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33.あの日の過ちー5

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「すごい盛り上がってる……」

 左の蕾を指で弄りながら、右の蕾に類は真っ赤な舌をゆっくりと寄せていく。フルフルと震えながらそれを見つめる美羽の顔を、目線だけ上げた類の瞳が妖美な煌めきを放ち、見上げる。

「舐めて欲しいの、ミュー?」

 恥ずかしさを押し殺してコクンと頷くけれど、類の瞳から妖しさは消えない。

「聞こえないよ、ミュー……」

 喉をコクリと鳴らし、口の中に溜まった蜜を嚥下《えんげ》する。目で恥ずかしいと訴えても、意地悪くその瞳は細められるだけだ。

「お、願い……ハァッ……舐め、て」
「フフッ、よく出来ました」

 類の舌が伸ばされ、硬く敏感になった蕾を弾く。ピクン、と跳ねる美羽の反応を愉しむかのように、何度も弾かれるそこは面白いぐらい類の舌の動きに翻弄されていて、見ていてとてつもなく恥ずかしくなる。

「遊ばないで、類……」
「だって、可愛いんだもん」

 言いながら類がチロッと舌を出し、先端を舐める。じっとりと美羽を見つめながら蕾が咥えられ、舌先でコロコロと転がされる。同時に指でも同じ動きをされる。

「ゥア……ハァッ……類ぃっ!!」

 指と舌で同時に与えられる快感で震えながら、どんどん下半身が濡れていくのを感じる。絡みつく視線から逃れたいのに、野生的な欲情を映した瞳から目を反らせない。溢れた蜜が内腿を伝う感触が、更に快感の淵へと追い詰めていく。

 指と舌が左右入れ替わり、指だけで弄られていた蕾が舌の熱いヌルッとした感触で触れられるだけで快感でジンと痺れる。胸の下で支えている腕をきつく抱き締めるようにして突き出し、類の与えられるリズムに合わせて柔らかな乳房を揺らす。絡め取られた蕾がチュウと吸われ、美羽は軽く達しそうになって喉をひくつかせた。

「フ、ゥ……」

 類が笑みを深めて蕾を弄っていた細い指をスーッとなぞるように下ろしていき、紺に赤の細い線が入ったタータンチェックの短いプリーツスカートの裾を掴んだ。

「ねぇ、これ持ってくれる?」

 言われて、美羽はスカートの裾を軽く摘んだ。

「そうじゃないでしょ」
「キャッ!」

 類の腕が美羽の手首を掴み、スカートを胸のすぐ下まで持ち上げさせ、ブラジャーとお揃いの水色のレースのパンティーが露わになる。

「類……これ、やだ……」
「あ、片方だけじゃ落ちてきちゃう。ね、こっち側も持って!」

 美羽の話など、類は聞く気がないように無視する。それでも美羽は、抵抗出来ない。いつも以上の快感を感じられることが、分かっているから。

 スカートを両手で掴んで持ち上げた美羽の姿を、類は舐めるように視姦した。美羽は恥ずかしさで内腿を擦り合わせるが、摩擦したそこはじっとりと濡れていた。蜜が混ざり合う感触に、躰が熱くなる。

「ふふっ、やーらしい……」

 類は一歩下がると、おもむろにポケットから携帯を取り出した。
「はい、チーズ」

 カシャッとシャッター音が鳴り、美羽はハッとして手からスカートをガバッと離すと携帯を取り上げようと手を伸ばした。

「ひどい、類! 写真撮るなんて聞いてないよ!!」
「大丈夫、僕だけの楽しみにするから。こんな可愛い写真、誰にも見せるわけないじゃない」
「で、でも……」

 類は美羽の手を捕らえたまま顔を寄せ、極上の笑みを浮かべて携帯をこちらに向ける。

「もう1枚」
「や、やだっっ……」

 カシャッと鳴るシャッター音。セーラー服が捲り上げられ、露わになった胸を曝け出した自分が類と映っている写真が画面に映し出されている。

「もうっ、類!!」
「だって、ミューが可愛い過ぎるから」

 悪びれた様子なんてまったく見せない類を見ていると、自分が怒ることの方が間違っているのかとも思ってしまう。

「……消去、しないとダメ?」

 子猫のように大きな瞳でじっと見つめられながら、首を傾げられる。
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