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第3章 少年期 学園編
222話 間話 異世界からの帰還 元勇者候補:花村 仁 視点
しおりを挟むアメトリンが“神界”から“ジェムシード”の現世に戻った頃・・・・
~~~~~~~地球世界アースのとある街の路上・・・~~~~~~
元勇者候補:花村 仁 視点
「ぐすっ、ぐすっ・・・ここは・・・・」
夢ちゃん「ぐすっ、ずっ・・・か、帰ってきた?・・・・地球に・・・・ぐすっ、日本に・・・ずっ・・・」
彩ちゃん「ずっ・・・・、そうね、帰ってきた・・・っ、帰ってきたね・・・・」
向こうの世界の“神界“で光に包まれて眩しさで目を瞑って、ほんの数秒だったと思うが浮遊感を感じた後、足が地についた、そこで眩しさがなくなったと思って目を開けると、そこはもう何年も見慣れた地球の日本の街並みだった。
(本当にもう帰ってきたんだ、良かった・・・・・・でも、もう・・・“おばま“に会えないのか・・・)
元の世界に帰り着いた嬉しさと、もう2度と会えなくなってしまった叔母の魂を持つアトリー君の最後の姿を思い出し、少し気持ちが沈んでしまう。しばらく3人で涙を流した後、周囲を見まわし、自分のスマホを取り出し今の日にちと時間を確認した。
「ねぇ、彩ちゃん、夢ちゃん、僕の見間違いじゃなければ、今は“勇者召喚“された日の当日で、時間もその日の数時間後、正確には4、5時間ほどしか経ってない様に見えるんだけど・・・・」
彩ちゃん「仁、あなたの見間違いじゃないわよ。私の持ってるスマホも同じ日にちと時間を示しているわ・・・」
夢ちゃん「私のも・・・」
「マジか、向こうでの4、5ヶ月がこっちでの4、5時間ってこと?」
彩ちゃん「みたいね・・・・」
僕達が異世界で過ごした約5ヶ月の思い出がたった4、5時間だったことに驚き、何とも寂しく、やるせない気持ちになった。
(“おばま“と過ごした時間がこんな簡単に終わったなんて、あまりにも寂しいよ・・・でも、こっちの世界で同じ年月、僕らがいなかったら、それはそれで家族を心配させちゃってたか・・・・)
夢ちゃん「なんかさ、寂しいね・・・」
彩ちゃん「そうね…、でも、家族を心配させずに済んだよね・・・・」
「うん、・・・」
同じように思ったのは僕だけじゃなく彩ちゃんや夢ちゃんも寂しいと思っていたのか、何とも複雑な感情が見てとれた。
彩ちゃん「ねぇ、これからどうする?私達、本来なら3人でカラオケ行く予定だったでしょ?時間的にはもうカラオケ終わって、ゲームセンターとかで遊んでる時間帯じゃない?」
夢ちゃん「そうだね・・・今から遊びに行くって言っても気分じゃないよね・・・でも、今から帰るってのも・・・」
彩ちゃん「うん、なんかね・・・」
今まで異世界にいた時は常に一緒に過ごした思い出のせいか、それぞれの家に帰ることに違和感があって、離れがたくもあって、ただそこで、まだ一緒にいたいって、今、ここで別れてしまったら、今までの出来事や思い出が消えてなくなるような気がして、バラバラに帰るのが怖かった・・・
「ねぇ、今から、うちに一緒に来ない?今日、母さん、家に居るはずだからさ・・・」
「「!!」」
2人の離れ方さもわかる僕は、自分が今からしなきゃいけない事で、2人の協力が得られるととても助かると思って提案した。
彩ちゃん「そっか、ジンママ、今日、家に居るんだ。じゃあ、先に“ジンママ“にだけに話す?」
「うん、そのつもり、できれば2人にもいて欲しいかな・・・」
夢ちゃん「うん!行く!協力するよ!」
彩ちゃん「私も行く、仁、説明下手くそだからね。それに、私のスマホにも残ってる映像も見せてあげたいし・・・」
「ありがとう、2人とも・・・」
2人は僕が今からしようとしたことを分かってくれて、自ら協力を申し出てくれた。
それから、3人で、まず何から話すかを相談しながら、僕の家に向かって歩き始めた・・・
3人で集合した公園のある場所から家はさほど遠くはなく、ものの数分で到着。
「はぁ、着いちゃった・・・・・」
数年前に起こった震災の後に、以前住んでいたアパートは倒壊はまぬがれたものの、大きなヒビが入り、大規模な補修をすれば継続して住めるが、補修したとして次に大地震が起こっても絶対に大丈夫とは保証はできないと言われ、両親がそれならばと引っ越しを決めて、新しく購入した一軒家、元の家から少し離れた場所にあるこの家は、震災時直前に新築で建てられたばかりの家で、最新の地震対策のおかげか全くの無傷だった、だが、この家を依頼した人が、震災の影響で何かしらの事情が発生し、この家を手放したことで新古住宅として売りに出されていたらしい、なので、まだまだ綺麗で新しい印象を受ける。
この家を買うにあたって、元の家の校区から離れないような場所なので、転校とかにならなくて済んだけど、当時は同級生のうちの何人かは住んでいた持ち家や借家が地震で壊れたのを機に引っ越しし、転校して学校からいなくなったが夢ちゃんと彩ちゃんの家は無事だった、おかげで中学卒業までずっと一緒にいられたのだ。 だが、それぞれ将来を考え自分のやりたい分野が学べる高校への進学が決まり、今後は互いにそう簡単に会うことはできないだろうと言うことで、高校の本格的な授業が始まる前に最後に3人で遊び倒そうと、朝から互いの進学が決まった高校の制服を着て集まった時にあの“勇者召喚“にあったのだ。そこからまだ5時間ほどしか立ってないのに、思った以上に早く息子が帰ってきたら驚くのではないか?と、今になって思った。でも、すでに家の前にまで着てしまったのだから腹を括って、家のインターホンを鳴らした・・・
ピンポーンッ♪
?「はい、どちら様でしょうか?」
「母さん、僕、玄関開けてもらえる?」
インターホンを鳴らして数秒、他人行儀な声色でインターホンから懐かしい聞き覚えのある声がし、家の鍵を開けて欲しいと久しぶりのセリフを言うと・・・
母「え?僕?どこの僕様?僕僕詐欺??」
「母さん!僕!仁だよ!」
母「あははははっ♫分かってるよ!ははははっ♩今、開けるよー♪」
カチッ
インターホンで顔が見えるはずなのに僕を揶揄うように詐欺師扱いする母、いつものように少し怒ったような声で自分の名前を言うと、そんな僕の声や顔が面白かったのか楽しそうな声で笑い、玄関の鍵を遠隔で開けてくれた。
「もうっ!・・・」
夢ちゃん「あははっ♪いつものやり取り、なんか懐かしいね・・・」
彩ちゃん「ふふっ、そうね“ジンママ“元気そうだね・・・」
「だね・・・」
「「「・・・・・・」」」
「・・・よし、中に入るか・・・」ガチャッ
5ヶ月ぶりに聞いた母の声に3人でしんみりした。少しして気を取り直し、玄関を開けて中に入り久しぶりで懐かしいと思ってしまう家の廊下を歩き、母がいると思われるリビングに向かった。
母「おかえりー、なんか早かったね?夕方、6時過ぎるとか言ってなかった?・・・・あれ?彩ちゃんに夢ちゃん、いらっしゃい、どうしたの?外で遊ぶんじゃなくて家で遊ぶことにでもした??」
扉が開きっぱなしのリビングの中央で洗濯物を畳んでいた母は、僕達が来た気配を察知して、背中を向けたまま声をかけ、手に持っていた洋服が畳終わったら後ろを振り返り僕達を見て、家に入ってきたのが自分の息子だけじゃなく、一緒に遊びに行くと言っていた夢ちゃんと彩ちゃんが入ってきていたことに、その時やっと気づいた、少し驚き不思議そうな表情をしていたが、2人がこの家に来ることは何回もあったので、それ以上の驚きはなかった。
「ただいま母さん」
彩ちゃん「お邪魔します。“ジンママ“」
夢ちゃん「お邪魔しまーす♫」
「母さん、今からちょっと真剣に話を聞いて欲しいんだけど、時間ある?」
母「・・・・いいけど、・・・何かやらかした?」
ただいまとお邪魔しますと挨拶もそこそこにして、すぐに話を聞いて欲しいと真剣にお願いした。そんな、僕達の態度に怪訝そうな表情を浮かべ、僕達がいけない事をしたのかと疑った。
「何も悪いことはしてないよ、ただ真剣に僕達の話を聞いて欲しいんだ・・・」
母「・・・・分かった。・・・畳んだ洗濯物を片付けてくるから、ダイニングの方の椅子に座って待ってて・・・」
何の話をするのかと不思議そうにしながらも、僕達が真剣に話がしたいと言った気持ちが伝わったのか、畳み終わった洗濯物を持って全員の洋服をまとめてある部屋へと持っていった。僕達は母に言われた通りリビングの横にあるダイニングルームに移動し、そこに置いてあるダイニングテーブルセットの椅子にそれぞれ座った。暫くすると用事を済ませた母が戻ってきた。
母「・・・仁、あんたは座る前に2人に飲み物でも出しなさいよ・・・」
「あ、ごめん・・・」
母は僕のおもてなしがなってないと叱りながら、代わりに対面式になっているキッチンに向かい、僕達と自分の分の飲み物をグラスに注いで戻ってきた。
母「はい、麦茶しかないけど飲んで、あと、お菓子ね・・・」
コトッ コトッ コトッ コトッ カタンッ
彩ちゃん&夢ちゃん「「あ、ありがとうございます・・・」」
「ありがとう、母さん・・・」
母「はい、どういたしまして、で?何の話を聞けばいいの?」
麦茶の入ったグラスを人数分おき、お菓子まで出してくれた母にお礼を言うと、母は僕達のお礼を受け取ると早速本題を出しなさいと急かしてきた。
「・・・・・あのさ、・・・・最初に言っておくと、今日、僕達は人生で初めて信じられない体験をしたんだ…、だから、話は最後まで聞いてから、質問をしてほしい…、そして、最後まで僕達の話が信じられないって思ったなら、この話はもう忘れて欲しいんだ。僕達もこの話を2度と母さんの前で話さないって誓うから・・・・まずは、最後まで話を聞いてくれる?」
母「・・・そこまで、言うことの話ってことね?・・・分かった!母さんは話の最後まで口は出さないと誓う!・・・これでいい?」
僕の本気度が分かったのか、母は、少し考えたあと何かを決心したように表情を変え、キッパリとした口調で男前な誓いをしてくれた。
(っ、流石、僕の母さんだ・・・)
「うんっ!ありがとう母さん、じゃあ今日の朝?からの話なんだけど・・・・」
自分の母の思い切りいい男前な性格に懐かしさを覚え、内心泣きそうなほど嬉しく思った。前置きとして、最後まで話を聞いてほしいと言ったが断られる可能性もあった、だが、母の性格を考えれば断られる可能性は少ないと思っていた。ただ、今からする話は本当に信じられないような現象に巻き込まれた僕達の大切な冒険譚だから、否定されるかもと不安で緊張していたこともあり、母の返事を待つ間は心臓がドキドキと大きな音を立てていて、手汗も滲んだ。そこにいつも通りの母の爽快な返事に、ほっと安心し、泣きそうになりつつも嬉しかった・・・
その後の母は本当に僕達が話している間は口を挟まず、ただ黙って聞いていた、たまに表情が怪訝そうになったり、笑ったり、驚いたり、とコロコロ変わっていたが、話が最後に行くにコロコロ変わっていた表情が固まり、真剣な表情になっていた。
(やっぱり、ここら辺から気づいちゃうのか・・・)
話は僕達がアトリー君が転生者だと分かった所からで、母は何となくアトリー君に自分の亡くなった妹の影がチラつたのかもしれない。
話の中心だったアトリー君の性格や行動、スキルや加護のおかげもあるけど、何をさせてもそつなくこなせる器用さや知識、食べ物の好みのところでアップルパイが好きで、他にも生で食べる梨が1番大好きとか、特に独身だったのに子守が1番得意で子守唄を歌うのも好きだとか、次々出てくる転生者のアトリー君の人物像はどうしても誰かを連想させる、そこで彩ちゃんが決定的と言っても過言じゃない映像を見せた。
母「!!!」
「アトリー君はね、この桜を幻想魔法を使ってここにいた人たち全員に見せていたんだ、凄い綺麗でしょ?」
母「っ…、うん、綺麗ねっ・・・っ、・・・ずっ・・・ぐすっ・・・綺麗・・・・・っ“咲子“・・・」
今まで、アトリー君達と過ごした日常の写真や映像を時系列順に見せていたけど、大した反応はなかったのに、今見せている映像では途中で大きく目を開き驚いた顔をした。そして徐々に母の声は震え、瞳が潤み出し、泣きそうなのを我慢するように鼻を啜る、でも、最後に桜が散って消えていく場面で写っていたアトリー君の後ろ姿にとうとう涙を堪えられなくなって、大粒の涙を流しながら口元を覆い小さな声で、でもハッキリと自分の7年前に死んでしまった妹の名前を呟いた。
「母さん・・・」 「「ジンママ・・・」」
隣の席で泣き出した母の背中をさすり僕は母が落ち着くのをまった。そして母の涙につられた、彩ちゃんと夢ちゃんは涙目で母を心配そうに見つめた。
母「ずっ・・・っ、ふぅーっ、仁、続きを話して、お願いっ・・・」
少しして涙が落ち着いた母は大きく息を吐き、僕の目を真剣な表情で見つめ、そう言って続きを促した。
「っ・・・ふぅ、うん、それで、この桜を見たとき僕は・・・・・」
母の涙の跡が残る真剣な表情に気圧され息を呑んだ、そこで僕は母が完全に僕達の話を本当にあった事だと信じてくれたと確信した、そこで、気合を入れ直し、再び話を続けた・・・
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