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第4章 少年期〜青年期 学園3学年〜卒業編

22話 シークレットキャラ?

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 ソルやへティの説明を聞いて、自分でも色々考察してみて合点がいったと思っていると、同じように納得が行ったと言う感じでイネオスやベイサン達が頷いて、それはしょうがないよね、みたいな雰囲気でこの話が終わろうとしているところで・・・

天華『アトリー、誰かこちらに向かって来ますよ』

 と、今の今まで話に入って来ていなかった天華から念話が来た。

(ん?あれは・・・)

?「まぁ、こんな所においででしたのね、お探ししましたわデューキス様♪」

 と、明るい声で話しかけて来たのは先程のご令嬢ラッシュの際に2番目に話しかけて来た、少し気の強そうな顔をしたご令嬢だった。

「・・・何か用かな?今僕は友人達と昼食を取ろうとしていたのだけど・・・」

気の強そうなご令嬢「まぁ、そうなんですの?よければ私達もご一緒させていただけないでしょうか?わたくし、そちらにおられるデューキス様のご友人方とは交流がありまして親しい仲ですのよ。ね、バロネッカさん?」

(このご令嬢グイグイ来るな・・・領地の方でのお友達?しかし、へティ達と親しい仲ねぇ、そんな話、一度も聞いたことないけどなぁ?(*´ー`*))

 表面上、明るく友好的な感じで、話しかけてきたご令嬢だが、僕がやんわりと遠慮して欲しいと言った感じで返した言葉を遮るように、へティ達と面識があり仲が良いからと僕達の食事の席の輪に入ろうとしてくる。僕は少し考えて確かめるようにへティ達の方を見た。

「へティ、このご令嬢とはお知り合いなのかな?」

ジュール『あ、今、へティちゃんを睨み付けてるよ、この女の子』

(あー、これは・・・)

 ジュールの報告に色々と察してしまった僕、一応、へティの答えを聞きたくて少し待った。

へティ「え、えぇ、・・・存じてはいます。ですが親しいと言うほどでは・「ま、まぁ、久しぶりに会ったからって、わたくしをお忘れになったんですの?」」

 へティがご令嬢の顔を伺いながら、知ってはいるが親しいとは言えないと言った途端、慌ててヘティの言葉を遮るように口を挟んだご令嬢。

「君は静かにしてくれるかな?「っ・・・」へティ、続けて?」

 そんなご令嬢を僕は黙らせて、へティに続きを促す。

へティ「・・・は、はい、あちらの方はマルキース侯爵閣下のお孫さんなのですが、私達はマルキース侯爵家であったパーティーで数回ご挨拶をさせて頂いたぐらいです・・・」

 と、少し言いにくそうに言ったへティの言葉にイネオスとベイサンも無言で頷いて同意をした。

「ふーん・・・」(やっぱり、何が親しい仲だよ、ただの顔見知り程度じゃんΣ('◉⌓◉’)、それなのにへティ達に圧をかけて僕達の輪に入ってこようとしたな?)

気の強そうなご令嬢「なっ!」

「と、言うことなんだけど、嘘よくないよ?それに人の話を遮るのもよくないね」

 ニコッとアルカイックスマイルをして、へティ達と仲が良いと嘘を言った名前も知らないご令嬢を嗜めた。

気の強そうなご令嬢「うっ、それは、その子が・・・」

(うーん、いの一番に謝罪の言葉が出ないのはダメだな・・・)

 苦虫を噛み潰したような表情をして言葉を詰まらせ、何か言い訳をしようとしたご令嬢、僕は最初に謝罪の言葉を口にしなかったご令嬢に落胆し、冷めた視線を送った。

「・・・ふむ、話を聞く限り、へティ達とは顔見知り程度のようだね、それに僕も君の名前は知らない、だから君は僕達と食事を取るほどの関係でも無いから同席はお断りするよ」

気の強そうなご令嬢「な、なら、これから自己紹介をして、お互いを知るのも大事では無いですか!?わたくしはデューキス公爵家とも交流の深いマルキース侯爵家の孫娘ですし、友好的な交流を持つならそちらの方達より家格は釣り合うと思うのですけど?」

 僕の冷え切った視線とお断りの言葉に諦め悪く食い下がってくるご令嬢、その表情は笑顔が引き攣っていて、プライドが傷ついたのか内心腹立たしいと言った顔をしていた。

「いや、必要ないよ、僕はたった今君に興味がなくなった、「えっ!?な、何故!?」・・・何故って、君がいくら僕達と食事がしたいからって、僕の友人を蔑ろにする人を僕が好意的に思うわけないだろう?しかも自分の祖父の権力を傘にきて、他人を思い通りに動かそうなんてする人と話が合うとは思わない」

気の強そうなご令嬢「っ!!そ、それは!初めて見た時に素敵な方だと持ったんです!だから、どうしてもデューキス様と面識が欲しくて!」

「んー、・・・百歩譲って、僕の見た目に、好意を持って接して来たのは咎めはしないど、僕が君と友好的な交流を持つかは話が別だ。元々僕は君と面識を持ちたいとは思っていなかった、その証拠に最初に話した時から自己紹介は不要だし、友人を探していると言っただろ?急いでいて約束があるとわかったはずだ、それなのに君は呼ばれても無いのに僕の友人達との会話にまで割り込んできた。それだけでも不愉快なのに僕の友人と親しいと言って嘘までついよね?そんなすぐにバレる様な嘘をついて僕が気づかないとでも思った?落胆するのも当たり前だと思わないかな?それにね、僕は自分のしたい事には僕なりの優先順位がある、それは今は友人と楽しく会話をして、食事をとりながら兄様の結婚を祝いたい、その楽しい時間を邪魔されるのは正直、良い迷惑だ」

気の強そうなご令嬢「そっ、そんな・・・」

 僕と面識を得たくてやった事だと言い訳をするご令嬢に、僕はどんどん嫌気がさして来ていた、そのせいかちょっと言葉当たりがキツくなり、ご令嬢が泣きそうな顔になって来ている。

(あー、ちょっと言い過ぎたか?でもなぁ、はっきり言っとかないと、後で面倒なことになりそう、あ、でも、どっちにしろ面倒な事になりそうな予感・・・(*´Д`*))

夜月『だな・・・』

 ザワザワッ!

 いつの間にか僕の居場所を知って集まって来て、周囲を囲っていた他のご令嬢達が、今の僕の言った言葉でざわつき始めた。

「そんな、お声がけなさっただけなのに・・・」「自己紹介すらもさせて頂けないなんて・・・」「お可哀想に・・・」「わたくしだったらその時点で泣いてしまうわ・・・」「女性がお嫌いなのかしら?」「え、でも、あちらにお一人だけ女性がいらっしゃるじゃない、あの方とは良くて私達はダメなんて・・・」「もしかして、あの方と何か深いご関係が?・・・」

(はぁー、やっぱりこうなったか・・・)

天華『どんまいです、アトリー』

「・・・理不尽だと思うかい?でもね、僕は最初から断っていただろう?“友人との約束があるから急いでいる“、とね?それでもしつこく話しかけてきたのは君達だ。それと知ってる人は知ってると思うけど彼女とは幼馴染で、君達より長い付き合いの友人だからね?優先するのは当たり前じゃないか、後、下手な勘ぐりは自分が恥をかくとだけ言っておくよ」

 面白おかしく騒ぎ立てる周囲のご令嬢達に聞こえるように軽く釘を刺すと、一斉に静かになった。でも、半数のご令嬢達は不満そうな表情を隠そうとはしなかった。この時周囲に集まっているご令嬢達の約半数が僕と同じ学園に通っている人達で、後の半数のご令嬢達は王都の学園ではなく、それぞれの地元や近くの大領地にある学校に通っている、貴族の三女以降のご令嬢で、学園に入れる程ではない子女達、後はほんの数人だが婚外子、要は愛人との子供達がいて様々な理由から学校などに通っていないご令嬢達のようだ。そんな事情のある子供達は総じて魔力が低いのだ。

(だからね、僕にスキルで見られているのに全く気づいてないんだよなぁ、“全情報開示“で見たステータスの備考欄を見たら考えていることが丸わかりなんだよねぇ・・・(*´ー`*))

「まぁ、なんて言い訳なんでしょう」「お優しい聖者様なんていうのは嘘だったんですわね・・・」「お顔が素敵でも性格がアレでは・・・」「仕方ありませんわ、男性はご友人を優先しがちだとお母様が言ってらしたもの・・・」

天華『マナーが悪いのもいますね・・・あんなにあからさまに態度の悪いご令嬢達がいるのは、対立派閥の貴族家から何かの嫌がらせで送られて来たのでしょうか?』

(あー、同派閥の貴族家ばかり招待するわけにもいかないから、対立派閥の貴族家も何家か呼ばれてはいるよ。それに、ああ言う子達は貴族家で持て余していた私生児だろうね、あわよくば僕が自分の娘を気にって婚約者にでもなれれば儲けもんって思って連れて来たみたい。そんなご令嬢達も親に僕を誘惑して来いって言いつけられてるみたい( ̄▽ ̄)だけどまぁ、大半が僕の容姿に一目惚れしてるのは本当のようだから、僕に近寄っても“神罰“が降ってないし、元々悪意もなかったみたいだけどね。でもなぁ、親はちゃんと教育せずに連れてきた子供が何かやらかすとは考えなかったんだろうかね?マナーがなって無さ過ぎ・・・(*´Д`*))

 静寂もほんの数秒で数人で固まって僕に聞こえる大きさの声でヒソヒソと話すご令嬢達を見て、天華と僕は13歳になっても一般的な貴族のマナーがなってないのはどうなんだろうか、と思っていると・・・

?「あらまぁ、最近のご令嬢達のマナーはどうなってしまったのかしらね?私が海外に行ってる間にマナーの変更でもあったのかしら?殿方を大勢で取り囲んで騒ぎ立てるなんて、なんてはしたない・・・」

「あ、アウイナ叔母様・・・」

 周囲を取り囲むご令嬢達の壁の向こうから、良く透き通る輪とした声でご令嬢達を嗜める言葉を発したのは、現在この国の外交官を務めるディプロ伯爵家に嫁いでデューキス家を出ている、僕の父様の妹で叔母にあたる“アウイナ・ノービレ・ディプロ伯爵夫人“だった。

(この人に直に会うのこれで3度目?ぐらいなんだよなぁ(*´ー`*)あまり会ったことがないから性格が掴めてないんだけど、顔が父様を女性にして、ちょっと気が強そうな感じにした人だからか、親しみが持ててシベラスおじ様同様、僕が最初から人見知りは発動しなかったんだよね。母様とも仲良さそうだし、しかし、これは叔母様は僕を助けてくれる感じか?( ´ ▽ ` ))

 後ろから発せられた言葉にご令嬢達はすぐに振り向き、言葉の発生源であるアウイナ叔母様を見て無言で道を開けるように後ろに下がった。叔母様はその開けた道を前世でのスーパーモデル並みのプロポーションで優雅に歩き、前に出てきた。

「お久しぶりです。アウイナ叔母様」

 僕達は礼儀に乗っ取り席から立って叔母様に挨拶した。

アウイナ叔母様「えぇ、久しぶりねアトリー、挙式には間に合わなくてごめんなさいね。でも披露宴には間に合ってよかったわ。・・・しかし何でこんな端の方にいるの?少し探したわよ?それにどうしたの?こんなにご令嬢達に囲まれて・・・」

「僕は友人と食事をするためにこちらでゆっくりしていただけなのですけどね・・・」

アウイナ叔母様「あらまぁ、貴方の本意では無さそうね?・・・ふむ、・・・お嬢さん方、こちらは寛いで食事をする専用の場所ですから、このように大勢で1箇所に集まるのは他の方々のご迷惑になりますわ。ですからお食事をなさらない方は早急にこの場を後になさってくださいな、それと、招かれてもいないテーブルに群がるのはしたないですわよ?皆様、淑女ならそれぐらいお分かりになりますわよね?」

 僕が辟易とした感じで言うと、叔母様は少し考えてクルリと後ろを向き、ご令嬢達に向かってハキハキとそういうと、ニッコリと笑顔で締めくくった。それを聞いたご令嬢達は気まずそうな表情や、渋々と言った感じで食事コーナーを出て行った。

「ふぅ、アウイナ叔母様、助かりました」

アウイナ叔母様「ふふっ、どういたしまして、それにしても、どうしたの?あんなにご令嬢達に囲まれてしまうなんて、それに今日は聖獣様方はご一緒ではないの?」

 ご令嬢達が近くにいなくなり、思わずため息と共に叔母様にお礼を言うと、父様そっくりの笑顔で返してくれた後に軽く周囲を見渡してから首を傾げて不思議そうにそう聞いて来た。

「あ、ジュール達はいつも通りそばにいますよ。ただ、わざと気配を薄くして、周囲にはその姿を捉えられないようにしているみたいなんです。・・・ほら、皆んなそろそろ気配を元に戻して」

 僕がそう言って促すと薄くしていた気配を元に戻して、ジュールは大型犬サイズで椅子に座っている僕の右側で膝の上に顎を置いて甘えてきて、夜月はその反対の左側で元の大きさのまま僕の腕を頭で持ち上げ撫でろと擦り寄ってきた。天華はいつも通り僕の左肩の上に極小サイズで乗って、僕に頬ずりをしている。

「「「「「おぉ~!」」」」」

 アウイナ叔母様を含めた、さっきまでのやり取りを伺っていた、他の席の人達が急に現れたように見えるジュール達の姿に感嘆の声をあげた。ソルやイネオス達は、ジュール達が気配を戻すと同時に僕に甘え出す仕草をしているので苦笑い気味だ。

アウイナ叔母様「まぁ、聖獣様方、こちらに居られたとは気づきませんで、申し訳ありません」

天華「キュキュッ」『気づかなかったのは仕方ないですよ、わざと気配を薄めていたんですから・・・』

夜月「がうっ」『そうだな、気にするな』

ジュール「わふっ」『それより、久しぶりー♪って伝えてー』

(はいよー(*´Д`*))

 と、深くお辞儀しながらアウイナ叔母様がそう言うと、ジュール達は軽く鳴いて返事を返した。

「わざと気配を薄めていたから気にしないで、と、お久しぶりって言ってます。」

 そうして通訳すると、

アウイナ叔母様「あら、お気遣いありがとうございます。それに本当にお久しぶりですわ、それとソル君やへティちゃん達もお久しぶりね、いつも通り仲良さそうで安心したわ」

 花が綻ぶような可憐な笑顔を見せてくれた。ソルやイネオス達ともちゃんとした挨拶が終わり軽い会話をした後に、何やら思い出したように話題を変えて来た叔母様。

アウイナ叔母様「そう言えば、アトリー、ラト兄様が後で話があると呼ばれたのだけど、貴方何か知ってる?」

「あー、僕も話があると呼ばれましたから、詳しい内容はわかりません」

アウイナ叔母様「そうなの?なら仕方ないわね?それにしても、何の話なのかしら?」

 と、首を傾げた後、海外で親しくなった国外の貴族夫人を見つけて、挨拶するためにこの場を離れていった。

(確実に神殿で有ったことの話だろうな、アウイナ叔母様はつい先日まで外交官の旦那さんと一緒に他国に行ってたから、天候の都合かなんかで今日も王都に着くのが遅れてて、神殿での挙式には間に合わなかったから、あの時に起こったことは全く知らないだろうし、僕に説明するついでに叔母様にも説明するから呼ばれたんだろうな・・・)

 今回の結婚式の日程は王家の王太子殿下の結婚式と被らない様にしたのと、外交官であるアウイナ叔母様の旦那様、ディプロ伯爵は国王であるサフィアスおじ様からも信頼が高い外交のスペシャリストなので、一年の殆どを海外で過ごしていて、そんなディプロ伯爵について行ってサポートしているアウイナ叔母様の帰国に合わせて決められているので、カイ兄様の結婚式は5月の終わりと言った中途半端な時期になっていた。そして僕達兄弟にして見ればアウイナ叔母様は滅多に会えない珍しいシークレットキャラ扱いだったりする。まぁ、要はこの時期に結婚式をすると決めたのは、親族一同全員が集まれるタイミングを選んだ結果だ。

 そんなこんな色んな理由があって行われているカイ兄様の結婚式の披露宴は、その後は順調に何事もなく進んでる・・・・














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