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第十三章 変革

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「これからは時間に余裕がある、もっと何でも仕事をしたい」

大学の試験も目処が立ち、田中社長に相談した。

「真凛がその気なら、いくらでも頑張って仕事を取ってくる」

「よろしく、お願いします」

3月のJLWまで準備をしながら、他の仕事もするようになった。

1月後半、大阪でシーホークのラジオに出演した。

「明けましておめでとうございます、出雲真凛です」

「今日の真凛ちゃん、スーツ姿です。
ちょっと、ミリタリー風でカッコいいやん。
みんなは、HPで見てな」

「クリスマスに出た時、スーツで就活したいって言ったでしょう。
solemnityのデザイナー花鳥さんが、イメージする真凛のスーツがこれです」

「これで会社訪問に行ったら、別室に連れてかれるで」

「え~、女らしいと思うけど」

「可愛い過ぎるやろ」鷹山さんがツッコんでくれた。

「当社に訪問くださいって、会社募集して欲しい」

「軽く言うてるけど、殺到したらどうすんねん」

「いくつか、マジ訪問しますよ」

「皆さん、マジで行くようです。是非という会社様、連絡お待ちしてます」
海野さんが、真面目に募集してくれた。

CM明けに、彼女の話題になる。

「今日もガラスの向こうにいるお嬢様、netTVで大活躍の様子が出てたけど?」

「私のインタビューまで、放送されてましたね」

「今や、高校生に大人気やで」

「あんなお硬い番組、見るんですかね?」

「SNSで見てるんやろ」

「ああ、画像が大量に出てましたね」

「沙織ちゃんも、大人気やな」

「二人共、ツーショットを4時間半頑張りました」

「そりゃあ、凄いわ」

「沙織は初めてだったから、大変だったと思います」

「何か、ご褒美あげたん?」

「一ノ瀬社長の奥様から、立派な振り袖一式を頂いてます」

「おぅ、そりゃあ豪勢や」

「今年は、少しずつお仕事の幅を拡げていくつもりです。
皆さん、応援お願いします」

「月一レギュラーの真凛ちゃんでした」

番組終わりに、シーホークさんと撮影する。
SNSにUPされて、凄い勢いでコメントがつく。

「うちの会社に来て下さい」
「社長に報告しておきます」
好意的なコメントが多かった。

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