2 / 15
2
しおりを挟む
黒い肌.......それが最初の婚約者への第一印象だった。彼の国は気温が高い国だったから当たり前なのだが。
そして、兄弟を殺しただけ合って冷たい印象を受けた。
兄弟を殺したと言うのは、彼の国では産まれた順で王位継承権が決まるのではなく、能力で決まる仕組みだから。要するに兄弟で殺し合えと言う事。彼は5人兄弟の4男でありながら、次期王になった。
あの時の私は1番、婚約や結婚に憧れを持っていた。
私はこの方と夫婦になるのだ!!と思い、幸せな未来を夢見ていた。
「初めまして、私は砂の国の次期王のロイ・フィリッピと申します」
こんな感じで彼は私に対して愛を囁く訳でもなく、淡々としていた。2人っきりでもこんな感じだし........敬語は絶対外さないし.......
そう言えば、私はお兄様に彼の事を相談した事が合った。私の理想、幻想の考えを相談していた事が合った。お兄様は私と歳が少ししか変わらず、話しやすかったから。
それにお兄様と彼は友人だったので、最初の婚約者の好みなどはなんでもお兄様に聞いた。
彼は私に何も言って下さらなかったが、渡した物などを喜んでくれていたそう。
しかし、夫婦になるのだから「ああして欲しい、こうして欲しい」など色々と意見をぶつけ合い、そしてプレゼントを渡したら感想を言うものだと思っていた私にとって、彼は少しだが不満を思ってしまう人だった。
今思うと所詮、政略結婚。自国の為に何も思うな。としか思えないのだが......
この時の私は世界はお菓子と花とお日様で出来ていると信じて疑わなかった。ましてや、殺生など御伽噺.....と思っていた。だって、見た事もなかったから。まぁ、この婚約が意味の無いものになった時には殺生が段々と身近になるのだが......
なんやかんや幸せな日々は直ぐに終わりを告げてしまった。彼が亡くなったのだ。
彼が亡くなったのは暑い夏の日。彼の国の砂の国の貴族......彼の兄弟の第1王子派の過激派が彼を殺した。
そして、砂の国は次期王の暗殺により貴族や民は混乱してしまい、政治は乱れ、反乱が起き......と大変な事になった。
最終的に砂の国は隣国から攻められて国は滅び、隣国の領土になってしまった。
そして、兄弟を殺しただけ合って冷たい印象を受けた。
兄弟を殺したと言うのは、彼の国では産まれた順で王位継承権が決まるのではなく、能力で決まる仕組みだから。要するに兄弟で殺し合えと言う事。彼は5人兄弟の4男でありながら、次期王になった。
あの時の私は1番、婚約や結婚に憧れを持っていた。
私はこの方と夫婦になるのだ!!と思い、幸せな未来を夢見ていた。
「初めまして、私は砂の国の次期王のロイ・フィリッピと申します」
こんな感じで彼は私に対して愛を囁く訳でもなく、淡々としていた。2人っきりでもこんな感じだし........敬語は絶対外さないし.......
そう言えば、私はお兄様に彼の事を相談した事が合った。私の理想、幻想の考えを相談していた事が合った。お兄様は私と歳が少ししか変わらず、話しやすかったから。
それにお兄様と彼は友人だったので、最初の婚約者の好みなどはなんでもお兄様に聞いた。
彼は私に何も言って下さらなかったが、渡した物などを喜んでくれていたそう。
しかし、夫婦になるのだから「ああして欲しい、こうして欲しい」など色々と意見をぶつけ合い、そしてプレゼントを渡したら感想を言うものだと思っていた私にとって、彼は少しだが不満を思ってしまう人だった。
今思うと所詮、政略結婚。自国の為に何も思うな。としか思えないのだが......
この時の私は世界はお菓子と花とお日様で出来ていると信じて疑わなかった。ましてや、殺生など御伽噺.....と思っていた。だって、見た事もなかったから。まぁ、この婚約が意味の無いものになった時には殺生が段々と身近になるのだが......
なんやかんや幸せな日々は直ぐに終わりを告げてしまった。彼が亡くなったのだ。
彼が亡くなったのは暑い夏の日。彼の国の砂の国の貴族......彼の兄弟の第1王子派の過激派が彼を殺した。
そして、砂の国は次期王の暗殺により貴族や民は混乱してしまい、政治は乱れ、反乱が起き......と大変な事になった。
最終的に砂の国は隣国から攻められて国は滅び、隣国の領土になってしまった。
20
お気に入りに追加
55
あなたにおすすめの小説
【完結】ええと?あなたはどなたでしたか?
ここ
恋愛
アリサの婚約者ミゲルは、婚約のときから、平凡なアリサが気に入らなかった。
アリサはそれに気づいていたが、政略結婚に逆らえない。
15歳と16歳になった2人。ミゲルには恋人ができていた。マーシャという綺麗な令嬢だ。邪魔なアリサにこわい思いをさせて、婚約解消をねらうが、事態は思わぬ方向に。
婚約破棄から~2年後~からのおめでとう
夏千冬
恋愛
第一王子アルバートに婚約破棄をされてから二年経ったある日、自分には前世があったのだと思い出したマルフィルは、己のわがままボディに絶句する。
それも王命により屋敷に軟禁状態。肉塊のニート令嬢だなんて絶対にいかん!
改心を決めたマルフィルは、手始めにダイエットをして今年行われるアルバートの生誕祝賀パーティーに出席することを目標にする。
私には婚約者がいた
れもんぴーる
恋愛
私には優秀な魔法使いの婚約者がいる。彼の仕事が忙しくて会えない時間が多くなり、その間私は花の世話をして過ごす。ある日、彼の恋人を名乗る女性から婚約を解消してと手紙が・・・。私は大切な花の世話を忘れるほど嘆き悲しむ。すると彼は・・・?
*かなりショートストーリーです。長編にするつもりで書き始めたのに、なぜか主人公の一人語り風になり、書き直そうにもこれでしか納まりませんでした。不思議な力が(#^^#)
*なろうにも投稿しています
遊び人の婚約者に愛想が尽きたので別れ話を切り出したら焦り始めました。
水垣するめ
恋愛
男爵令嬢のリーン・マルグルは男爵家の息子のクリス・シムズと婚約していた。
一年遅れて学園に入学すると、クリスは何人もの恋人を作って浮気していた。
すぐさまクリスの実家へ抗議の手紙を送ったが、全く相手にされなかった。
これに怒ったリーンは、婚約破棄をクリスへと切り出す。
最初は余裕だったクリスは、出した条件を聞くと突然慌てて始める……。
諦めた令嬢と悩んでばかりの元婚約者
ちくわぶ(まるどらむぎ)
恋愛
愛しい恋人ができた僕は、婚約者アリシアに一方的な婚約破棄を申し出る。
どんな態度をとられても仕方がないと覚悟していた。
だが、アリシアの態度は僕の想像もしていなかったものだった。
短編。全6話。
※女性たちの心情描写はありません。
彼女たちはどう考えてこういう行動をしたんだろう?
と、考えていただくようなお話になっております。
※本作は、私の頭のストレッチ作品第一弾のため感想欄は開けておりません。
(投稿中は。最終話投稿後に開けることを考えております)
※1/14 完結しました。
感想欄を開けさせていただきます。
様々なご意見、真摯に受け止めさせていただきたいと思います。
ただ、皆様に楽しんでいただける場であって欲しいと思いますので、
いただいた感想をを非承認とさせていただく場合がございます。
申し訳ありませんが、どうかご了承くださいませ。
もちろん、私は全て読ませていただきます。
全部、支払っていただきますわ
あくの
恋愛
第三王子エルネストに婚約破棄を宣言された伯爵令嬢リタ。王家から衆人環視の中での婚約破棄宣言や一方的な断罪に対して相応の慰謝料が払われた。
一息ついたリタは第三王子と共に自分を断罪した男爵令嬢ロミーにも慰謝料を請求する…
※設定ゆるふわです。雰囲気です。
売られていた奴隷は裏切られた元婚約者でした。
狼狼3
恋愛
私は先日婚約者に裏切られた。昔の頃から婚約者だった彼とは、心が通じ合っていると思っていたのに、裏切られた私はもの凄いショックを受けた。
「婚約者様のことでショックをお受けしているのなら、裏切ったりしない奴隷を買ってみては如何ですか?」
執事の一言で、気分転換も兼ねて奴隷が売っている市場に行ってみることに。すると、そこに居たのはーー
「マルクス?」
昔の頃からよく一緒に居た、元婚約者でした。
私知らないから!
mery
恋愛
いきなり子爵令嬢に殿下と婚約を解消するように詰め寄られる。
いやいや、私の権限では決められませんし、直接殿下に言って下さい。
あ、殿下のドス黒いオーラが見える…。
私、しーらないっ!!!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる