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「私に浮気相手が居るからと離婚するのですか?」
「そうだ。リリアン、お前は結婚2年目にして夜に家を抜け出したり、日に日に一日中家を空けるようになった!明らかなる浮気だろ!!」
心底呆れたリリアンは頭に手を置きながら
「貴方との会話には心底うんざりしますわ。それにお隣の女性はどなたですの?」
「この人はお前が浮気をしていた間に俺を支えてくれた女性だ。リリアンに言いたいことがありそうでこの場に呼んだまでだ」
「貴女!ルイという夫がありながら浮気をするなんて恥を知りなさいっ!彼を裏切って楽しいの!?これからは私が彼の妻となって支えるわ。早く彼と離婚しなさい!」
「こんな夫、こっちから願い下げよ。せいぜい後悔しなさい」
そして、リリアンとルイとの結婚は幕を閉じた。
リリアンは浮気などしていなかった。彼女は彼の父が病気で伏せって居るので看病をし、彼の母のヒステリックの相手をしていた。
「リリアン結婚おめでとう。これで私達とは家族よ。お母様って呼んでね。
それで、ルイの父が病気なのは知っているわよね?あの人、家族以外から看病されるの嫌がるのよ。
だから、貴女があの人の看病をしてくれるかしら。発作でも起こったら呼び出すから付きっきりじゃなくて良いわよ」
結婚してからの1年間はルイの父に呼び出されたり、母には
「私が社交界を教えてあげるわ!着いてきなさい」
お茶会に連れていかれたり、舞踏会に連れていかれたりと散々連れ回されて嫁イビリをされた。
結婚2年目にはルイの父の病気が悪化し、夜にも呼び出されるようになった。
朝昼晩問わず、呼ばれてリリアンは彼にバレないように抜け出す事に気を付けなくなった。
ルイの母や父は彼に心配を掛けたくないらしく彼に悟られないようにキツく言われていたのだ。
そんな生活に終わりが告げられた。
義両親の介護をしていただけなのに、浮気を疑われ支えてくれた女性まで連れてきた。
彼女にあの両親を相手を出来るのかは知らないが、精々頑張ってほしいものだ。
「そうだ。リリアン、お前は結婚2年目にして夜に家を抜け出したり、日に日に一日中家を空けるようになった!明らかなる浮気だろ!!」
心底呆れたリリアンは頭に手を置きながら
「貴方との会話には心底うんざりしますわ。それにお隣の女性はどなたですの?」
「この人はお前が浮気をしていた間に俺を支えてくれた女性だ。リリアンに言いたいことがありそうでこの場に呼んだまでだ」
「貴女!ルイという夫がありながら浮気をするなんて恥を知りなさいっ!彼を裏切って楽しいの!?これからは私が彼の妻となって支えるわ。早く彼と離婚しなさい!」
「こんな夫、こっちから願い下げよ。せいぜい後悔しなさい」
そして、リリアンとルイとの結婚は幕を閉じた。
リリアンは浮気などしていなかった。彼女は彼の父が病気で伏せって居るので看病をし、彼の母のヒステリックの相手をしていた。
「リリアン結婚おめでとう。これで私達とは家族よ。お母様って呼んでね。
それで、ルイの父が病気なのは知っているわよね?あの人、家族以外から看病されるの嫌がるのよ。
だから、貴女があの人の看病をしてくれるかしら。発作でも起こったら呼び出すから付きっきりじゃなくて良いわよ」
結婚してからの1年間はルイの父に呼び出されたり、母には
「私が社交界を教えてあげるわ!着いてきなさい」
お茶会に連れていかれたり、舞踏会に連れていかれたりと散々連れ回されて嫁イビリをされた。
結婚2年目にはルイの父の病気が悪化し、夜にも呼び出されるようになった。
朝昼晩問わず、呼ばれてリリアンは彼にバレないように抜け出す事に気を付けなくなった。
ルイの母や父は彼に心配を掛けたくないらしく彼に悟られないようにキツく言われていたのだ。
そんな生活に終わりが告げられた。
義両親の介護をしていただけなのに、浮気を疑われ支えてくれた女性まで連れてきた。
彼女にあの両親を相手を出来るのかは知らないが、精々頑張ってほしいものだ。
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