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第15話
王子マック
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そこには王子らしく正装したマックの姿があった。
「やぁ、お待たせ。」
マックは、なぜか元気が無いような表情をしている。
「坊ちゃん。そんなにしょげてるということは、また王にこっ酷く叱られたんでしょう。」
「えっ?ねぇピーちゃん、なんでマッくんが叱られるんだよ。」
「それは、坊ちゃんが王に許可なく人間界へ入ってしまったからです。」
「それじゃあピーちゃんも一緒じゃねぇの?」
「いえいえ、わたしは王の命令を受けて坊ちゃんを連れ戻しに行ったまで。しかし、もしも坊ちゃんを連れ戻せなかったらわたしも怒られていましたが、あの時香音さんが坊ちゃんを保護して頂いたお陰で無事に連れ帰る事が出来ました、改めてありがとうございました。」
ピーシュは香音にお辞儀をした。
「いえいえ、どういたしまして!」
香音はニコッと笑顔で言った。
「そうだったのか、でもまぁその罰はちゃんと受けた訳だから、もう大丈夫なんだよな?マッくんも腹減っただろ?こっちに来て一緒に飯食おうぜ!」
「うん、お腹ペコペコ。」
「よーし!じゃあこっち来~い!」
勝利はマックの手を取りテーブルへと連れて行った。
「そうだ!坊ちゃん、カツ殿と香音さんが魔手と魔書を使えるようになりましたよ。」
「えっ!本当に??凄いね~‼︎」
「あんなの楽勝だったよ!オレは早く目標を叶えてこの魔手を外して、そんでマッくんにちゃんと返さないといけないからな!」
「カツトシ。僕のために目標を叶えてくれるの?」
「お前のためでもあるし、俺のためでもあるし。ん~、まぁ俺が頑張れば俺もお前も嬉しいんだからなぁ!もうやるしかないっしょ!」
「うん!僕も応援するよ!頑張ろうね!」
「あぁ!ありがとう!マッくん!」
「魔手を拾われたのがカツトシで良かった。」
「あの時これ拾って開けなけりゃこんなことにはならなかったからな。きっとこうなる運命だったんだろうな。」
「そうだね。」
「それよりマックくん、何が食べたい?なんでも言って?先輩が何でも出してくれるから。」
「カツ丼‼︎」
マックは満面の笑みで言った。
「カツ丼好きだねぇ~‼︎あの時に味をしめたなぁ?よぉし!任せとけ‼︎」
すると勝利は両手からカツ丼を出した。
「はいよ!たらふく食べな!」
「カツ殿、一度魔手から出したモノは、魔書に、先程マスターした、イメージングの共有をして、その上でイメージングの転写をしておくと後々便利ですよ。」
「そうなの?よし、分かった。香音ちゃん、良い?」
「もちろん。」
香音は両方の手の平を広げた。
すると手の平に魔書が現れた。
そして勝利は、香音の手の平の魔書に両手を重ねた。
勝利は目を閉じて集中している。
すると、ピカッと光ったと思ったら、開いたページにカツ丼が転写された。
「イメージを共有して転写できた‼︎これめっちゃ集中力使うぜ~‼︎ふぅ~‼︎」
「凄い!こんな短時間で出来るなんて!僕、2人とも尊敬しちゃうよ!」
「大した事ねぇよこんなの。マッくんにも出来るから、マジで大丈夫!」
「本当に?」
「あぁもちろん!俺にも出来たんだから王子のお前に出来ないなんて逆におかしいだろぅ?」
「そうだよ!マックくん!何でもやれば出来るよ!」
「ありがとう!僕、魔天界の国の王子なのに魔法学が教科の中で一番苦手なんだ。でも2人を見てたらなんだか出来る気がしてきたよ!」
「良いねぇ!その意気だぞ!俺も頑張るから!」
「うん」
「がはははは!」
「うふふふ」
「あはははは!」
勝利、香音、マック、は笑顔で笑い合っている中、ピーシュはマックの成長に感動して涙を流している。
「グスン。坊ちゃん、こんなにも成長なさって。グスン。お2人のお陰です。ありがとうございます。」
「やぁ、お待たせ。」
マックは、なぜか元気が無いような表情をしている。
「坊ちゃん。そんなにしょげてるということは、また王にこっ酷く叱られたんでしょう。」
「えっ?ねぇピーちゃん、なんでマッくんが叱られるんだよ。」
「それは、坊ちゃんが王に許可なく人間界へ入ってしまったからです。」
「それじゃあピーちゃんも一緒じゃねぇの?」
「いえいえ、わたしは王の命令を受けて坊ちゃんを連れ戻しに行ったまで。しかし、もしも坊ちゃんを連れ戻せなかったらわたしも怒られていましたが、あの時香音さんが坊ちゃんを保護して頂いたお陰で無事に連れ帰る事が出来ました、改めてありがとうございました。」
ピーシュは香音にお辞儀をした。
「いえいえ、どういたしまして!」
香音はニコッと笑顔で言った。
「そうだったのか、でもまぁその罰はちゃんと受けた訳だから、もう大丈夫なんだよな?マッくんも腹減っただろ?こっちに来て一緒に飯食おうぜ!」
「うん、お腹ペコペコ。」
「よーし!じゃあこっち来~い!」
勝利はマックの手を取りテーブルへと連れて行った。
「そうだ!坊ちゃん、カツ殿と香音さんが魔手と魔書を使えるようになりましたよ。」
「えっ!本当に??凄いね~‼︎」
「あんなの楽勝だったよ!オレは早く目標を叶えてこの魔手を外して、そんでマッくんにちゃんと返さないといけないからな!」
「カツトシ。僕のために目標を叶えてくれるの?」
「お前のためでもあるし、俺のためでもあるし。ん~、まぁ俺が頑張れば俺もお前も嬉しいんだからなぁ!もうやるしかないっしょ!」
「うん!僕も応援するよ!頑張ろうね!」
「あぁ!ありがとう!マッくん!」
「魔手を拾われたのがカツトシで良かった。」
「あの時これ拾って開けなけりゃこんなことにはならなかったからな。きっとこうなる運命だったんだろうな。」
「そうだね。」
「それよりマックくん、何が食べたい?なんでも言って?先輩が何でも出してくれるから。」
「カツ丼‼︎」
マックは満面の笑みで言った。
「カツ丼好きだねぇ~‼︎あの時に味をしめたなぁ?よぉし!任せとけ‼︎」
すると勝利は両手からカツ丼を出した。
「はいよ!たらふく食べな!」
「カツ殿、一度魔手から出したモノは、魔書に、先程マスターした、イメージングの共有をして、その上でイメージングの転写をしておくと後々便利ですよ。」
「そうなの?よし、分かった。香音ちゃん、良い?」
「もちろん。」
香音は両方の手の平を広げた。
すると手の平に魔書が現れた。
そして勝利は、香音の手の平の魔書に両手を重ねた。
勝利は目を閉じて集中している。
すると、ピカッと光ったと思ったら、開いたページにカツ丼が転写された。
「イメージを共有して転写できた‼︎これめっちゃ集中力使うぜ~‼︎ふぅ~‼︎」
「凄い!こんな短時間で出来るなんて!僕、2人とも尊敬しちゃうよ!」
「大した事ねぇよこんなの。マッくんにも出来るから、マジで大丈夫!」
「本当に?」
「あぁもちろん!俺にも出来たんだから王子のお前に出来ないなんて逆におかしいだろぅ?」
「そうだよ!マックくん!何でもやれば出来るよ!」
「ありがとう!僕、魔天界の国の王子なのに魔法学が教科の中で一番苦手なんだ。でも2人を見てたらなんだか出来る気がしてきたよ!」
「良いねぇ!その意気だぞ!俺も頑張るから!」
「うん」
「がはははは!」
「うふふふ」
「あはははは!」
勝利、香音、マック、は笑顔で笑い合っている中、ピーシュはマックの成長に感動して涙を流している。
「グスン。坊ちゃん、こんなにも成長なさって。グスン。お2人のお陰です。ありがとうございます。」
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