＜本編完結！AS開始＞【R１８】愛するがゆえの罪 ー溜息が出るほど美しくて淫らな叔父と姪の禁断愛ストーリーー

乾いていく蜜

４

　大和の舌を受け入れ、彼の首に腕を絡ませる。

「ﾝｯ......ﾌｯ」

　久しぶりのせいか、躰が性急に次を欲する。大和の指が服の上から美姫の躰をなぞると、美姫の背中が猫のようにしなった。

「美姫、いいか？」
「うん......」

　大和の指が服の下にかかり、首の上まで引き上げる。美姫はそれを手伝うように、躰を捻った。

　背中に大和の大きな手が回り、パチンとブラジャーのホックが外されると、それを外すときの肌と擦れ合わさる刺激さえ快感となってくすぐられた。露わになった膨らみの頂は、主張するように硬くピンと尖っていた。

「ぁ、......」

　大きく揉みしだかれながら先端を大和に咥えられ、思わずよがるように声が漏れた。真っ赤で大きな舌が伸ばされ、いたぶるように先端を左右に舐められ、美姫は恥ずかしさと気持ちよさで赤く染まった顔を右腕で隠した。

「隠すなよ......」

　大和の低い声が落とされ、美姫の躰がビクンと小さく跳ねた。見上げると、眉を寄せ、苦しそうな表情を浮かべる大和の顔がそこにあった。美姫は、なぜか泣きたい気持ちになった。

　先端の蕾はますます硬くなり、紅く熟した果実のように熟れて滴っていた。

「ﾊｧｯ、ﾊｧｯ......や、まとぉ......ｯﾊｧ」

　悩ましげな声を上げる美姫の滑らかな肌を、ごつごつした大和の太い指がなぞる。

　もっと。もっと私を暴いて。
　快感へと導いて......

　ジュワッと蜜が一気に溢れ出す。

　内腿から鼠蹊部へと撫でていた大和の指が、滴り落ちた美姫の蜜で濡れた。その時、掬い上げた大和の指が美姫の秘部に触れる。

「ごめっ......」

　謝ろうとした大和に、すかさず美姫が被せた。

「大丈夫、だから。
　もう、大丈夫、なの......」
「大丈夫、って......」

　聞き返す大和に、美姫は確信を持って答えた。

「もう、触れられても......平気、だから」
「そう、なのか？」

　まだ不安そうな大和に、美姫は後押しするように頷いた。

　やっと、言えた......

　美姫は、心の重荷をようやく下ろせた気持ちになった。

　大和の指がそろそろと秘部に近寄り、ゆっくり、優しく触れる。

「ｯﾌｩ......」

　ゆるゆると頼りなく触れる指先に、ビクビクと花弁が震える。誘うように花園から蜜が溢れ出る。待ち侘びていたこの瞬間に、歓喜で血が滾っていく。

　緩慢な動きで侵入してくる大和の太い指に、膣奥がキューッと締め付ける。

「ｯｱｧ......」

　掻き混ぜて。掻き乱して。
　もっと、もっと欲しい......

　二本に増やされた指が美姫の熱い襞を擦りながら上下し、美姫は腰をくねらせた。触れられていない花芯が膨らみ、ジュンジュンと疼く。触れて欲しいとも言えず、自らの指でそこに触れる事も出来ず、もどかしい気持ちでいっぱいになる。

　イキたい、のに、イケない......

　十分過ぎるほどに湿った蜜壺は、ピチャピチャと卑猥な音をたてる。もっと刺激が欲しいと訴える美姫の心模様とは裏腹に。

　大和は半身を起こし、サイドテーブルから避妊具を取り出した。

　ぁ、もう......入れる、んだ......

　心の奥底で落胆する美姫の脚を持ち上げ、大和が欲の塊を蜜壷に押し付けてきた。

「入れるぞ」
「うん......」

　美姫の中に押し入った途端、大和は激しく腰を振った。

「ゃ、ｯﾊｧ、ﾊｧｯ......!!!」

　苦、しい......

　接合部から蜜が溢れ出して快感は感じるものの、それよりも躰を激しく揺さぶられ、力任せに肉をぶつけられ、苦しさの方が大きかった。ただ闇雲に、躰の内奥を打ち付けられているようだった。

　いつもなら、それは次第にスピードと強さが増し、やがて爆ぜ、終息へと向かっていくのに、外から打ち付けられている感覚は酷くなる一方、中の感覚は薄くなっていき、それが延々と続く。
　
　もう......くる、しぃ......
　早く、終わって。

　ベッドが激しく軋む音が耳障りに響く。

　内部の潤いが失われ、擦り付けられた部分がヒリヒリして悲鳴をあげる。結合部を何度も思い切り突かれ、美姫は痛みに顔を歪めた。

　イ、タ……
　どうして、気付いてくれないの。

　視界が涙でぼやけそうになり、躰を激しく揺さぶられながら必死に唇を噛み締めて堪えた。

　やがて、息が絶え絶えになっている美姫の中から、大和のものが抜かれた。


「ごめん......
　やっぱ、そんな気になれねぇ......」


　美姫は大和の言葉に傷つきながらも、やっと苦しみから解放されたことで安堵する気持ちもあった。

　大和は避妊具を外してゴミ箱に投げ捨てると、背中を向けて肩を落とした。

　大和がいい加減な気持ちで、あんなことを言うはずない。　
　今は......心の余裕がないんだ。

　半身を起こすと大和の背中に寄り添い、腕を回す。

「まだ、そういう気持ちになれないのは、仕方ないよ」

　大地の告別式を昨日済ませたばかりなのだ。大和の気持ちを考えれば、当然だ。

　大和は振り返り、美姫を正面から抱き締めた。

「なぁ......俺のこと、好きか？」

　美姫は一瞬喉を詰まらせた後、大和の胸に顔を寄せた。

「当たり前でしょ。私たち、夫婦なんだよ......」

　そう言いながらも、激しく動揺する自分がいた。

　大和の問いかけは新婚夫婦にある甘い響きではなく、縋り付くように激しく、痛みを伴ったものだった。美姫の心に、ジンジンと鋭く突き刺さる。

　大和は、私を求めている。
　私を、必要としているんだ。

　美姫は、脳裏に浮かんだ秀一の残像を追い出した。

　秀一さんのことは、もう考えない。
　大和を、私がちゃんと支えてあげないと......

　あれほど潤っていた花弁の秘裂からは蜜が滴り落ちることはなく、乾きと痛みだけが残った。