元ミテコ(違法風俗嬢)の私の話

3軒目(メンズエステ)

メンズエステとは

　普通に街を歩いている人の中で「メンズエステ」という言葉に馴染みのある人は一体どれくらいいるのだろうか。実際メンズエステというお店には裏オプションといって抜きや本番をメインにしていたり、ただのマッサージを売りとする店舗もあれば、抜きはNGなものの、少々性的な要素を含むマッサージを行う店舗もあった。私が在籍していたのは、性的な要素を含むマッサージ、いわゆる「睾丸マッサージ」というもので、性器などへの直接的な刺激はしないものの、肩周りや足のマッサージに始まり、睾丸や肛門付近などをサワサワと刺激するところまでするというタイプのメンズエステであった。その店舗は某都内のオフィス街や住宅街の中の古めのマンションのワンフロアを貸し切り、目的の女の子がいる部屋をお客さんが訪ねるというタイプであった。箱ヘルの様式を思い出して頂ければわかりやすいかもしれないが、予約は完全電話制で、受付で男性スタッフとやり取りする必要は全くなく、また店舗は完全に普通のマンションのため、店に入るところを人に見られても大丈夫という安心安全な(?)仕組みになっていた。営業時間は13時から朝5時までと幅広く、ただ単に暇な時に興味本位でいらっしゃる方ももちろんいたが、客層は主に仕事帰りのサラリーマンであった。