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第六章 イベント

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首都湾岸スタジアムコンサートの前日リハーサルに参加する。
会場入りすると、メンバー、スタッフが拍手で迎え入れてくれた。

「今日と明日、fortunaの一員として真凛ちゃんには頑張って貰います」
水無瀬結がみんなの前で紹介してくれる。

「コンサートの成功に役立つよう、頑張ります」挨拶を返した。

メイキングのカメラから追いかけられる中、オープニングのリハーサルが行われた。
最初に、俺がロングボウでドラゴンの脚を射る。
動きが止まったところに、千鶴がPolarisの弓で翼を射る。
最後に結が、氷魔法アイススピアでトドメを刺す。
ドラゴンが倒れると、バックスクリーン前のメインステージでメンバーが歌い始める。
そういう段取りだった。

中央のステージで始まるけど、周りがアリーナ席で近い。
スタンド席がそびえていて、圧迫感がある。

「観客が入ると凄いんだろうね」俺が聞いた。

「テンションがヤバくなる」千鶴が答えた。

「一度でも味わうと、抜け出せなくなるよね」結が言った。

リハーサルが終わって、fortunaの春木プロデューサーに二人だけで会った。
ウケる為には何でもする顔をしている。

「本当は真凛ちゃんに、メンバーになって貰いたかった。
シュガーに聞いたら、一ノ瀬グループからの委託だったから諦めたんだ」

「私にそんな才能無い」

「今日の寸劇のリハーサル、面白かったか?」

「いや、全然。ありきたりだった」

「メンバーは序列に縛られてる、ファンも序列を気にしてる。
君には自由にやって欲しい」

俺に求められているのは、ぶっ壊すことだった。
下手したら盛大に叩かれそうで、怖くなる。

「何が起きても、知りませんよ」

「それぐらいのことを起こしてほしい」

「センターステージから帰れなかったらどうしよう?」

「ガードマンに守らせる様に指示しておく」

「じゃあ一筆下さい、春木プロデューサーの責任で許可するってね」

「俺にそんな事を要求する奴は初めてだ、一ノ瀬グループを辞めてうちに来い」

「お断りします」

「全て真凛ちゃんに任せる、これでいいか?」台本にサインを貰った。

「やったぁ。暴動が起きても、プロデューサーの責任ですからね」

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