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第1話:プロローグ
Bパート(2)
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「…アルテローゼ? どうしたの、返事をして。生まれ変わったとか言っていたけど、まさかバグって落ちてしまったのかしら…」
人型機動兵器として生まれ変わったことを理解したレイフは、一時呆然としていた。彼を正気に戻したのはレイチェルからの呼びかけだった。
『レイチェル、儂の名はレイフだ』
「よかった、落ちてなかったのね…ってレイフって誰のこと? 貴方はアルテローゼのメインAIのでしょ?」
レイチェルはレイフが答えたことに一瞬安堵の表情を浮かべたが、彼がレイフと名乗ったことで、その形の良い眉をひそめた。
『儂は…儂はアルテローゼではない。いや、儂の体はアルテローゼという人型機動兵器だが、そのメインシステムはレイフというゴーレムマスターの意識なのじゃ。なぜこんな事になってしまったのか、儂にも全くわからないのじゃ』
レイフはレイチェルに自分の現状を説明したつもりだったが、
「お父様…これは一体?」
「レイチェル、どうやらアルテローゼのメインシステムは暴走しているようだ。元々アルテローゼは試作機以前の核の機能検証用の機体。そんな物を戦いに使うことはできない。あきらめて降りてきなさい」
レイチェルは困惑し、その父はレイフの発言をシステムの暴走と思ったようだった。
「…でも、今は少しでも戦力が必要なのでしょう。アルテローゼでも動けば盾ぐらいにはなるはず。もう一度システムを再起動してみます」
そう言ってレイチェルはシステムをリセットするために操縦席のパネルを操作し始めた。
『ま、待て。レイチェル、待つのだ。儂は暴走などしていないぞ。…その証拠にほれ、機体もこうやって動かせるのじゃ』
レイチェルの行動を見てレイフは慌てた。彼にしてみれば折角目覚めたのにシステムリセットで再び意識をなくすのは願い下げである。
ここは彼女の役に立つところを見せるべきと、慌てて腕を動かそうとしたのだが…。
『どうしてじゃ、動かんぞ』
「動かないですね」
腕はぴくりとも動かなかった。
『(どうして腕が動かんのじゃ。システムチェックでは正常に動作しているはずじゃが…)う、動け儂』
サブシステムから受け取った情報で、レイフはアルテローゼの機体のシステムをすべて把握した。動力やその伝達系や体を動かす駆動系、各種知覚センサー全てがレイフの思いのままに動作するはず…だった。レイフは必死に機体を動かそうとしたが、駆動系はぴくりともしなかった。
「レイチェル…すまない。今アルテローゼに付いている超電磁アクチュエータはほとんどがダミーなのだ」
機体が動かないと焦るレイフとシステムをリセットするか迷っているレイチェルに、彼女の父親からとんでもない爆弾発言がなされたのだった。
「駆動系がなければ動かないのは当然ですわ。お父様、なぜそんな状態なのですか。いつもアルテローゼはメインシステムが起動すれば、完成も同然と仰っておられたではないですか」
レイチェルは父親の突然のカミングアウトに驚きを隠せないのか、金髪ドリルをプルプルと震わせた。
「レイチェル…この研究所の予算も実はカツカツなのだ。軍も動かない機動兵器に回す予算はないと言われてな…。とにかくアルテローゼは動かないのだ。あきらめて降りてきなさい」
「そういうことは、私がアルテローゼを動かそうとする前に仰ってください! もうお父様なんて嫌いです…」
レイチェルは、怒りのあまりコンソールをバンバンと叩いて、仕舞いには泣き出してしまった。
一方レイフは、駆動系がダミーと聞いて、自分の機体に逆に興味を持ってしまった。そう世界最高のゴーレムマスターの血が騒いだのだ。
『(ふむ、駆動系がダミーじゃ動かせるわけもないの。どれ、その超電磁アクチュエータとやらは、どんな構造なのじゃ。…ふむふむ、なかなか興味深い構造じゃ。超電磁とかどのような原理かわからぬが、材料さえあれば…)』
レイフは超電磁アクチュエータの情報をデータバンクから引き出し、構造を読み取った。ファンタジー世界の住人だったレイフにはこの世界の科学の結晶である超電磁アクチュエータがどのような原理で動いているかは理解できなかったが、その構造がわかれば材料さえあれば作り出せる。
レイフはアルテローゼのメインカメラを起動させると、周囲を見回した。アルテローゼが置かれていたのは機動兵器の整備棟のような場所だった。あいにく他の機動兵器は出払っているのか見当たらなかったが、整備用の作業機械がいくつか並んでいた。
レイフはそのうちの一つフォークリフトのような機械が使えそうと判断した。
『儂の錬金術の腕がなまってなければ良いのじゃが。フン…』
レイフが気合いを入れ、魔力を放出する。するとフォークリフトの上に直径五メートルほどの魔法陣が現れた。魔法陣は一旦球状の魔法式に分解され、フォークリフトの車体を包み込むと、それを部品単位で分解していった。
『シリコン、鉄、ニッケル、チタン、金に材料は全てあるな。後は、これを腕に融合するのじゃ』
レイフが念じるとフォークリフトの部品はアルテローゼの右腕に纏わり付き、ダミーの駆動系を巻き込んで、その形を変えていった。ネジがビスが、基板が、構造材が、ケーブルがまるで魔法のよう…いやこれは魔法だったが、右腕を作り替えていく。
一分とかからず、アルテローゼの右腕は本来あるべき姿に形を変えていた。
「何が起きたのだ?」
「お父様、一体どうしたのですか? アルテローゼ、錬金術と言っていましたが、貴方は一体何をしたのです」
降りなさい、降りません、と問答を続けていたレイチェル親子だったが、レイフが錬金術で右腕を作り出したことに驚き、言い合いを止めた。父親の背後にいた白衣を着た人達…研究所の職員たちも目の前で繰り広げられた非常識な光景に目を奪われ動きを止めていた。
『これで右腕は動くようになったはずじゃ。ほれ…』
レイフは具合を確かめるように右手を動かすと、彼の思うがままにアルテローゼの右手は動き出した。
「馬鹿な、どうしてアルテローゼの手が動くんだ?」
「アクチュエータどころかセンサーも構造材もダミーだったはずだぞ」
レイチェルの父親は固まったままだが、研究員達は動き出した右手をみて騒ぎ立てていた。
しかし、レイフは右手を動かしながら、自分が成したことに疑問を感じていた。
『(あれだけの短期間でこんな事が可能か。魔力の放出量と魔法式の構成速度が以前とは桁違いじゃ。今の儂の体は一体どうなっておるのじゃ)』
レイフは右手を作り出せることは分かっていたが、これほど短時間で成し遂げられるとは思っていなかった。以前のレイフであれば最低でも一時間かかる工程だったのだ。
『まあ、今はそんなことは良いのじゃ。上手くいくなら全部やってしまうぞ』
「アルテローゼ、何をするつもりなの?」
『儂はアルテローゼではない、レイフと呼ぶのじゃ』
レイフは再び魔力を放出し、周囲の作業機械をかき集め分解していった。それが機体に纏わり付くとアルテローゼの体が右手を作り出したときと同じように分解、再構築を始めるのだった。
「…、レイチェル! 大丈夫なのか」
右腕を作り出したことがショックなのか固まっていたレイチェルの父親だが、機体前部の再構築の光景に我を取り戻したようだった。
『案ずるな。儂がレイチェルに危害を加えるわけがなかろう』
「誰が嫁なの?」
「娘を嫁?」
もっとほかに驚く点があるだろうと言いたいが、レイチェル親子はレイフの嫁発言に驚くのだった。
キューン、キューンと金属質の音が消えると同時に魔法式の球も消え、右腕と同様に一分ほどで機体の再構築は終わった。
そして、そこに在ったのは身長18メータあまりの巨人の姿だった。しかしそれはレイチェル親子が思い描いていた人型機動兵器の姿ではなく、まるで西洋の騎士のような姿であった。
『外観は儂の趣味で変えたが、これが儂の機体じゃ。そうじゃな、おぬし達はアルテローゼとか呼んでおったようじゃが…うむ、儂の体じゃ、レイフ・アルテローゼとでも名付けるかの』
レイフは、そう言って機体を立ち上がらせた。できあがったばかりの機体だというのに、軋みや擦過音も立てず、アルテローゼは大地に立ったのだった。
人型機動兵器として生まれ変わったことを理解したレイフは、一時呆然としていた。彼を正気に戻したのはレイチェルからの呼びかけだった。
『レイチェル、儂の名はレイフだ』
「よかった、落ちてなかったのね…ってレイフって誰のこと? 貴方はアルテローゼのメインAIのでしょ?」
レイチェルはレイフが答えたことに一瞬安堵の表情を浮かべたが、彼がレイフと名乗ったことで、その形の良い眉をひそめた。
『儂は…儂はアルテローゼではない。いや、儂の体はアルテローゼという人型機動兵器だが、そのメインシステムはレイフというゴーレムマスターの意識なのじゃ。なぜこんな事になってしまったのか、儂にも全くわからないのじゃ』
レイフはレイチェルに自分の現状を説明したつもりだったが、
「お父様…これは一体?」
「レイチェル、どうやらアルテローゼのメインシステムは暴走しているようだ。元々アルテローゼは試作機以前の核の機能検証用の機体。そんな物を戦いに使うことはできない。あきらめて降りてきなさい」
レイチェルは困惑し、その父はレイフの発言をシステムの暴走と思ったようだった。
「…でも、今は少しでも戦力が必要なのでしょう。アルテローゼでも動けば盾ぐらいにはなるはず。もう一度システムを再起動してみます」
そう言ってレイチェルはシステムをリセットするために操縦席のパネルを操作し始めた。
『ま、待て。レイチェル、待つのだ。儂は暴走などしていないぞ。…その証拠にほれ、機体もこうやって動かせるのじゃ』
レイチェルの行動を見てレイフは慌てた。彼にしてみれば折角目覚めたのにシステムリセットで再び意識をなくすのは願い下げである。
ここは彼女の役に立つところを見せるべきと、慌てて腕を動かそうとしたのだが…。
『どうしてじゃ、動かんぞ』
「動かないですね」
腕はぴくりとも動かなかった。
『(どうして腕が動かんのじゃ。システムチェックでは正常に動作しているはずじゃが…)う、動け儂』
サブシステムから受け取った情報で、レイフはアルテローゼの機体のシステムをすべて把握した。動力やその伝達系や体を動かす駆動系、各種知覚センサー全てがレイフの思いのままに動作するはず…だった。レイフは必死に機体を動かそうとしたが、駆動系はぴくりともしなかった。
「レイチェル…すまない。今アルテローゼに付いている超電磁アクチュエータはほとんどがダミーなのだ」
機体が動かないと焦るレイフとシステムをリセットするか迷っているレイチェルに、彼女の父親からとんでもない爆弾発言がなされたのだった。
「駆動系がなければ動かないのは当然ですわ。お父様、なぜそんな状態なのですか。いつもアルテローゼはメインシステムが起動すれば、完成も同然と仰っておられたではないですか」
レイチェルは父親の突然のカミングアウトに驚きを隠せないのか、金髪ドリルをプルプルと震わせた。
「レイチェル…この研究所の予算も実はカツカツなのだ。軍も動かない機動兵器に回す予算はないと言われてな…。とにかくアルテローゼは動かないのだ。あきらめて降りてきなさい」
「そういうことは、私がアルテローゼを動かそうとする前に仰ってください! もうお父様なんて嫌いです…」
レイチェルは、怒りのあまりコンソールをバンバンと叩いて、仕舞いには泣き出してしまった。
一方レイフは、駆動系がダミーと聞いて、自分の機体に逆に興味を持ってしまった。そう世界最高のゴーレムマスターの血が騒いだのだ。
『(ふむ、駆動系がダミーじゃ動かせるわけもないの。どれ、その超電磁アクチュエータとやらは、どんな構造なのじゃ。…ふむふむ、なかなか興味深い構造じゃ。超電磁とかどのような原理かわからぬが、材料さえあれば…)』
レイフは超電磁アクチュエータの情報をデータバンクから引き出し、構造を読み取った。ファンタジー世界の住人だったレイフにはこの世界の科学の結晶である超電磁アクチュエータがどのような原理で動いているかは理解できなかったが、その構造がわかれば材料さえあれば作り出せる。
レイフはアルテローゼのメインカメラを起動させると、周囲を見回した。アルテローゼが置かれていたのは機動兵器の整備棟のような場所だった。あいにく他の機動兵器は出払っているのか見当たらなかったが、整備用の作業機械がいくつか並んでいた。
レイフはそのうちの一つフォークリフトのような機械が使えそうと判断した。
『儂の錬金術の腕がなまってなければ良いのじゃが。フン…』
レイフが気合いを入れ、魔力を放出する。するとフォークリフトの上に直径五メートルほどの魔法陣が現れた。魔法陣は一旦球状の魔法式に分解され、フォークリフトの車体を包み込むと、それを部品単位で分解していった。
『シリコン、鉄、ニッケル、チタン、金に材料は全てあるな。後は、これを腕に融合するのじゃ』
レイフが念じるとフォークリフトの部品はアルテローゼの右腕に纏わり付き、ダミーの駆動系を巻き込んで、その形を変えていった。ネジがビスが、基板が、構造材が、ケーブルがまるで魔法のよう…いやこれは魔法だったが、右腕を作り替えていく。
一分とかからず、アルテローゼの右腕は本来あるべき姿に形を変えていた。
「何が起きたのだ?」
「お父様、一体どうしたのですか? アルテローゼ、錬金術と言っていましたが、貴方は一体何をしたのです」
降りなさい、降りません、と問答を続けていたレイチェル親子だったが、レイフが錬金術で右腕を作り出したことに驚き、言い合いを止めた。父親の背後にいた白衣を着た人達…研究所の職員たちも目の前で繰り広げられた非常識な光景に目を奪われ動きを止めていた。
『これで右腕は動くようになったはずじゃ。ほれ…』
レイフは具合を確かめるように右手を動かすと、彼の思うがままにアルテローゼの右手は動き出した。
「馬鹿な、どうしてアルテローゼの手が動くんだ?」
「アクチュエータどころかセンサーも構造材もダミーだったはずだぞ」
レイチェルの父親は固まったままだが、研究員達は動き出した右手をみて騒ぎ立てていた。
しかし、レイフは右手を動かしながら、自分が成したことに疑問を感じていた。
『(あれだけの短期間でこんな事が可能か。魔力の放出量と魔法式の構成速度が以前とは桁違いじゃ。今の儂の体は一体どうなっておるのじゃ)』
レイフは右手を作り出せることは分かっていたが、これほど短時間で成し遂げられるとは思っていなかった。以前のレイフであれば最低でも一時間かかる工程だったのだ。
『まあ、今はそんなことは良いのじゃ。上手くいくなら全部やってしまうぞ』
「アルテローゼ、何をするつもりなの?」
『儂はアルテローゼではない、レイフと呼ぶのじゃ』
レイフは再び魔力を放出し、周囲の作業機械をかき集め分解していった。それが機体に纏わり付くとアルテローゼの体が右手を作り出したときと同じように分解、再構築を始めるのだった。
「…、レイチェル! 大丈夫なのか」
右腕を作り出したことがショックなのか固まっていたレイチェルの父親だが、機体前部の再構築の光景に我を取り戻したようだった。
『案ずるな。儂がレイチェルに危害を加えるわけがなかろう』
「誰が嫁なの?」
「娘を嫁?」
もっとほかに驚く点があるだろうと言いたいが、レイチェル親子はレイフの嫁発言に驚くのだった。
キューン、キューンと金属質の音が消えると同時に魔法式の球も消え、右腕と同様に一分ほどで機体の再構築は終わった。
そして、そこに在ったのは身長18メータあまりの巨人の姿だった。しかしそれはレイチェル親子が思い描いていた人型機動兵器の姿ではなく、まるで西洋の騎士のような姿であった。
『外観は儂の趣味で変えたが、これが儂の機体じゃ。そうじゃな、おぬし達はアルテローゼとか呼んでおったようじゃが…うむ、儂の体じゃ、レイフ・アルテローゼとでも名付けるかの』
レイフは、そう言って機体を立ち上がらせた。できあがったばかりの機体だというのに、軋みや擦過音も立てず、アルテローゼは大地に立ったのだった。
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