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20.呑み込まれる欲情
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挟み込まれた脚が振動で揺さぶられる。クチュクチュと厭らしい水音が響くけれど、それは自分のものではなかった。
「ハァッ、ハァッ……ミュー……あぁ……」
雄の匂いが濃厚になってくる。
ーー自分の躰の上で、自慰をされている。
それは、安堵よりも失意を美羽に齎した。もう禁断の甘い実は成熟しきり、あとは食べられるのを待つだけなのに、触れられることなく腐っていく。
お願い、触れて……私を求めて……!!
もう一人の自分が、激しく訴える。
それは背徳を感じながら犯されるよりも、辛く恥辱的な拷問だった。
「ハァッ、ハァッ……ミュー……ハァッ……ねぇ、欲しくなってる?」
振動は更に激しくなり、呼吸が荒くなっていくのが分かる。水音はさらに大きくなり、指から溢れた滴が腹の上へと零れ落ち、どうしようもなく欲しくなる。
あぁ、狂いそう。欲しい、欲しい、欲しい……
私の中に入れて、掻き混ぜて、激しく突いて欲しい……
毒に蝕まれていく。自分の呼吸も荒くなり、鼓動が熱くドクドクと脈うち、脳髄がかっ切れそうにジンと痺れる。
「ハァッ、ハァッ、ミュー……も、イキそ……」
艶を帯びたセクシーな声に、喉から蜜が溢れてくる。更に激しくマットレスが上下し、頭さえも揺さぶられる。クチュクチュと響く水音は絶頂に向かって激しく高く響き渡り、切羽詰まったような呼吸の荒さに胸が締め付けられる。
「あ……ハァッ、ハァッ……ぁ、もう……あぁっミュー!! ッグ……」
ピュッ、ピュッと温かく蕩みのある液体が腹の上や肩、髪の毛や頬など、躰のあちこちに飛ばされる。屈辱的な行為のはずなのに、そこに深い愛を見出してしまう。
膝から崩れる気配と共に、再び肌が重なる。漂ってくる生臭い匂いさえも、愛おしく胸を焦がす。
「ハァッ、ハァッ……早く、僕の元に堕ちてきてよ……ミュー」
頬についたべっとりとした液体が、舌で舐め取られた。
る、い……
閉じた目尻から熱い涙が溢れ、耳の後ろへと流れ落ちた。満たされなかった欲望がドクドクと全身に轟いていた。
「ハァッ、ハァッ……ミュー……あぁ……」
雄の匂いが濃厚になってくる。
ーー自分の躰の上で、自慰をされている。
それは、安堵よりも失意を美羽に齎した。もう禁断の甘い実は成熟しきり、あとは食べられるのを待つだけなのに、触れられることなく腐っていく。
お願い、触れて……私を求めて……!!
もう一人の自分が、激しく訴える。
それは背徳を感じながら犯されるよりも、辛く恥辱的な拷問だった。
「ハァッ、ハァッ……ミュー……ハァッ……ねぇ、欲しくなってる?」
振動は更に激しくなり、呼吸が荒くなっていくのが分かる。水音はさらに大きくなり、指から溢れた滴が腹の上へと零れ落ち、どうしようもなく欲しくなる。
あぁ、狂いそう。欲しい、欲しい、欲しい……
私の中に入れて、掻き混ぜて、激しく突いて欲しい……
毒に蝕まれていく。自分の呼吸も荒くなり、鼓動が熱くドクドクと脈うち、脳髄がかっ切れそうにジンと痺れる。
「ハァッ、ハァッ、ミュー……も、イキそ……」
艶を帯びたセクシーな声に、喉から蜜が溢れてくる。更に激しくマットレスが上下し、頭さえも揺さぶられる。クチュクチュと響く水音は絶頂に向かって激しく高く響き渡り、切羽詰まったような呼吸の荒さに胸が締め付けられる。
「あ……ハァッ、ハァッ……ぁ、もう……あぁっミュー!! ッグ……」
ピュッ、ピュッと温かく蕩みのある液体が腹の上や肩、髪の毛や頬など、躰のあちこちに飛ばされる。屈辱的な行為のはずなのに、そこに深い愛を見出してしまう。
膝から崩れる気配と共に、再び肌が重なる。漂ってくる生臭い匂いさえも、愛おしく胸を焦がす。
「ハァッ、ハァッ……早く、僕の元に堕ちてきてよ……ミュー」
頬についたべっとりとした液体が、舌で舐め取られた。
る、い……
閉じた目尻から熱い涙が溢れ、耳の後ろへと流れ落ちた。満たされなかった欲望がドクドクと全身に轟いていた。
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