296 / 323
第十七章 決断
11
しおりを挟む
1月の最終週、fortunaTVで出雲沙織が取り上げられた。
シーホークのラジオで月奈が話した事がベースになっている。
沙織のスタイルがいい秘密はレッスンを見れば判ると言ったことを、そのままパクっていた。
ロケの最初に、体重測定をする。
アイドルが体重を公表するって、なかなか見ない。
沙織は162cmで51kg、モデルの標準BMIでは47,2kgなので結構体重は有る方だ。
ただ一般人の平均的BMIが57kgだから、51kgでも細く見える。
午前9時にレッスン場が開くと同時に、沙織たちが入って来た。
モップを掛けて、準備体操、ストレッチと続けて、レッスンが始まる。
ダンスチームのリーダー八木沢美優を中心に5人一緒に30分ほど踊っていた。
10時になって休憩に入ると、昨夏のスタジアムコンサートで披露された6期研究生8人が入って来た。
さっそくレッスンがスタートする。
6期生の為に書き下ろされた新曲のレッスンが続いている、それを沙織たちが後ろで見ていた。
初めは集中力と体力が有るので8人が揃っていたが、だんだん乱れていく。
イージーなミスが続いたところで、ダンスコーチが止めた。
「6期生、自分たちだけの曲だって思っているでしょう。
勘違いだということを教えてあげる、美優たち出てきて」
突然の指名に戸惑った様子だったが、5人が出てきた。
コーチの指示で各自が、ポジションに着く。
曲が流れて、5人が一糸乱れず踊った。
スピードやターンの美しさ、体のキレが段違いだ。
「美優、この曲の振り付け、教えたかな?」
「いえ、見てただけです。
1週間もレッスンを見てれば、メンバーなら誰でも踊れますよ」
「6期生、聞いたでしょう。これがメンバーと研究生の差なの。
彼方たちがステージに立つ基準に達しなければ、代わりに5人がステージに立つチャンスを掴む。
自分たちの代わりがいないなんて、勘違いしないで」
6期研究生には、ショックだっただろう。
再びポジションについた8人は、集中力が上がって気合が入っていた。
沙織たちは後ろに下がって、研究生と一緒に踊っていた。
午後から正規メンバーのレッスンが始まるので、ダンスチームが楽屋で昼食を取る。
沙織は俺が持たせたお弁当をカメラに見せていた。
「毎日、お兄ちゃんが作ってくれるんです」
TVで見せると聞いてなかったので、恥ずかしい。
大きなおにぎりが二つ、別の容器にコールスローが入っていた。
シーホークのラジオで月奈が話した事がベースになっている。
沙織のスタイルがいい秘密はレッスンを見れば判ると言ったことを、そのままパクっていた。
ロケの最初に、体重測定をする。
アイドルが体重を公表するって、なかなか見ない。
沙織は162cmで51kg、モデルの標準BMIでは47,2kgなので結構体重は有る方だ。
ただ一般人の平均的BMIが57kgだから、51kgでも細く見える。
午前9時にレッスン場が開くと同時に、沙織たちが入って来た。
モップを掛けて、準備体操、ストレッチと続けて、レッスンが始まる。
ダンスチームのリーダー八木沢美優を中心に5人一緒に30分ほど踊っていた。
10時になって休憩に入ると、昨夏のスタジアムコンサートで披露された6期研究生8人が入って来た。
さっそくレッスンがスタートする。
6期生の為に書き下ろされた新曲のレッスンが続いている、それを沙織たちが後ろで見ていた。
初めは集中力と体力が有るので8人が揃っていたが、だんだん乱れていく。
イージーなミスが続いたところで、ダンスコーチが止めた。
「6期生、自分たちだけの曲だって思っているでしょう。
勘違いだということを教えてあげる、美優たち出てきて」
突然の指名に戸惑った様子だったが、5人が出てきた。
コーチの指示で各自が、ポジションに着く。
曲が流れて、5人が一糸乱れず踊った。
スピードやターンの美しさ、体のキレが段違いだ。
「美優、この曲の振り付け、教えたかな?」
「いえ、見てただけです。
1週間もレッスンを見てれば、メンバーなら誰でも踊れますよ」
「6期生、聞いたでしょう。これがメンバーと研究生の差なの。
彼方たちがステージに立つ基準に達しなければ、代わりに5人がステージに立つチャンスを掴む。
自分たちの代わりがいないなんて、勘違いしないで」
6期研究生には、ショックだっただろう。
再びポジションについた8人は、集中力が上がって気合が入っていた。
沙織たちは後ろに下がって、研究生と一緒に踊っていた。
午後から正規メンバーのレッスンが始まるので、ダンスチームが楽屋で昼食を取る。
沙織は俺が持たせたお弁当をカメラに見せていた。
「毎日、お兄ちゃんが作ってくれるんです」
TVで見せると聞いてなかったので、恥ずかしい。
大きなおにぎりが二つ、別の容器にコールスローが入っていた。
0
お気に入りに追加
45
あなたにおすすめの小説
小さなことから〜露出〜えみ〜
サイコロ
恋愛
私の露出…
毎日更新していこうと思います
よろしくおねがいします
感想等お待ちしております
取り入れて欲しい内容なども
書いてくださいね
よりみなさんにお近く
考えやすく
こども病院の日常
moa
キャラ文芸
ここの病院は、こども病院です。
18歳以下の子供が通う病院、
診療科はたくさんあります。
内科、外科、耳鼻科、歯科、皮膚科etc…
ただただ医者目線で色々な病気を治療していくだけの小説です。
恋愛要素などは一切ありません。
密着病院24時!的な感じです。
人物像などは表記していない為、読者様のご想像にお任せします。
※泣く表現、痛い表現など嫌いな方は読むのをお控えください。
歯科以外の医療知識はそこまで詳しくないのですみませんがご了承ください。
ママと中学生の僕
キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。
双葉病院小児病棟
moa
キャラ文芸
ここは双葉病院小児病棟。
病気と闘う子供たち、その病気を治すお医者さんたちの物語。
この双葉病院小児病棟には重い病気から身近な病気、たくさんの幅広い病気の子供たちが入院してきます。
すぐに治って退院していく子もいればそうでない子もいる。
メンタル面のケアも大事になってくる。
当病院は親の付き添いありでの入院は禁止とされています。
親がいると子供たちは甘えてしまうため、あえて離して治療するという方針。
【集中して治療をして早く治す】
それがこの病院のモットーです。
※この物語はフィクションです。
実際の病院、治療とは異なることもあると思いますが暖かい目で見ていただけると幸いです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる