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第七章 紆余曲折

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「キレイになるコツってなんですか?これも多かった」

「姿勢です、私は一番最初に直されました。
壁にかかと、お尻、両肩、後頭部をつけて、真っすぐ立つ。
これって、ほとんどの人が正しく出来てません」

「そうなん?」

「筋肉が足りないと、keep出来ないんですよ」

「ダイエットしてるんですか?しているなら、コツを教えても多い」

「カロリーコントロールをしてます。
一日に食べる量が決ってて、それ以上は食べない。
これに、運動です」

「素人には難しいなあ」

「一番手っ取り早いのは、階段を使う。
今の部屋は4階なんですが、荷物がなければ階段です。
駅のエスカレーター乗らないだけでも、違うと思います」

「話は変わって、cloud nineコンサートの差し入れが凄かったらしいな」

「うちの社長が、ホテルのスイーツ売り場ごと持ってきました」

「スケールが違うわ。
fortunaフォルトゥナのコンサートにも招待されるようやけど、当然期待してええんか?」

「まだ正式招待はきてないです」

そう言ってる間に、番組に電話が入った。

「是非、観に来てください。メンバー以下全員でお待ちしてます」
春木プロデューサーから直々のお誘いだった。

「では、伺いたいです」即答だ。

「これで決まりやな」鷹山さんが俺に念を押す。

「春木プロデューサー、ありがとうございました」
海野さんが締めた。

CM中に聞いてみる。

「あれって仕込みですか?」

「いや、直接来た。聞いてたんじゃない?」

ちょっと驚きだった。

「コンサートは決まったんで、差し入れはどうしよっか?」

「社長に聞いたら、任せてって言ってるから期待して下さい」

「メンバー、またど~んとくるで。期待してな。
それからafterglowのライブに飛び入りして、泣いた件やが?」

「あれは感動しましたね」

「どういう状況やったん?」

「シークレットライブに呼ばれて観客席で聞いてたら、ステージに呼ばれたんです。
椅子に腰掛けたら「夏の果」を私に捧げますって歌ってくれたんです」

「この隠し撮りの顔が美しいねん」

「全くの素で泣いてますね。最高の経験でした。
afterglowのファンには、申し訳ない気持ちです」

「真凜ちゃんのフォトブックも売れてるようで、良かったやん」

「お陰様で、宣伝もさせて頂きました」

「では、来年も頼むで。ゲストは真凜ちゃんでした」

無事に生放送が終わった。
トナカイの帽子を被ったお二人と撮影して、SNSにUPされた。

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