16 / 20
愛され総受け女王は、20歳の誕生日に夫である美麗な年下国王に甘く淫らにお祝いされる
16
しおりを挟む
ルノーとアンジェリーナは目が合うと、お互い吸い寄せられるように再び唇を重ねる。何度も角度を変えながら、アンジェリーナの濡れて艶やかに光る唇をルノーが優しく啄んでいく。唇を重ねる度に水音がルノーの耳に響き、その度に欲情が雨雲が急速に広がるように彼の躰を支配していく。
「あっ……ル、ノー……待って……!」
アンジェリーナがルノーの胸に手を置き、押し留める。
「だめ……待てない」
「せっかく……用意、してくれたケーキ……食べたい」
接吻の合間に、アンジェリーナが必死で訴える。
本当はやめたくないけど……
アンジェリーナの誕生日が終わってしまう前に、ケーキを食べることにした。
ルノーはソファに座ると、アンジェリーナを横抱きにして膝の上に座らせた。
「じゃあ、今度は俺が食べさせてあげる」
アンジェリーナは、恥ずかしそうにしながらも顔を俯かせ、大人しく座った。
「うん……」
ルノーは優雅な仕草で一口分のケーキを切り分けると、アンジェリーナの口へとフォークを運ぶ。
「アンジェ、口、開けて?」
アンジェリーナがおずおずと口を開き、パクッとケーキを食べる。
「美味しい! スポンジがフワフワでクリームの甘さもちょうどいいね」
「俺、食べてないから分からない」
「ルノーも食べてみて! すっごく美味しいから!」
幸せそうな顔で口をもぐもぐするアンジェリーナに、ルノーの頬が緩んだ。
あんなに嬉しそうにして……可愛い。
「うん、食べてみる」
アンジェリーナに唇を重ねると舌で唇をこじ開け、するりと滑り込ませると口内にまだ残る甘いケーキの味を堪能する。
唇を離し、ルノーが悪戯っぽくクスッと微笑む。
「ほんとだね、すごく美味しい」
「んもぉ、ルノー……」
軽く睨むような仕草を見せるアンジェリーナが、たまらなく愛おしい。
「じゃ、今度は薔薇食べてみる?」
マジパンで作られた繊細な薔薇をフォークで掬い取ると、ルノーがアンジェリーナの口へと持っていく。
「なんだか勿体無いな、せっかくルノーが綺麗に作ってくれたのに」
残念そうにアンジェリーナが呟いた。
「大丈夫。毎年アンジェの誕生日に作ってあげるから」
「うん」
アンジェリーナがルノーに微笑み、薔薇を口に含んだ。
「味見するの、忘れてた……」
アンジェリーナが口を閉じる隙を与えず、口の中の薔薇を舌で絡め取る。
「んふぅっ」
アンジェリーナが突然の激しい接吻に、思わず声を洩らす。アンジェリーナの口内を舌で掻き回しながら器用に薔薇の花弁を一枚ずつ剥がしていく。その一枚を舌で掬い上げると、彼女の甘い蜜とともに味わった。
「うん、大丈夫みたい」
アンジェリーナの顔を覗きこむと、頬を蒸気させ、欲情に潤んだ瞳でルノーを見つめる。
その顔を見た途端、抑え込んでいた欲が再びルノーを捉え、支配する。
「ごめん。やっぱり待てない……
アンジェをもっと、感じたい」
抱き締めているアンジェリーナの躰もまた、熱を帯びていくのを感じる。ふわりと漂ってくるような色香を身に纏い、潤んだ瞳で見つめられるとルノーの躰がゾクリと震えた。
俺にだけ見せるアンジェの顔……誰にも知られたくない。
掠れた声でアンジェリーナが囁く。
「私も……ルノーに触って欲しい。ルノーを……感じたい」
「アンジェ……」
溺れる、君のすべてに。全部、俺のものにしたい……
横抱きにしていたアンジェリーナの躰をルノーが軽々と持ち上げ、繊細なガラス細工を扱うかのように丁寧にベッドへと運び、ゆっくりとアンジェリーナをおろした。
「アンジェのすべてが欲しい……」
アンジェリーナの躰を挟み込むように跨ぐと、彼女の細く柔らかな美しい髪から覗く額にそっと接吻を落とす。
それから、目尻、鼻へと接吻を落としていき、耳に接吻を落とすと、ルノーの柔らかく温かな舌先が耳殻をなぞる。
アンジェリーナが躰をピクッとさせた。
「んぅふっ!」
アンジェリーナの耳元にルノーの吐息がかかり、甘い囁きが響く。
「アンジェ、可愛い。もっと声、聞かせて……?」
アンジェリーナの耳が真っ赤に染まる。ルノーは彼女の耳全体を舌で掻き混ぜるように舐め回し、舌を抜き差しする。アンジェリーナの耳の奥までクチュクチュという淫らな音が響き、彼女の耳を犯していく。
「んぁっ、あっ、あぁっ……」
アンジェリーナが躰を捩りながら洩らす声に、ルノーの熱が上がっていく。
君の躰にいくら触れても、もっと欲しくなる。
「あっ……ル、ノー……待って……!」
アンジェリーナがルノーの胸に手を置き、押し留める。
「だめ……待てない」
「せっかく……用意、してくれたケーキ……食べたい」
接吻の合間に、アンジェリーナが必死で訴える。
本当はやめたくないけど……
アンジェリーナの誕生日が終わってしまう前に、ケーキを食べることにした。
ルノーはソファに座ると、アンジェリーナを横抱きにして膝の上に座らせた。
「じゃあ、今度は俺が食べさせてあげる」
アンジェリーナは、恥ずかしそうにしながらも顔を俯かせ、大人しく座った。
「うん……」
ルノーは優雅な仕草で一口分のケーキを切り分けると、アンジェリーナの口へとフォークを運ぶ。
「アンジェ、口、開けて?」
アンジェリーナがおずおずと口を開き、パクッとケーキを食べる。
「美味しい! スポンジがフワフワでクリームの甘さもちょうどいいね」
「俺、食べてないから分からない」
「ルノーも食べてみて! すっごく美味しいから!」
幸せそうな顔で口をもぐもぐするアンジェリーナに、ルノーの頬が緩んだ。
あんなに嬉しそうにして……可愛い。
「うん、食べてみる」
アンジェリーナに唇を重ねると舌で唇をこじ開け、するりと滑り込ませると口内にまだ残る甘いケーキの味を堪能する。
唇を離し、ルノーが悪戯っぽくクスッと微笑む。
「ほんとだね、すごく美味しい」
「んもぉ、ルノー……」
軽く睨むような仕草を見せるアンジェリーナが、たまらなく愛おしい。
「じゃ、今度は薔薇食べてみる?」
マジパンで作られた繊細な薔薇をフォークで掬い取ると、ルノーがアンジェリーナの口へと持っていく。
「なんだか勿体無いな、せっかくルノーが綺麗に作ってくれたのに」
残念そうにアンジェリーナが呟いた。
「大丈夫。毎年アンジェの誕生日に作ってあげるから」
「うん」
アンジェリーナがルノーに微笑み、薔薇を口に含んだ。
「味見するの、忘れてた……」
アンジェリーナが口を閉じる隙を与えず、口の中の薔薇を舌で絡め取る。
「んふぅっ」
アンジェリーナが突然の激しい接吻に、思わず声を洩らす。アンジェリーナの口内を舌で掻き回しながら器用に薔薇の花弁を一枚ずつ剥がしていく。その一枚を舌で掬い上げると、彼女の甘い蜜とともに味わった。
「うん、大丈夫みたい」
アンジェリーナの顔を覗きこむと、頬を蒸気させ、欲情に潤んだ瞳でルノーを見つめる。
その顔を見た途端、抑え込んでいた欲が再びルノーを捉え、支配する。
「ごめん。やっぱり待てない……
アンジェをもっと、感じたい」
抱き締めているアンジェリーナの躰もまた、熱を帯びていくのを感じる。ふわりと漂ってくるような色香を身に纏い、潤んだ瞳で見つめられるとルノーの躰がゾクリと震えた。
俺にだけ見せるアンジェの顔……誰にも知られたくない。
掠れた声でアンジェリーナが囁く。
「私も……ルノーに触って欲しい。ルノーを……感じたい」
「アンジェ……」
溺れる、君のすべてに。全部、俺のものにしたい……
横抱きにしていたアンジェリーナの躰をルノーが軽々と持ち上げ、繊細なガラス細工を扱うかのように丁寧にベッドへと運び、ゆっくりとアンジェリーナをおろした。
「アンジェのすべてが欲しい……」
アンジェリーナの躰を挟み込むように跨ぐと、彼女の細く柔らかな美しい髪から覗く額にそっと接吻を落とす。
それから、目尻、鼻へと接吻を落としていき、耳に接吻を落とすと、ルノーの柔らかく温かな舌先が耳殻をなぞる。
アンジェリーナが躰をピクッとさせた。
「んぅふっ!」
アンジェリーナの耳元にルノーの吐息がかかり、甘い囁きが響く。
「アンジェ、可愛い。もっと声、聞かせて……?」
アンジェリーナの耳が真っ赤に染まる。ルノーは彼女の耳全体を舌で掻き混ぜるように舐め回し、舌を抜き差しする。アンジェリーナの耳の奥までクチュクチュという淫らな音が響き、彼女の耳を犯していく。
「んぁっ、あっ、あぁっ……」
アンジェリーナが躰を捩りながら洩らす声に、ルノーの熱が上がっていく。
君の躰にいくら触れても、もっと欲しくなる。
0
お気に入りに追加
175
あなたにおすすめの小説

【R18】純粋無垢なプリンセスは、婚礼した冷徹と噂される美麗国王に三日三晩の初夜で蕩かされるほど溺愛される
奏音 美都
恋愛
数々の困難を乗り越えて、ようやく誓約の儀を交わしたグレートブルタン国のプリンセスであるルチアとシュタート王国、国王のクロード。
けれど、それぞれの執務に追われ、誓約の儀から二ヶ月経っても夫婦の時間を過ごせずにいた。
そんなある日、ルチアの元にクロードから別邸への招待状が届けられる。そこで三日三晩の甘い蕩かされるような初夜を過ごしながら、クロードの過去を知ることになる。
2人の出会いを描いた作品はこちら
「純粋無垢なプリンセスを野盗から助け出したのは、冷徹と噂される美麗国王でした」https://www.alphapolis.co.jp/novel/702276663/443443630
2人の誓約の儀を描いた作品はこちら
「純粋無垢なプリンセスは、冷徹と噂される美麗国王と誓約の儀を結ぶ」
https://www.alphapolis.co.jp/novel/702276663/183445041

【R18】深層のご令嬢は、婚約破棄して愛しのお兄様に花弁を散らされる
奏音 美都
恋愛
バトワール財閥の令嬢であるクリスティーナは血の繋がらない兄、ウィンストンを密かに慕っていた。だが、貴族院議員であり、ノルウェールズ侯爵家の三男であるコンラッドとの婚姻話が持ち上がり、バトワール財閥、ひいては会社の経営に携わる兄のために、お見合いを受ける覚悟をする。
だが、今目の前では兄のウィンストンに迫られていた。
「ノルウェールズ侯爵の御曹司とのお見合いが決まったって聞いたんだが、本当なのか?」」
どう尋ねる兄の真意は……

【R18】人気AV嬢だった私は乙ゲーのヒロインに転生したので、攻略キャラを全員美味しくいただくことにしました♪
奏音 美都
恋愛
「レイラちゃん、おつかれさまぁ。今日もよかったよ」
「おつかれさまでーす。シャワー浴びますね」
AV女優の私は、仕事を終えてシャワーを浴びてたんだけど、石鹸に滑って転んで頭を打って失神し……なぜか、乙女ゲームの世界に転生してた。
そこで、可愛くて美味しそうなDKたちに出会うんだけど、この乙ゲーって全対象年齢なのよね。
でも、誘惑に抗えるわけないでしょっ!
全員美味しくいただいちゃいまーす。


【R18】仲のいいバイト仲間だと思ってたら、いきなり襲われちゃいました!
奏音 美都
恋愛
ファミレスのバイト仲間の豪。
ノリがよくて、いい友達だと思ってたんだけど……いきなり、襲われちゃった。
ダメだって思うのに、なんで拒否れないのー!!

女性執事は公爵に一夜の思い出を希う
石里 唯
恋愛
ある日の深夜、フォンド公爵家で女性でありながら執事を務めるアマリーは、涙を堪えながら10年以上暮らした屋敷から出ていこうとしていた。
けれども、たどり着いた出口には立ち塞がるように佇む人影があった。
それは、アマリーが逃げ出したかった相手、フォンド公爵リチャードその人だった。
本編4話、結婚式編10話です。

地味女で喪女でもよく濡れる。~俺様海運王に開発されました~
あこや(亜胡夜カイ)
恋愛
新米学芸員の工藤貴奈(くどうあてな)は、自他ともに認める地味女で喪女だが、素敵な思い出がある。卒業旅行で訪れたギリシャで出会った美麗な男とのワンナイトラブだ。文字通り「ワンナイト」のつもりだったのに、なぜか貴奈に執着した男は日本へやってきた。貴奈が所属する博物館を含むグループ企業を丸ごと買収、CEOとして乗り込んできたのだ。「お前は俺が開発する」と宣言して、貴奈を学芸員兼秘書として側に置くという。彼氏いない歴=年齢、好きな相手は壁画の住人、「だったはず」の貴奈は、昼も夜も彼の執着に翻弄され、やがて体が応えるように……

魔性の大公の甘く淫らな執愛の檻に囚われて
アマイ
恋愛
優れた癒しの力を持つ家系に生まれながら、伯爵家当主であるクロエにはその力が発現しなかった。しかし血筋を絶やしたくない皇帝の意向により、クロエは早急に後継を作らねばならなくなった。相手を求め渋々参加した夜会で、クロエは謎めいた美貌の男・ルアと出会う。
二人は契約を交わし、割り切った体の関係を結ぶのだが――
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる