106 / 112
第2章 導かれし王編
第九十九話 アルタシア
しおりを挟む
「起きろ」
頭がガンガンする……もう少し寝かせてくれよ……。
「起きろって」
ドラゴンにゆさゆさされて、ようやく起きる決意をする。ゆっくり起き上がると、そこにはブリちゃんがいて、その奥には村長もいた。
「よく寝れたか?」
ブリちゃんの声が頭を壊すかのように響く。なんでこんなに頭痛いんだろう、疲れているのかな?
そう思ったが、正解は実に単純だった。
時計の針は朝の三時を指していた。たしか昨日寝始めたのはちょうど零時くらいの時だった。ということはだ。
「まだ三時間しか経ってないじゃないか!」
「えっ? ああ、忘れてた。人間はもっと寝るんだったな。ドラゴンは普通三時間しか寝ないからさ」
「殺す」
俺は殺意をあらわにしてブリちゃんに突っ込んでいった。
「おい、ちょっと待てって!?」
「問答無用だこの野郎!」
俺はブリちゃんの頭を思いっきり殴った。まあ、ブリちゃんもこの程度で死ぬような雑魚ではないし、大丈夫だ。
ということで、村長さんにあと五時間したら起こしてくれと言ってもう一度寝た。
ブリちゃんが覚えとけよとかなんとか言ってたけど、ガン無視して寝させていただきました。
五時間後、村長さんに起こされ、外に出た。途中で一度起こされたからまだ少し疲れは取れきっていない感じがするが、寝た程度で完全に疲れが取れるような都合の良い身体はしていないので、いつも通りって感じだ。
「それでは、アルタシアに連れていってくれ」
「じゃあ、行くか」
村長に乗せてもらってアルタシアのほうに向かった。ブリちゃんと違ってゆっくり行ってくれたので、乗り心地がよかった。
そして、遠い場所というわけでも無かったので、一時間もせずにアルタシアに着いた。
と言っても、アルタシアの中に入ったわけではない。いきなりドラゴンが入ってきたらびっくりされて撃ち落とされかねないからな。もちろん撃ち落とそうとして負けるのは確実にアルタシアのほうではあるが。
とりあえず、話し合いをするためにアルタシアで大きな力を持っているギルドのほうに向かった。
「こんにちは」
「荒巻様ではないですか!? 本日はどのようなご要件で?」
「少しギルドマスターと話したいのですが」
「わかりました。少々お待ちください」
この前ギルドを救ったのが効いているのだろう、すぐにギルドマスターを呼んできてくれた。ダンディーな感じのかっこいい人だったからよく覚えている。もはや懐かしい顔だ。
「ギルドマスター、お久しぶりです」
「荒巻様、本日はなにかございましたか?」
「そんな堅苦しくしなくて大丈夫ですよ」
「いえいえ、英雄様に対してそんな無礼なこと出来ませんよ」
うーん、そんなに堅苦しくされてもこっちも気持ち悪いんだけどな。まあいいか。それはそれで楽しいっちゃ楽しいし。
「今回はこの一帯を統治させようと思っている者を連れてきたので、ご挨拶にと思いましてね。ちょっと驚かせてしまうかもしれませんが」
「英雄様が選んだ方なら何も問題ないですよ」
「それなら良かったです。呼んできますので、この辺の人には伝えておいて下さい。どんなやつが来ても攻撃はしないでくれと」
「……ええと、人……ですよね?」
「ドラゴンです」
「……わかりました、いますぐに伝えます」
うん、まあその反応が正しいと思うよ。俺が英雄じゃなかったら帰ってくれと言われてもおかしくなかったと思う。まあつまり英雄最高!
「とりあえず、許しを貰ったからギルドマスターと話をしに行こう」
「わかった、と言いたいところだが、場所は大丈夫なのか?」
「大丈夫、ちゃんと話しておいたから」
街の中にドラゴンが話し合える場所はさすがにない、ということで近くの森のひらけているところで待ち合わせてもらった。
少しだけ遠いので、そこまでまた村長に乗せてもらい行くと、まだギルドマスターは来ていなかった。連絡やらなんやらで忙しいのと、普通に遠いんだろうな。
村長と喋りながら待っていると、すぐにギルドマスターとその他二人の女性が来た。
「こちらはソフィ、こちらはルィと言います。この二人は王様との連絡係として連れてきました。そして、私はギルドマスターのレストです」
「俺はレグイと言う。実は俺もつい先程王になってくれと言われて、勝手がわからんのだが、よろしく頼む」
互いに自己紹介が終わり、俺が王の統治する範囲と権力などの話をした。
範囲は十個のギルドのうち首都にしようと思っている一つを除いた九つで均等になるように大体で決めた。反対されたらその時考えようとしていたのだが、両方が納得してくれたので、そのままいくことにした。
そして、権力面では人間側に議会を作らせ、議会と王の権力が同じくらいになるようにと言っておいた。その調整はギルドマスターや王、つまりレストさんやレグイに自由にやらせることにした。一応報告だけしてもらうように魔王様製の精鋭のロボットを渡しておくつもりではあるが。
他にもなんだかんだ話し合ったが、所詮机上の空論になってしまうので、やっていくうちに慣れてしまう方がいいという結論が出た。
ということで、とりあえず三日後から王として活動してもらう予定だ。
「では、また後ほど」
「みんなに知らせることだけよろしくお願いします」
「任せてください」
とりあえず、報告しに魔王様の元へ戻ろう。
頭がガンガンする……もう少し寝かせてくれよ……。
「起きろって」
ドラゴンにゆさゆさされて、ようやく起きる決意をする。ゆっくり起き上がると、そこにはブリちゃんがいて、その奥には村長もいた。
「よく寝れたか?」
ブリちゃんの声が頭を壊すかのように響く。なんでこんなに頭痛いんだろう、疲れているのかな?
そう思ったが、正解は実に単純だった。
時計の針は朝の三時を指していた。たしか昨日寝始めたのはちょうど零時くらいの時だった。ということはだ。
「まだ三時間しか経ってないじゃないか!」
「えっ? ああ、忘れてた。人間はもっと寝るんだったな。ドラゴンは普通三時間しか寝ないからさ」
「殺す」
俺は殺意をあらわにしてブリちゃんに突っ込んでいった。
「おい、ちょっと待てって!?」
「問答無用だこの野郎!」
俺はブリちゃんの頭を思いっきり殴った。まあ、ブリちゃんもこの程度で死ぬような雑魚ではないし、大丈夫だ。
ということで、村長さんにあと五時間したら起こしてくれと言ってもう一度寝た。
ブリちゃんが覚えとけよとかなんとか言ってたけど、ガン無視して寝させていただきました。
五時間後、村長さんに起こされ、外に出た。途中で一度起こされたからまだ少し疲れは取れきっていない感じがするが、寝た程度で完全に疲れが取れるような都合の良い身体はしていないので、いつも通りって感じだ。
「それでは、アルタシアに連れていってくれ」
「じゃあ、行くか」
村長に乗せてもらってアルタシアのほうに向かった。ブリちゃんと違ってゆっくり行ってくれたので、乗り心地がよかった。
そして、遠い場所というわけでも無かったので、一時間もせずにアルタシアに着いた。
と言っても、アルタシアの中に入ったわけではない。いきなりドラゴンが入ってきたらびっくりされて撃ち落とされかねないからな。もちろん撃ち落とそうとして負けるのは確実にアルタシアのほうではあるが。
とりあえず、話し合いをするためにアルタシアで大きな力を持っているギルドのほうに向かった。
「こんにちは」
「荒巻様ではないですか!? 本日はどのようなご要件で?」
「少しギルドマスターと話したいのですが」
「わかりました。少々お待ちください」
この前ギルドを救ったのが効いているのだろう、すぐにギルドマスターを呼んできてくれた。ダンディーな感じのかっこいい人だったからよく覚えている。もはや懐かしい顔だ。
「ギルドマスター、お久しぶりです」
「荒巻様、本日はなにかございましたか?」
「そんな堅苦しくしなくて大丈夫ですよ」
「いえいえ、英雄様に対してそんな無礼なこと出来ませんよ」
うーん、そんなに堅苦しくされてもこっちも気持ち悪いんだけどな。まあいいか。それはそれで楽しいっちゃ楽しいし。
「今回はこの一帯を統治させようと思っている者を連れてきたので、ご挨拶にと思いましてね。ちょっと驚かせてしまうかもしれませんが」
「英雄様が選んだ方なら何も問題ないですよ」
「それなら良かったです。呼んできますので、この辺の人には伝えておいて下さい。どんなやつが来ても攻撃はしないでくれと」
「……ええと、人……ですよね?」
「ドラゴンです」
「……わかりました、いますぐに伝えます」
うん、まあその反応が正しいと思うよ。俺が英雄じゃなかったら帰ってくれと言われてもおかしくなかったと思う。まあつまり英雄最高!
「とりあえず、許しを貰ったからギルドマスターと話をしに行こう」
「わかった、と言いたいところだが、場所は大丈夫なのか?」
「大丈夫、ちゃんと話しておいたから」
街の中にドラゴンが話し合える場所はさすがにない、ということで近くの森のひらけているところで待ち合わせてもらった。
少しだけ遠いので、そこまでまた村長に乗せてもらい行くと、まだギルドマスターは来ていなかった。連絡やらなんやらで忙しいのと、普通に遠いんだろうな。
村長と喋りながら待っていると、すぐにギルドマスターとその他二人の女性が来た。
「こちらはソフィ、こちらはルィと言います。この二人は王様との連絡係として連れてきました。そして、私はギルドマスターのレストです」
「俺はレグイと言う。実は俺もつい先程王になってくれと言われて、勝手がわからんのだが、よろしく頼む」
互いに自己紹介が終わり、俺が王の統治する範囲と権力などの話をした。
範囲は十個のギルドのうち首都にしようと思っている一つを除いた九つで均等になるように大体で決めた。反対されたらその時考えようとしていたのだが、両方が納得してくれたので、そのままいくことにした。
そして、権力面では人間側に議会を作らせ、議会と王の権力が同じくらいになるようにと言っておいた。その調整はギルドマスターや王、つまりレストさんやレグイに自由にやらせることにした。一応報告だけしてもらうように魔王様製の精鋭のロボットを渡しておくつもりではあるが。
他にもなんだかんだ話し合ったが、所詮机上の空論になってしまうので、やっていくうちに慣れてしまう方がいいという結論が出た。
ということで、とりあえず三日後から王として活動してもらう予定だ。
「では、また後ほど」
「みんなに知らせることだけよろしくお願いします」
「任せてください」
とりあえず、報告しに魔王様の元へ戻ろう。
0
お気に入りに追加
128
あなたにおすすめの小説
【完結】言いたいことがあるなら言ってみろ、と言われたので遠慮なく言ってみた
杜野秋人
ファンタジー
社交シーズン最後の大晩餐会と舞踏会。そのさなか、第三王子が突然、婚約者である伯爵家令嬢に婚約破棄を突き付けた。
なんでも、伯爵家令嬢が婚約者の地位を笠に着て、第三王子の寵愛する子爵家令嬢を虐めていたというのだ。
婚約者は否定するも、他にも次々と証言や証人が出てきて黙り込み俯いてしまう。
勝ち誇った王子は、最後にこう宣言した。
「そなたにも言い分はあろう。私は寛大だから弁明の機会をくれてやる。言いたいことがあるなら言ってみろ」
その一言が、自らの破滅を呼ぶことになるなど、この時彼はまだ気付いていなかった⸺!
◆例によって設定ナシの即興作品です。なので主人公の伯爵家令嬢以外に固有名詞はありません。頭カラッポにしてゆるっとお楽しみ下さい。
婚約破棄ものですが恋愛はありません。もちろん元サヤもナシです。
◆全6話、約15000字程度でサラッと読めます。1日1話ずつ更新。
◆この物語はアルファポリスのほか、小説家になろうでも公開します。
◆9/29、HOTランキング入り!お読み頂きありがとうございます!
10/1、HOTランキング最高6位、人気ランキング11位、ファンタジーランキング1位!24h.pt瞬間最大11万4000pt!いずれも自己ベスト!ありがとうございます!
【完結】父が再婚。義母には連れ子がいて一つ下の妹になるそうですが……ちょうだい癖のある義妹に寮生活は無理なのでは?
つくも茄子
ファンタジー
父が再婚をしました。お相手は男爵夫人。
平民の我が家でいいのですか?
疑問に思うものの、よくよく聞けば、相手も再婚で、娘が一人いるとのこと。
義妹はそれは美しい少女でした。義母に似たのでしょう。父も実娘をそっちのけで義妹にメロメロです。ですが、この新しい義妹には悪癖があるようで、人の物を欲しがるのです。「お義姉様、ちょうだい!」が口癖。あまりに煩いので快く渡しています。何故かって?もうすぐ、学園での寮生活に入るからです。少しの間だけ我慢すれば済むこと。
学園では煩い家族がいない分、のびのびと過ごせていたのですが、義妹が入学してきました。
必ずしも入学しなければならない、というわけではありません。
勉強嫌いの義妹。
この学園は成績順だということを知らないのでは?思った通り、最下位クラスにいってしまった義妹。
両親に駄々をこねているようです。
私のところにも手紙を送ってくるのですから、相当です。
しかも、寮やクラスで揉め事を起こしては顰蹙を買っています。入学早々に学園中の女子を敵にまわしたのです!やりたい放題の義妹に、とうとう、ある処置を施され・・・。
なろう、カクヨム、にも公開中。
【完結】私だけが知らない
綾雅(りょうが)祝!コミカライズ
ファンタジー
目が覚めたら何も覚えていなかった。父と兄を名乗る二人は泣きながら謝る。痩せ細った体、痣が残る肌、誰もが過保護に私を気遣う。けれど、誰もが何が起きたのかを語らなかった。
優しい家族、ぬるま湯のような生活、穏やかに過ぎていく日常……その陰で、人々は己の犯した罪を隠しつつ微笑む。私を守るため、そう言いながら真実から遠ざけた。
やがて、すべてを知った私は――ひとつの決断をする。
記憶喪失から始まる物語。冤罪で殺されかけた私は蘇り、陥れようとした者は断罪される。優しい嘘に隠された真実が徐々に明らかになっていく。
【同時掲載】 小説家になろう、アルファポリス、カクヨム、エブリスタ
2023/12/20……小説家になろう 日間、ファンタジー 27位
2023/12/19……番外編完結
2023/12/11……本編完結(番外編、12/12)
2023/08/27……エブリスタ ファンタジートレンド 1位
2023/08/26……カテゴリー変更「恋愛」⇒「ファンタジー」
2023/08/25……アルファポリス HOT女性向け 13位
2023/08/22……小説家になろう 異世界恋愛、日間 22位
2023/08/21……カクヨム 恋愛週間 17位
2023/08/16……カクヨム 恋愛日間 12位
2023/08/14……連載開始
転生したら赤ん坊だった 奴隷だったお母さんと何とか幸せになっていきます
カムイイムカ(神威異夢華)
ファンタジー
転生したら奴隷の赤ん坊だった
お母さんと離れ離れになりそうだったけど、何とか強くなって帰ってくることができました。
全力でお母さんと幸せを手に入れます
ーーー
カムイイムカです
今製作中の話ではないのですが前に作った話を投稿いたします
少しいいことがありましたので投稿したくなってしまいました^^
最後まで行かないシリーズですのでご了承ください
23話でおしまいになります
転生令息は攻略拒否!?~前世の記憶持ってます!~
深郷由希菜
ファンタジー
前世の記憶持ちの令息、ジョーン・マレットスは悩んでいた。
ここの世界は、前世で妹がやっていたR15のゲームで、自分が攻略対象の貴族であることを知っている。
それはまだいいが、攻略されることに抵抗のある『ある理由』があって・・・?!
(追記.2018.06.24)
物語を書く上で、特に知識不足なところはネットで調べて書いております。
もし違っていた場合は修正しますので、遠慮なくお伝えください。
(追記2018.07.02)
お気に入り400超え、驚きで声が出なくなっています。
どんどん上がる順位に不審者になりそうで怖いです。
(追記2018.07.24)
お気に入りが最高634まできましたが、600超えた今も嬉しく思います。
今更ですが1日1エピソードは書きたいと思ってますが、かなりマイペースで進行しています。
ちなみに不審者は通り越しました。
(追記2018.07.26)
完結しました。要らないとタイトルに書いておきながらかなり使っていたので、サブタイトルを要りませんから持ってます、に変更しました。
お気に入りしてくださった方、見てくださった方、ありがとうございました!
【完結】義妹とやらが現れましたが認めません。〜断罪劇の次世代たち〜
福田 杜季
ファンタジー
侯爵令嬢のセシリアのもとに、ある日突然、義妹だという少女が現れた。
彼女はメリル。父親の友人であった彼女の父が不幸に見舞われ、親族に虐げられていたところを父が引き取ったらしい。
だがこの女、セシリアの父に欲しいものを買わせまくったり、人の婚約者に媚を打ったり、夜会で非常識な言動をくり返して顰蹙を買ったりと、どうしようもない。
「お義姉さま!」 . .
「姉などと呼ばないでください、メリルさん」
しかし、今はまだ辛抱のとき。
セシリアは来たるべき時へ向け、画策する。
──これは、20年前の断罪劇の続き。
喜劇がくり返されたとき、いま一度鉄槌は振り下ろされるのだ。
※ご指摘を受けて題名を変更しました。作者の見通しが甘くてご迷惑をおかけいたします。
旧題『義妹ができましたが大嫌いです。〜断罪劇の次世代たち〜』
※初投稿です。話に粗やご都合主義的な部分があるかもしれません。生あたたかい目で見守ってください。
※本編完結済みで、毎日1話ずつ投稿していきます。
魔境に捨てられたけどめげずに生きていきます
ツバキ
ファンタジー
貴族の子供として産まれた主人公、五歳の時の魔力属性検査で魔力属性が無属性だと判明したそれを知った父親は主人公を魔境へ捨ててしまう
どんどん更新していきます。
ちょっと、恨み描写などがあるので、R15にしました。
私はお母様の奴隷じゃありません。「出てけ」とおっしゃるなら、望み通り出ていきます【完結】
小平ニコ
ファンタジー
主人公レベッカは、幼いころから母親に冷たく当たられ、家庭内の雑務を全て押し付けられてきた。
他の姉妹たちとは明らかに違う、奴隷のような扱いを受けても、いつか母親が自分を愛してくれると信じ、出来得る限りの努力を続けてきたレベッカだったが、16歳の誕生日に突然、公爵の館に奉公に行けと命じられる。
それは『家を出て行け』と言われているのと同じであり、レベッカはショックを受ける。しかし、奉公先の人々は皆優しく、主であるハーヴィン公爵はとても美しい人で、レベッカは彼にとても気に入られる。
友達もでき、忙しいながらも幸せな毎日を送るレベッカ。そんなある日のこと、妹のキャリーがいきなり公爵の館を訪れた。……キャリーは、レベッカに支払われた給料を回収しに来たのだ。
レベッカは、金銭に対する執着などなかったが、あまりにも身勝手で悪辣なキャリーに怒り、彼女を追い返す。それをきっかけに、公爵家の人々も巻き込む形で、レベッカと実家の姉妹たちは争うことになる。
そして、姉妹たちがそれぞれ悪行の報いを受けた後。
レベッカはとうとう、母親と直接対峙するのだった……
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる