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第2章 佐賀県編

佐賀に行きました

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歓迎会はエライ盛り上がりをもって終了した。
本当はこの時どんな事があったのか、記したいところであるが、それを書いてしまうと、今やると問題になる行為が多いため、敢えて割愛する。
三十数年前、しかも当時の風潮で許されたことが、今許される訳ではないのだ。
まあ、簡単に表現すれば、
「よく飲んだ(何を?)」
「色んな意味で食わされた(だから何を?)」
そして、最終的には
「テレビではキラキラと光るものを吐いた」
と言うことになる。
次の日、事務所に顔を出す。俺が住む場所へ、事務所に届いた俺の荷物と共に庶務課長と向かうことになっていたからだ。
移動中に庶務課長は俺の住む所は一昨日に決まったと言う。顔は笑顔であったが、心の中では「ギリギリじゃねえか」と突っ込んだ。
俺の荷物を置く前に、出張所長がいるはずだからと、挨拶を兼ねて訪ねることになった。出張所に入ると出張所長以外は誰もいない。所長以外は外に出ているという。
所長の顔は、松○しげる並に黒かった。テニス焼けだと言っていた。厳つい顔であったが、物腰は柔らかく、優しそうな人であったので、安心する。出張所内で行われた歓迎会までではあったが。
とにかく、挨拶は終わったので、これから俺が住む場所へ移動した。案内された場所は七階建てのマンションで、庶務課長によるとその一室を寮として借り上げたそうである。金銭的に大丈夫なのかと心配したが、出張所自体が長くても10年ぐらいで無くなるので、借り上げた方が安くすむらしい。俺はそのマンションの7階に住むことになった。
最も、安く済むにはそれなりの理由があるわけで、その事を知るのは、もう暫く後になる事になる。
こうして、俺の佐賀県暮らしは始まったのである。
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