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第十二章 新機軸

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「11月の最後に登場は、月一レギュラーの真凛ちゃんです」

シーホークの海野さんの紹介でラジオ番組は始まった。

「今晩は、出雲真凛です」

「今日もまた大人っぽい衣装で、色っぽい。
いつも通り、皆んなはHPで見てな」

「これはクリスマスに着て欲しい、ワンピースです。
ちょっと、高級なレストランでもOKですよ」

「クリスマスに脱がされたい、やないの?」

「いやん、後ろがジッパーで・・・」

「エロ過ぎる」
鷹山さんが叫んでる、お約束です。

「netで話題になってるけど、お嬢様の会社。正月イベント面白そうやな」

「私、毎年出てます」

「社長から、プロゴルファー、真凛と沙織、社員なら誰でもツーショットが撮れるって、本当に?」

「ええ、パートさんでも家族でもOKです」

「そりゃ、家族は嬉しいやろ」

「毎年、凄い並びますよ」

「沙織とツーショット、fortunaファンはたまらんやろ」

「去年まで名刺交換会っていう名前だったんですが、ツーショット撮影会に変わりました」

「名刺交換会は固いわ。若モンは行かんやろ」

「プロジェクトリーダーが代わって、去年の4倍の申込みになりました」

「若いやつは、ツーショット好きやもん」

「solemnityのファッションショーもあるんですけど、社員やパートさんが20人モデルで出ます」

「それオモロいわ」

「審査に参加したんですが、500人から決めるのに丸一日かかりました」

「どう、選ぶ側になったら?」

「頭痛くなりました」

「メールで多いんが、プロジェクトリーダーって例の55億円お嬢様?」

「そのうちに、誰か公表されると思います。今は内緒」

「否定せんてことは、そういうことや。最近のお仕事はどうなん?」

「春物の撮影が終わりました」

「半年ずれるんやったな」

「もう少ししたら、夏物の撮影が始まります」

「モデルも難儀な商売やで」

「みんなは、華やかなところしか見ないですから」

「鳥肌で震えながら、笑ってる?」

「ええ、外の撮影だと余計に」

「今晩のゲストは真凛ちゃんでした」

無事に放送が終った、お二人と恒例の撮影会をする。
直ぐに、SNSにUPされた。

俺たちもツーショット撮影会に参加したいってコメントが溢れていた。
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