472 / 498
466.知らされた関係
しおりを挟む
先週末の土曜日。
レストランで働く類と美羽は仕事に出ており、義昭は家でひとり過ごしていた。
持ち帰りの仕事でもするか……
そう思って自室でパソコンの前に座り、マウスを動かした途端、いきなりアプリケーションが起動し、ウィンドウが開いた。
な、なんだ……これはっっ。ウィルスか!?
スクリーンには、動画の静止画が映し出されていた。よく見るとそれは美羽の部屋で、顔ははっきりと見えないものの、裸の男女がまぐわっているようだった。
ルイと、美羽……なのか!?
心臓が急激にバクバクと鼓動を速め、興奮が高まっていく。スパムかもしれないと疑いつつも、強い誘惑に抗えない。
義昭はゴクリと生唾を飲み下し、真ん中にある再生ボタンをクリックした。
映ったのは、誰もいない美羽の部屋だった。だが、ベッドはグシャグシャに乱れており、その下には男女の服が散らばっていた。
そこへ扉が勢いよく開き、裸の類が美羽を抱き上げて部屋の中に入ってきて、美羽をベッドへと勢いよく下ろした。美羽も、何も着ていない。
い、いったい……これ、は……
スクリーンから目が離せない。
類が手を伸ばしてベッドの下のパンツを引き寄せ、そこから何かを取り出した。ここからでは類の頭しか見えないが、どうやら避妊具をつけていることがその動きで窺えた。
ふたりは、本当にこれからするのか!?
こ、れは……演技、なのか!? それとも、現実に起こったことなのか!?
動画の右下には、日付と時間が表示されていた。
4月1日、15時35分。
つい先日だ。そう思ってから、義昭はハッとした。
珍しく類に呼び出され、3人で外食をした日だ。入社式があったから、よく覚えている。そこで強い酒を記憶がなくなるまで飲み、気づいたら翌朝、家の玄関で寝ていた。
そ、そうだったのか……それで、あの時ふたりの雰囲気がおかしかったのか。
類の距離がいつもより美羽に近いように感じたし、何より美羽の類を見つめる視線が熱を帯びていた。
その日は店の定休日でふたりとも家に1日中いたのに、忙しくて朝から何も食べていないと言っていた。
『ミュー、ここ……蚊に刺された?』
美羽の頸に残っていたのは、蚊に刺された痕ではなく、キスマークだったのではないのか。
もしやふたりは……自分が泥酔して寝ている間に、すぐ側で如何わしい行為をしていたのではないか。
間抜けな夫だと嘲笑いながら肉欲に溺れる美羽を、類を想像し、義昭の血液が一気に逆流し、熱く滾った。
スクリーンでは、類が美羽の膝を大きく開き、一気に彼女の中心を貫いていた。
『ンッック!!』
スピーカーから、美羽の呻き声が漏れ聞こえる。
類の腰が艶かしく揺れる。美羽は躰を上下に揺さぶられながら、切なく表情を歪めた。
「ぁあ、ぁあっっ……!!」
義昭の興奮が昂ってくる。
ル、ルイが……美羽、が……僕と会う前に、こんなまぐわいを。
僕を裏切り、ふたりで淫らな行為に溺れて、何食わぬ顔で会って食事をしてたなんて……!!
「ハァッ、ハァッ、ハァッ……」
義昭は膨らんだ股間に手を当てた。ジュワッと蜜が溢れ出しそうになり、ベルトに手を掛ける。
「ック!」
あぁ、スラックスなんて穿かなければよかった!!
もどかしい手つきでガチャガチャと乱暴にベルトを外し、スラックスをストンと落とすと、トランクスを膝までずり下ろす。
レストランで働く類と美羽は仕事に出ており、義昭は家でひとり過ごしていた。
持ち帰りの仕事でもするか……
そう思って自室でパソコンの前に座り、マウスを動かした途端、いきなりアプリケーションが起動し、ウィンドウが開いた。
な、なんだ……これはっっ。ウィルスか!?
スクリーンには、動画の静止画が映し出されていた。よく見るとそれは美羽の部屋で、顔ははっきりと見えないものの、裸の男女がまぐわっているようだった。
ルイと、美羽……なのか!?
心臓が急激にバクバクと鼓動を速め、興奮が高まっていく。スパムかもしれないと疑いつつも、強い誘惑に抗えない。
義昭はゴクリと生唾を飲み下し、真ん中にある再生ボタンをクリックした。
映ったのは、誰もいない美羽の部屋だった。だが、ベッドはグシャグシャに乱れており、その下には男女の服が散らばっていた。
そこへ扉が勢いよく開き、裸の類が美羽を抱き上げて部屋の中に入ってきて、美羽をベッドへと勢いよく下ろした。美羽も、何も着ていない。
い、いったい……これ、は……
スクリーンから目が離せない。
類が手を伸ばしてベッドの下のパンツを引き寄せ、そこから何かを取り出した。ここからでは類の頭しか見えないが、どうやら避妊具をつけていることがその動きで窺えた。
ふたりは、本当にこれからするのか!?
こ、れは……演技、なのか!? それとも、現実に起こったことなのか!?
動画の右下には、日付と時間が表示されていた。
4月1日、15時35分。
つい先日だ。そう思ってから、義昭はハッとした。
珍しく類に呼び出され、3人で外食をした日だ。入社式があったから、よく覚えている。そこで強い酒を記憶がなくなるまで飲み、気づいたら翌朝、家の玄関で寝ていた。
そ、そうだったのか……それで、あの時ふたりの雰囲気がおかしかったのか。
類の距離がいつもより美羽に近いように感じたし、何より美羽の類を見つめる視線が熱を帯びていた。
その日は店の定休日でふたりとも家に1日中いたのに、忙しくて朝から何も食べていないと言っていた。
『ミュー、ここ……蚊に刺された?』
美羽の頸に残っていたのは、蚊に刺された痕ではなく、キスマークだったのではないのか。
もしやふたりは……自分が泥酔して寝ている間に、すぐ側で如何わしい行為をしていたのではないか。
間抜けな夫だと嘲笑いながら肉欲に溺れる美羽を、類を想像し、義昭の血液が一気に逆流し、熱く滾った。
スクリーンでは、類が美羽の膝を大きく開き、一気に彼女の中心を貫いていた。
『ンッック!!』
スピーカーから、美羽の呻き声が漏れ聞こえる。
類の腰が艶かしく揺れる。美羽は躰を上下に揺さぶられながら、切なく表情を歪めた。
「ぁあ、ぁあっっ……!!」
義昭の興奮が昂ってくる。
ル、ルイが……美羽、が……僕と会う前に、こんなまぐわいを。
僕を裏切り、ふたりで淫らな行為に溺れて、何食わぬ顔で会って食事をしてたなんて……!!
「ハァッ、ハァッ、ハァッ……」
義昭は膨らんだ股間に手を当てた。ジュワッと蜜が溢れ出しそうになり、ベルトに手を掛ける。
「ック!」
あぁ、スラックスなんて穿かなければよかった!!
もどかしい手つきでガチャガチャと乱暴にベルトを外し、スラックスをストンと落とすと、トランクスを膝までずり下ろす。
0
お気に入りに追加
231
あなたにおすすめの小説
小さなことから〜露出〜えみ〜
サイコロ
恋愛
私の露出…
毎日更新していこうと思います
よろしくおねがいします
感想等お待ちしております
取り入れて欲しい内容なども
書いてくださいね
よりみなさんにお近く
考えやすく
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
イケメン社長と私が結婚!?初めての『気持ちイイ』を体に教え込まれる!?
すずなり。
恋愛
ある日、彼氏が自分の住んでるアパートを引き払い、勝手に『同棲』を求めてきた。
「お前が働いてるんだから俺は家にいる。」
家事をするわけでもなく、食費をくれるわけでもなく・・・デートもしない。
「私は母親じゃない・・・!」
そう言って家を飛び出した。
夜遅く、何も持たず、靴も履かず・・・一人で泣きながら歩いてるとこを保護してくれた一人の人。
「何があった?送ってく。」
それはいつも仕事場のカフェに来てくれる常連さんだった。
「俺と・・・結婚してほしい。」
「!?」
突然の結婚の申し込み。彼のことは何も知らなかったけど・・・惹かれるのに時間はかからない。
かっこよくて・・優しくて・・・紳士な彼は私を心から愛してくれる。
そんな彼に、私は想いを返したい。
「俺に・・・全てを見せて。」
苦手意識の強かった『営み』。
彼の手によって私の感じ方が変わっていく・・・。
「いあぁぁぁっ・・!!」
「感じやすいんだな・・・。」
※お話は全て想像の世界のものです。現実世界とはなんら関係ありません。
※お話の中に出てくる病気、治療法などは想像のものとしてご覧ください。
※誤字脱字、表現不足は重々承知しております。日々精進してまいりますので温かく見ていただけると嬉しいです。
※コメントや感想は受け付けることができません。メンタルが薄氷なもので・・すみません。
それではお楽しみください。すずなり。
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
ママと中学生の僕
キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。
イケメン彼氏は年上消防士!鍛え上げられた体は、夜の体力まで別物!?
すずなり。
恋愛
私が働く食堂にやってくる消防士さんたち。
翔馬「俺、チャーハン。」
宏斗「俺もー。」
航平「俺、から揚げつけてー。」
優弥「俺はスープ付き。」
みんなガタイがよく、男前。
ひなた「はーいっ。ちょっと待ってくださいねーっ。」
慌ただしい昼時を過ぎると、私の仕事は終わる。
終わった後、私は行かなきゃいけないところがある。
ひなた「すみませーん、子供のお迎えにきましたー。」
保育園に迎えに行かなきゃいけない子、『太陽』。
私は子供と一緒に・・・暮らしてる。
ーーーーーーーーーーーーーーーー
翔馬「おいおい嘘だろ?」
宏斗「子供・・・いたんだ・・。」
航平「いくつん時の子だよ・・・・。」
優弥「マジか・・・。」
消防署で開かれたお祭りに連れて行った太陽。
太陽の存在を知った一人の消防士さんが・・・私に言った。
「俺は太陽がいてもいい。・・・太陽の『パパ』になる。」
「俺はひなたが好きだ。・・・絶対振り向かせるから覚悟しとけよ?」
※お話に出てくる内容は、全て想像の世界です。現実世界とは何ら関係ありません。
※感想やコメントは受け付けることができません。
メンタルが薄氷なもので・・・すみません。
言葉も足りませんが読んでいただけたら幸いです。
楽しんでいただけたら嬉しく思います。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる