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第100話 俺の性活

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 役者はそろった。
 いや揃いすぎだろう。
 いったいどれだけ揃えば気がすむのだろう。

 俺だって男だ。
 しかも相当スケベ~だと理解している。
 今周りにいる女性は誰一人の例外なく素晴らしい人たちばかりで、容姿はもちろんの事気立ても、素質も申し分ない。

 しかも人数も十分のはずだが、それでもお膳立てをされればどうしても食指は動いてしまう。
 いい加減自分の下半身ながらこの節操の無さには呆れる。

 今の俺の性活は朝数人の女性との逢瀬をしながら起きて、帰宅後に事務所にて主に談合坂のメンバーが多いのだが、その……いや、彼女たちのプライバシーは明かせないが、その後自室に戻り就寝前まで仕事をしながらイチャイチャしてから、数人と同衾しての就寝だ。

 朝はスレイマン王国の女性たちが当番でしてくれるし、その後のシャワーも、いや、しっかり朝から入浴なのだが、いわゆる泡風呂のようなことで綺麗にしてもらってからの登校となる。

 事務所ではあの事務所の設計思想通り秘密を守りながらの逢瀬となるし、自室に戻ってからもこれも最近では増えた愛人の人たちが順番で相手してくれる。
 夜にも風呂に入れば、これも当然泡風呂状態だ。
 だいたいが愛人やスレイマン王国関係の女性の人が手分けして奉仕してくれる。

 就寝はまちまちで、愛人もあればスレイマン王国関係者の時もある。
 最近になって人数が増えた関係で大体複数でその……。

 まあ、こんな感じで毎日を送っている。
 いったいどこまで俺の体力が持つのか見ものだ。

 こういった性活はスレイマン王国でも過去から連綿と受け継がれた秘法のおかげ?で……はないが、一応のノウハウがあるらしい。
 主に食事に関することだが、そう言った管理をきちんとしてもらっているから今まで赤玉を出すことなく、腎虚にも腹上死にもなっていない。

 これには皆に感謝しかないが、それにしても貧乏な孤児がまさかここまでの生活をできるとは思っては思ってもみなかった。

 しかし、この生活をするには当然義務のようなものもある。
 俺の存在意義はとにかく力を付けることだ。
 エニス王子の安全のために絶対的な力をエニス王子ともども付けて行かねばならない。

 そのためにも今は経済的に世界中で無視できないくらいの力をつけるべく働いている。
 尤も主にスレイマン王国から来た女性たちが頑張ってくれるが、今のところ順調に推移している。

 城南島開発もいよいよ本格的に始まり、すでに設計は終わり基礎工事に入ったと今朝聞いたばかりだ。
 それ以外に、交通インフラについても、買収した海運会社の定款を書き換えるついでに社名を変えさせて貰った。

 その新たに社名を変えて再出発した『城南交通株式会社』に、水上バスの手配が済んだ。
 現在、海賊興産に古くからお付き合いのある新神戸ドックに新たに水上バス3艘を発注しているが、とりあえずの運航に間に合わせるためにパリから中古を買って輸送中だ。

 どんどん力をつけていく感じがあるのは正直嬉しい。
 しかし、その反面、最近はなかなかエニス王子ともゆっくりとは会えない。
 王子も最近は自身のビジネスが順調の様で、あちらも忙しくなっているそうだ。

 今では経済力ならばスレイマン王国において王に次ぐ規模にまでなっていると自負できる。
 本当は、まだまだなのだが、財産としては俺とエニス王子を合わせた話で、これは元々今は亡き王弟殿下の財産だけでもほかの王子を圧倒していただけの話なので、えばれたことじゃない。
 他の二人の王子の経済力を合わせても辛うじて上回ったくらいだと思う。

 これはボルネオショックでの荒稼ぎのおかげだ。
 これはいわばおまけのようなもので、これからが俺らの真価が問われる。
 しかも今の状態は世界中に広がった財産だけの話で、スレイマン王国内での政治力では下手をすると没落した第三王子にすら及ばない状態が続いているのだ。

 だからなのだが、未だにエニス王子は帰国できないでいる。
 当面の目標はエニス王子の一時帰国の安全確保だ。
 これについては何度もエニス王子と話し合っている。
 俺の卒業までには実施したいと考えている。

 そんな感じで生活をしながら春を迎えた。
 そして、この春無事に俺も大学も2年生に進級できた。

 春になると、当然新入生の勧誘がある。
 俺もこの勧誘で、あまりにすごい研究を見せられてこのサークルに参加したのだ。
 今年は俺が勧誘する側だ。

 何と驚くことに幸子さんはこの大学を目指して目下のところ猛勉強中だとか。
 愛人の仲間にこの大学のOBもいるので、彼女たちに勉強を見てもらっている。
 何で俺が知るかと云うと、最近ベッドの中でも彼女たちに勉強を見てもらっているのだ。

 ちょっとこれは無いとは思うのだが、酷いときには幸子さんが俺の顔の上にまたがった状態で、俺の息子を自身の下の口で咥えた明日香さんや仁美さんと勉強しているのだ。
 俺の上で何をしているのと、俺は抗議の意味を込めて強く動こうものなら彼女たちは抗議してくる。

 そんな新たな境地すらも開いたこの春先だ。
 早々、俺もそうだが、訓練していた全員が飛行免許を無事取得でき、今は新会社に所属して、パイロットとして働いてもらっている。

 とにかく経験を積むことを最優先で、飛行時間を稼いでもらっているのだ。
 機長を任せられるには、圧倒的に飛行時間が足りない。
 俺らが買い取った自家用の国産ジェットの機長は現在聡子さん一人で、俺のボルネオ行きはもちろんの事、かおりさんたちの出張にも使ってもらい、彼女たちの飛行時間を稼いでいるのが現状だ。

 機長一人に副操縦士が10人と云うアンバランスな状況ではどうしても具合が悪い。
 無駄も多くなるので、現在彼女たちには希望を聞いてだがヘリコプターの操縦免許の取得と、船舶免許を取ってもらっている。

 ヘリコプターの操縦資格については引き続き茨城空港でお世話になっている。
 本当なら通っている飛行学校にはそんな教習コースは無いのだが、お隣の航空自衛隊から、少しばかりの便宜を得て訓練中だ。

 流石に俺は、これには手を出していない。
 元々がパイロット不足をどうにかしたいという気持ちから飛行免許を取ったのだが、彼女たちが来たことでその目途もついた。

 それよりも、彼女たちが来てくれたことで、城南島開発に絡んで夢も広がり、輸送部門の強化も考えるようになってきたのだ。
 まだ、機長の不足から他にはチャーターを許してはいないが、将来的には収益の柱にとも考えているのだ。

 ある時、俺がそんなことを聡子さんと幸子さんの前でこぼしていたら、彼女たちの知り合いを紹介してくれることになった。

 当然、かおりさん達が身元を調べているが、そこが了承したら会うことになった。
 なんでも聡子さんの妹だそうで、20代の美人だそうだ。

 聡子さんが相当の美人だから、疑うことはしないが、なんだか彼女たちの方が、こちらに妹さんを引きずり込もうとしているのが気になる。

 先にも話したが、俺も男で据え膳ならばお構いなく完食するたちなのだ。
 ごちそうさまの後になって後悔することが多々ある。

 今から断言できるが、彼女たちのやる気から、俺の後悔は決定事項のようだ。
 なんだか申し訳ないような情けないような複雑な気持ちで、今は大学のサークルで、新入生の勧誘の準備をしている。

 ここで新入生にも毒牙に掛けるようなことは無いが……全くないとは言えないのが情けないが、これは決してフラグじゃない。
 今は聡子さんの妹だけでも毒牙から救わないといけないと心底思っているのだ。

 もう彼女との面談の日取りは決まっているようだと聡子さんから聞いたが、それ以外の情報は一切聞こえてこないのが少々気になる。

 なんだか聡子さんとは違う事情持ちのようだと事務所の女性たちからうわさには聞いたことがあったが、俺が気にしていると分かるとそれ以来一切聞こえてこないのが、なんだかな。

 後は、俺がかおりさん達の言いなりに動くだけだ。
 なるようになれってもんだな。

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