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愛され総受け女王は、20歳の誕生日に夫である美麗な年下国王に甘く淫らにお祝いされる
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ルノーとアンジェリーナは目が合うと、お互い吸い寄せられるように再び唇を重ねる。何度も角度を変えながら、アンジェリーナの濡れて艶やかに光る唇をルノーが優しく啄んでいく。唇を重ねる度に水音がルノーの耳に響き、その度に欲情が雨雲が急速に広がるように彼の躰を支配していく。
「あっ……ル、ノー……待って……!」
アンジェリーナがルノーの胸に手を置き、押し留める。
「だめ……待てない」
「せっかく……用意、してくれたケーキ……食べたい」
接吻の合間に、アンジェリーナが必死で訴える。
本当はやめたくないけど……
アンジェリーナの誕生日が終わってしまう前に、ケーキを食べることにした。
ルノーはソファに座ると、アンジェリーナを横抱きにして膝の上に座らせた。
「じゃあ、今度は俺が食べさせてあげる」
アンジェリーナは、恥ずかしそうにしながらも顔を俯かせ、大人しく座った。
「うん……」
ルノーは優雅な仕草で一口分のケーキを切り分けると、アンジェリーナの口へとフォークを運ぶ。
「アンジェ、口、開けて?」
アンジェリーナがおずおずと口を開き、パクッとケーキを食べる。
「美味しい! スポンジがフワフワでクリームの甘さもちょうどいいね」
「俺、食べてないから分からない」
「ルノーも食べてみて! すっごく美味しいから!」
幸せそうな顔で口をもぐもぐするアンジェリーナに、ルノーの頬が緩んだ。
あんなに嬉しそうにして……可愛い。
「うん、食べてみる」
アンジェリーナに唇を重ねると舌で唇をこじ開け、するりと滑り込ませると口内にまだ残る甘いケーキの味を堪能する。
唇を離し、ルノーが悪戯っぽくクスッと微笑む。
「ほんとだね、すごく美味しい」
「んもぉ、ルノー……」
軽く睨むような仕草を見せるアンジェリーナが、たまらなく愛おしい。
「じゃ、今度は薔薇食べてみる?」
マジパンで作られた繊細な薔薇をフォークで掬い取ると、ルノーがアンジェリーナの口へと持っていく。
「なんだか勿体無いな、せっかくルノーが綺麗に作ってくれたのに」
残念そうにアンジェリーナが呟いた。
「大丈夫。毎年アンジェの誕生日に作ってあげるから」
「うん」
アンジェリーナがルノーに微笑み、薔薇を口に含んだ。
「味見するの、忘れてた……」
アンジェリーナが口を閉じる隙を与えず、口の中の薔薇を舌で絡め取る。
「んふぅっ」
アンジェリーナが突然の激しい接吻に、思わず声を洩らす。アンジェリーナの口内を舌で掻き回しながら器用に薔薇の花弁を一枚ずつ剥がしていく。その一枚を舌で掬い上げると、彼女の甘い蜜とともに味わった。
「うん、大丈夫みたい」
アンジェリーナの顔を覗きこむと、頬を蒸気させ、欲情に潤んだ瞳でルノーを見つめる。
その顔を見た途端、抑え込んでいた欲が再びルノーを捉え、支配する。
「ごめん。やっぱり待てない……
アンジェをもっと、感じたい」
抱き締めているアンジェリーナの躰もまた、熱を帯びていくのを感じる。ふわりと漂ってくるような色香を身に纏い、潤んだ瞳で見つめられるとルノーの躰がゾクリと震えた。
俺にだけ見せるアンジェの顔……誰にも知られたくない。
掠れた声でアンジェリーナが囁く。
「私も……ルノーに触って欲しい。ルノーを……感じたい」
「アンジェ……」
溺れる、君のすべてに。全部、俺のものにしたい……
横抱きにしていたアンジェリーナの躰をルノーが軽々と持ち上げ、繊細なガラス細工を扱うかのように丁寧にベッドへと運び、ゆっくりとアンジェリーナをおろした。
「アンジェのすべてが欲しい……」
アンジェリーナの躰を挟み込むように跨ぐと、彼女の細く柔らかな美しい髪から覗く額にそっと接吻を落とす。
それから、目尻、鼻へと接吻を落としていき、耳に接吻を落とすと、ルノーの柔らかく温かな舌先が耳殻をなぞる。
アンジェリーナが躰をピクッとさせた。
「んぅふっ!」
アンジェリーナの耳元にルノーの吐息がかかり、甘い囁きが響く。
「アンジェ、可愛い。もっと声、聞かせて……?」
アンジェリーナの耳が真っ赤に染まる。ルノーは彼女の耳全体を舌で掻き混ぜるように舐め回し、舌を抜き差しする。アンジェリーナの耳の奥までクチュクチュという淫らな音が響き、彼女の耳を犯していく。
「んぁっ、あっ、あぁっ……」
アンジェリーナが躰を捩りながら洩らす声に、ルノーの熱が上がっていく。
君の躰にいくら触れても、もっと欲しくなる。
「あっ……ル、ノー……待って……!」
アンジェリーナがルノーの胸に手を置き、押し留める。
「だめ……待てない」
「せっかく……用意、してくれたケーキ……食べたい」
接吻の合間に、アンジェリーナが必死で訴える。
本当はやめたくないけど……
アンジェリーナの誕生日が終わってしまう前に、ケーキを食べることにした。
ルノーはソファに座ると、アンジェリーナを横抱きにして膝の上に座らせた。
「じゃあ、今度は俺が食べさせてあげる」
アンジェリーナは、恥ずかしそうにしながらも顔を俯かせ、大人しく座った。
「うん……」
ルノーは優雅な仕草で一口分のケーキを切り分けると、アンジェリーナの口へとフォークを運ぶ。
「アンジェ、口、開けて?」
アンジェリーナがおずおずと口を開き、パクッとケーキを食べる。
「美味しい! スポンジがフワフワでクリームの甘さもちょうどいいね」
「俺、食べてないから分からない」
「ルノーも食べてみて! すっごく美味しいから!」
幸せそうな顔で口をもぐもぐするアンジェリーナに、ルノーの頬が緩んだ。
あんなに嬉しそうにして……可愛い。
「うん、食べてみる」
アンジェリーナに唇を重ねると舌で唇をこじ開け、するりと滑り込ませると口内にまだ残る甘いケーキの味を堪能する。
唇を離し、ルノーが悪戯っぽくクスッと微笑む。
「ほんとだね、すごく美味しい」
「んもぉ、ルノー……」
軽く睨むような仕草を見せるアンジェリーナが、たまらなく愛おしい。
「じゃ、今度は薔薇食べてみる?」
マジパンで作られた繊細な薔薇をフォークで掬い取ると、ルノーがアンジェリーナの口へと持っていく。
「なんだか勿体無いな、せっかくルノーが綺麗に作ってくれたのに」
残念そうにアンジェリーナが呟いた。
「大丈夫。毎年アンジェの誕生日に作ってあげるから」
「うん」
アンジェリーナがルノーに微笑み、薔薇を口に含んだ。
「味見するの、忘れてた……」
アンジェリーナが口を閉じる隙を与えず、口の中の薔薇を舌で絡め取る。
「んふぅっ」
アンジェリーナが突然の激しい接吻に、思わず声を洩らす。アンジェリーナの口内を舌で掻き回しながら器用に薔薇の花弁を一枚ずつ剥がしていく。その一枚を舌で掬い上げると、彼女の甘い蜜とともに味わった。
「うん、大丈夫みたい」
アンジェリーナの顔を覗きこむと、頬を蒸気させ、欲情に潤んだ瞳でルノーを見つめる。
その顔を見た途端、抑え込んでいた欲が再びルノーを捉え、支配する。
「ごめん。やっぱり待てない……
アンジェをもっと、感じたい」
抱き締めているアンジェリーナの躰もまた、熱を帯びていくのを感じる。ふわりと漂ってくるような色香を身に纏い、潤んだ瞳で見つめられるとルノーの躰がゾクリと震えた。
俺にだけ見せるアンジェの顔……誰にも知られたくない。
掠れた声でアンジェリーナが囁く。
「私も……ルノーに触って欲しい。ルノーを……感じたい」
「アンジェ……」
溺れる、君のすべてに。全部、俺のものにしたい……
横抱きにしていたアンジェリーナの躰をルノーが軽々と持ち上げ、繊細なガラス細工を扱うかのように丁寧にベッドへと運び、ゆっくりとアンジェリーナをおろした。
「アンジェのすべてが欲しい……」
アンジェリーナの躰を挟み込むように跨ぐと、彼女の細く柔らかな美しい髪から覗く額にそっと接吻を落とす。
それから、目尻、鼻へと接吻を落としていき、耳に接吻を落とすと、ルノーの柔らかく温かな舌先が耳殻をなぞる。
アンジェリーナが躰をピクッとさせた。
「んぅふっ!」
アンジェリーナの耳元にルノーの吐息がかかり、甘い囁きが響く。
「アンジェ、可愛い。もっと声、聞かせて……?」
アンジェリーナの耳が真っ赤に染まる。ルノーは彼女の耳全体を舌で掻き混ぜるように舐め回し、舌を抜き差しする。アンジェリーナの耳の奥までクチュクチュという淫らな音が響き、彼女の耳を犯していく。
「んぁっ、あっ、あぁっ……」
アンジェリーナが躰を捩りながら洩らす声に、ルノーの熱が上がっていく。
君の躰にいくら触れても、もっと欲しくなる。
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