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第4章 少年期〜青年期 学園3学年〜卒業編

39話 初めてのお泊まり冒険者活動7

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 最初は僕の提案に良い表情をしなかったガイアスさんも、少々他の斥候役の人に失礼な言い方だったが、ゼンガさんの助言で僕の提案に乗り気になり、他のパーティーの斥候役にも押し切る形で確認をとって了承まで取ってくれた。若干不満そうな人もいたけど、先程の脅し、いや、忠告が聞いたのか、大っぴらに反対する人はいなかった・・・・

(まぁ、能力の高さを重視するのが冒険者だから、ソルのあの技術を見てしまったら反対はできなかったって方が正解な気もするな・・・)


 その後他のパーティーの役割分担の話になり、役割が決まった僕達も一応はその話し合いに参加(ほぼ聞いているだけ)していた、すると・・・

?「そう言えば、貴方達、さっき作戦の最中は魔法を使わないって、話していたけど、それ、本当?」

「あ、そうですね。僕の友人のイネオス、いや、“未知への挑戦“のパーティーメンバーが今回の掃討作戦に参加するにあたって、彼らのご家族から攻撃魔法を使わずに依頼を達成する様にと条件を出されていて、僕達もその条件がちょうど良い鍛錬になりそうだと持ったので、同じ条件で依頼に参加しようと思いまして・・・」

 洞窟隊での役割分担の話が大体終わって、後は当日に泊まる所の相談は現地で話し合おうと決まったところで、急に話けかて来たのは“Aランクパーティー、蒼炎“の回復魔法と支援魔法の使い手で、少し“ぽやっ“としたした雰囲気の癒し系美人さんなエルフの女性、彼女の名前は“テミル・トレーチー・マジー“さん、普段口数が少なく大人しい彼女が急に僕達に話しかけたことで、同じパーティーのメンバーが驚いた様子を見せていたが、僕は話しかけてきたテミルさんの方をちゃんと向いて、その質問に分かりやすく返答した、すると、どうやら彼女は単純に僕達が掃討作戦の概要を聞いていた最中に話していたことが気になり、僕達に直接理由を聞きたくなって声をかけて来たらしく、僕の返答を関心を持ったように頷きながら聞いていた。

テミルさん「何で?貴方、精霊に凄く好かれて、魔力ある、魔法で戦わないの?・・・勿体無い・・・」

「えっと??勿体無い??」(あ、やっぱり精霊に好かれてるのはすぐバレちゃうんだね、それと魔力があって魔法を戦わないことと、“勿体無い“とは?なんぞや?(・・?)魔力が余って“勿体無い“?って事?)

?「あ、えっとね、テミルは君は精霊に凄く好かれてる魔力がたくさんあって、魔法使いとしての才能もあるのに、魔法で戦わないのは効率が良くないんじゃないかって、あと、その方が危なくないんじゃないかって言いたいんだと思うよ」

テミルさん「うん、そう・・・」

 今入った解説はテミルさんの話はたまに脈絡が途切れるため、会ったばかりの僕には話の内容を汲み取ることが難しい時があるのだ、そんな時、親切に解説?通訳?を入れてくれるのが同じパーティーのメンバーである彼女の旦那さんの“イデリー・マジー“さん、人族男性、とても優しそうな人で、パーティーとしてのポストは前衛の剣士のアタッカー。
 2人はかなりの年の差婚だけど、エルフのテミルさんはエルフにしてはちょっとマイペースで、おっとりしたところのある人なので、それを優しくサポートしているしっかり者のイデリーさんとは、凄く仲がいい夫婦だ。その仲の良さが伺えるのが、今のように話しの脈絡が飛ぶ会話の解説の時などだ。テミルさんが言いたいことを正確に察して、誰にでも分かるように解説してくれるので凄く助かっている。

(あー、“勿体無い“の意味が、才能があるのに使わないのが“勿体無い“って意味か・・・てか、あの単語だけでそこまで理解できるイデリーさんマジすげぇ(*´Д`*)ん?前半の精霊に好かれてる部分の話は後半の話とあまり関係なくね?)

「えっと、僕がテミルさんからご心配していただいてるって事ですよね?確かに、僕は魔法を使うのは得意ですけど、魔法だけじゃなくて、一応、家の騎士団の団員達と訓練をして武器も使えるので、大丈夫ですよ!」

テミルさん「でも・・・精霊が・・・」

「精霊が??」

イデリーさん「・・・精霊が、・・・心配してる?「ううん」違う?・・・役に立ちたいって?「うん」・・・えっ、それって“精霊ま「だめ」っ・・・」

 テミルさんが言いにくそうにしているところに、イデリーさんがまたもや解説のためにテミルさんの表情や動きを見て、彼女の言いたいことを推察しようとしている、首をフリフリして否定したりコクンッと頷いて肯定したりとしている途中で、何かを言おうとしたイデリーさんの口をテミルさんが両手で塞いだ。

(今、“精霊魔法“って言いかけた!?も、もしかして、イデリーさん達に僕に契約精霊がいるのがバレた!?)

 と焦ったが、テミルさんはその事を誰かに吹聴をする気はないようで、“精霊魔法“と言いかけたイデリーさんの口を今でも塞いでいる。その事をありがたく思いつつも、何故、今、“契約精霊“がいる事に気づいたのが不思議で首を傾げた。

雪花『あれ?でも私達は今、表に出てないですよ?』

(だよねぇ?契約した精霊本人が周りにいたら気づかれる可能性は高いけど、契約した精霊じゃない他の精霊が纏わり付いてるだけじゃ、ただの精霊に好かれやすい体質の人ぐらいの認識だったと思うけど・・・ねぇ、今、僕に精霊ってどのくらい纏わり付いてる?(*´ー`*)もしかしてまた沢山ついてきてる?)

春雷『い、いえ、以前よりだいぶ減ってる筈ですよ?この間の件でアトリー様についてくる人数は制限を設けましたから・・・』

(そうだよねぇ?それに何より、僕は春雷達以外に契約した精霊はいなかった筈だけど・・・(・・?)何より今、春雷達に魔法は頼んでないし・・・)

 精霊に関してテミルさんは何か見えているのか、僕の契約精霊である雪花達に聞いてみると、契約精霊として表に出て来ているわけでもないのにおかしいなと、ちょっと混乱するぐらい雪花達は不思議そうにしていた。それなのに、イデリーさんが口走りそうになった“精霊魔法“の言葉は何だったんだろうと、僕は疑問に思い始めていた。

 *“精霊魔法“は精霊と意思疎通ができて、気に入れられた人が精霊と契約を結ぶと、少量の自分の魔力を対価に精霊に精霊特有の魔法を行使してもらうことを“精霊魔法“と呼び、人間が行使できる魔法の威力より“精霊魔法“の方が格段に威力が高く、自分の魔力の消費も凄く抑えられることから、かなりコスパのいい魔法が“精霊魔法“なのだ。…蛇足として、精霊が独自の判断で魔法を行使したものも同じ“精霊魔法と呼ぶ、要は精霊が魔法を使用すれば全て“精霊魔法“と称する。

 そもそも、精霊が高威力の魔法を行使できるカラクリは、この世界に漂う自然エネルギーを直接操作して魔法を発動するからである。
 人間はこの自然エネルギーを一旦自分に取り込み、自身の魔力へと変換してから魔法を発動するので、その変換過程で純粋な力である自然エネルギーに不純物が混じり、魔法威力が半減する、なので、人間の魔法の威力は精霊の魔法の威力には及ばない、と言うことだ。そして、自然エネルギーの変換過程での不純物の混入率は人による。その時、周囲の魔素も自然エネルギーより多く取り込むのでより不純物を生み出しやすい。
 その不純物は人の食生活や生活環境が自然に近いと少なくなると言う人や、心が綺麗で純粋な人は不純物を生み出さないと言う人もいて、その不純物とされる物自体が何かははっきりしないが、とある学者は、精霊と親和性が高いエルフ種のように、精霊に近い存在とされている人種が備えている魔力変換機関は不純物の混入率が少ない言っているとか。

 そして、皮肉な事に精霊はその不純物が混ざった人の魔力を好むと言うこと、以前、精霊達になぜ人の魔力が好きなのかと聞いたところ、純粋な“自然エネルギー“は味のしない料理を食べているようなもので、人の魔力はその不純物によって、さまざまな味がするらしい。なので精霊の味の好みによるが、その人それぞれの独特な味は多く取り込んだ魔素の割合で変わり、その人の種族や特性などが混ざって複雑で雑味が増した魔力が、精霊達には嗜好品扱いだったりする。だから、精霊は自分の好みの味がする人と契約を交わし、“精霊魔法”を使う代わりに代償として少量の魔力を貰ってるらしい。

 その中で僕の魔力は“自然エネルギー“のように純粋な爽やかさを持っているのに、優しく懐かしいクセになる味がするらしい、多分、僕の魔力は魔素をあまり含まない事と、複数の種族の特殊能力が混ざり合っている体で魔力に変換されたことで、癖になる味ができたのだと思われる。なのでその味が多くの精霊達の好みに合致したから僕の魔力は人気が高く、契約を取り付けようとする精霊達がいつも周りにいるのだと言っていた。(やはり、僕の魔力は猫、いや、精霊まっしぐらのチュー○か・・・( ´ ▽ ` ))
 まぁ、とにかく、精霊と人間の魔法威力の差は“自然エネルギー“を直接操作できるか、できないか、その一点である。

 なので、その“自然エネルギー“が常に供給され、直接操ることのできる僕は“精霊魔法”と同じ事を自力でしようと思えばできるのだ。その事を春雷達はもちろん知っている、だから僕から“精霊魔法”を頼まれたりはしないと分かっているので、今、イデリーさん達から“精霊魔法”の話が出て“契約精霊“がいることに気づかれたのは何故だ?と疑問に思い、考えてみているが答えが出ずに少し混乱してきていると・・・

天華『ん?アトリー、彼女は多分、個人の魔力を見分けることのできる目を持っているのでしょう。多分、アトリー達と同じで“魔力視スキル“を進化させて“精霊視スキル“を獲得したのではと思います』

(それがどうしたの?・・・ん?・・・あれっ?待てよ?“精霊視スキル“って個人の魔力を見分けることはできないの?(*´Д`*))

 天華は僕達の疑問に答えてくれたのだろうが、その意味をちゃんと理解する前に説明の中で別の疑問が生じた僕は、そちらの疑問をぶつけてみた。

天華『はい、そうですよ。生まれ持った“精霊視スキル“は精霊を見る力と、人の魔力の強弱や量を見極める力はありますが、個人の魔力を見分ける事はできません、逆に“魔力視スキル“は人の魔力の強弱や量、そして個人の魔力を見分ける事はできますが、精霊は見る事はできません。そして、どちらの能力も極めるともう一方のスキルの能力を身につける事ができます。
 その際にスキル名が後で使用できるようになったスキルの名前に書き変わるのです、アトリー達のように“魔力視スキル“から“精霊視スキル“に変わるように、それとは逆に“精霊視スキル“から“魔力視スキル“に変わります。ですが、基本的に“精霊視スキル“を持った者から“魔力視スキル“を獲得する人が少ないので、“魔力視スキル“が“精霊視スキル“の下位互換だと思われがちです、実際はどちらのスキルも同等の力を持ったスキルなのですよ、ただ、獲得できた順番が異なるだけで。なので、エルフ族の中でも稀に彼女のように“精霊視スキル“より“魔力視スキル“を先に獲得した人もいるんです』

(あー、エルフ族って精霊が見れればそれでいいって思って、魔力も自分達の種族より強力な魔力を持ってるものはいないって鷹を括って、魔力を見る訓練とかしてなさそうだもんね(*´ー`*))

天華『その傲慢な思考のせいで、エルフ族内で“精霊視スキル“を先に獲得できなかった人は、“出来損ない“と言って蔑まれる風潮がありますから、彼女はエルフの国では肩身の狭い思いをした事でしょう、でもそれにも負けずに“魔力視スキル“を鍛え、“精霊視スキル“まで進化獲得できるほどの努力をなさったんでしょうね。だからアトリーに魔法の才能があるのに使わないのは勿体無いと言っているんではないでしょうか・・・まぁ、その能力で、今、アトリーの魔力を周囲の精霊達が食べているのを見て、契約精霊を連れていると勘違いしていると思われますが・・・』

(ふわぁっ!?∑(゚Д゚)皆んな!今、魔力食べるのやめて!!( ゚д゚))

 天華の話を聞いて慌てて周囲の精霊達に魔力を食べるのをやめるように言うと、『えー⤵︎』と不満そうな精霊達の声が聞こえたが渋々僕の魔力を食べるのをやめた気配を感じた。

(やばっ!最近、精霊達を構ってあげられなかった日に、僕の漏れ出てる魔力を勝手に食べるのを許してるのが仇になった!( ;´Д`)で、でも、これで精霊達が何も魔法を発動させなかったら、ただ単に勝手に魔力を食べられてただけって思うはず!(・Д・))

 と、ドキドキしながらテミルさんの反応を伺っていると・・・

テミルさん「・・・あれ?発動しない・・・」コテンッ

「な、何がですか?」

 頬に手を置いておっとり首を傾げ、不思議そうな表情を仕出したテミルさん、頭にハテナマークが浮かんでいるのが分かるぐらい不思議そうにしていて、僕は声が少し上擦ったが内心ホッと胸を撫で下ろした・・・

テミルさん「違った??・・・」

イデリーさん「え?違ったの??・・・ご、ごめんね、テミルは何か勘違いしてたみたい。で、でも、君なら魔法を使って仕事したほうがいいよって言いたかっただけみたいだ・・・そ、それにしても君は武器を使った戦闘もできるんだね?騎士団の訓練にまで参加するなんて凄いね!」

「あ、はい、体を動かすのは好きなんで、いつも皆んなで参加してます」

 テミルさんの呟きだけで状況をすぐに察したイデリーさんが、微妙な空気になったこの場をなんとか誤魔化そうと、僕が家の騎士団と訓練していることを引き合いに出し誉めてくれた。本当に凄いと思って誉めてくれているかは分からないけど、僕もこの空気感を変えたくて話の流れに乗っかったのだが・・・

?「おいおい、子供が気軽に訓練に参加することができるほど、ぬるいところじゃ無いだろ騎士団ってのはよ、大体、大人に認めて貰いたいからって大袈裟なこと言わなくてもいいんだぞ?それにな魔法を使わずに戦うなんて、冒険者の仕事を舐めてんのか?」

 そう言って、僕達の会話に入ってきたのは“Bランクパーティー、黒鎖の同志“のリーダー、“ブルッグ“さん。ついでに言うと、これまでの会話は洞窟隊の人達もいる中で行われていたのだが、僕の言った騎士団との訓練をしていると話したあたりから、納得の表情をする人達と、疑っているような表情の人達の2通りの反応で分かれていた。その内の疑いの眼差しをしていた人達の中の1人であったブルッグさんが、僕の話を信じられずに声をかけてきたと言う感じだ。

(えーっと、何とな~く予想はしてたけど、この人、僕達のさっきの隠密行動や警戒体制などの反応を見ていても、まだ僕達の実力を推し量れずに疑っているのか?もしくは僕だけの実力を疑っている?・・・まぁ、さっきの騒動で僕だけは動いてないしな・・・(*´Д`*)しかし、冒険者の仕事を舐めてるとか、とんだ勘違いをされてるな、今の話も本当の事だと言っても信じなさそうだし、どうしたものか・・・)

「・・・あの、僕達が騎士団の訓練に参加してるのは本当ですし、冒険者の仕事を軽んじては無いですよ?僕は冒険者になりたくて騎士団の人達の訓練に参加しているんですから」

ブルッグさん「ふん!どうだかな!粋がってんのか?自分の弱さをサッサと認めて素直に全力で戦うって言ってれば、可愛げがあったものの、意地張りやがって、本番で泣きべそかいて足引っ張るんじゃねぇぞ!・・・ガイアス隊長、先に言っとくが俺達はこんなガキのお守りなんてしないからな!」

 他にどう言って良いものか分からなかったので、率直に本当に思っている事を言ったのだが、ブルッグさんはそう吐き捨てるように言い残してこの場を去って行った。この時はもう話し合いはすでに終わって、当日の集合時間をギルドから通知されていたので、ブルッグさんのパーティーメンバーもその後を追って会議室を出て行ってしまった。僕はやっぱり信じてもらえなかったか、と思いつつもそれを見送った。

*あ、そうそう、ついでに言うと今回の掃討作戦の依頼報酬は金貨10枚・100万リトス、日本円にして100万円相当、後は個人や1パーティーで大物を倒した場合、倒した人がその獲物の所有権を持つ事ができるので、その倒した獲物の素材や魔石などをギルドに売却すれば、そのお金も自分のものになる、他にも予想より獲物が多かった場合でも追加報酬も望めるから、皆んなやる気があるけど、それに見合った危険もついてくる、かなりハイリスク、ハイリターンな依頼だよ!

 そんな、微妙な空気の中で会議は終了し、僕達も帰宅することに、帰り際にガイアス隊長が何故か僕にさっきの事を謝罪してくれた、今度彼らに言い聞かせとくからと言って気遣ってくれて、僕も気にして無いと言って、会議室に迎えが来たのが見えたので簡単に挨拶を交わし、その日は帰宅した。

(いやー、やっぱり初めての大規模掃討作戦ともなるといろんな人達が集まるから、そう簡単に物事がうまくいくわけなかったね・・・)

夜月『だな・・・』

 と、皆んなともそんな会話をしながら馬車に揺られて帰ったのだった・・・・・
















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