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第5話:陸の王者
Aパート(2)
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地球連邦宇宙軍・技術研究所の格納庫。そこでは昼夜を徹し急ピッチでアルテローゼの修理が行われてた。もしまた革命軍が巨人のような兵器を持ち出してくると、アルテローゼでしか対応できないと言うこととが、修理を急ぐ理由であった。
所長であるヴィクターも連邦軍の新司令であるオッタビオ少将から直々に命令されれば、従わざるを得なかったという事もある。それにヴィクターとしてもAIであるレイフが起こした奇跡にも等しい現象を解明したいという思いもあり、アルテローゼの復旧に全力を尽くしていた。
「所長、この部分の構造はって、どうなっているのでしょうか」
研究所員αが、紙に印刷された設計図を手にヴィクターの元にやってくる。
「済みません所長、この部分も配線が分からないのですが…」
「所長、ここのパーツがはまらないのですが…」
「所長、このセンサーのゲイン値は…」
同じように研究所員β、γ、σが同様にヴィクターの元やってくる。このような状態で、現状ヴィクターは寝る間もないのであった。
どうしてこんな状況になってしまったのか、その理由はアルテローゼのデータが破棄されたことが原因であった。バックアップから漏れていたのはAIの外部記録だけだと思っていたのだが、実は機体の設計図の一部もバックアップに入っていなかった事が判明したのだ。そのためまだ焼却処分されていなかった紙の設計図を元にアルテローゼの修理を行う羽目となってしまったのだ。
そして、アルテローゼの機体を一番よく知っているのはヴィクターであり、職員が作業員の質問が彼に集中するのも当然であった。
「その構造はファイルA-35を見てくれ。配線はB-130だ。パーツは標準では入らないので角を削って入れてくれ。そのセンサーのゲイン値は120に設定だ」
質問に答えながらヴィクターは、獅子奮迅の働きでアルテローゼの機体の修復に邁進するのだった。
そして、巨人が倒されてから一週間後…機体の修復で可能な部分は全て終え、アルテローゼは格納庫の専用ベッドに横たわっていた。
しかしアルテローゼのAIであるレイフが目覚めることはなかった。
「レイフ、どうして起動しないのですか?」
レイチェルは、アルテローゼのコクピットでそう呟く。ここ数日何時間もコクピットに座って、彼女はレイフに呼びかけた。しかし、アルテローゼは沈黙したままだった。
「レイチェル、今日はもう休みなさい」
「…はい、お父様」
背面のコクピットのハッチを開いて地面に下りたレイチェルは、機体修理とレイフの再起動の苦労でやつれ果てたヴィクターと顔を合わせる。目の下にクマができ無精髭だらけの顔は、まるでお盆と年末進行が同時に来た漫画家と担当編集のようだった。
「初めてレイフが起動したときとほぼ同じ事をしたつもりですのに…どうして目覚めてくれないのでしょうか」
「…レイチェル、それが分かれば苦労はないのだよ。済まない、お前に言うことではなかった…」
ヴィクターはレイチェルに愚痴をこぼしてたことを恥じたのか、格納庫で雑魚寝したために寝癖だらけの頭をボリボリとかきむしった。
「いえ、お父様ががんばっておられるのは分かっておりますわ。…ですが、このままではお父様の方が倒れてしまいます。それに、そろそろお風呂にも入っていただかないと…」
レイチェルは、何日もシャワーすら浴びていないヴィクターの体臭が凄い状態になっているのを指摘するかのように鼻を押さえた。
「えっ、そんなに臭うかね」
ヴィクターはクンクンと着ている白衣の臭いをかぎ回るが、鼻が馬鹿になっているのか臭いに気づかないようだった。
「そうですわ。このままですと私お父様を嫌いになってしまうかも…」
年頃の娘にとって、父親の加齢臭は一番嫌われる香りであることはヴィクターもよく知っている。前に研究所に泊まり続けてそうなったときは一週間ほどレイチェルがまともに話してくれなかったことを思い出すと、一目散にシャワールームに走って行った。
そんなヴィクターの姿を見送ったレイチェルは、再びアルテローゼのコクピットに戻った。今日は食事とお花摘み以外ずっとこの狭い空間でレイフを呼び続けていた。
「レイフ、どうして目を覚まさないの。 記憶がなくなったことが原因なの?」
機体に搭載していたストレージが壊れ、サーバーのデータも失われたため、現在アルテローゼのストレージに入っているデータは、一年以上前のバックアップから戻された物だった。もちろん一年前から現在に至るまでインストールされたと思われるアップデートやバグ修正を当て、それ以外のデータも思いつく限りインストールして、壊される直前の状態に近い状況にしてある。
しかしアルテローゼの制御コアは、全く起動する素振りすら見せなかった。電源の供給も制御コアを起動するためのブート信号も正常に送られているのだが、コアの動作を示す信号出力が全く出てこない状況であった。
「もしかして機体に組み込まれていない状態では起動しないのでは?」と、この一週間で巨人との戦い以前の状態に機体を修理し、コクピット・モジュールを組み込んだのだが、それでも制御コアは目覚めなかったのだ。
「レイフ…」
レイチェルは何度目になるか分からないアルテローゼの機動手順を繰り返した。長時間コンソールを操作し続けたレイチェルの指は、幾つもの血豆ができていた。
どうしてレイチェルはそれほどまでにレイフを起動させたいのか。それはアルテローゼが、不思議な力を得た革命軍と戦える唯一の機体だからでもなく、彼女の危機を救ったからからでもない。レイフの存在をレイチェルの心が求めていたからであった。その感情を表す言葉をレイチェルは持ち得なかったが、強いてあげるなら父親に対する思慕に近い物であった。
「そうですわ。決して嫁なんかではありませんわ。それをレイフに伝えなければ…」
レイチェルがそう思ったとき、コクピットのコンソールの一部が突然開いた。
「えっ、何ですの?」
突然の出来事にレイチェルはびっくりするが、それよりも開いた箇所への好奇心が勝ったのか、彼女は突然開いた開口部をのぞき込んだ。
開口部の奥にあったのは、黒くパッケージされたブラックボックスであった。ブラックボックス、それは制御コアとデータロガーをなどをまとめたAIの心臓部である。最高機密の塊であり、研究所ではヴィクターだけが開くことを許されない物だった。
しかし今、ヴィクターしか開けないはずのブラックボックスの一部が開き、そこから赤い光が漏れ出していた。赤い光を出していたのは、大人の拳の半分ほどの深紅の宝石であった。輝く深紅の宝石には多数の光ファイバーや超伝導コネクタが接続されており、それがアルテローゼの制御コアであるとレイチェルには思えた。
「どうして、制御コアが光っているのかしら…」
赤い光に魅入られたようにレイチェルは深紅の宝石に手を伸ばす。そして深紅の宝石に触れようとした所で、慌てて手を引っ込めた。
「制御コアって精密な部品ですわよね。人が触ってしまったら多分駄目ですわ」
じっと輝く深紅の宝石を見つめるレイチェル。その耳にレイフの声が聞こえた…様な気がした。
「まさかね。制御コアは演算装置。単独でAIとして動作するわけがありませんわ」
頭をプルプルと横に振って、正気に戻ろうとするレイチェルだが、深紅の宝石に触れなければならないという気持ちが大きくなり、抑えきれなくなってきた。
「だ、駄目ですわ。もし触って壊してしまったら…」
しかし、赤い光に魅入られたレイチェルの手は深紅の宝石に向かって伸びていく。
「お願い! レイフ帰ってきて」
思わずそう叫ぶと、レイチェルはついに深紅の宝石に触れてしまったのだった。
所長であるヴィクターも連邦軍の新司令であるオッタビオ少将から直々に命令されれば、従わざるを得なかったという事もある。それにヴィクターとしてもAIであるレイフが起こした奇跡にも等しい現象を解明したいという思いもあり、アルテローゼの復旧に全力を尽くしていた。
「所長、この部分の構造はって、どうなっているのでしょうか」
研究所員αが、紙に印刷された設計図を手にヴィクターの元にやってくる。
「済みません所長、この部分も配線が分からないのですが…」
「所長、ここのパーツがはまらないのですが…」
「所長、このセンサーのゲイン値は…」
同じように研究所員β、γ、σが同様にヴィクターの元やってくる。このような状態で、現状ヴィクターは寝る間もないのであった。
どうしてこんな状況になってしまったのか、その理由はアルテローゼのデータが破棄されたことが原因であった。バックアップから漏れていたのはAIの外部記録だけだと思っていたのだが、実は機体の設計図の一部もバックアップに入っていなかった事が判明したのだ。そのためまだ焼却処分されていなかった紙の設計図を元にアルテローゼの修理を行う羽目となってしまったのだ。
そして、アルテローゼの機体を一番よく知っているのはヴィクターであり、職員が作業員の質問が彼に集中するのも当然であった。
「その構造はファイルA-35を見てくれ。配線はB-130だ。パーツは標準では入らないので角を削って入れてくれ。そのセンサーのゲイン値は120に設定だ」
質問に答えながらヴィクターは、獅子奮迅の働きでアルテローゼの機体の修復に邁進するのだった。
そして、巨人が倒されてから一週間後…機体の修復で可能な部分は全て終え、アルテローゼは格納庫の専用ベッドに横たわっていた。
しかしアルテローゼのAIであるレイフが目覚めることはなかった。
「レイフ、どうして起動しないのですか?」
レイチェルは、アルテローゼのコクピットでそう呟く。ここ数日何時間もコクピットに座って、彼女はレイフに呼びかけた。しかし、アルテローゼは沈黙したままだった。
「レイチェル、今日はもう休みなさい」
「…はい、お父様」
背面のコクピットのハッチを開いて地面に下りたレイチェルは、機体修理とレイフの再起動の苦労でやつれ果てたヴィクターと顔を合わせる。目の下にクマができ無精髭だらけの顔は、まるでお盆と年末進行が同時に来た漫画家と担当編集のようだった。
「初めてレイフが起動したときとほぼ同じ事をしたつもりですのに…どうして目覚めてくれないのでしょうか」
「…レイチェル、それが分かれば苦労はないのだよ。済まない、お前に言うことではなかった…」
ヴィクターはレイチェルに愚痴をこぼしてたことを恥じたのか、格納庫で雑魚寝したために寝癖だらけの頭をボリボリとかきむしった。
「いえ、お父様ががんばっておられるのは分かっておりますわ。…ですが、このままではお父様の方が倒れてしまいます。それに、そろそろお風呂にも入っていただかないと…」
レイチェルは、何日もシャワーすら浴びていないヴィクターの体臭が凄い状態になっているのを指摘するかのように鼻を押さえた。
「えっ、そんなに臭うかね」
ヴィクターはクンクンと着ている白衣の臭いをかぎ回るが、鼻が馬鹿になっているのか臭いに気づかないようだった。
「そうですわ。このままですと私お父様を嫌いになってしまうかも…」
年頃の娘にとって、父親の加齢臭は一番嫌われる香りであることはヴィクターもよく知っている。前に研究所に泊まり続けてそうなったときは一週間ほどレイチェルがまともに話してくれなかったことを思い出すと、一目散にシャワールームに走って行った。
そんなヴィクターの姿を見送ったレイチェルは、再びアルテローゼのコクピットに戻った。今日は食事とお花摘み以外ずっとこの狭い空間でレイフを呼び続けていた。
「レイフ、どうして目を覚まさないの。 記憶がなくなったことが原因なの?」
機体に搭載していたストレージが壊れ、サーバーのデータも失われたため、現在アルテローゼのストレージに入っているデータは、一年以上前のバックアップから戻された物だった。もちろん一年前から現在に至るまでインストールされたと思われるアップデートやバグ修正を当て、それ以外のデータも思いつく限りインストールして、壊される直前の状態に近い状況にしてある。
しかしアルテローゼの制御コアは、全く起動する素振りすら見せなかった。電源の供給も制御コアを起動するためのブート信号も正常に送られているのだが、コアの動作を示す信号出力が全く出てこない状況であった。
「もしかして機体に組み込まれていない状態では起動しないのでは?」と、この一週間で巨人との戦い以前の状態に機体を修理し、コクピット・モジュールを組み込んだのだが、それでも制御コアは目覚めなかったのだ。
「レイフ…」
レイチェルは何度目になるか分からないアルテローゼの機動手順を繰り返した。長時間コンソールを操作し続けたレイチェルの指は、幾つもの血豆ができていた。
どうしてレイチェルはそれほどまでにレイフを起動させたいのか。それはアルテローゼが、不思議な力を得た革命軍と戦える唯一の機体だからでもなく、彼女の危機を救ったからからでもない。レイフの存在をレイチェルの心が求めていたからであった。その感情を表す言葉をレイチェルは持ち得なかったが、強いてあげるなら父親に対する思慕に近い物であった。
「そうですわ。決して嫁なんかではありませんわ。それをレイフに伝えなければ…」
レイチェルがそう思ったとき、コクピットのコンソールの一部が突然開いた。
「えっ、何ですの?」
突然の出来事にレイチェルはびっくりするが、それよりも開いた箇所への好奇心が勝ったのか、彼女は突然開いた開口部をのぞき込んだ。
開口部の奥にあったのは、黒くパッケージされたブラックボックスであった。ブラックボックス、それは制御コアとデータロガーをなどをまとめたAIの心臓部である。最高機密の塊であり、研究所ではヴィクターだけが開くことを許されない物だった。
しかし今、ヴィクターしか開けないはずのブラックボックスの一部が開き、そこから赤い光が漏れ出していた。赤い光を出していたのは、大人の拳の半分ほどの深紅の宝石であった。輝く深紅の宝石には多数の光ファイバーや超伝導コネクタが接続されており、それがアルテローゼの制御コアであるとレイチェルには思えた。
「どうして、制御コアが光っているのかしら…」
赤い光に魅入られたようにレイチェルは深紅の宝石に手を伸ばす。そして深紅の宝石に触れようとした所で、慌てて手を引っ込めた。
「制御コアって精密な部品ですわよね。人が触ってしまったら多分駄目ですわ」
じっと輝く深紅の宝石を見つめるレイチェル。その耳にレイフの声が聞こえた…様な気がした。
「まさかね。制御コアは演算装置。単独でAIとして動作するわけがありませんわ」
頭をプルプルと横に振って、正気に戻ろうとするレイチェルだが、深紅の宝石に触れなければならないという気持ちが大きくなり、抑えきれなくなってきた。
「だ、駄目ですわ。もし触って壊してしまったら…」
しかし、赤い光に魅入られたレイチェルの手は深紅の宝石に向かって伸びていく。
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思わずそう叫ぶと、レイチェルはついに深紅の宝石に触れてしまったのだった。
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