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グローバル製菓学校の初日、製パン科のオリエンテーションが始まった。

最初に、注文していた実習作業着を受け取った。
正しい着方を教わる。
女子も男子も髪をまとめて、コック帽に入れるように指導された。
更衣室に移動して、着替える。
先生にチェックしてもらい、着席した。

その後に教職員への挨拶、言葉使いなど社会人の基本の話があった。
校内だけでなく、就職後の役に立つので、徹底的に注意すると言われた。

次の講義は、実習室に移動して使い方の講義だった。
設備や機械の説明があり、学校に入った実感がある。

昼休みになった。

「姉さん、お昼はどうする?」
伊桜稜也が話しかけてくる。

「お弁当、持って来た」
家で焼いたパンが残ってるので、サンドイッチにして持って来ていた。

「じゃあ、コンビニで弁当買ってくる」

伊桜君と柚木君が出て行った。
すぐに、女子学生3人に囲まれる。

「八神さん、あの二人と仲がいいんですね」
一人が口を開いた。

「二人と仲良くなりたいのね。
お弁当買って戻ってきたら、一緒に食べない?」

「いいんですか?」

「私は構わないよ、机を移動して」
4人で並んで待っていると、彼らが戻って来た。
みんなで食べながら、話す。
高卒の5人と一緒だと、先生気分になる。

午後の講義は、明日からの合宿についてだった。
全員、1分間のスピーチが言い渡される。
メモは無し、前にデジタル時計がセットされるようだ。

どこまで話していいか、迷う。
今晩、ゆっくり考えることにした。

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