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煉炭殺人

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彼女の話。

長野県 某市の製材工場の事務所にて
煉炭自殺を図ったと思われる
男女が発見された。

室内はガムテープで密閉されており
男性の死因は不明 
女性は煙に巻かれたものの
発見スピードが早かったのが幸いしたのか
事務所のドア付近で
蹲るようにして倒れていて
煙もそこまで吸い込んでいなかった。

なお、
男性の遺体の首には
細い紐状の索条痕が見つかっており…


『心中しようとして失敗した的な?』

私の斜め左
長い髪をサイドテールに縛った
女の人が言うと
スキンヘッドの男の人が
『う~ん、
心中にしては
男性の死因がわからないし
首の索条痕が気になるなぁ』と言った。

『細い紐状の索条痕なんだよね…』

マシュマロヘアーの女の人が言うと
私の前の男の人が資料を見つつ
『資料を見るに
縄とかじゃ無さそうだな…』と言った。

確かに。

資料の写真の索条痕は
見るからに細い紐状の物で絞められた痕で
縄みたいな太い物では無かった…うん?

『これはなんだろ?』

私がそう言うと
スキンヘッドの男の人が
『どうした?』と言って
私の見ていた資料のページを見に来た。

『ここ、
なんか赤い糸みたいなものが
首にくっついてるように見えるんだけど…』

写真に写った彼の首元を指差し私が言うと
スキンヘッドの男の人が
『ウール?
いや、
アクリルか?
写真じゃわかりにくい…』と言葉を返した。

『ウールにアクリルって
もしかして毛糸?』

マシュマロヘアーの女の人が言うと
スキンヘッドの男の人が
『そうだ。
けど、
写真じゃわかりにくい…』と言った。

『ちょっと見せて』

マシュマロヘアーの女の人が
そう言いつつ資料を見に来た。

『う~ん、
なるほど~。
これは、
ファインだよ』

マシュマロヘアーの女の人が言うと
スキンヘッドの男の人が『本当か?』と言い
マシュマロヘアーの女の人が
『うん。
こう見えて
生きてた時に
お母さんからしっかり教え込まれたから
手芸は大得意なの。
糸の見分け方から選び方
千切れない糸の縫い方
誰でも出来る糸通しを使わない
糸の通し方とか
いろいろ知ってるよ』と
微笑み言った。

『う~ん、
それだけじゃ根拠は薄いが
他に信用できる証拠が無いからな』

男の人がそう言うと
眼鏡をかけた女の人が
『写真の彼は
既に亡くなっているので
推理しても意味は無いと思いますが
半死の彼女の生き死にの判断に繋がるなら
調べて損はありません』と言った。

『って言うか、
よく考えたら立ち位置おかしくない?』

サイドテールの女の人が言った。

立ち位置おかしくない…うん?

亡くなった男の人と
半死した女の人の立ち位置?

…確かに。

なんで、
男の人は部屋の奥で
女の人は事務所のドア付近にいたんだろう…

そんな事を考えていると
スキンヘッドの男の人が
『男の人と女の人の位置関係だろ?
俺も気にはなってたよ。
普通、
心中するなら
2人揃って座ってたり
そうじゃなくても
近くにはいるはずだ。
なのになんで、
半死した女の人は
男の人から離れた
事務所のドア付近にいたのか…』と言った。

『うん?
なぁ、
そもそもなんで煉炭なんだ?
それもわざわざ
ガムテープで事務所内を密閉までして…』

男の人が言うと
眼鏡をかけた女の人が
『確かに。
そもそも 資料によると
この事務所は女の人の持ち物でも
男の人の持ち物でもないみたいですし』と
言葉を返した。

男の人と女の人の立ち位置…

ガムテープで密閉してまでの煉炭自殺…

自分の持ち物でもない事務所…

そもそも、
彼女と彼は本当に
心中をしようとしていたのだろうか…

そんな事を考えていると
少女が『見えてるだけが真実じゃない。
時に見えないことが重要だったりする…
そうだよね?お姉ちゃん』と言った。

『エリ…』

私が名前を言いかけて
少女が『お姉ちゃん?』と
言葉を遮るように言った。

そうだった。

みんなの前で
名前は言わないって
約束をしてた。

『…うん。
見えないことか…例えば、
男の人と女の人は恋人じゃないとか?』

頭に思った事を口にすると
スキンヘッドの男の人が
『恋人じゃない…とすると
なんで事務所に一緒に居て
煉炭自殺なんかしようとしたんだ?』と
言った。

『恋人じゃないって考えると
場所的に 仕事の同僚とか?』

アンジェラアキ風の女の人が言い
男の人が
『仕事の同僚だとして
何故 煉炭自殺をするんだ?』と
言葉を返した。

『煉炭自殺…
自殺じゃなくて殺人なのかも?』

マシュマロヘアーの女の人が言った。

『えっ?
どういうこと?』

私が言うと
マシュマロヘアーの女の人が
『う~ん、
男の人の死因って
煉炭による一酸化中毒じゃなく不明って
資料に書かれてたけど
首のファインが関係してたらって考えたら
なんというか…半死した彼女が
ファインで男の人を
締め殺したように思えて…』と言葉を返した。

『ないことはないかもな。
けど、
彼女が殺したんだとしたら
動機はなんだ?』

スキンヘッドの男の人が言うと
資料を読んでいた茶髪の女の人が
『資料の15ページを見てください』と
言った。

資料の15ページを開くと
そこには パワハラの証拠 と書かれていた。

『パワハラって…
彼女は亡くなった男の人から
パワハラを受けていたのか?』

男の人が言うと
茶髪の女の人が
『はい。
ただ、
パワハラだけではありません』と言った。

『えっ?
パワハラだけじゃないって
どういうこと?』

私が言うと
茶髪の女の人が
『資料に書かれてますが
彼女には子供が一人居ました』と言った。

『居ましたって…まさか…』

私がそう言うと
茶髪の女の人は
『彼女は過去
交際していた男性との間に
子供が居ましたが
仕事が上手くいかなくなって
ギャンブルにハマるようになり
家庭を顧みない男性に嫌気が差した彼女は
ある日 子供を連れて家を出て行きました。
それから5年後、
彼女はこの製材工場に就職し
亡くなった男の人と出会い
パワハラを受ける前ですが
交際するようになりました。
が、
それから2年後、
男の人の暴行によって子供が
亡くなっています』と言った。

『はぁ?
暴行って…
なんで亡くなったんだ?』

スキンヘッドの男の人が言うと
資料の続きを読んでいた
アンジェラアキ風の女の人が
『子供の死因は
激しく揺さぶられたことによる
脳への深刻な障害によりって書いてある…』
と言った。

『激しく揺さぶられたことによる
脳への深刻な障害って…』

男の人がそう言うと
スキンヘッドの男の人が
『揺さぶられ症候群みたいなものか…』と
言った。

『揺さぶられ症候群?
その名前、
生きてた時にニュースで聞いたことあるよ』

マシュマロヘアーの女の人が言うと
スキンヘッドの男の人が
『あぁ、
一時期 乳児揺さぶられ症候群って
名前でニュースになってたな。
まぁ、
簡単に言うと
首の筋肉が未発達の乳児が
首を激しく揺さぶられることにより
脳に衝撃を受け
重大な障害を負ったり
場合によっては
命を落とすことのある症状だ。
まぁ、
乳児じゃなくても
首を激しく揺さぶられると
場合によっては
脳にダメージを負ったり
脊髄に深刻な影響を受けることがあるって
俺の職場の上司が言ってたが』

スキンヘッドの男の人が言った。

『う~ん、
まとめると
彼女の子供は
亡くなった男の人に
理由はわかりませんが
首を激しく揺さぶられたことにより
脳への深刻な障害を負い
亡くなったと言うこと…ですか?』

眼鏡をかけた女の人が言うと
ギャル男が『でも、
首を激しく揺さぶられたくらいで
そんな障害なんて
本当に起きるのか?』と言った。

すると、
スキンヘッドの男の人が
『こんな話があるんだが』と言い
話を続けた。

『山梨県のある遊園地で
宙返りコースターとして有名な
ジェットコースターに乗った男女2人が
首を痛め病院に運ばれたそうだ。
なんでも、
ジェットコースターが発進する際
急加速時にガタガタガタと
上下に揺さぶられたらしく
遊園地から帰っても痛みが取れず
初めこそ むち打ちと思っていたらしいが
1ヶ月経っても痛みが取れなくて
翌日 整形外科で診てもらったら
第二頚椎の骨折と診断されたそうだ』

スキンヘッドの男の人が言い終えると
マシュマロヘアーの女の人が
『聞いてるだけでも
痛いのが伝わってくるよ…』と言葉を返した。

『まぁ 余談だが、
よく映画とかゲームにある
首の骨を折る技があるが
首には大事な神経が走っていて
下手すると首から下が
動かなくなるだけじゃなく
息が出来なくなって死ぬことがある。
だから、
絶対に真似しちゃダメだぞ』

スキンヘッドの男の人が言い終えると
子供がボソリと『いや、
真似する奴はいないだろ』って呟いた。

『えっと…話を戻すと
子供を殺された彼女が
その復讐として煉炭自殺に見せかけて
亡くなった男の人を殺したって感じか?』

男の人が言うと
アンジェラアキ風の女の人が
『ちょっと待って。
そうだとして、
彼女はなんで事務所の
出入り口付近のドア前で
気絶してたんだろう?』と言った。

『あっ…確かに。
煉炭自殺に見せかけたとして
男の人を絞殺してから
煉炭を焚いて逃げれば良いのに
なんで、
事務所のドア前で…う~ん』

マシュマロヘアーの女の人が言うと
ギャル男が『ドジしたんじゃね?』と
言葉を返した。

『たぶんね』

私がそう言うと
ギャル男が意外そうな顔をして
『えっ?』と声を上げた。

『それ以外考えられないかも…。
それと鍵は内側からだから落ち着いて
開けば煙に巻かれる事は無く出れたはず』

気にせず最後まで言うと
スキンヘッドの男の人が
『確かにな』と言った。

『えっと…もしかして
今回のって俺のお手柄?』

ギャル男がそう言うと
サイドテールの女の人が
『そんなものなの?
資料から考えると
ずっと前から
亡くなった男の人を殺そうと
計画を立ててたみたいなのに
ドジで自分も死にかけるなんて…』と言った。

『いやいや、
間違いなくドジっしょ?
ドアだって内側に開くドアなんだから
落ち着いてれば開けれただろうし
これ ドジ以外に無くね?』

ギャル男がそう言って椅子から立ち上がると
私が『まあね。
ただのドジなのか…
男の人を殺して
気が動転して鍵が開けれなくなり
煙に巻かれたのか…
それとも 最初から男の人を殺して
自分も死のうと思ってたか…』と言い
ギャル男が『はぁ?』と言った。

『なんとなく思ったんだよね。
彼女の子供が亡くなってるって話の辺りから
もしかして、
彼女は男の人を殺し
復讐を果たしてから
子供の元へ行こうとしたのかなって…』

私がそう言うと
ギャル男が『えっ…
さっきドジでって言ったのに…』と言って
ショックを受けたように俯き
椅子に座り込んだ。

『あれ?
私、
何か傷つけるような事言っちゃった?』

私がそう言うと
少女が私に『大丈夫だよ。
お姉ちゃんは何も悪くないから。
そのまま続けて』と言い
ギャル男の前まで行くと
『十分すごかったよ。
今日のあなた、
すごく冴えてると思う』と言って
ギャル男の頭を撫でた。

『うるしゃい…
もっと惨めになるからやめてくれ…』

『うんうん。
次はもっと頑張ろう』

そんなやり取りをするギャル男と少女を
気にしつつも私は
『どんな理由かはわからないけど
彼女が行った事は悪い事…だけど
亡くなった子供は
彼女の死ぬ姿なんて見たくないと思う。
ましてや、
自分に会う為に人を殺すなんて…。
だから、
私は 彼女を生かそうと思う。
生きて罪を償う必要があると思う』と
言った。

『いいや、
至上者の定めたルールにおいて
殺人は 死に値するから
問答無用で死だろ?』

子供がそう言い
『前に自分で
そう言ってただろ?』と言った。

確かに
衝突事故の時に
至上者のルールが
どうって話をした覚えがある。

けど…

『うん。
それはわかってる。
だけど、
自分が同じ立場で
例えば 半死じゃなく
そのまま死んでしまったとしたら
彼女にとっては子供…
私だったら…』

そう言いつつ
少女の方を見て
『自分なんかの為に
散々泣いてくれた大切な人を
これ以上自分事で苦しめるのは嫌だし
今度はハンカチを差し出してあげられる
そんな人になりたいから』と言った。

『お姉ちゃん…』

そう呟くと少女は
『お姉ちゃんの意見に賛成だよ。
彼女は生きて
男の人を殺してしまった自分と向き合い
罪を償うべきだと思う』と言った。

『何を言って…』

子供が言いかけて
スキンヘッドの男の人が
『う~む、
今回は亡くなった男の人にも罪があるし
俺も彼女は生きて罪を償うべきだと思う。
何故なら、
お母さんが血に染まった手で
子供と向き合うなんて…
可哀想過ぎるだろ?』と言い
子供の方へ視線を向けた。

『…くっ…わかったよ。
はぁ…やっと生きて償え魔の復活か…』

そう言いつつ
子供は私の顔を見て
一瞬笑ったように見えた。

『では、
採決を採ります』


それからしばらくして
通報で駆けつけた消防隊の手によって
彼女は病院へ搬送された。


『優しいのね』

その様子を見てたサイドテールの女の人が
私の方を見て言った。

『えっ?
私はただ思った事を言っただけだから
優しくなんか…』

子供が言った生きたまま償え魔とか
言われることが多いから
そんな言葉を言われると思って
無かったというか…

どうリアクションを
取っていいかわからずに困っていると
サイドテールの女の人が
『もし、
あなたが私と同じ時代に生きていたら
あなたはきっと
偉大な英雄と呼ばれたでしょう』と
さっきまでと違う口調で言った。

『えっ…私と同じ時代って…』

『全ては言わないわ。
けど、
私の家族は国民から後ろ指を指され
全ての罪を背負わされたまま処刑された。
真実を知ってる貴族達は
わざと黙りギロチン台に固定された
私やお母様 お父様 姉様達…
それに使用人達を見て笑っていたわ』

『ギロチン台…』

そう呟くと
至上者の間で見た
私自身の処刑の様子が思い出され
言葉が出て来なかった。

『救いなんて無いし
ここに来たことだって
国民を苦しめた罰 程度に思ってた。
けど、
あなたみたいな面白い人が居るって知れて
なんだか ここも悪くないと思えたわ』

そう言うと
サイドテールの女の人は
私に右手を差し出して
『あなたの本当の名前を聞いても
良いかしら?』と言った。


数日後、
彼女は病院のベットで目を覚ました。

「なんで…私は…」

後悔した。

助かってしまった自分に
激しく後悔した。

あの日、
私が外出した所為で
あの男が前々から邪魔に思ってた
私の子供を殺し…
それから私の生きる理由は
あの男を殺すことだけになった…なのに
煉炭の煙に巻かれ
これで死ねるって思ったはずなのに
私は生きてしまった…。

「失礼します」

病室のカーテンが開き
看護婦が入ってくると
「今日はとても天気が良いですよ」と良い
私に微笑みかけた。

「そうなんですね…」

天気が良くても
私の子供は帰って来ない…

私があの日…

「志紀崎さん、
もしかして後悔してる?」

「えっ…」

「フフフ…わかるんですよ 私。
仕事柄 生きたくても生きられない人や
沢山の管に繋がれ 苦しい顔をしてる人を
見てきたからか
対面した人が悔やんでる感情とか
顔を見てるとわかるんです」

「そんなこと…」

「まぁ、
何を後悔してるとかまではわからないけど…
志紀崎さん 無理しないでください。
ここは病院ですが、
外面を治すのが病院じゃありません。
内面も治してこそですから
辛い時は私で良ければ話してください。
解決は出来ませんが
一緒に悩むくらいは出来ますから」

「………」

そっか…
私は なんて馬鹿なんだろう…。

生かされてしまったじゃなく
あの子が私を生かしてくれたんだ…。

なのに、
私はいつまでもウジウジ暗い顔して…
もっとしっかりしなきゃ…。

「はい、
じゃあ 体温測りますね」

看護婦の声は
春の木漏れ日のようだった。


~~~煉炭殺人~~~

END
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