上 下
7 / 20
愛され総受け女王は、20歳の誕生日に夫である美麗な年下国王に甘く淫らにお祝いされる

しおりを挟む
 アンジェリーナの髪の毛を一房とり、接吻をする。

「アンジェに触れたい」
「ルノー……」

 途端に腕の中のアンジェリーナの熱が、急激に上がってくるのを感じる。

「アンジェは、俺に触れられるの、嫌?」

 ルノーがアンジェリーナの揺れる瞳を覗き込む。

「嫌なわけ……ないよ」

 その言葉に、ルノーは微笑んだ。

 ごめん、俺はズルい男だ。アンジェが断れるわけないのを知ってて、こうして君を追い詰める。

 ルノーは再び、アンジェリーナの唇に自分のそれを重ねた。アンジェリーナは抵抗を諦め、身を委ねた。

「アンジェの唇、気持ちいい……」

 唇の輪郭を舌先でなぞり、角度を変えながら何度も水音をたてながら接吻を落としていく。

「ぁあっ……ル、ノー……」

 アンジェリーナの漏れる声が媚薬のように耳に流れ込み、ルノーの彼女を欲する欲が更に上がっていく。

「アンジェ、少し口、開いて?」

 アンジェリーナが恥ずかしそうにしながらも、おずおずと口を開く。

 数えきれないくらい接吻を交わしてるのに、いつまでたってもアンジェは慣れないな。そんなところも可愛いんだけど。

 ルノーはするりと舌をアンジェリーナの口内へと滑りこませると、その中を味わうように舌を動かしていく。歯列をなぞり、彼女の舌を捕らえると絡め取っていく。

「んんっ」

 アンジェリーナが息苦しそうに声をあげる。

 アンジェリーナの舌を吸い上げ、抜き去ると、今度は彼女の舌が辿々しく追い縋り、ルノーの舌を絡めとる。

 アンジェ……

 アンジェリーナも自分を欲しているのだと思うと、ルノーの欲が更に煽られ、熱が高まる。

 お互いの舌を行ったり来たりしながら抜き差しし、水音を響かせながらどちらのものともわからない糸をひきあう。

 もっと、欲しい……

 際限のない欲が湧き上がる。

 アンジェリーナの口内を弄っていた舌先を下へとなぞり、彼女の白くて細い首筋をゆっくりと辿っていく。

「んぅふっ……」

 アンジェリーナの背中がピクンと撥ねる。そのまま更に舌先を胸まで辿るのと同時にドレスのファスナーを腰までおろして、腕を通して上半身だけ脱がせ、コルセットを緩めて押し下げると彼女の豊かに膨らんだ艶やかな乳房が暴かれた。

「あ、んぅっ……ルノー、だめ。ドレスが……皺になっちゃう……」
「そうだね。せっかくのドレスが、皺になっちゃうね」

 ルノーがアンジェリーナを横抱きにしてドレスを下ろして抜き去り、彼女を床に下ろし、ドレスが皺にならないように丁寧に贈り物の箱の上に置く。

「ほら、これで大丈夫」
「ル、ルノーっ! は、恥ずかしい、よ……」

 コルセットを押し下げられ、薄い布で秘部を覆ったパンティーとストッキングを繋ぐガーターベルトがよりアンジェリーナの色香を増し、ルノーの深さと明るさを含んだサファイアのような瞳の奥に獰猛な光が宿る。

「アンジェ、よく見せて……すごく綺麗だ」

 両手で胸元を隠しているアンジェリーナの両手首を左手で掴んで、頭の上に縫い止める。更にコルセットを押し下げ、右手でやわやわとアンジェリーナの豊かな乳房を揉みしだく。

「あっ……ル、ノー……」

 目尻に涙を溜めて潤んだ瞳で、アンジェリーナがルノーを見つめる。

「そんな顔しても……俺を煽るだけだよ」

 弄っていないもう片方の乳房にルノーが顔を寄せ、舌先で突起の周りを丁寧に円を描くように辿る。

「ぁあっ、もう……ルノー……」

 アンジェリーナの口調とは反対に、舌と手の動きに彼女の躰が熱を上げ、ハァハァと呼吸が荒くなる。

 先端の蕾を口に含むと弄ぶようにコロコロと舌先を使って転がすと、アンジェリーナの口から次第に喘ぎ声が洩れてくる。

「あっ、あっ、あぁん……」

 乳房を揉みしだいていた右手を少しずつ人差し指でアンジェリーナの躰をなぞりながら、おろしていく。敏感な箇所に触れるたび、ピクンッと躰を揺らすアンジェリーナの反応をルノーは楽しみながら、内腿へと指先を滑らせる。

 すると、

 カッツ、カッツ、カッツ……

 誰かの足音が近づいてくる音が聞こえてきた。
しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

王妃そっちのけの王様は二人目の側室を娶る

家紋武範
恋愛
王妃は自分の人生を憂いていた。国王が王子の時代、彼が六歳、自分は五歳で婚約したものの、顔合わせする度に喧嘩。 しかし王妃はひそかに彼を愛していたのだ。 仲が最悪のまま二人は結婚し、結婚生活が始まるが当然国王は王妃の部屋に来ることはない。 そればかりか国王は側室を持ち、さらに二人目の側室を王宮に迎え入れたのだった。

【R18】心の中だけうるさい私はウチの坊っちゃんが可愛くて仕方ない

春瀬湖子
恋愛
15歳で親に捨てられたイメルダは、たまたま居合わせ助けてくれたブラゴヴォリン伯爵夫妻の一人息子・ルーペルトの専属メイドになる。 「おっぱいが見たい」 「どうぞお坊ちゃま」 「ちゃまはやめろ!」 7歳だった坊っちゃんもとうとう18歳、成人を迎えられ直面するのは夜の作法!? 可愛くて可愛くて仕方がない坊ちゃんの為なら閨教育も喜んで! なのに、何故か最後まで勉強する気はないようで。 一途で少し意地っ張りな坊っちゃん×表情筋だけ死んでる鈍感メイドのラブコメです。 ※2023.5.25 第一話に二行ほど主人公の心情を足しております、申し訳ありません。 ※他サイト様でも公開しております。

【完結】【R18】さんざん意地悪をしてきた同い年の幼馴染みと、優しいお兄様みたいな年上の幼馴染みに求婚されています

にじくす まさしよ
恋愛
スピンオフです。 前作【完結】【R18】初恋は甘く、手が届かない? ならば、その果実をもぎ取るだけだ~今宵、俺の上で美しく踊れ ラストに出てきた子世代です。登場人物の回に前作の事を簡単に補完。 雰囲気もなにもかも違います。閨教育のあれこれは、今回はなし。 コメディ要素は登場人物の回だけです  ヴァレリーは大人しい女の子だった。  彼女には幼馴染が二人いる。何かにつけてヴァレリーに意地悪をしてくるロランと、泣いていたり一人ぼっちの時に優しく側にいて慰めてくれる理想のお兄さまのような優しいフレデリック。  学園では、明るく快活な兄や姉と違い、本を読み静かにしているような地味な令嬢と、そう周囲の令嬢たちから言われて少々意地悪をされていた。それもそのはず、素敵な青年になり数多の令嬢に大人気のフレデリックとロランが幼馴染のヴァレリーと一緒にいる事が多かったからだ。フレデリックが卒業してからというもの、事ある毎につっかかってくるロランや、意地悪をしてくる令嬢たちから逃げて過ごした。  ヴァレリーが卒業する年、卒業パーティでヴァレリーは思いもかけなかった求婚をされてしまう。果たして、差し出された大きな手のひらに、彼女がその手を乗せるのは……? 異世界、三角関係もの。女の子1人です。 お相手は、隠れ細マッチョ君と筋肉騎士君。 どっちかとの、いちゃらぶハッピーエンドです。 変態要素0……だと思いたい作者。正直もうしますと、プチ(?)執着かもしれないなと、ほんの少し思っています。

【完結】あわよくば好きになって欲しい(短編集)

野村にれ
恋愛
番(つがい)の物語。 ※短編集となります。時代背景や国が違うこともあります。 ※定期的に番(つがい)の話を書きたくなるのですが、 どうしても溺愛ハッピーエンドにはならないことが多いです。

婚約解消して次期辺境伯に嫁いでみた

cyaru
恋愛
一目惚れで婚約を申し込まれたキュレット伯爵家のソシャリー。 お相手はボラツク侯爵家の次期当主ケイン。眉目秀麗でこれまで数多くの縁談が女性側から持ち込まれてきたがケインは女性には興味がないようで18歳になっても婚約者は今までいなかった。 婚約をした時は良かったのだが、問題は1か月に起きた。 過去にボラツク侯爵家から放逐された侯爵の妹が亡くなった。放っておけばいいのに侯爵は簡素な葬儀も行ったのだが、亡くなった妹の娘が牧師と共にやってきた。若い頃の妹にそっくりな娘はロザリア。 ボラツク侯爵家はロザリアを引き取り面倒を見ることを決定した。 婚約の時にはなかったがロザリアが独り立ちできる状態までが期間。 明らかにソシャリーが嫁げば、ロザリアがもれなくついてくる。 「マジか…」ソシャリーは心から遠慮したいと願う。 そして婚約者同士の距離を縮め、お互いの考えを語り合う場が月に数回設けられるようになったが、全てにもれなくロザリアがついてくる。 茶会に観劇、誕生日の贈り物もロザリアに買ったものを譲ってあげると謎の善意を押し売り。夜会もケインがエスコートしダンスを踊るのはロザリア。 幾度となく抗議を受け、ケインは考えを改めると誓ってくれたが本当に考えを改めたのか。改めていれば婚約は継続、そうでなければ解消だがソシャリーも年齢的に次を決めておかないと家のお荷物になってしまう。 「こちらは嫁いでくれるならそれに越したことはない」と父が用意をしてくれたのは「自分の責任なので面倒を見ている子の数は35」という次期辺境伯だった?! ★↑例の如く恐ろしく省略してます。 ★9月14日投稿開始、完結は9月16日です。 ★コメントの返信は遅いです。 ★タグが勝手すぎる!と思う方。ごめんなさい。検索してもヒットしないよう工夫してます。 ♡注意事項~この話を読む前に~♡ ※異世界を舞台にした創作話です。時代設定なし、史実に基づいた話ではありません。【妄想史であり世界史ではない】事をご理解ください。登場人物、場所全て架空です。 ※外道な作者の妄想で作られたガチなフィクションの上、ご都合主義なのでリアルな世界の常識と混同されないようお願いします。 ※心拍数や血圧の上昇、高血糖、アドレナリンの過剰分泌に責任はおえません。 ※価値観や言葉使いなど現実世界とは異なります(似てるモノ、同じものもあります) ※誤字脱字結構多い作者です(ごめんなさい)コメント欄より教えて頂けると非常に助かります。 ※話の基幹、伏線に関わる文言についてのご指摘は申し訳ないですが受けられません

運命の番?棄てたのは貴方です

ひよこ1号
恋愛
竜人族の侯爵令嬢エデュラには愛する番が居た。二人は幼い頃に出会い、婚約していたが、番である第一王子エリンギルは、新たに番と名乗り出たリリアーデと婚約する。邪魔になったエデュラとの婚約を解消し、番を引き裂いた大罪人として追放するが……。一方で幼い頃に出会った侯爵令嬢を忘れられない帝国の皇子は、男爵令息と身分を偽り竜人国へと留学していた。 番との運命の出会いと別離の物語。番でない人々の貫く愛。 ※自己設定満載ですので気を付けてください。 ※性描写はないですが、一線を越える個所もあります ※多少の残酷表現あります。 以上2点からセルフレイティング

王太子殿下の子を授かりましたが隠していました

しゃーりん
恋愛
夫を亡くしたディアンヌは王太子殿下の閨指導係に選ばれ、関係を持った結果、妊娠した。 しかし、それを隠したまますぐに次の結婚をしたため、再婚夫の子供だと認識されていた。 それから10年、王太子殿下は隣国王女と結婚して娘が一人いた。 その王女殿下の8歳の誕生日パーティーで誰もが驚いた。 ディアンヌの息子が王太子殿下にそっくりだったから。 王女しかいない状況で見つかった王太子殿下の隠し子が後継者に望まれるというお話です。

わたくし、悪役令嬢なんですが? モテるのは破滅フラグだから勘弁して 外伝

ブラックウォーター
恋愛
夫から譲位を受け、女王に即位した転生令嬢。 だが、相変わらず王国は問題山積。 夫や妻たちとともに、苦労しながらも改革を実行していく。 外伝です。 少しずつ書いていこうかと思っています。 完結です。 読んで頂いた皆様におかれましては、厚くお礼申し上げます。

処理中です...