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木曜日、座学の後、自習グループで実習室に集まった。
包餡の練習をするためだが、ほぼクラス全員参加だった。
あの田辺女史ですら、参加していた。
講師役の、柚木武尊が教えていく。
「餡を丸くして高さを出せ。
横に広げると生地がうまくつかない」
「生地の厚さが均等になるように包め」
「引っ張るんじゃない、貼り付けるようにするんだ」
作業台を回って、アドバイスを送っていた。
目の前に伊桜稜也がいるが、大きな手で器用に包んでいく。
彼は本当に上手くなっていた。
焼きあがったパンを冷まして、容器に詰める。
前回焼いたアンパンとクリームパンを、バイト先で配った。
その事を高代氏に話したら、自分も食べたかったと言っていた。
彼のマンションを訪ねた。
部屋に案内されて、リビングのソファに腰掛けた。
「アンパンとクリームパンです、焼きたてですよ」
さっき作ったパンを出す。
彼は、ダイニングから緑茶を持って来た。
「いただきます」
彼は一つ掴んで、半分に割る。
口を大きく開けて、かぶりついた。
「市販のアンパンより相当旨い」
「一切の添加物無しで、素材だけの味ですから」
私が話すと、納得していた。
クリームパンも食べて、満足したようだ。
「次は、いつ逢えますか?」
週末は、智貴が上京してくる。
それに、来週は生理になる予定だ。
2週間後のスケジュールを伝えると、直ぐに自分の予定を調べていた。
「また、連絡します」
抱き締められて、キスだけで別れた。
大人は我儘を言わないから楽だ。
この時は、そう思っていた。
包餡の練習をするためだが、ほぼクラス全員参加だった。
あの田辺女史ですら、参加していた。
講師役の、柚木武尊が教えていく。
「餡を丸くして高さを出せ。
横に広げると生地がうまくつかない」
「生地の厚さが均等になるように包め」
「引っ張るんじゃない、貼り付けるようにするんだ」
作業台を回って、アドバイスを送っていた。
目の前に伊桜稜也がいるが、大きな手で器用に包んでいく。
彼は本当に上手くなっていた。
焼きあがったパンを冷まして、容器に詰める。
前回焼いたアンパンとクリームパンを、バイト先で配った。
その事を高代氏に話したら、自分も食べたかったと言っていた。
彼のマンションを訪ねた。
部屋に案内されて、リビングのソファに腰掛けた。
「アンパンとクリームパンです、焼きたてですよ」
さっき作ったパンを出す。
彼は、ダイニングから緑茶を持って来た。
「いただきます」
彼は一つ掴んで、半分に割る。
口を大きく開けて、かぶりついた。
「市販のアンパンより相当旨い」
「一切の添加物無しで、素材だけの味ですから」
私が話すと、納得していた。
クリームパンも食べて、満足したようだ。
「次は、いつ逢えますか?」
週末は、智貴が上京してくる。
それに、来週は生理になる予定だ。
2週間後のスケジュールを伝えると、直ぐに自分の予定を調べていた。
「また、連絡します」
抱き締められて、キスだけで別れた。
大人は我儘を言わないから楽だ。
この時は、そう思っていた。
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