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自分の夢を具体化する為の、プランを考える。

一番のベースは、店舗だ。
学校で発表する以上、実物の店舗を出した方が分かりやすい。
netで検索して見るが、掘り出し物は無い。
現場で、見てみたい。

家を紹介してくれた、不動産屋を尋ねる。
私が本気で借りる勢いで話したが、なかなか良い物件は無い。
武蔵小杉は神奈川県の不動産ネットワークなので、知り合いの不動産屋を紹介してくれた。

高代氏に話したら、面白がって同行してくれる。
武蔵小杉の駅で待ち合わせて、不動産屋に向かった。

20坪以下で、路面店舗。
パン屋で、イートインが出来ること。
駅まで20分までで、築年数には拘らない。
この条件で検索してもらう。

19坪で、新築から2年経っている店舗がある。
案内されて、現地まで見に行った。

9階建ての賃貸マンションの1階で、2店舗分が空いていた。
歩道は十分な幅があって、角地で目立つ場所ではある。

「何で2年も入居がないの?」
不動産屋の担当者に、高代氏が聞いた。

「武蔵小杉と新丸子駅のちょうど中間なんです。
どちらからも、微妙に遠い。
それとオーナーが飲食を嫌ってまして、業種を2年間は絞ってました」

「銀行の返済もあるのに、2店舗を2年半も遊ばせるとは余裕があるんだね」
半ば皮肉気味の高代氏の言葉が、コンクリート打ちっぱなしの店舗に響いた。

その間に、私はスマホで写真を撮りまくる。
外観も道路の向こうに渡って、撮影した。

事務所に戻って話を聞くと、契約すれば店舗の内装工事中の家賃を大家が補助してくれるようだ。
300万円の敷金と月に38万円の家賃、夢が一気にリアルな話になった。

候補に入れると話して、店を出た。
駅のカフェで、ゆっくりとする。

「何で、武蔵小杉なんだ?」

「世帯収入800万円以上の家族が住みたい街ランキングで、上位にランクしているんです。
それに、近いからイメージしやすかった」

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