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第十一章 激震
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真夏日の暑さが残る夕方5時、fortunaツアーファイナル/湾岸スタジアムライブがスタートした。
開始を告げる花火が打ち上がる中、ステージ上のモニターが点滅を始める。
overtureが終わった瞬間、モニターがブラックアウトした。
選抜メンバーがメインステージに並んでいて、ツアータイトル曲を歌い始めた。
スタジアムは、コールと拍手の渦に包まれた。
ツアーシングルに収録されている楽曲5曲が連続で披露されて、沙織は研究生チームで出てきた。
左サイドの端で、踊っている。
低く飛ぶようなサイドステップは植木遥仕込みだが、大きさは勝っていた。
「沙織ちゃん、凄く踊れる」みさきが呟いていた。
MCになり、全員が整列して挨拶をした。
その後、つなぎのトークになって次はユニットの登場だ。
最初に、センター坂井理乃が研究生3人をバックダンサーにして歌った。
ここから選抜メンバー中心に、ツアーで披露された楽曲がユニットで出てきた。
3曲目に植木遥と沙織が出て来て、博多で披露したコンビのダンス曲を披露した。
植木遥が卒業発表していることは、スタジアム中のファンは知っている。
そんな中でも、沙織は遥に負けないほどのパフォーマンスだった。
以前は背が大きい分、スピードで負けていた。
でも今回は、スピード負けしていない。
熱狂の3分間が終わって、スタジアムを拍手と歓声が包んだ。
「植木遥さんに、特訓されてるって噂は本当にだったのね」
加藤みさきが俺に言ってる。
「レッスンから帰ってきたら、何も出来ないほど疲れてる」
俺は返事をした。
「明日からのレッスンが、楽しみになった」
どうやら、みさきのライバル心に火をつけたようだ。
月城美雪は、古田美那と二人でバラード曲を歌った。
アンダーライブで観たときより、歌声がしっかりして上手くなっている。
観客が静かになって、ペンライトだけが波のように揺れた。
各種ユニットが終わって、つなぎのMCに植木遥と古田美那が出てきた。
「卒業発表したら出雲沙織が離れなくなって、ずっとレッスン場にいました」
「そう。私にも月城美雪がずっと近くにいて、あれやこれや聞いてくる」
二人はfortuna入りして、ずっとライバルで親友だった。
共に職人気質で、完璧主義者。
その二人が卒業発表して、研究生を指導している。
二人のMCが、ファンの涙を誘った。
開始を告げる花火が打ち上がる中、ステージ上のモニターが点滅を始める。
overtureが終わった瞬間、モニターがブラックアウトした。
選抜メンバーがメインステージに並んでいて、ツアータイトル曲を歌い始めた。
スタジアムは、コールと拍手の渦に包まれた。
ツアーシングルに収録されている楽曲5曲が連続で披露されて、沙織は研究生チームで出てきた。
左サイドの端で、踊っている。
低く飛ぶようなサイドステップは植木遥仕込みだが、大きさは勝っていた。
「沙織ちゃん、凄く踊れる」みさきが呟いていた。
MCになり、全員が整列して挨拶をした。
その後、つなぎのトークになって次はユニットの登場だ。
最初に、センター坂井理乃が研究生3人をバックダンサーにして歌った。
ここから選抜メンバー中心に、ツアーで披露された楽曲がユニットで出てきた。
3曲目に植木遥と沙織が出て来て、博多で披露したコンビのダンス曲を披露した。
植木遥が卒業発表していることは、スタジアム中のファンは知っている。
そんな中でも、沙織は遥に負けないほどのパフォーマンスだった。
以前は背が大きい分、スピードで負けていた。
でも今回は、スピード負けしていない。
熱狂の3分間が終わって、スタジアムを拍手と歓声が包んだ。
「植木遥さんに、特訓されてるって噂は本当にだったのね」
加藤みさきが俺に言ってる。
「レッスンから帰ってきたら、何も出来ないほど疲れてる」
俺は返事をした。
「明日からのレッスンが、楽しみになった」
どうやら、みさきのライバル心に火をつけたようだ。
月城美雪は、古田美那と二人でバラード曲を歌った。
アンダーライブで観たときより、歌声がしっかりして上手くなっている。
観客が静かになって、ペンライトだけが波のように揺れた。
各種ユニットが終わって、つなぎのMCに植木遥と古田美那が出てきた。
「卒業発表したら出雲沙織が離れなくなって、ずっとレッスン場にいました」
「そう。私にも月城美雪がずっと近くにいて、あれやこれや聞いてくる」
二人はfortuna入りして、ずっとライバルで親友だった。
共に職人気質で、完璧主義者。
その二人が卒業発表して、研究生を指導している。
二人のMCが、ファンの涙を誘った。
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