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第九章 沙保里
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「番組の企画書が来たぞ」
元パリコレモデル林 零が司会進行をするトーク番組で、林のお店をイメージしたセットを訪ねる形式だ。
現役トップモデルの東條 絵里衣と、出雲真凛がゲストになっている。
「お高くとまってもバレる。いつも通りで、いい」田中氏が言った。
……
当日、月奈のメイクで衣装を着た。
「素敵、惚れ直す」聖苑が褒めてくれる。
「ほう、いいね」田中氏も笑顔だ。
収録が始まった。
「いらっしゃいませ」林零が出迎えてくれる。
東條絵里衣は、小花柄の刺繍がされたワンピースで高めのサンダルを履いていた。
俺は、真っ白なスタンドカラーフリルブラウスに黒のショートパンツ。
ショートブーツを履いていた。
「絵里衣ちゃん、透ける素材で色っぽいわ」
「真凛ちゃん、今日は男の子なのね。すごく可愛い」
服を見せて、説明をするカットを撮影した。
後で、ブランド名などを表示するためだ。
カウンターに座って、トークが始まる。
今年の春夏のファッションの話から始まって、モデルあるあるの話が弾んだ。
「真凛ちゃんは、biginningのオーディションがデビューかしら?」
「最終審査で落ちたから、初仕事を逃しました」
「私もbiginningは落ちたわ」絵里衣が言った。
「メインモデルのmazzyが、真凛と仕事をしたいって言ってた」林が言った。
ビギニングの事は、誰も知らないと思っていたのでちょっと驚いた。
「真凛ちゃんはヨーロッパに行くとモテるわよ。こんなに可愛い子、見たことない」
「あの大きなモデル達に囲まれたら、キッズモデル扱いですよ」
「真凛ちゃんは周りを刺激するから。
少女モデルにkissして抱っこして戻った時、見ててゾクゾクした」
絵里衣が、月奈の話をした。
「あの時、一緒だったんですか。あれは、調子に乗り過ぎました」
「映画のようだった。映像が残って無いのが残念です」
「それ、見たかった」林零が言った。
「こんな表現をする子がいるんだ。もう衝撃だった」
トップモデルに褒められて、何か落ち着かない。
「あれは花鳥先生の意図が伝わったから。
私はsolemnity以外の仕事をしてないので、世間知らずなんです」
「デザイナーの創作意欲を刺激できるモデルは、貴重な存在だわ」
林零が指摘してくれる。
「実際に会って、真凛ちゃんが只ものじゃないって判った」
大げさに褒めてもらって、番組は終わった。
元パリコレモデル林 零が司会進行をするトーク番組で、林のお店をイメージしたセットを訪ねる形式だ。
現役トップモデルの東條 絵里衣と、出雲真凛がゲストになっている。
「お高くとまってもバレる。いつも通りで、いい」田中氏が言った。
……
当日、月奈のメイクで衣装を着た。
「素敵、惚れ直す」聖苑が褒めてくれる。
「ほう、いいね」田中氏も笑顔だ。
収録が始まった。
「いらっしゃいませ」林零が出迎えてくれる。
東條絵里衣は、小花柄の刺繍がされたワンピースで高めのサンダルを履いていた。
俺は、真っ白なスタンドカラーフリルブラウスに黒のショートパンツ。
ショートブーツを履いていた。
「絵里衣ちゃん、透ける素材で色っぽいわ」
「真凛ちゃん、今日は男の子なのね。すごく可愛い」
服を見せて、説明をするカットを撮影した。
後で、ブランド名などを表示するためだ。
カウンターに座って、トークが始まる。
今年の春夏のファッションの話から始まって、モデルあるあるの話が弾んだ。
「真凛ちゃんは、biginningのオーディションがデビューかしら?」
「最終審査で落ちたから、初仕事を逃しました」
「私もbiginningは落ちたわ」絵里衣が言った。
「メインモデルのmazzyが、真凛と仕事をしたいって言ってた」林が言った。
ビギニングの事は、誰も知らないと思っていたのでちょっと驚いた。
「真凛ちゃんはヨーロッパに行くとモテるわよ。こんなに可愛い子、見たことない」
「あの大きなモデル達に囲まれたら、キッズモデル扱いですよ」
「真凛ちゃんは周りを刺激するから。
少女モデルにkissして抱っこして戻った時、見ててゾクゾクした」
絵里衣が、月奈の話をした。
「あの時、一緒だったんですか。あれは、調子に乗り過ぎました」
「映画のようだった。映像が残って無いのが残念です」
「それ、見たかった」林零が言った。
「こんな表現をする子がいるんだ。もう衝撃だった」
トップモデルに褒められて、何か落ち着かない。
「あれは花鳥先生の意図が伝わったから。
私はsolemnity以外の仕事をしてないので、世間知らずなんです」
「デザイナーの創作意欲を刺激できるモデルは、貴重な存在だわ」
林零が指摘してくれる。
「実際に会って、真凛ちゃんが只ものじゃないって判った」
大げさに褒めてもらって、番組は終わった。
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