87 / 135
第2章 Freshman
11
しおりを挟む
「もう、起きるの?」
俺はAurelijaにkissをして、ベッドから降りる。
暖房が入ってるが寒い、急いで服を着こむ。
「今日中に、書を書きあげる。
そのために、午前中に地質学を予習しておくんだ」
名残惜しいが、彼女を振り切るように部屋を出た。
ランドリールームで洗濯しながら、タイマーを掛けて部屋で予習をする。
資料読みを30ページも出す教授が憎らしい、判らない単語を調べながら読み込むしかない。
普段使わない専門用語は、アメリカ人でも大変なはずだ。
コーヒーにシリアルバーを齧りながら、3時間ぶっ続けで頑張る。
「朝から、頑張ってるな。
Amatoは何でも抱え込み過ぎなんだ、半分以上は人の為だろう」
Faruqは痛いところを突いてくる、俺の事を良く見ていた。
Aurelijaとコーヒーショップでランチしてから、ArtGangのスタジオに入った。
俺専用の机で、本番前の練習をする。
Sororityからのリクエストは行書体だ、一番書き慣れているので助かった。
半紙で1単語づつ練習しながら、集中していく。
気迫が満ちたら半切に一気に書き上げる、2枚目を書き終えるまで気持ちは続いていた。
【Beauty is a weapon of women, attire is wisdom, the humility is elegant.】
美しさは女性の「武器」であり、装いは「知恵」であり、謙虚さは「エレガント」である。
2回目は3枚に分けて書いた、こっちの方がバランスがいい。
「素敵な言葉ね、私も欲しいよ」
先輩のChloeだった。
「Sororityからの注文なんです」
「あの女どもが好みそうな言葉だわ」
Chloeは、なかなか辛辣だ。
半切一枚3行にして書いてみた、文字は小さいが一番好きな出来だった。
「先輩にプレゼントします、随分と応援してもらったから」
「口説いてる?」
「その気は無いですが、Coco Chanelの言葉は先輩にこそ似合います」
出来上がった作品を持って、Sororityのクラブハウスを訪ねた。
さすがに顔を覚えられたのか、直ぐにサロンに通される。
「2枚と3枚に書いてみた。
バランスを考えたら、どうしても3枚の方がいいんだ。
両方置いていくから、好きな方を飾ってくれ」
「素晴らしい、想像以上よ」
部長のEdith の言葉に、みんなが頷いていた。
金曜日、週末最後の講義が終わりカフェテリアに行くと、ValerieとClariceに拉致られる。
Aurelijaも後ろからついて来ていた。
クラブハウスに入ると、真正面に俺の書が掛かっている。
金属のフレームに半切りアクリル3枚の立派な額装がされていた。
「こんなに綺麗に飾ってくれて、ありがとう」
「いや、Amatoのお陰だよ。メンバーみんな喜んでる」
俺は、肩の荷が一つ降ろすことが出来た。
俺はAurelijaにkissをして、ベッドから降りる。
暖房が入ってるが寒い、急いで服を着こむ。
「今日中に、書を書きあげる。
そのために、午前中に地質学を予習しておくんだ」
名残惜しいが、彼女を振り切るように部屋を出た。
ランドリールームで洗濯しながら、タイマーを掛けて部屋で予習をする。
資料読みを30ページも出す教授が憎らしい、判らない単語を調べながら読み込むしかない。
普段使わない専門用語は、アメリカ人でも大変なはずだ。
コーヒーにシリアルバーを齧りながら、3時間ぶっ続けで頑張る。
「朝から、頑張ってるな。
Amatoは何でも抱え込み過ぎなんだ、半分以上は人の為だろう」
Faruqは痛いところを突いてくる、俺の事を良く見ていた。
Aurelijaとコーヒーショップでランチしてから、ArtGangのスタジオに入った。
俺専用の机で、本番前の練習をする。
Sororityからのリクエストは行書体だ、一番書き慣れているので助かった。
半紙で1単語づつ練習しながら、集中していく。
気迫が満ちたら半切に一気に書き上げる、2枚目を書き終えるまで気持ちは続いていた。
【Beauty is a weapon of women, attire is wisdom, the humility is elegant.】
美しさは女性の「武器」であり、装いは「知恵」であり、謙虚さは「エレガント」である。
2回目は3枚に分けて書いた、こっちの方がバランスがいい。
「素敵な言葉ね、私も欲しいよ」
先輩のChloeだった。
「Sororityからの注文なんです」
「あの女どもが好みそうな言葉だわ」
Chloeは、なかなか辛辣だ。
半切一枚3行にして書いてみた、文字は小さいが一番好きな出来だった。
「先輩にプレゼントします、随分と応援してもらったから」
「口説いてる?」
「その気は無いですが、Coco Chanelの言葉は先輩にこそ似合います」
出来上がった作品を持って、Sororityのクラブハウスを訪ねた。
さすがに顔を覚えられたのか、直ぐにサロンに通される。
「2枚と3枚に書いてみた。
バランスを考えたら、どうしても3枚の方がいいんだ。
両方置いていくから、好きな方を飾ってくれ」
「素晴らしい、想像以上よ」
部長のEdith の言葉に、みんなが頷いていた。
金曜日、週末最後の講義が終わりカフェテリアに行くと、ValerieとClariceに拉致られる。
Aurelijaも後ろからついて来ていた。
クラブハウスに入ると、真正面に俺の書が掛かっている。
金属のフレームに半切りアクリル3枚の立派な額装がされていた。
「こんなに綺麗に飾ってくれて、ありがとう」
「いや、Amatoのお陰だよ。メンバーみんな喜んでる」
俺は、肩の荷が一つ降ろすことが出来た。
2
お気に入りに追加
28
あなたにおすすめの小説
幼なじみとセックスごっこを始めて、10年がたった。
スタジオ.T
青春
幼なじみの鞠川春姫(まりかわはるひめ)は、学校内でも屈指の美少女だ。
そんな春姫と俺は、毎週水曜日にセックスごっこをする約束をしている。
ゆるいイチャラブ、そしてエッチなラブストーリー。
【R18 完結】Valentine Night 〜バレンタインナイト〜忘れられない甘い夜〜
麻璃央
恋愛
叶わぬ恋と知りながらも、せめて最後に思いを告げようと、バレンタインに全てを懸けるOL山崎エリ。
2月14日、意を決した彼女が向かった先は…世界屈指のゲイタウン、新宿2丁目だった…
バレンタインの夜から始まる…ビターでスイート、ちょっぴりエロスなショートストーリー。
R18指定。
性的描写を含みます。
【R18 完結】Rain Story 〜大人のカフェ時間、禁断のひととき〜
麻璃央
恋愛
雨から始まる恋愛ストーリー。
少しの雨宿りのつもりで駆け込んだアンティークなカフェ。
そこにいたのは天使と見まごうばかりのイケメンのボーイ、、、
ところが、、カフェとは名ばかりの、、そこは大人の為の秘密のサロンだった、、
大人の女性に贈るエロティックファンタジー。
R18指定。
性的描写を含みます。
【完結】 悪女は今日もパンを焼く 【R18】
灰色 猫
恋愛
製菓学校の製パン科に通いながら、勉強に励む主人公、八神紗栄子です。
24歳で離婚して、東京に生活の拠点を移した。
プライベートでは、元夫の八神智貴と投資家の高代祐樹の二人と関係を持っている。
この作品では、紗栄子の奔放な愛と学生生活を描いていきます。
製菓専門学校は、特定のモデルはありません。
完全に作者の創造物であり、実際の学校とは一切関係ありません。
紗栄子のイメージは、フリー素材を提供して頂いてるミスカケさんの画像から組み立てました。
元の画像を反転してますが、より強く紗栄子になったと思っています。
パンアメリカン航空-914便
天の川銀河
ミステリー
ご搭乗有難うございます。こちらは機長です。
ニューヨーク発、マイアミ行。
所要時間は・・・
37年を予定しております。
世界を震撼させた、衝撃の実話。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる