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第十七章 決断
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1月最後の日曜日、Sunday Morning Bizの生放送に、出演した。
出雲真凛が会社訪問をする企画から1年、俺は大学卒業を控えて番組のレポーターを卒業する。
最後の出演ということで、特別企画となった。
「番組のアイドル出雲真凛ちゃんが会社訪問、インターンシップを経て、solemnityのプロデューサーになりました。
モデルを辞めて男性に戻った事に驚いていたら、今度は次々と企画を成功させています。
遂にはフィーデスの実店舗1号店の企画を発案するという、活躍ぶりです。
詳しく話を聞いていきましょう」
番組の林キャスターの追及が始まる。
「どうして実店舗を作ろうと思ったんですか?」
「フィーデス、solemnity共に、ECサイトが販売の中心になっています。
ですからお客様が商品を試着したり、我々が直接ご意見を伺う機会が有りません。
せっかくお客様の声があるのに、拾えない悔しさが実店舗を作りたい欲になりました。
商品を手にとって頂いて試着したり、コーディネートを試したりする空間にしたいです」
「埼玉のビッグモールに1号店がOpenするんですね」
「私が最高の場所を要求したら、入り口のすぐ横になりました。
2月第1週の金曜日にOpenさせます」
写真週刊誌のゴシップ記事に便乗して、宣伝する。
「さすがsolemnityの暴君ですね」
「私がイケるって思ったら、周りを巻き込んでやり遂げます」
林キャスターのパスに乗ってしまった。
「フィーデス1号店のOpenは番組で追いかけて行きます。
皆さん、お楽しみに」
最後に花束を受け取って、番組から卒業した。
生放送が終わったら、一緒に来ていた田中社長に声を掛けられた。
「男に戻っても、真凛時代のトークは健在だな」
「田中さんが教えてくれたんだ、相手の挑発を利用しろってね」
「それでいい、週刊誌が喜んでまた書いてくれる。
無料の宣伝マンだと思って、利用しろ」
この人のアドバイスが無かったら、俺は早くに潰れていただろう。
沙織もお世話になっている、力強い味方がいて助かった。
出雲真凛が会社訪問をする企画から1年、俺は大学卒業を控えて番組のレポーターを卒業する。
最後の出演ということで、特別企画となった。
「番組のアイドル出雲真凛ちゃんが会社訪問、インターンシップを経て、solemnityのプロデューサーになりました。
モデルを辞めて男性に戻った事に驚いていたら、今度は次々と企画を成功させています。
遂にはフィーデスの実店舗1号店の企画を発案するという、活躍ぶりです。
詳しく話を聞いていきましょう」
番組の林キャスターの追及が始まる。
「どうして実店舗を作ろうと思ったんですか?」
「フィーデス、solemnity共に、ECサイトが販売の中心になっています。
ですからお客様が商品を試着したり、我々が直接ご意見を伺う機会が有りません。
せっかくお客様の声があるのに、拾えない悔しさが実店舗を作りたい欲になりました。
商品を手にとって頂いて試着したり、コーディネートを試したりする空間にしたいです」
「埼玉のビッグモールに1号店がOpenするんですね」
「私が最高の場所を要求したら、入り口のすぐ横になりました。
2月第1週の金曜日にOpenさせます」
写真週刊誌のゴシップ記事に便乗して、宣伝する。
「さすがsolemnityの暴君ですね」
「私がイケるって思ったら、周りを巻き込んでやり遂げます」
林キャスターのパスに乗ってしまった。
「フィーデス1号店のOpenは番組で追いかけて行きます。
皆さん、お楽しみに」
最後に花束を受け取って、番組から卒業した。
生放送が終わったら、一緒に来ていた田中社長に声を掛けられた。
「男に戻っても、真凛時代のトークは健在だな」
「田中さんが教えてくれたんだ、相手の挑発を利用しろってね」
「それでいい、週刊誌が喜んでまた書いてくれる。
無料の宣伝マンだと思って、利用しろ」
この人のアドバイスが無かったら、俺は早くに潰れていただろう。
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