上 下
331 / 335
第4章 少年期〜青年期 学園3学年〜卒業編

21話 披露宴

しおりを挟む

 はい、どうも僕です。今、盛大に困ってます・・・

 神殿から家に戻ってすぐに着替えが終わり、いざ、披露宴会場の庭園でイネオス達と合流しようと、屋敷の使用人用の出入り口から庭園に出たその時、待っていたかのように僕の行く先を阻む、同年代と思わしきご令嬢達に遭遇したのだった・・・

ご令嬢1「デューキス様、ご機嫌よう、初めまして。本日はデューキス公爵家次期当主になられる、兄君のご結婚、おめでとうございます。この度はそんなおめでたい場にご招待頂きありがとうございます」

「・・・あぁ、ありがとう、すまないけど先を急ぐんだ、失礼するね・・・」

(えっ?だれ??どこのご令嬢だ??それに周りにいる他のご令嬢達も知らない子達だけど・・・てか、そこどいてくれないかな?イネオス達のところに行けないじゃん!( *`ω´))

ご令嬢1「あっ・・・」

 急に貴族の定型分みたいな挨拶をして来た見知らぬご令嬢とそのご友人達?に僕は軽く返事をして横に避けて通り過ぎようとした。すると・・・

ご令嬢2「デューキスご子息、ご機嫌よう、今日は素敵な結婚式にご招待頂きありがとうございます。わたくし、マルキース侯爵家の縁者でして、デューキスご子息様には初めてお目にかかりますわ。ご挨拶と自己紹介をさせて頂きたいのですが、宜しいでしょうか?」

 と、また別のご令嬢とその数人の取り巻き?に捕まり、また足を止めることになった。

「いえ、今は友人を探しているので、また機会があれば、では失礼するよ・・・」

ご令嬢2「えっ?・・・」

(な、なんだ?いつもなら遠巻きに僕を見てくることが多いのに、今日はご令嬢達がやたら近づいてきて、話しかけてくるな?・・・(*´Д`*)?何で?)

 と、簡単に申し出を断り、本来の目的であるイネオス達を探そうとしたら、この後も同じように他のご令嬢から声をかけられて立ち止まり、挨拶やお誘いを断って、進むとまた声をかけられる、を繰り返すことになった。そうしていると何組目かのご令嬢のグループを相手にしている最中に、その後ろの方で最初に声を掛けて来たご令嬢がまた僕に話しかけるためなのか、相手しているご令嬢の後ろに並び出したのが視界に入った、すると、今までお断りしたご令嬢達がそれを見て同じように順番に後ろに並び始めて、僕は目を丸くしてしまった・・・

(おいおい、ループし出したじゃん!Σ('◉⌓◉’))

 どうするんだこれ!?っと困っていると。

イネオス「あ、アトリー様、コチラにおいででしたか、探しましたよ」

「!(天の助けが来た!!)あ、あぁ、イネオス、僕も君達を探してたよ。・・・すみません、お嬢さん方、探していた友人が見つかりましたので、この辺で失礼させていただきますね」

 と、上手く離れる口実ができて、内心安堵しながらイネオスとソル達を連れてその場から離れた。そして、その後すぐに近くにいたへティとベイサン達とも合流して、用意されていた飲食スペースでお茶を入れて貰い一息ついたのだった。

「はぁ、イネオスが迎えに来てくれえて助かったよ。あのまま会えなかったら、ずっとご令嬢達の相手をする羽目になっていたよ」

イネオス「いいえ、丁度3人でアトリー様を探そうかとしていた所でしたから、すぐに発見できてよかったです」

 椅子に座り項垂れて、ため息を吐いているとイネオスが苦笑い気味に慰めてくれる。

「本当にありがとう皆んな・・・・ふぅ、しかし、今日に限って何でこんなにご令嬢達に声をかけられたんだ?」

ベイサン「そうですね?いつもなら離れた所で見ているだけで、アトリー様の結界を恐れて近寄ってくることもありませんでしたよね?それなのに今日になって急に近づいてきて話しかけてくるなんて・・・何があったんでしょうか?」

「そうなんだよ。急な事で僕も理由が全然分からなくてさ、加護の結界にも拒まれてるわけじゃなかったから邪険に出来なくて、最低限の会話をしてたんだけど・・・あれ?そう言えば僕ばっかりに話しかけて来てた様な?・・・ソル、ソルは誰かに話しかけられたりした??」

 通常とは違うご令嬢達の行動にイネオス達と頭を捻って考えていると、先程までのご令嬢達の違和感に気づきソルに確認をとってみる。

ソル「いいえ、僕はアトリー様の後ろに控えていましたが誰にも声をかけられていませんよ」

「そうだよね?・・・ん?それはおかしいな?ソルが近くにいたのに一度もソルの方を伺った人はいなかった・・・あ!ソル!僕が話しかけられたと同時に自分の気配を薄くしたな!?それにジュール達も!!」

(訓練も受けてないご令嬢達なら少し気配を薄くするだけで、自分の存在を認識できなくなるの分かっててわざとやったな!?( ゚д゚)しかも、気配感知の感度が高い僕に気づかれない程度の気配しか消さないなんて、無駄に高い技術を使ってまでやるとはね!)

「おかしいと思ったんだよ!ご令嬢達の誰もがジュール達やソルの話題を出さないから変だなって!」

 しれっと普通に返事を返してきたソルだったが、僕はすぐにご令嬢達の行動の異変の理由に気がついた、それはソルが自分の気配をわざと薄くして、ご令嬢達の突撃を回避していたのだ、しかもその気配を薄くしていたのはソルだけじゃなくて、いつも一緒にいるジュール達も同じことをしていた事に、僕はプンスコ怒った。ジュール達はすぐに僕から目を逸らし知らぬふりをしたが、ソルは・・・

ソル「バレましたか、でも、仕方なかったんですよ。アトリー様がパーティーなどの際に僕達以外の同年代の人と積極的に交流を持たないと言うか、全くもって興味を持ってないじゃ無いですか、だから相手方もそれを察してか、遠慮してかは分かりませんが話しかけて来ませんよね?むしろ他の方達に避けられていますし、あまりにも周りからの接触がなさすぎて浮いてるのを知った旦那様達が心配なさっていたんです。なので今回は試験的に僕達の気配を薄めることで、他の方々が話しかけてくるか見てみる様にと指示されてましたから」

「えっ、父様達から?」

(あちゃー・・・もしかして、コミュ障を疑われて心配されてしまったか?・・・でもなぁ、僕から行くのはちょっとなぁ、めんどくさい事になりそうだから控えていたんだけど、以前、父様達からは無理に話しかける必要はないよっていわれてたし、毎回それに甘えて我関せずを貫いてたから、あまりにも交流がなさすぎて心配させちゃったかな?でも、今回も僕から話しかけることについては父様達も何も言ってないってことは、コミュ障より向こうからも何もアプローチが無いことの方が問題だったのか?(*´Д`*)・・・)

 ソルから告げられた、内容に軽く驚きはしたものの、確かに自分が積極的に誰かに話しかけることはない、両親も僕にそう言う交流を強制することは無いので、今回は向こうからも何かアプローチがなかったことの方が深刻に受け止められてのかと思っていると。

ソル「そうです。ですが、今回の試みはあまり意味がなかった様ですね・・・」

 と、ソルは今回の試みは失敗だと思ったようだ。

「ん?どうして??ソルやジュール達がいなくなった事で他の人達の行動がどう変わるかが見たかったんだよね?それなら、ちゃんと意味はあったんじゃないか、現にたくさんのご令嬢達が僕に話掛けて来てたんだから・・・」

ソル「それはそうなのですが、でもちょっと違うんですよ、表現が難しいと言うか・・・」

「どう違うのさ??」

 僕は今回の試みは意味があったんではないかと思っていると、どうやらソル的にはちょっと違ったらしい、ソルは何と言ったら良いのかと考える為に顎に手を置くが、僕は何が言いたかったのか、分からず頭を捻っていると・・・

へティ「あ!分かりました!今回は結婚式場ですからね。普通のパーティーとは条件が違いますもの、ソルドア様はご令嬢達は結婚式の雰囲気に当てられて行動が大胆になったんだとお思いなんじゃ無いですか?」

ソル「あぁ!それです!」

 ぽんっと、可愛らしく両手を叩いて言ったヘティの意見が、ソルの言いたいことだったらしい。

「ん??結婚式の雰囲気?に当てられる??・・・あ、なんか自分もあんな結婚式してみたい的な気分が高まって僕に誘いをかけて来たってこと??」

ソル「そんな感じです。普通のパーティーでしたら、アトリー様の美貌に気後れして話しかけたりできないご令嬢達がほとんどですが、今回のような結婚式の場にある特有の空気感に当てられたご令嬢達が、近くに誰もいないアトリー様を見て、今なら話しかけやすいと判断して、次から次に話しかけて来たんではないかと・・・だから、歳の近いご令嬢達からは話しかけられはしましたが、同年代のご令息達や他の年齢の方々には話しかけられることはなかった、むしろ歳の近いご令息達には会場内のほとんどのご令嬢達がアトリー様にだけ構うので、嫉みからなのか睨み付けられていました・・・」

(えぇ~~、そんな事で妬まれるのは嫌だなぁ、でもまぁ、そう言う事なら確かに今回の実証実験はちゃんとした実験とは言いずらいか、結婚願望が高い女子達が結婚式の雰囲気に当てられて、僕に突撃して来ただけだもんな・・・(*´Д`*))

へティ「まぁ、その気持ちはわからなくなは無いですわ。今回のアトリー様はいつも側にいらっしゃる方達が居られない状況で、神殿の時のお召し物とはまた違うお召し物に代わっていて、さらに魅力的になってらっしゃるんですもの、それは誰もが心が高鳴りますわ。そんな中で最初に話しかけてらしたご令嬢の勇気ある一番槍が他のご令嬢達の背中を押した形になったんでしょうね。だから、あんなにたくさんのご令嬢達に話しかけられたのでしょう、それを良く思わない方々もいて当然かと思います。
 ですがまぁ、そんな不満を持った殿方は、もう少しご自身の魅力を磨く努力をなさった方がいいとは思いますが・・・」

(わぁ、でた!へティの毒舌♪・・・しかし、父様達は僕に同年代の子供達が寄ってこない原因が、僕自身にあるのか、それともジュール達やソル達友人勢などの他の要因だったのかが知りたかったんだろうけど、あとついでに、僕の対応の仕方とか?今回の結果を見る限り、大人達は僕と交流を持ったとして、僕の身分や聖獣達、持っている加護の影響力などのメリットは感じても、僕に少しでも悪意や邪念を持っていると神罰が降る可能性があって、安易に近づくことができないだろうな。陰謀や騙し合いが日常の大人の王侯貴族には僕との交流はリスクが高すぎて、交流を持つのを諦めたってのが正解な気がするなぁ・・・
 後は同年代で今から僕と友人となった場合、これから長く付き合う上で、必然的に神々やジュール達とも関わりが増える訳だから、僕に強い悪意はこれから絶対に向けられない、長く付き合った上での裏切りとかになった時は神罰がエグいことになると思う、最初は平気でも途中から悪意を持たない言い切れる人はそうそういないだろうし、現時点で多少の反感を持っている人はまず近寄らない。まぁ、これは大人達も同じリスクになっているのは以前からわかっていた事だけど・・・
 うーん、それ以外のことで同年代だから避けられる要素は、僕の立場的なものが色々と微妙だからかな?随分前に王族より立場が上だと知られてからは、余計に誰も近寄らなくなった気がするし、今後、付き合う上で僕自身が将来どうなるかってのも関係ありそう、冒険者として活動することも公になってるからねぇ、厄介な立場な上に話が合わなさそうだと考えて、近づかない方が妥当だと思っている同年代が大半ってことかな?(*´ー`*)・・・そう思うとイネオス達は本当に稀有な存在だよね・・・)

 ソルやへティの説明を聞いて、自分でも色々考察してみて合点がいったと思っていると、同じように納得が行ったと言う感じでイネオスやベイサン達が頷いて、それはしょうがないよね、みたいな雰囲気でこの話が終わろうとしているところで・・・

天華『アトリー、誰かこちらに向かって来ますよ』

 と、今の今まで話に入って来ていなかった天華から念話が来た。

*これまでのご令嬢達との会話の間、天華達に

夜月(『アトリーはどうやらまた、自分の特性である人を惹きつける容姿と魔力の事を、すっかり忘れているな』)

天華(『その様ですね。アトリー本人は私達が気配を薄めているから、ご令嬢達が近寄りやすくなったって勘違いしているみたいですね。後、結婚式の雰囲気に当てられたって言うのは否定しませんが、大半がアトリーの容姿とその特性に惹かれて来てるのはもっと自覚した方がいいと思うんですけど・・・』)

ジュール(『無理じゃない??』)

天華(『ですかねぇ~』)

 とか、言われているのは全く知らなかったアトリーだった・・・

(ん?あれは・・・)














しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

自称ヒロインに「あなたはモブよ!」と言われましたが、私はモブで構いません!!

ゆずこしょう
恋愛
ティアナ・ノヴァ(15)には1人の変わった友人がいる。 ニーナ・ルルー同じ年で小さい頃からわたしの後ろばかり追ってくる、少しめんどくさい赤毛の少女だ。 そしていつも去り際に一言。 「私はヒロインなの!あなたはモブよ!」 ティアナは思う。 別に物語じゃないのだし、モブでいいのではないだろうか… そんな一言を言われるのにも飽きてきたので私は学院生活の3年間ニーナから隠れ切ることに決めた。

【完結】白い塔の、小さな世界。〜監禁から自由になったら、溺愛されるなんて聞いてません〜

N2O
BL
溺愛が止まらない騎士団長(虎獣人)×浄化ができる黒髪少年(人間) ハーレム要素あります。 苦手な方はご注意ください。 ※タイトルの ◎ は視点が変わります ※ヒト→獣人、人→人間、で表記してます ※ご都合主義です、あしからず

20年越しの後始末

水月 潮
恋愛
今から20年前の学園卒業パーティーで、ミシェル・デルブレル公爵令嬢は婚約者であるフレデリック王太子殿下に婚約破棄を突き付けられる。 そしてその婚約破棄の結果、フレデリックはミシェルを正妃に迎え、自分の恋人であるキャロル・カッセル男爵令嬢を側妃に迎えた。 ミシェルはありもしないキャロルへの虐めで断罪された上、婚約破棄後に出た正妃の話を断ろうとしたが、フレデリックの母からの命令で執務要員として無理矢理その座に据えられたのだ。 それから時は流れ、20年後。 舞台は20年前と同じく学園の卒業パーティーにて、再び婚約破棄の茶番劇が繰り広げられる。

私は私で勝手に生きていきますから、どうぞご自由にお捨てになってください。

木山楽斗
恋愛
伯爵令嬢であるアルティリアは、婚約者からある日突然婚約破棄を告げられた。 彼はアルティリアが上から目線だと批判して、自らの妻として相応しくないと判断したのだ。 それに対して不満を述べたアルティリアだったが、婚約者の意思は固かった。こうして彼女は、理不尽に婚約を破棄されてしまったのである。 そのことに関して、アルティリアは実の父親から責められることになった。 公にはなっていないが、彼女は妾の子であり、家での扱いも悪かったのだ。 そのような環境で父親から責められたアルティリアの我慢は限界であった。伯爵家に必要ない。そう言われたアルティリアは父親に告げた。 「私は私で勝手に生きていきますから、どうぞご自由にお捨てになってください。私はそれで構いません」 こうしてアルティリアは、新たなる人生を送ることになった。 彼女は伯爵家のしがらみから解放されて、自由な人生を送ることになったのである。 同時に彼女を虐げていた者達は、その報いを受けることになった。彼らはアルティリアだけではなく様々な人から恨みを買っており、その立場というものは盤石なものではなかったのだ。

いらないと言ったのはあなたの方なのに

水谷繭
恋愛
精霊師の名門に生まれたにも関わらず、精霊を操ることが出来ずに冷遇されていたセラフィーナ。 セラフィーナは、生家から救い出して王宮に連れてきてくれた婚約者のエリオット王子に深く感謝していた。 エリオットに尽くすセラフィーナだが、関係は歪つなままで、セラよりも能力の高いアメリアが現れると完全に捨て置かれるようになる。 ある日、エリオットにお前がいるせいでアメリアと婚約できないと言われたセラは、二人のために自分は死んだことにして隣国へ逃げようと思いつく。 しかし、セラがいなくなればいいと言っていたはずのエリオットは、実際にセラが消えると血相を変えて探しに来て……。 ◆表紙画像はGirly drop様からお借りしました🍬 ◇いいね、エールありがとうございます!

噂好きのローレッタ

水谷繭
恋愛
公爵令嬢リディアの婚約者は、レフィオル王国の第一王子アデルバート殿下だ。しかし、彼はリディアに冷たく、最近は小動物のように愛らしい男爵令嬢フィオナのほうばかり気にかけている。 ついには殿下とフィオナがつき合っているのではないかという噂まで耳にしたリディアは、婚約解消を申し出ることに。しかし、アデルバートは全く納得していないようで……。 ※二部以降雰囲気が変わるので、ご注意ください。少し後味悪いかもしれません(主人公はハピエンです) ※小説家になろうにも掲載しています ◆表紙画像はGirly Dropさんからお借りしました (旧題:婚約者は愛らしい男爵令嬢さんのほうがお好きなようなので、婚約解消を申し出てみました)

わたくし、前世では世界を救った♂勇者様なのですが?

自転車和尚
ファンタジー
【タイトル】 わたくし、前世では世界を救った♂勇者様なのですが? 〜魔王を倒し世界を救った最強勇者様だったこの俺が二度目の転生で、超絶美少女貴族に生まれ変わってしまった。一体これからどうなる私のTS貴族令嬢人生!? 【あらすじ】 「どうして俺こんな美少女令嬢に生まれ変わってんの?!」 日本の平凡な男子大学生が転生し、異世界『レーヴェンティオラ』を救う運命の勇者様となったのはもう二〇年も前。 この世界を脅かす魔王との最終決戦、終始圧倒するも相打ちとなった俺は死後の世界で転生させてくれた女神様と邂逅する。 彼女は俺の偉業を讃えるとともに、神界へと至る前に女神が管理する別の異世界『マルヴァース』へと転生するように勧めてきた。 前回の反省点から生まれは貴族、勇者としての能力はそのままにというチート状態での転生を受け入れた俺だが、女神様から一つだけ聞いてなかったことがあるんだ……。 目の前の鏡に映る銀髪、エメラルドグリーンの目を持つ超絶美少女……辺境伯家令嬢「シャルロッタ・インテリペリ」が俺自身? どういうことですか女神様! 美少女転生しても勇者としての能力はそのまま、しかも美少女すぎて国中から讃えられる「辺境の翡翠姫(アルキオネ)」なんて愛称までついてしまって……ちょっとわたくし、こんなこと聞いてないんですけど? そんなシャルロッタが嘆く間も無く、成長するに従ってかけがえの無い仲間との邂逅や、実はこの世界を狙っている邪悪な存在が虎視眈々と世界征服を狙っていることに気がつき勇者としての力を発揮して敵を打ち倒していくけど……こんな化け物じみた力を貴族令嬢が見せたらまずいでしょ!? 一体どうなるの、わたくしのTSご令嬢人生!? 前世は♂勇者様だった最強貴族令嬢の伝説が、今幕を開ける。 ※本作は小説家になろう、カクヨム、アルファポリスに同時掲載を行なっております。

【完結】偽物聖女として追放される予定ですが、続編の知識を活かして仕返しします

ユユ
ファンタジー
聖女と認定され 王子妃になったのに 11年後、もう一人 聖女認定された。 王子は同じ聖女なら美人がいいと 元の聖女を偽物として追放した。 後に二人に天罰が降る。 これが この体に入る前の世界で読んだ Web小説の本編。 だけど、読者からの激しいクレームに遭い 救済続編が書かれた。 その激しいクレームを入れた 読者の一人が私だった。 異世界の追放予定の聖女の中に 入り込んだ私は小説の知識を 活用して対策をした。 大人しく追放なんてさせない! * 作り話です。 * 長くはしないつもりなのでサクサクいきます。 * 短編にしましたが、うっかり長くなったらごめんなさい。 * 掲載は3日に一度。

処理中です...