＜本編完結！AS開始＞【R１８】愛するがゆえの罪 ー溜息が出るほど美しくて淫らな叔父と姪の禁断愛ストーリーー

晴れやかな空

２

　再び列になり、奉賽殿を後にする。外では、先ほどと変わらずたくさんの人々がふたりを待っていた。

　挙式を挙げる前は緊張して強張っていた表情も、今は晴れやかな表情に変わっている。真夏の太陽の光を浴びながら、式が無事終わった安堵の気持ちと夫婦になったんだという感動が美姫に押し寄せてきていた。

　参進が終わると、参列者全員で集合写真となる。その後は報道陣に囲まれながら、マスコミに向けての写真撮影をすることになった。

　介添人が白無垢の裾をたくし上げ、固定する。こうすると手で裾を持ち上げなくてすむので身軽になる。

　儀式の際は緊張して気づかなかったが、地毛で髪を結っている為、髪の毛が引っ張り上げられ、 綿帽子を被る為に髷を頭の高い位置にしているので、かなりの重量感だ。加えて白無垢自体もかなり重く、しかも外は茹だるような暑さで、立っているだけでも辛かった。

　だが、美姫はそれを表情には出さず、自分に向けられるたくさんのカメラに向けて和やかな笑みを見せた。