【完結】 悪女は今日もパンを焼く 【R18】

４

「わざわざ、来てくれてありがとう」

智貴がお礼を言うなんて、珍しい。
話を聞くと、病院がかつてないほど忙しい。
しわ寄せが智貴に集中してきている様で、ストレスが溜まってるようだった。

「東京に行けないなら、時々帰ってくるよ」

「そうしてくれると、助かる」

彼の足元に入って、肉棒を咥えた。
舌を亀頭に絡めるように舐めていくと、直ぐに元気になった。
顔を上下させて、吸い上げていく。
彼が、私の下半身を指で刺激してくる。
お互いに準備が出来たところで、私が上に乗るように誘われた。

彼に跨ると、熱い杭を掴んで中心に当てる。
腰を降ろして、中で受け止めた。

「ああ、入ってる」
私は彼の上で腰を振った。
突き上げられてイッた後、下にされて正常位で責められた。
最後は、彼と一緒にイッた。
そのまま疲れて、寝てしまった。

早朝に起きて大浴場で、ゆっくり温泉を楽しむ。
部屋に戻って、ルームサービスの朝食を頂いた。

チェックアウトして、空港まで送って貰う。
智貴は午後から病院に出勤するというので、空港で別れた。

帰りの飛行機で、紗栄子は思い出していた。
今、智貴は激務に追われて、ストレスを抱えている。
普段の彼なら、早朝に私を抱いていただろう。
随分、疲れている印象を受けた。

私と離婚したことにも一因があると思えば、胸が痛い。
病院が上手く行ってるのに、彼の負担が増していく。
この悪循環は、彼自身が解決するしか無いようだった。

私に出来ることと言えば、また逢いに行く事ぐらいしか無い。
短い期間だが、夏休みには帰ろうと決めた。