264 / 373
第3章 少年期 学園編
178話 迫る、別れ・・・
しおりを挟む父様に、“邪神“の捜索に関しての対応を丸投げし終わった後、父様が仁達に向けて、こう告げた・・・・
父様「今日は色々と嬉しい変化があった事に加え、仁君達に“良い知らせ“があるよ」
仁「あ、先週仰っていた、“良いお知らせ“ですか?」
父様「うん、そうだよ、仁君達の“送還の儀式“の準備がほぼ完了したんだ。近々、君達を元の世界に送還できると思うよ、予定では今月中に行う事になるとは思うけど、正確な場所や日時は防犯上その日の数日前に知らせる事になっているから、今は詳しいことは言えないんだ、ごめんね」
そう、父様が告げたのは“仁達の送還の時期が迫っている“と言った知らせだった。
仁達「「「!!」」」
彩ちゃん「“送還の儀式“・・・・帰れる?私達、帰れるの?・・・・」
夢ちゃん「ほ、本当に?・・・・っ・・・」
仁「・・・そうか、ついに・・・・・」
帰れる日がそこまで迫っていると知らされ、彩ちゃんは驚きで眼を見開き、言葉の意味を自分の頭に染み込ませている、夢ちゃんは嬉しさから涙ぐみ、両手で顔を覆った。仁は何処からか良い知れぬ安堵感が来たのだろう、ほっと、息を吐き、涙がでそうだったのか座っていた椅子の背もたれにうっかかり、空を仰いだ。
その様子を僕らは静かに見守る。
(・・・そうか、もう少しで仁達とはお別れか・・・やっぱ、分かっていても寂しものは寂しいね( ´ ▽ ` ))
ジュール『そうだね、私も寂しい・・・せっかく仲良くなったのに・・・』
少しションもりしているジュール、自分も同じ気持ちだったので、励ます感じでワシワシと強めに撫でた。
(そうだね、寂しいけど、彼らには向こうに待っている家族や会いたい人がたくさんいるから、帰してあげなきゃね。仁達には今月中にできる事はできるだけさせよう、たくさん思い出作らないとね♪( ^ω^ )ジュールも皆んなと楽しい思い出作り一緒に考えよう!٩( 'ω' )و)
ジュール『うん!一緒に考える♪』
思い出作りのプランを考える手伝いをお願いすると、パーッと嬉しそうな顔に表情を変え尻尾を振るジュール。その様子が可愛くて、さらにワシワシッと頭を撫でた。その様子を両親は不思議そうに見たが、すぐにいつものニコニコ笑顔に戻った。
「ん?・・・・・何かまだ忘れているような・・・・・・・あ!そう言えば、僕が寝てしまった後、ロズ殿下はどうなりましたか⁉︎それに、結界に閉じ込めた王女様は⁉︎」
と、今更ながらにその2人の事を思い出した。
(ロズ殿下は壁に叩き付けちゃってたし、王女様に至っては結界は解いてない、特に王女様は僕の結界が強固過ぎるから、あそこからまだ出れてないんじゃ・・・、ヤバい、そうなると食事やトイレとかどうしてんだろう・・・(・_・;))
生きていく上で重要なことができてないのでは?と、その事に気づき顔を青ざめさせている僕に・・・
父様「あ、その事なら心配いらないよ。あの後、王女様を包んでいた結界は主神様が解除してくださったみたいで、解除された直後すぐに、近くで見張っていた騎士に“魔力封印の腕輪“を付けられて、王侯貴族専用の牢に入れられたよ」
「ほっ、良かったです」(ちゃんと見張りが付いていたか、まぁ、動かせないんじゃそうするのが1番だよね・・・)
王女様は酷い事になっているのでは?と、心配していがそれも杞憂に終わってほっとしていると・・・
父様「それと、ロズ殿下は怪我などはしてないし、あの時アトリーがした事も咎められたりはしてないから安心しなさい。むしろ、ロズ殿下は厳しい再教育が義務付けられて、今は王宮で1から色んな勉強させられているはずだよ」ニッコリッ
「あ、・・・ソウナンデスネ?・・・」(あんれぇ?何故かロズ殿下の方が怒られてる?(。-∀-)なして?)
めちゃくちゃいい笑顔でそう言われ、僕はてっきり自分がしでかした責任を問われるものと思いきや、全くは反対の答えに、カタコトに疑問符までつけてしまった、僕の心境を汲み取ったのか、父様がこう話を続けた・・・
父様「ふふっ、アトリー、今凄く不思議に思ってるね?それはね、あの時ロズ殿下はね、側近がアトリーの同級生から聞いてきた話を、自分の都合のいいように解釈して、アトリーを侮辱した。それを両陛下が止めたのに、言う事も聞かずに開き直って、さらに的外れな自論でアトリーを傷つけた。それに対してのアトリーの反応は正当な主張であって、何ら咎める事はない、と、陛下は仰っていたよ。
むしろ、ロズ殿下の育て方を誤まったご自分を責めておられた。
以前、アトリーが指摘した事を踏まえてロズ殿下との時間を増やして。側近や侍従といった周りの人間を精査して。悪い影響の元を取り除いていたのにも関わらず、王族にあるまじき思考回路を持った子になってしまったとね」
「そうでしたか・・・、それはサフィアス叔父様も大変でしたね・・・」
(あー、人の話を聞くのはいい事だけど、それを自分の都合のいいように解釈しては、王族といった国内で上位の権力をもつ者としてはそれではダメだもんね。
結果だけ聞いてしまえば、今回の騒動はあの王女様の僕への復讐で、個人的な私怨で起こったのは確かなんだけど。
そこに至るまでにどんな理由でそれが起こったか、誰が絡んでいたか、その絡んでいた人達の素性とか、利害関係とか色々考えなきゃいけないし、それもこれがただの私怨だけじゃ起こせないって事にも、気づけなきゃいけないぐらいの推察力も王族には必要って事だね。(*´ー`*)うん、納得・・・でも、他の王子達は凄く王族らしい人達なのに、何で第3王子だけあんな感じになっちゃったかな?)
サフィアス叔父様の言いたい事は理解できた、でもスタフお兄様やクオツお兄様は、凄く王族としての常識を身につけた人達なのだ、多少の差はあれど同じ教育を受けていたはずなのに、この違いは何だろうかと不思議に思っていると。
天華『どうやら、あの第3王子、以前は自分はどうせ王位とは無関係だし、騎士団に入ることが決まっているからと、本来の“王族としての義務である王子教育“をサボっていたらしいですよ。それを周囲の人間がどうせ期待されてないからと黙認していて、両陛下には報告にも上がってきてなかったそうです。
それを今年の4月にアトリーに指摘されてそれに気づいたそうで、対策をとってみたはいいが、時すでに遅しで、サボりグセがついた王子はすぐに勉強から逃げ出して、その後も“王子教育“は全然進んでいなかったみたいですね。今回はもう強制的に教育を施すことになったので、逃げられたりはできないでしょうけどね・・・』
と、天華からの補足が入って、この状況の原因が分かって深く納得した。
(・・・うん、どんまい!って言うか、ただの“かまってちゃん“かと思ったら、脱走癖の強いお調子者だったんだねぇ、必要な勉強から逃げてたんなら、それは怒られるわぁ、
でも良いのかねぇ?僕、王族に暴行を働いたんだが・・・(*´ー`*))
常識に欠けたサボり魔の王子でも、王族は王族、何もお咎め無しって事はあり得るんだろうか、と思っていると・・・
夜月『アトリー、それは罪に問われる事はない、むしろ、第3王子の方がアトリーに暴言を吐いたことで、牢屋行きになってもおかしくないんだからな』
(んー⤴︎?・・・・・あ、ん?あぁ・・・僕が“神々の愛し子“だから?)
夜月の言葉に何やら違和感を覚えてしばし考えて、思い至った事を言うと。
夜月『正解だ』
(やった!当たった!♪( ´θ`)ノ)
予想が当たって喜んでいると・・・
天華『アトリー、今、何故、疑問系だったんですか?』
(あ、・・・・・♪(´ε` )ピューピュー♪)
天華に棒の答えの最後に疑問符をつけた事を指摘され、天華が乗って無い方に顔を背け念話で口笛の真似をした。
天華『誤魔化し方が雑ですよ。もう、いつもながら自分の持っている価値や地位に疎いんですから・・・・はぁ、とにかく、あの場面ではアトリーを貶した王子が罪に問われても良いぐらいだった、って事は覚えててください。そもそも、アトリー自身に非がない事で糾弾しようとしていたんですから、あれぐらいの処罰で済まそうなんて、甘すぎる気はします』
夜月『私も、そう思うぞ、今からでも処罰を重くしても良いくらいだ』
ジュール『私もそれに賛成!』
(まぁまぁ、皆んな、全く非がない訳でもないじゃん、原因は確かに僕にあったんだからさ、ね?そう怒らないで?)
ロズ殿下の処罰がぬる過ぎるとプンスコ起こる天華達を、それぞれ撫でて宥めていると。
父様「さて、今日はもう冒険者活動できる時間ではないけど、イネオス君達がアトリーを心配していたから、目覚めたと知らせを入れておいたよ、もう少ししたら向こうから手紙が届くのではないかな?」
「あ、イネオス達は僕が倒れた事は知っているんですか?」
父様「いいや、疲れが溜まっていたみたいだから今日は冒険者活動はお休みさせると、連絡を入れていたんだよ。それで、イネオス君達はすぐに何かあったんじゃないかと気づいてね、心配しているようだったから、アトリーが目を覚ましたら連絡を入れると言っておいたんだ、だからそろそろ返信が来るのではないかなっと思ってね」
「そうなんですね、ありがとうございます。父様」
さっきまでロズ殿下の話をしていたが、もうその話は終わりと言った感じで、話題を変えてきた父様、僕もそれ以上深く聞く気はなかったので、話題の変更に乗り、イネオス達への父様の気遣いに感謝した。
カイルさん「旦那様、そのお手紙でしたらつい先程届きました」
と、言って、カイルさんが手紙を手に部屋に入ってきた所だった。
父様「おや、噂をすれば、だね」
カイルさん「アトリー様、イネオス様達からのお手紙はこちらです。どうぞ」
「わぁ、ありがとう♪カイル」
カイルから手紙を直接渡され、笑顔で受け取った。
(ふふっ、イネオス達も心配してくれていたんだ、なんか、嬉しいな♪( ^∀^))
ニマニマしながら手紙の撫でていると。
母様「ふふっ、早くお手紙を読みたいのならお部屋に戻っても良いのよ?」
「えっ、良いんですか?」
そう、母様に言われて、目を輝かせると。
母様「えぇ、良いわよ、今日はこのあと何も予定はないのだから、よければイネオス君達を呼んで、お茶会でもしながら今後の予定を話し合ったらどう?仁君達との思い出作りをするんでしょう?」
「!あ、はい!庭園でお茶会しても良いですか⁉︎」
母様「ふふっ、好きにして良いわよ。料理長にお菓子をリンゴの包み焼きを頼んでおいたから、それをお茶請けになさい。ふふっ」
(わぁ、めちゃめちゃ、準備がいい!こうなる事を予想していたんだね、って、言うか、そうなるように誘導されとるな僕、なんか今から母様達は僕に秘密にやる事があるんだろうか?(ㆀ˘・з・˘)・・・最近、何日かに一回はそんな日があるな、商人が出入りしているみたいだしなぁ、・・・僕に秘密の買い物?・・・・・ま、まさか、僕に内緒で乙女チックな服を着させようとしてるとか⁉︎Σ('◉⌓◉’)・・・・いや、ないか?分かんないなぁ(。-∀-)・・・まぁ、いっか!アップルパイ食べられるし、梨も出てくるし、他のオヤツもたくさん食べれるから!(*゚∀゚*)よし!手紙の返事を書いて、イネオス達を早く呼ぼう!ねっ!ソル!)
我ながらチョロい感じで母様に誤魔化されて、ウキウキしながらソルを見ると、ソルがすぐに理解したのかニッコリ笑顔で頷いた。
「ありがとうございます。母様、イネオス達の手紙を読んで返事を書きますので、部屋に行きますね。あ、仁さん達も良かったら一緒に行きませんか?今後の予定を皆んなと考えましょう♪」
仁「えっ⁉︎あ、・・・うん、分かった。夢ちゃん達も行こう、この世界を堪能できるプランを詰めよう♪」
夢ちゃん「うん、そうだね!楽しいプランを組み立てよう!ふふっ」
彩ちゃん「そうね、まだ色々してみたかった事あるものね、ふふっ」
「では、行きましょう!父様・母様、お祖父様・お祖母様、姉様・兄様達、僕達は先に失礼致しますね♫あっ、そうだ、もしかしたら姉様兄様達にも、おでかけとかのお誘いをするかもしれませんが、その時またお伺いしに行きますね!」
仁達もそのまま巻き込み、姉様兄様達にも思い出作りのお願いをすると、笑顔で了承してくれて、るんるん気分で部屋を退出した。その時、大人達の微笑ましいものを見る目は甘んじて受け止めた。いや、そんな表情なんて今の僕には気にする事はなかった。心はポカポカ、気分はルンルンで最高潮に機嫌が良かったからだ。
夜月『最後は結局、食い気が勝ったか・・・』ボソッ
(ん?何のことかな?(-∀-))
僕の横を歩く夜月の呟きもなのその、ウキウキ気分で歩く僕の後ろをソルや彩ちゃん達が笑顔でついてくる、でも、その中で仁だけは何か考えながらぼんやり歩いていた。様子がおかしいのには気づいたが、どこか具合が悪いようではなかったので、そっと見守ることにした。
(うーん、病気とかではないようだ、まぁ、仁もお年頃だから、何処か思う事があるんだろう。思春期の子供は感情の起伏が激しいから、いちいち聞くのもあれだし、今はそっとしておこうかね。ついさっき“送還“の話もあったしね( ´ ▽ ` )・・・・さて、アップルパイと梨が僕を待っているから、早く返事をせねば!・:*+.\(( °ω° ))/.:+)
ジュール『やっぱり、好物に気がいっちゃうんだね・・・』
最終的には好物の魅力に負けた僕だった・・・
154
お気に入りに追加
4,102
あなたにおすすめの小説
チートな転生幼女の無双生活 ~そこまで言うなら無双してあげようじゃないか~
ふゆ
ファンタジー
私は死んだ。
はずだったんだけど、
「君は時空の帯から落ちてしまったんだ」
神様たちのミスでみんなと同じような輪廻転生ができなくなり、特別に記憶を持ったまま転生させてもらえることになった私、シエル。
なんと幼女になっちゃいました。
まだ転生もしないうちに神様と友達になるし、転生直後から神獣が付いたりと、チート万歳!
エーレスと呼ばれるこの世界で、シエルはどう生きるのか?
*不定期更新になります
*誤字脱字、ストーリー案があればぜひコメントしてください!
*ところどころほのぼのしてます( ^ω^ )
*小説家になろう様にも投稿させていただいています
幼い公女様は愛されたいと願うのやめました。~態度を変えた途端、家族が溺愛してくるのはなぜですか?~
朱色の谷
ファンタジー
公爵家の末娘として生まれた6歳のティアナ
お屋敷で働いている使用人に虐げられ『公爵家の汚点』と呼ばれる始末。
お父様やお兄様は私に関心がないみたい。愛されたいと願い、愛想よく振る舞っていたが一向に興味を示してくれない…
そんな中、夢の中の本を読むと、、、
三歳で婚約破棄された貧乏伯爵家の三男坊そのショックで現世の記憶が蘇る
マメシバ
ファンタジー
貧乏伯爵家の三男坊のアラン令息
三歳で婚約破棄され
そのショックで前世の記憶が蘇る
前世でも貧乏だったのなんの問題なし
なによりも魔法の世界
ワクワクが止まらない三歳児の
波瀾万丈
世界最強の公爵様は娘が可愛くて仕方ない
猫乃真鶴
ファンタジー
トゥイリアース王国の筆頭公爵家、ヴァーミリオン。その現当主アルベルト・ヴァーミリオンは、王宮のみならず王都ミリールにおいても名の通った人物であった。
まずその美貌。女性のみならず男性であっても、一目見ただけで誰もが目を奪われる。あと、公爵家だけあってお金持ちだ。王家始まって以来の最高の魔法使いなんて呼び名もある。実際、王国中の魔導士を集めても彼に敵う者は存在しなかった。
ただし、彼は持った全ての力を愛娘リリアンの為にしか使わない。
財力も、魔力も、顔の良さも、権力も。
なぜなら彼は、娘命の、究極の娘馬鹿だからだ。
※このお話は、日常系のギャグです。
※小説家になろう様にも掲載しています。
※2024年5月 タイトルとあらすじを変更しました。
転生した愛し子は幸せを知る
ひつ
ファンタジー
宮月 華(みやつき はな) は死んだ。華は死に間際に「誰でもいいから私を愛して欲しかったな…」と願った。
次の瞬間、華は白い空間に!!すると、目の前に男の人(?)が現れ、「新たな世界で愛される幸せを知って欲しい!」と新たな名を貰い、過保護な神(パパ)にスキルやアイテムを貰って旅立つことに!
転生した女の子が周りから愛され、幸せになるお話です。
結構ご都合主義です。作者は語彙力ないです。
第13回ファンタジー大賞 176位
第14回ファンタジー大賞 76位
第15回ファンタジー大賞 70位
ありがとうございます(●´ω`●)
異世界のんびりワークライフ ~生産チートを貰ったので好き勝手生きることにします~
樋川カイト
ファンタジー
友人の借金を押し付けられて馬車馬のように働いていた青年、三上彰。
無理がたたって過労死してしまった彼は、神を自称する男から自分の不幸の理由を知らされる。
そのお詫びにとチートスキルとともに異世界へと転生させられた彰は、そこで出会った人々と交流しながら日々を過ごすこととなる。
そんな彼に訪れるのは平和な未来か、はたまた更なる困難か。
色々と吹っ切れてしまった彼にとってその全てはただ人生の彩りになる、のかも知れない……。
※この作品はカクヨム様でも掲載しています。
出来損ない王女(5歳)が、問題児部隊の隊長に就任しました
瑠美るみ子
ファンタジー
魔法至上主義のグラスター王国にて。
レクティタは王族にも関わらず魔力が無かったため、実の父である国王から虐げられていた。
そんな中、彼女は国境の王国魔法軍第七特殊部隊の隊長に任命される。
そこは、実力はあるものの、異教徒や平民の魔法使いばかり集まった部隊で、最近巷で有名になっている集団であった。
王国魔法のみが正当な魔法と信じる国王は、国民から英雄視される第七部隊が目障りだった。そのため、褒美としてレクティタを隊長に就任させ、彼女を生贄に部隊を潰そうとした……のだが。
「隊長~勉強頑張っているか~?」
「ひひひ……差し入れのお菓子です」
「あ、クッキー!!」
「この時間にお菓子をあげると夕飯が入らなくなるからやめなさいといつも言っているでしょう! 隊長もこっそり食べない! せめて一枚だけにしないさい!」
第七部隊の面々は、国王の思惑とは反対に、レクティタと交流していきどんどん仲良くなっていく。
そして、レクティタ自身もまた、変人だが魔法使いのエリートである彼らに囲まれて、英才教育を受けていくうちに己の才能を開花していく。
ほのぼのとコメディ七割、戦闘とシリアス三割ぐらいの、第七部隊の日常物語。
*小説家になろう・カクヨム様にても掲載しています。
異世界転生は、0歳からがいいよね
八時
ファンタジー
転生小説好きの少年が神様のおっちょこちょいで異世界転生してしまった。
神様からのギフト(チート能力)で無双します。
初めてなので誤字があったらすいません。
自由気ままに投稿していきます。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる