの物だろうが、サーシャたちは初めて見る下着になる。
食事後に風呂の脱衣所でフランによる下着の付け方講習会が俺の目の前で行われていた。
目の保養にはなるが、正直ガン見するわけにもいかず目のやり場に困る。
今朝一番でバスローブを準備した俺をほめてやりたい。
そうでなければ、裸で2時間待たすか、慌てて適当な服を探すことになったが、今回はバスローブのおかげでどうにかなった。
裸で2時間も目の前に居られたら俺に理性が持たなかっただろうが、そうなると本当に俺は死ぬぞ。
うん、今朝の俺は良い仕事をしたな。
すべてを終えても8時を少し回ったくらいだった。
朝4時半くらいから活動していれば十分に時間が取れたわけだ。
フランとダーナは浜で仕事があるらしいので、ここで解散となり浜からボートを呼んで梯子を使ってボートに移ってもらった。
フランにダーナ、それにエルムの三人だけで浜に戻っていく。
そう、まだ船の中には俺の他にはサーシャとミーシャ、それにドーラの他にケリーの4人が残っていた。
あれ?
ケリーは分かる、それにメイドの二人もこの船の片付けの手伝いに残ってくれたのだろうが、ミーシャはなんでダーナと一緒に行かなかったのかな。
「ミーシャはこの後どうするのだ」
「はい、守様に付いてお手伝いをさせて頂きます」
「え?
俺について来るのか」
「いけませんか」
「いけませんとは言わないけど、面白くも無いぞ。
それにこの船では良いが、あっちの船の時にはダメだぞ。
当分は必要は無いかとは思うが、あっちは戦船だ。
ここの湾内で船内を見学したいのならばそのうちさせてやるが、あの船での仕事の時に連れて行けるのはケリー達戦える者だけだ。
それを理解しておいてほしい」
「……」
「普段でもフランですら連れて言って無いからな。
サーシャたちを助けた時にも居なかっただろう」
「……あ、はい」
納得はしていなさそうだが、理解はしてくれたようだ。
頭の良い子なのだろうな……俺よりも年上に子扱いするのは失礼かもしれないが、どうしてもサーシャの見た目でそうなっている。
まあ、良いか。
それよりも、まずはこの船の片付けからかな。
となると人手が足りないか。
「ケリー、騎士たちをもう少しこちらに回せないか」
「あっちの船にはどれくらい残す必要がありますか。
その数によりますが……」
そうだな、あっちにも人は必要か……、でも一人留守番がいればいいか。
どうせこの世界の住人では動かせないし、動かせそうな者は今のところケリーの部下たちだけだからな。
「留守番で一人……あ、いや、あの船をこの船に横付けしよう。
悪いがボートを寄こしてもらえるか」
「はい、今から連絡します」
ケリーは無線を使って、浜にいる騎士に連絡を取りボートをフェリーに向かわせた。
ボートが付くと俺が乗り移ろうかとしたらミーシャも付いてきた。
あの船についてはさっきも言い聞かせたばかりなので、断っても良いけど湾内の移動だし、別に構わないか。
「気を付けてついてきてくれ」
「守様、ミーシャ様に救命胴衣は着用させますか」
「作戦の途中でもないし、今回は良いか。
俺も付けるつもりもないし」
少し前に俺自身がみんなに命じたばかりなのにダブルスタンダードも良い所だな。
それから、ミーシャを連れて面倒なので、これからあっちに船のことを巡視艇と呼ぶことにするが、巡視艇に向かった。
最近はボートの操縦は皆ケリー達任せにしている。
ケリー達を出会った頃はこういう場面では俺がすべてしていたことでも最近は任せらっるようになってきている。
これから仲間も増えるので、どんどんできることを増やしていきたい。
昨日の昼食と同じようにだが、今度は好きなものを選ばせて朝食を済ませた。
「食べながら聞いてほしい」
「何ですか、守様」
「ああ、近々の課題としてみんなの服を探さないといけない。
この船の中には、俺らが乗っていた小さな船と同じようにいろんな種類の服がある。
ここで適当に渡してもいいが、せっかく制服類もいろいろとあるだろうから、ここできちんと制服を分けて手配しようかと考えているのだが」
「今まで来ていた服を着ればいいのではないか」
「それでもいいが、せっかく体をきれいにしたばかりだ。
今まで来ていた服はこの船にあるランドリーで洗濯をしたいのだが」
「この船にも洗う魔道具があるのですね」
「ああ、この船の方が生活をする上での魔道具と言った方が伝わりやすいか、そういうものがたくさんある」
「私の荷物をあさればほかにも服があるが……」
ダーナが言ってくる。
「たぶんみんなも同じようなものかもしれない……あ、フラン達は別だな。
海賊船から逃がすので精一杯だったので私物までは……」
「守様。
気にしないでください。
それに守様からいただきました服の方が 着ていても気持ちも良いですし」
「ありがとう。
フランからそう言ってもらえると俺の気が楽になる」
とにかく、みんなが来ていた服は風呂場の近くのランドリーで洗濯させてもらった。
俺は失念していたけど、俺の船でもランドリーは全自動乾燥機付きだったというよりも船の中では干せないので、当たり前の話だ。
船内に部屋干しでもしようものなら……恐ろしい。
生乾き臭って、とても臭くて我慢できない。
流石のフェリーでも条件は一緒で、それもお客様が利用するものだから、乾燥は必須だ。
これならば1~2時間あれば乾燥まで終えられる。
簡単に説明した後に、洗濯させてもらった。
ただ下着だけは、近くから探してきて代えてもらった。
フランたちにはなじみの物だろうが、サーシャたちは初めて見る下着になる。
食事後に風呂の脱衣所でフランによる下着の付け方講習会が俺の目の前で行われていた。
目の保養にはなるが、正直ガン見するわけにもいかず目のやり場に困る。
今朝一番でバスローブを準備した俺をほめてやりたい。
そうでなければ、裸で2時間待たすか、慌てて適当な服を探すことになったが、今回はバスローブのおかげでどうにかなった。
裸で2時間も目の前に居られたら俺に理性が持たなかっただろうが、そうなると本当に俺は死ぬぞ。
うん、今朝の俺は良い仕事をしたな。
すべてを終えても8時を少し回ったくらいだった。
朝4時半くらいから活動していれば十分に時間が取れたわけだ。
フランとダーナは浜で仕事があるらしいので、ここで解散となり浜からボートを呼んで梯子を使ってボートに移ってもらった。
フランにダーナ、それにエルムの三人だけで浜に戻っていく。
そう、まだ船の中には俺の他にはサーシャとミーシャ、それにドーラの他にケリーの4人が残っていた。
あれ?
ケリーは分かる、それにメイドの二人もこの船の片付けの手伝いに残ってくれたのだろうが、ミーシャはなんでダーナと一緒に行かなかったのかな。
「ミーシャはこの後どうするのだ」
「はい、守様に付いてお手伝いをさせて頂きます」
「え?
俺について来るのか」
「いけませんか」
「いけませんとは言わないけど、面白くも無いぞ。
それにこの船では良いが、あっちの船の時にはダメだぞ。
当分は必要は無いかとは思うが、あっちは戦船だ。
ここの湾内で船内を見学したいのならばそのうちさせてやるが、あの船での仕事の時に連れて行けるのはケリー達戦える者だけだ。
それを理解しておいてほしい」
「……」
「普段でもフランですら連れて言って無いからな。
サーシャたちを助けた時にも居なかっただろう」
「……あ、はい」
納得はしていなさそうだが、理解はしてくれたようだ。
頭の良い子なのだろうな……俺よりも年上に子扱いするのは失礼かもしれないが、どうしてもサーシャの見た目でそうなっている。
まあ、良いか。
それよりも、まずはこの船の片付けからかな。
となると人手が足りないか。
「ケリー、騎士たちをもう少しこちらに回せないか」
「あっちの船にはどれくらい残す必要がありますか。
その数によりますが……」
そうだな、あっちにも人は必要か……、でも一人留守番がいればいいか。
どうせこの世界の住人では動かせないし、動かせそうな者は今のところケリーの部下たちだけだからな。
「留守番で一人……あ、いや、あの船をこの船に横付けしよう。
悪いがボートを寄こしてもらえるか」
「はい、今から連絡します」
ケリーは無線を使って、浜にいる騎士に連絡を取りボートをフェリーに向かわせた。
ボートが付くと俺が乗り移ろうかとしたらミーシャも付いてきた。
あの船についてはさっきも言い聞かせたばかりなので、断っても良いけど湾内の移動だし、別に構わないか。
「気を付けてついてきてくれ」
「守様、ミーシャ様に救命胴衣は着用させますか」
「作戦の途中でもないし、今回は良いか。
俺も付けるつもりもないし」
少し前に俺自身がみんなに命じたばかりなのにダブルスタンダードも良い所だな。
それから、ミーシャを連れて面倒なので、これからあっちに船のことを巡視艇と呼ぶことにするが、巡視艇に向かった。
最近はボートの操縦は皆ケリー達任せにしている。
ケリー達を出会った頃はこういう場面では俺がすべてしていたことでも最近は任せらっるようになってきている。
これから仲間も増えるので、どんどんできることを増やしていきたい。
9
お気に入りに追加
28
あなたにおすすめの小説
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!
性的に襲われそうだったので、男であることを隠していたのに、女性の本能か男であることがバレたんですが。
狼狼3
ファンタジー
男女比1:1000という男が極端に少ない魔物や魔法のある異世界に、彼は転生してしまう。
街中を歩くのは女性、女性、女性、女性。街中を歩く男は滅多に居ない。森へ冒険に行こうとしても、襲われるのは魔物ではなく女性。女性は男が居ないか、いつも目を光らせている。
彼はそんな世界な為、男であることを隠して女として生きる。(フラグ)
クラスメイトの美少女と無人島に流された件
桜井正宗
青春
修学旅行で離島へ向かう最中――悪天候に見舞われ、台風が直撃。船が沈没した。
高校二年の早坂 啓(はやさか てつ)は、気づくと砂浜で寝ていた。周囲を見渡すとクラスメイトで美少女の天音 愛(あまね まな)が隣に倒れていた。
どうやら、漂流して流されていたようだった。
帰ろうにも島は『無人島』。
しばらくは島で生きていくしかなくなった。天音と共に無人島サバイバルをしていくのだが……クラスの女子が次々に見つかり、やがてハーレムに。
男一人と女子十五人で……取り合いに発展!?
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
特殊部隊の俺が転生すると、目の前で絶世の美人母娘が犯されそうで助けたら、とんでもないヤンデレ貴族だった
なるとし
ファンタジー
鷹取晴翔(たかとりはると)は陸上自衛隊のとある特殊部隊に所属している。だが、ある日、訓練の途中、不慮の事故に遭い、異世界に転生することとなる。
特殊部隊で使っていた武器や防具などを召喚できる特殊能力を謎の存在から授かり、目を開けたら、絶世の美女とも呼ばれる母娘が男たちによって犯されそうになっていた。
武装状態の鷹取晴翔は、持ち前の優秀な身体能力と武器を使い、その母娘と敷地にいる使用人たちを救う。
だけど、その母と娘二人は、
とおおおおんでもないヤンデレだった……
第3回次世代ファンタジーカップに出すために一部を修正して投稿したものです。
小さなことから〜露出〜えみ〜
サイコロ
恋愛
私の露出…
毎日更新していこうと思います
よろしくおねがいします
感想等お待ちしております
取り入れて欲しい内容なども
書いてくださいね
よりみなさんにお近く
考えやすく
俺だけ毎日チュートリアルで報酬無双だけどもしかしたら世界の敵になったかもしれない
亮亮
ファンタジー
朝起きたら『チュートリアル 起床』という謎の画面が出現。怪訝に思いながらもチュートリアルをクリアしていき、報酬を貰う。そして近い未来、世界が一新する出来事が起こり、主人公・花房 萌(はなぶさ はじめ)の人生の歯車が狂いだす。
不意に開かれるダンジョンへのゲート。その奥には常人では決して踏破できない存在が待ち受け、萌の体は凶刃によって裂かれた。
そしてチュートリアルが発動し、復活。殺される。復活。殺される。気が狂いそうになる輪廻の果て、萌は光明を見出し、存在を継承する事になった。
帰還した後、急速に馴染んでいく新世界。新しい学園への編入。試験。新たなダンジョン。
そして邂逅する謎の組織。
萌の物語が始まる。
最遅で最強のレベルアップ~経験値1000分の1の大器晩成型探索者は勤続10年目10度目のレベルアップで覚醒しました!~
ある中管理職
ファンタジー
勤続10年目10度目のレベルアップ。
人よりも貰える経験値が極端に少なく、年に1回程度しかレベルアップしない32歳の主人公宮下要は10年掛かりようやくレベル10に到達した。
すると、ハズレスキル【大器晩成】が覚醒。
なんと1回のレベルアップのステータス上昇が通常の1000倍に。
チートスキル【ステータス上昇1000】を得た宮下はこれをきっかけに、今まで出会う事すら想像してこなかったモンスターを討伐。
探索者としての知名度や地位を一気に上げ、勤めていた店は討伐したレアモンスターの肉と素材の販売で大繁盛。
万年Fランクの【永遠の新米おじさん】と言われた宮下の成り上がり劇が今幕を開ける。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる