22 / 30
File03. 消えた目撃者
07. 雨宿り 〈R-18〉
しおりを挟む
帰り道、俺たちは重い気持ちを引きずったまま、俯いて歩いていた。
「なんか…悲しいっていうか。」
「……あぁ。うん。」
さっきのゆうさんの涙が頭から離れない。あれほど深い母の愛を注がれる未来があったなら、きっと幸せだったのかもしれない。そう考えると、胸の奥がぎゅっと締め付けられる。俺は込み上げてくる涙を袖でぬぐった。
(くっそ……なんで、今さらだよ。俺、平気だったのに。……母さん、父さん……会いたいよ。どうして俺を一人にしたんだよ……。)
声を出さずに泣いていると、廉が足を止めて、俺の前に立った。そして何も言わずに、ぎゅっと俺を抱きしめてくれた。
「……俺はお前を一人になんかしない。」
その言葉に、さらに涙があふれて止まらなくなった。
「歩夢、ほら、もう行こう。泣き顔見られたら笑われんぞ。」
「っ、うるさい……。」
涙を拭きながら顔を上げた瞬間、ポツ、ポツ、と顔に冷たい滴が当たる。
「あれ、雨……?」
「マジかよ、降るなんて聞いてねぇ。」
見上げると、灰色の雲が空一面に広がり、本格的に雨が降り出した。俺たちは急いで近くの軒下に駆け込む。
「ついてねぇな……。なあ、家近いんだろ?そっち行こうぜ。」
「え、いや、別にいいけど……。」
廉にせかされるまま、俺たちは俺の家を目指した。到着するころには、もうずぶ濡れだった。
「悪いな、濡れたままで上がるけど。」
「気にすんな。あーもうビチョビチョだよ」
雨粒のせいで、もうワイシャツを透けていた。
「歩夢…乳首…見えてるから。」
俺は慌てて隠そうとするが、遅かったらしい。
彼は俺の乳首を指先で摘まんできた。
じんじんと疼くような快感に襲われて、下半身に熱が集まっていくのが分かった。
(あ……廉に気づかれないようにしないと)
そう考えているうちにも、廉の手は俺の股間へと伸びてきた。思わず声が出そうになるが何とか堪えることが出来た。
「顔真っ赤…なぁ、昔みたいに風呂一緒に入ろ?」
廉が耳元で囁いてくる。その瞬間、俺の理性は完全に崩壊した。俺たちはその場で服を脱ぐと浴室へと入っていった。
「好き。…めっちゃ愛していい?」
「愛してるって…言われても分かんねぇよ」
廉は意地悪そうに笑う。その表情に思わずドキッとした俺は顔を逸らした。すると彼は後ろから抱きしめてきた。そしてそのままキスをした。舌が絡み合い、唾液を流し込まれると頭がボーっとしてくる。
やがて唇が離れると銀色の橋がかかった。それが切れないうちにもう一度キスをすると今度は首筋を舐められる。
くすぐったくて身を捩らせると、さらに強く吸われて跡を付けられたようだ。それからしばらく愛撫が続いた後、ようやく解放された時にはもうヘトヘトになっていた。
「指いれるから」
「ま、いきなり…んっ」
廉の指がゆっくりと挿入されてくる。久しぶりの感覚だけど、痛みは全くない。それどころかもっと激しくして欲しいと思ってしまうくらいだ。
「歩夢……ここ好きだよな?」
廉が耳元で囁いてくる。その瞬間ゾクッとする感覚が全身を駆け巡ると同時に、俺のものは完全に勃起していた。
「すげぇ、見ろよ?鏡の前でお前一生懸命ちんぽ揺らしてさ。やらしいよな」
廉はそう言うと笑いながら扱き始めた。俺は羞恥心から顔を背けようとするものの、鏡に映った自分を見て興奮してしまった。
腰の奥から熱いものがこみ上げてくる感覚があり、もう限界を迎えてしまいそうだ。しかしその時、廉の動きが止まったかと思うと今度は俺の尻穴に舌を這わせてきたのだ。その瞬間今までとは比べ物にならないくらいの快感に襲われてしまった俺は思わず倒れ込みそうになるが何とか耐えたのだった。
「待って……駄目だって」
「なんで?こんなにヒクついてるじゃん」
廉は俺の制止を無視して舌を入れてきた。その異物感に顔をしかめるが、次第に快感へと変わっていくのを感じることができた。
(あ……これやばい)
しばらく続けているうちに頭が真っ白になりそうになったところで引き抜かれた。廉はゴムを付けると俺の尻を両手で掴んだままゆっくりと挿入してくる。最初は抵抗があったが徐々に受け入れていくうち根元まで入ってしまったようだ。
結合部を見ると本当に繋がっているんだと思うと余計に興奮してしまう自分がいた。
(なんで…俺たち…風呂でエッチしてるんだ)
廉はゆっくりとピストン運動を始めた。最初は異物感しか無かったが段々と慣れてくると快感の方が勝っていった。
「あ、ん……ふぁ、そこダメ」
甘い声が漏れてしまう。
すると突然俺の身体を持ち上げたかと思うと湯船の縁に座らせてきたのだ。そしてそのまま両足を抱え上げられる形になり恥ずかしい部分が丸見えの状態になってしまった。
抵抗しようとしたが力が入らないし何より気持ちよくて何も考えられなくなっていた俺はされるがままになっていたのである。そしてそのまま激しく突かれ始めたため意識を保つのが難しいくらい感じてしまっている自分が恥ずかしい。
「待って…これ以上…ベットでしたい…廉…お願い。ベットでして?」
(違う!!俺何言ってんだ…これじゃ楽しみにしてるみたいじゃないか)
「じゃあ……ベット行くか。」
廉はそう言うと俺の身体を抱えて浴室を出た。タオルで身体を拭いた後そのまま寝室へ連れていかれた俺は、ベッドの上に押し倒された。そして再び挿入され激しくピストン運動が始まると同時に今度は乳首や首筋などを舐められたり噛まれたりする度に快感が押し寄せてきておかしくなりそうだった。
「んっ!!!あんっ…廉の太い」
「お前…締め付け気持ちいい」
廉はそう言いながらさらに腰の動きを強めてきたため、俺は思わずシーツを握りしめて耐えようとした。しかしそれは逆効果みたいだった。
「なぁ、歩夢…どんな子供欲しい?」
「んっ!!…わかんないっ…ちんぽしか考えれねぇっ」
「妊娠したら2人でいっぱい…愛情注いであげような?」
「うん……っ!俺、子供…できたら…愛する」
俺はそう言うと廉に抱きついた。そしてそのままキスをした。舌を絡め合いお互いを求め合うように激しく動く舌の動きに合わせて腰が動いてしまう。もう限界が近いのか廉はラストスパートをかけてきた。その激しさに耐え切れず絶頂に達しそうになった瞬間、廉はペニスを引き抜きゴムを取るとまた俺の中に入ってきた。
「あぁっ!!また入ってくるっ!!」
そして今度はゆっくりと時間をかけて出し入れを繰り返していくうちに徐々にスピードを上げてきた。パンッ!パァンという肌同士がぶつかり合う音と共に結合部からはグチュ、ズチュンという水音が響いてくる。
「んっ……ふぅ……ああっ!」
廉のものが最奥まで届いた瞬間、今まで感じたことの無いほどの強い刺激に襲われて目の前が真っ白になった気がした。
「妊娠してくれ…俺の奥さんになってくれ歩夢」
廉はそう言うとさらに激しく動き始めた。そしてついにその瞬間が訪れると、俺は無意識のうちに廉の腰に足を絡めて離れまいとしていた。それと同時に熱いものが中に注がれていくのを感じた瞬間目の前が真っ白になり意識を失ってしまった。
「なんか…悲しいっていうか。」
「……あぁ。うん。」
さっきのゆうさんの涙が頭から離れない。あれほど深い母の愛を注がれる未来があったなら、きっと幸せだったのかもしれない。そう考えると、胸の奥がぎゅっと締め付けられる。俺は込み上げてくる涙を袖でぬぐった。
(くっそ……なんで、今さらだよ。俺、平気だったのに。……母さん、父さん……会いたいよ。どうして俺を一人にしたんだよ……。)
声を出さずに泣いていると、廉が足を止めて、俺の前に立った。そして何も言わずに、ぎゅっと俺を抱きしめてくれた。
「……俺はお前を一人になんかしない。」
その言葉に、さらに涙があふれて止まらなくなった。
「歩夢、ほら、もう行こう。泣き顔見られたら笑われんぞ。」
「っ、うるさい……。」
涙を拭きながら顔を上げた瞬間、ポツ、ポツ、と顔に冷たい滴が当たる。
「あれ、雨……?」
「マジかよ、降るなんて聞いてねぇ。」
見上げると、灰色の雲が空一面に広がり、本格的に雨が降り出した。俺たちは急いで近くの軒下に駆け込む。
「ついてねぇな……。なあ、家近いんだろ?そっち行こうぜ。」
「え、いや、別にいいけど……。」
廉にせかされるまま、俺たちは俺の家を目指した。到着するころには、もうずぶ濡れだった。
「悪いな、濡れたままで上がるけど。」
「気にすんな。あーもうビチョビチョだよ」
雨粒のせいで、もうワイシャツを透けていた。
「歩夢…乳首…見えてるから。」
俺は慌てて隠そうとするが、遅かったらしい。
彼は俺の乳首を指先で摘まんできた。
じんじんと疼くような快感に襲われて、下半身に熱が集まっていくのが分かった。
(あ……廉に気づかれないようにしないと)
そう考えているうちにも、廉の手は俺の股間へと伸びてきた。思わず声が出そうになるが何とか堪えることが出来た。
「顔真っ赤…なぁ、昔みたいに風呂一緒に入ろ?」
廉が耳元で囁いてくる。その瞬間、俺の理性は完全に崩壊した。俺たちはその場で服を脱ぐと浴室へと入っていった。
「好き。…めっちゃ愛していい?」
「愛してるって…言われても分かんねぇよ」
廉は意地悪そうに笑う。その表情に思わずドキッとした俺は顔を逸らした。すると彼は後ろから抱きしめてきた。そしてそのままキスをした。舌が絡み合い、唾液を流し込まれると頭がボーっとしてくる。
やがて唇が離れると銀色の橋がかかった。それが切れないうちにもう一度キスをすると今度は首筋を舐められる。
くすぐったくて身を捩らせると、さらに強く吸われて跡を付けられたようだ。それからしばらく愛撫が続いた後、ようやく解放された時にはもうヘトヘトになっていた。
「指いれるから」
「ま、いきなり…んっ」
廉の指がゆっくりと挿入されてくる。久しぶりの感覚だけど、痛みは全くない。それどころかもっと激しくして欲しいと思ってしまうくらいだ。
「歩夢……ここ好きだよな?」
廉が耳元で囁いてくる。その瞬間ゾクッとする感覚が全身を駆け巡ると同時に、俺のものは完全に勃起していた。
「すげぇ、見ろよ?鏡の前でお前一生懸命ちんぽ揺らしてさ。やらしいよな」
廉はそう言うと笑いながら扱き始めた。俺は羞恥心から顔を背けようとするものの、鏡に映った自分を見て興奮してしまった。
腰の奥から熱いものがこみ上げてくる感覚があり、もう限界を迎えてしまいそうだ。しかしその時、廉の動きが止まったかと思うと今度は俺の尻穴に舌を這わせてきたのだ。その瞬間今までとは比べ物にならないくらいの快感に襲われてしまった俺は思わず倒れ込みそうになるが何とか耐えたのだった。
「待って……駄目だって」
「なんで?こんなにヒクついてるじゃん」
廉は俺の制止を無視して舌を入れてきた。その異物感に顔をしかめるが、次第に快感へと変わっていくのを感じることができた。
(あ……これやばい)
しばらく続けているうちに頭が真っ白になりそうになったところで引き抜かれた。廉はゴムを付けると俺の尻を両手で掴んだままゆっくりと挿入してくる。最初は抵抗があったが徐々に受け入れていくうち根元まで入ってしまったようだ。
結合部を見ると本当に繋がっているんだと思うと余計に興奮してしまう自分がいた。
(なんで…俺たち…風呂でエッチしてるんだ)
廉はゆっくりとピストン運動を始めた。最初は異物感しか無かったが段々と慣れてくると快感の方が勝っていった。
「あ、ん……ふぁ、そこダメ」
甘い声が漏れてしまう。
すると突然俺の身体を持ち上げたかと思うと湯船の縁に座らせてきたのだ。そしてそのまま両足を抱え上げられる形になり恥ずかしい部分が丸見えの状態になってしまった。
抵抗しようとしたが力が入らないし何より気持ちよくて何も考えられなくなっていた俺はされるがままになっていたのである。そしてそのまま激しく突かれ始めたため意識を保つのが難しいくらい感じてしまっている自分が恥ずかしい。
「待って…これ以上…ベットでしたい…廉…お願い。ベットでして?」
(違う!!俺何言ってんだ…これじゃ楽しみにしてるみたいじゃないか)
「じゃあ……ベット行くか。」
廉はそう言うと俺の身体を抱えて浴室を出た。タオルで身体を拭いた後そのまま寝室へ連れていかれた俺は、ベッドの上に押し倒された。そして再び挿入され激しくピストン運動が始まると同時に今度は乳首や首筋などを舐められたり噛まれたりする度に快感が押し寄せてきておかしくなりそうだった。
「んっ!!!あんっ…廉の太い」
「お前…締め付け気持ちいい」
廉はそう言いながらさらに腰の動きを強めてきたため、俺は思わずシーツを握りしめて耐えようとした。しかしそれは逆効果みたいだった。
「なぁ、歩夢…どんな子供欲しい?」
「んっ!!…わかんないっ…ちんぽしか考えれねぇっ」
「妊娠したら2人でいっぱい…愛情注いであげような?」
「うん……っ!俺、子供…できたら…愛する」
俺はそう言うと廉に抱きついた。そしてそのままキスをした。舌を絡め合いお互いを求め合うように激しく動く舌の動きに合わせて腰が動いてしまう。もう限界が近いのか廉はラストスパートをかけてきた。その激しさに耐え切れず絶頂に達しそうになった瞬間、廉はペニスを引き抜きゴムを取るとまた俺の中に入ってきた。
「あぁっ!!また入ってくるっ!!」
そして今度はゆっくりと時間をかけて出し入れを繰り返していくうちに徐々にスピードを上げてきた。パンッ!パァンという肌同士がぶつかり合う音と共に結合部からはグチュ、ズチュンという水音が響いてくる。
「んっ……ふぅ……ああっ!」
廉のものが最奥まで届いた瞬間、今まで感じたことの無いほどの強い刺激に襲われて目の前が真っ白になった気がした。
「妊娠してくれ…俺の奥さんになってくれ歩夢」
廉はそう言うとさらに激しく動き始めた。そしてついにその瞬間が訪れると、俺は無意識のうちに廉の腰に足を絡めて離れまいとしていた。それと同時に熱いものが中に注がれていくのを感じた瞬間目の前が真っ白になり意識を失ってしまった。
0
お気に入りに追加
9
あなたにおすすめの小説
ヤンデレだらけの短編集
八
BL
ヤンデレだらけの1話(+おまけ)読切短編集です。
全8話。1日1話更新(20時)。
□ホオズキ:寡黙執着年上とノンケ平凡
□ゲッケイジュ:真面目サイコパスとただ可哀想な同級生
□アジサイ:不良の頭と臆病泣き虫
□ラベンダー:希死念慮不良とおバカ
□デルフィニウム:執着傲慢幼馴染と地味ぼっち
ムーンライトノベル様に別名義で投稿しています。
かなり昔に書いたもので、最近の作品と書き方やテーマが違うと思いますが、楽しんでいただければ嬉しいです。
禁断の祈祷室
土岐ゆうば(金湯叶)
BL
リュアオス神を祀る神殿の神官長であるアメデアには専用の祈祷室があった。
アメデア以外は誰も入ることが許されない部屋には、神の像と燭台そして聖典があるだけ。窓もなにもなく、出入口は木の扉一つ。扉の前には護衛が待機しており、アメデア以外は誰もいない。
それなのに祈祷が終わると、アメデアの体には情交の痕がある。アメデアの聖痕は濃く輝き、その強力な神聖力によって人々を助ける。
救済のために神は神官を抱くのか。
それとも愛したがゆえに彼を抱くのか。
神×神官の許された神秘的な夜の話。
※小説家になろう(ムーンライトノベルズ)でも掲載しています。
いっぱい命じて〜無自覚SubはヤンキーDomに甘えたい〜
きよひ
BL
無愛想な高一Domヤンキー×Subの自覚がない高三サッカー部員
Normalの諏訪大輝は近頃、謎の体調不良に悩まされていた。
そんな折に出会った金髪の一年生、甘井呂翔。
初めて会った瞬間から甘井呂に惹かれるものがあった諏訪は、Domである彼がPlayする様子を覗き見てしまう。
甘井呂に優しく支配されるSubに自分を重ねて胸を熱くしたことに戸惑う諏訪だが……。
第二性に振り回されながらも、互いだけを求め合うようになる青春の物語。
※現代ベースのDom/Subユニバースの世界観(独自解釈・オリジナル要素あり)
※不良の喧嘩描写、イジメ描写有り
初日は5話更新、翌日からは2話ずつ更新の予定です。
【連載再開】絶対支配×快楽耐性ゼロすぎる受けの短編集
あかさたな!
BL
※全話おとな向けな内容です。
こちらの短編集は
絶対支配な攻めが、
快楽耐性ゼロな受けと楽しい一晩を過ごす
1話完結のハッピーエンドなお話の詰め合わせです。
不定期更新ですが、
1話ごと読切なので、サクッと楽しめるように作っていくつもりです。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーー
書きかけの長編が止まってますが、
短編集から久々に、肩慣らししていく予定です。
よろしくお願いします!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる