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第九章 沙保里
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「さて、今日の衣装は黒のシックなドレスです。
HPに出ているので、みんな見てな」
「Adoreのオーダーメイドです。fortuna研究生に作ったものの13パターン目なんです」
「これを妹が着れば、丁度13人目の研究生やな」
「煽りますね、昨日募集締切で今日は決まらないでしょう」
「内定してないの?」
「聞いてないですね」
「落ちたら、cloud nineに入ればいいがな」
「そんな言ってる真凛ちゃんですが、先月の宿題を答えて貰ましょう」
「真凛が考える次のセンターは誰でしょう?」
「現状では、渡辺由里香ちゃんです」
「現状って言うのは?」
「オーディションで凄い子が入るかもしれないから。
妹の沙織が合格しても、センターにして欲しくない」
「何でなん?」
「センターって、fanが共感する様なドラマが必要でしょう。
兄が有名人で、スカウトされるって何のドラマもない。
fanの共感を得られないです」
「何か、わかるわ」
「それより、今度のオーディションで合格する別の合格者が楽しみです。
沙織の為と言われるオーディションに、敢えてチャレンジして合格するってドラマでしょう」
「わからんで、別の合格者もスカウトかも」
「そっちが本命だったりしてね」
「芸能界って、何でもありやから」
話が脱線したが、これもリアルだ。
「水無瀬結ちゃんの卒業は早くから聞いてたようやけど?」
「お正月に、プロデューサーの新年会があったんですよ。
うちの社長と参加したら、結ちゃんが居て卒業の件を聞きました」
「どうやったん?」
「大人の仕事がしたいって、言ってましたね。
アイドルだと制限があるし、ましてやセンターだと余計にでしょうから」
「何か聞いてたん?」
「外のオーディションを受けたいのを止められたって言ってましたね」
「そんな喋って大丈夫なん?」
「春木プロデューサーから、何を喋ってもいいって言われてます」
「今日はありがとな、真凛ちゃんでした」
今日も無事に放送が終わった。
すぐにお二人と撮影して、SNSにUPされた。
凄い勢いでコメントがつく。
沙織を他所に取られるな、というコメントが多い。
反対が少ないのは以外だった。
HPに出ているので、みんな見てな」
「Adoreのオーダーメイドです。fortuna研究生に作ったものの13パターン目なんです」
「これを妹が着れば、丁度13人目の研究生やな」
「煽りますね、昨日募集締切で今日は決まらないでしょう」
「内定してないの?」
「聞いてないですね」
「落ちたら、cloud nineに入ればいいがな」
「そんな言ってる真凛ちゃんですが、先月の宿題を答えて貰ましょう」
「真凛が考える次のセンターは誰でしょう?」
「現状では、渡辺由里香ちゃんです」
「現状って言うのは?」
「オーディションで凄い子が入るかもしれないから。
妹の沙織が合格しても、センターにして欲しくない」
「何でなん?」
「センターって、fanが共感する様なドラマが必要でしょう。
兄が有名人で、スカウトされるって何のドラマもない。
fanの共感を得られないです」
「何か、わかるわ」
「それより、今度のオーディションで合格する別の合格者が楽しみです。
沙織の為と言われるオーディションに、敢えてチャレンジして合格するってドラマでしょう」
「わからんで、別の合格者もスカウトかも」
「そっちが本命だったりしてね」
「芸能界って、何でもありやから」
話が脱線したが、これもリアルだ。
「水無瀬結ちゃんの卒業は早くから聞いてたようやけど?」
「お正月に、プロデューサーの新年会があったんですよ。
うちの社長と参加したら、結ちゃんが居て卒業の件を聞きました」
「どうやったん?」
「大人の仕事がしたいって、言ってましたね。
アイドルだと制限があるし、ましてやセンターだと余計にでしょうから」
「何か聞いてたん?」
「外のオーディションを受けたいのを止められたって言ってましたね」
「そんな喋って大丈夫なん?」
「春木プロデューサーから、何を喋ってもいいって言われてます」
「今日はありがとな、真凛ちゃんでした」
今日も無事に放送が終わった。
すぐにお二人と撮影して、SNSにUPされた。
凄い勢いでコメントがつく。
沙織を他所に取られるな、というコメントが多い。
反対が少ないのは以外だった。
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