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第3章 少年期 学園編
175話 “公開実技授業”当日〈後処理の時間2〉 第三者 視点
しおりを挟む第三者 視点
第三王子「いいえ!父上!僕はだまりません!こいつは今回のことは自分が上手くやると言って大見栄を切ったくせに、それが自分が引き起こした、ただの私怨だった事を有耶無耶にするために、わざと侵入者を1人逃して、あたかも他に狙いがあったと装いたかっただけではないですか?おおかたその思惑が自分の思い通りにいかなくて駄々を捏ねているんです!そんな、“はた迷惑な奴“を甘やかしてはダメですよ!!」
第三王子は親であるサフィアス王の言葉も聞かず立ち上がり、意気揚々と自分の持論を振り翳し、アトリーを甘ったれた“はた迷惑な奴“と決めつけた・・・・
シュンッ! ドコンッ!! 「うぐっ!!」
勝ち誇った様に言い切った第三王子、更なる追い討ちをかけようとした、その時・・・・何かが第三王子を巻き込み壁へ追突した。
「「「「「なっ!?」」」」」「「「「「えっ!?」」」」」
「・・・てるんですよ、・・・アンタに言われなくても、人に“迷惑“を掛けているって事は分かってるんですよっ!!」
第三王子を巻き込み壁へ追突したのは、父親の膝の上で俯いていたアトリーだった。アトリーは第三王子の言葉の数々を聞き終えた直後、父親の膝の上から“瞬間移動“して、第三王子の目の前に“転移“し目にも止まらぬ速さで彼の胸ぐらを掴み壁に追突したのだった。
胸ぐらを掴まれたまま壁に押し当てられる形になった第三王子。
「「「「「アトリー!?」」」」」「「「アトリー君!?」」」「アトリー様!!」「「ロズ!!」」 ガタガタッ!
第三王子「うぅ、っ!お前っ!…はっ、事実を指摘されて、次は暴力で誤魔化そうと言うのか⁉︎」
あざ笑う様にアトリーを煽る第三王子。だがどこか悲しく苦しい表情で、第三王子を高く釣り上げるアトリー。その表情と行動は一致しないまま彼は涙目になりながら第三王子に激しい感情をぶつける。息苦しそうに顔を顰める彼の足は床から離れ、宙吊りになっていた。大人達は咄嗟に立ち上がりアトリーを止めに入ろうとしたが、それをジュール達聖獣がそれを遮った。大人達は一定の距離を保ち様子を見守ることになった。
アトリー「黙れ!的外れな解釈ばかりして、自分が正しいなんて勘違いしてるアンタに、僕の何が分かるってんだ!確かに僕はあらゆる人達に迷惑を掛けている!それは事実だ!
だが、それはアンタに指摘されるまでもなく僕自身が1番理解している!
あの王女が復讐に来た原因が僕だって事も!それが発端で怪しい“宗教団体“が絡んできた事も!その“宗教団体“が僕を長年付け狙っていたって事も!そして、僕が付け狙われていた事を大人達が隠していたって事も!そのせいで、家族や叔父様達が陰ながら対応して忙しくなっていた事も!僕が秘密にした事で家族が凄く心配している事も!それが全て僕のせいだって事も!全て分かっている!分かってしまった!僕は分かってしまったんだっ!!」
「「「「「ア、アトリー・・・」」」」」「「「「「っ!」」」」」
第三王子の的外れな言葉が、アトリーの自己嫌悪していた心に引っ掛かり、今まで抱え込んだ感情が爆発した。それを聞いた全員が驚き悲痛な表情でアトリーを見つめる。
アトリー「アンタは自分が構って貰えない寂しさを、僕のせいにして、拗ねてるだけ!そんな奴に指摘されたくはないんだよ!
それに僕が価値がない人間だって、皆んなに心配をして貰えるような人間じゃないって、“神々の加護“がなければ、ただ厄介事を引き寄せる“迷惑“な子供だって、何よりも、誰よりも、理解している・・・
僕は自分勝手で卑怯者の愚かな人間なんだ、僕なんて、いなくなれば・・・・・っ!くっ!あ"あ"っ!」ドコッ!!! ビシッ!
「「「「「!!?」」」」」
自分の不甲斐なさや愚かさに自己嫌悪で潰されて、自分の存在意義まで放棄しそうな、そんな絶望を抱えているように見えた。だがそれに抵抗するように苦しそうに第三王子を掴んでいない左手で壁を強く殴った。
ボロッ ガラガラガラッ 「ひっ」
アトリーが殴った壁にはアトリーの拳が突き刺さり、そこから放射状にヒビが入り一部が音を立てて崩れ落ちた。それを見た第三王子は顔面蒼白になり震えていた。大人達もいよいよ強制的に止めに入ったほうがいいんじゃないかと、動き出そうとした、その時・・・・
?『『落ち着いて、アトリーちゃん』』
急に淡く光り輝く聖獣達、その中の1人のジュールがアトリーに近づき、優しい声で話しかけた。話しかけたと言っても、その声は脳に直接聞こえてきていて、耳から情報を得ているわけではなかった。不思議な響き方をする若い女性の声や聖獣達が醸し出す空気に人々は圧倒されていた・・・
ズボッ!ガラガラガラッコロコロッ・・・
アトリー「・・・くっ!・・・っ、ジュ、ジュール?」
アトリーは脳内で呼びかけられると、頭に痛みを感じたのか、壁に突き立ていた拳を引き抜き、その手を頭に添えて振り返った。その時、違和感を感じたのか不思議に思いながらジュールを呼んだ。
?『『アトリーちゃん、貴方に“宗教団体“の事を隠すように言ったのは私達なのよ。でもその事で貴方がそこまで悲しむとは思わなかったの、ごめんなさい、でも、今の貴方のその悲しみや絶望などの負の感情は貴方の本来の感情じゃないわ、気をしっかり持って!』』
パァーーッ! 「うっ!」 パッ 「「「「「っ!」」」」」 ドスッ!
全身から強く神聖な光を放ち、目が開けていられないほどで、全員が目を手で覆いながらもその光を浴びた。
アトリー「ぐっあ"あ"ぁ・・・っ!・・・ティーナ・・・ちゃ・・・?」フラッ トサッ
アトリーは強く神聖な光を浴びた瞬間、反射的に第三王子を持っていた手を離し、両手で自分の目を覆いながら苦しみ出した。その苦しみもたった数秒のことで光が収まると手を下ろし、何かに気付いたようで目を見開いた、その気付いた事を言葉にしようとした時、言い切る前に急に意識を失い、後ろに倒れ込んだ、それを上手に夜月が受け止めた。
「「「「「アトリーっ!?」」」」」「「「アトリー君⁉︎」」」「アトリー様!?」
?『『大丈夫、疲れて気を失っただけ、もうどこも悪くないわ』』
「「「「「ほっ・・・」」」」」
急に倒れたアトリーを心配する全員に、アトリーは心配ないと告げる正体不明の若い女性の声、その話に安堵の声を漏らす一同。だが、その中の1人は声の主に心当たりがあり、今にも失神しそうだった・・・
サフィアス王「・・・しゅ、“主神様“・・・」
「「「「「「「「えっ!?」」」」」」」」
サフィアス王「・・・我らが全ての母にご挨拶を・・・我らを慈しみ、お見守りいただけるだけでなく、我が国の建国の際に許可して頂いた事に深く感謝申し上げます。後の繁栄も神々のご助力のおかげでございます。全ての神々に感謝を捧げます・・・・」スッ・・・
「「「「「「「「・・・はっ!」」」」」」」」
ガタガタガタッ!
「「「「「「「「か、感謝を捧げます!」」」」」」」」
そう、この若い女性の声は“主神リトスティーナ“の声だった、以前、神託を受けた事のあるサフィアス王は真っ先に気づき、主神の声を届けているジュールの前に跪くと深く頭を垂れた。その言葉に一瞬、全員が耳を疑った。だが、すぐにそれが事実だと理解した。この国の王が正式に伝統的な挨拶をしたことで全員がサフィアス王と同じように床に跪き、祈りを捧げる所作をした。さすが元神官家系の王家の血筋なだけあって、動きがスムーズだ。その中で仁達だけはどうしていいか分からず、立ったまま戸惑っていた。
主神『『堅苦しい、挨拶は今はここまでにしましょう。この状態は長く続けられない、簡単に要件とさっきのアトリーちゃんの状態の説明だけをします』』
「「「「「はっ、よろしくお願い致します」」」」」
主神『『端的に言うと、私達はアトリーちゃんの様子が気に掛かり今日の出来事を見守っていた。その際にアトリーちゃんが相手の奇襲をわざと受けた時におった傷が原因で、アトリーちゃんが情緒不安定になった。
アトリーちゃんに傷をつけたあのナイフには“呪詛“だけではなく、邪神が強い“邪気“を込めていた事で、普段なんて事ない些細な失敗でも、全てを悪い方向へ取って落ち込んでしまうようになる。アトリーちゃんはその負の感情を膨れ上がらせる効力を持った“邪気“に当てられてしまった。
本来なら、その時少し落ち込む程度の効果しかないのに、今回は傷を受けた後が悪かった。
それは私達がひた隠しにしてきた、“邪神教・マルモーヴェ教“の存在をアトリーちゃんが知ってしまった事、その上、さっきアトリーちゃんが言っていたように、今まで自分がその邪神教に狙われていた事も知り、人に迷惑を掛けたがらないアトリーちゃんが、酷く衝撃を受けた、体に少し残ったその“邪気“の影響が強く出てしまって、自己嫌悪に陥り自分の存在すら否定し始めていた。アトリーちゃんが絶望して自らの手で命を断つ前に、「「「「「っ!!」」」」」急遽、眷属である聖獣を介し、アトリーちゃんの中に入り込んだ“邪気“を浄化しに来た。それが今の状況の全てよ。他に聞きたい事があるなら質問していいわ』』
話の内容に戸惑いを見せる一同、その中でアトリーの母“シトリス・ノービレ・デューキス“は静かに手を上げた。
デューキス夫人「主神様、宜しいでしょうか?」
主神『『どうぞ』』
デューキス夫人「我が子は、アトリーは、目を覚ました時にまた自らを責め苛むのでしょうか?」
質問の許可を貰い、不安そうにそう聞いてきた。
主神『『それは、どうなるか分からないわ、確かに負の感情を膨れ上がらせた原因は完全に浄化させた、だからと言って、アトリーちゃんが知った事実がなくなるわけじゃない。その事で責任感が強いアトリーちゃんがどの様に考えるか、そこは母親の貴方が1番分かっているでしょう?』』
(それに、アトリーちゃんが、負の意感情に囚われた原因が自分の隠したスキルが原因で、家族や友人達を心配させた事もあるもの、それをアトリーちゃんが自分から話す前に私からその原因を話すわけにもいかないし。よく話し合って貰うのが1番なのよね・・・)
デューキス夫人「っ、・・・はい・・・アトリーは責任を感じて、黙って出て行くかもしれません」
主神が話す内容に心当たりがあり、自分の子供の行動が予想できたデューキス夫人、そんな事態に陥った場合を想像して、さらに不安そうな悔しそうな表情をしたアトリーの家族。
主神『『それなら、貴方達がどうにかしてアトリーちゃんを安心させてあげなさい。家にいても大丈夫だと、アトリーちゃんがただ甘えても嫌われないと思えるように・・・貴方達は家族でしょう?』』
「「「「「「はい!」」」」」」
家出をするかもしれないアトリーを引き止めれるのは、自分達家族以外いないと主神に言われ、勇気をもらったのか、家族全員が力強い眼差しで返事を返した。
サフィアス王「主神様、私からも一つ、質問を宜しいでしょうか?」
主神『『何かしら?』』
次はサフィアス王が真剣な目で手を上げ質問の許可を取ってきた。それに快く答える主神。
サフィアス王「この度の件もそうなのですが、何故アトリーはあの邪神教にああも付け狙われるのでしょうか?その原因にお心当たりはございませんでしょうか?」
「「「「「!!」」」」」
サフィアス王の質問の内容に主神だけではなく、この場にいる全員が驚きの表情をあらわした。
主神『『・・・それは、・・・そうね、明確な答えは分からないけれど、アトリーちゃんが私達、神々から好かれやすいからかしら?アトリーちゃんの容姿や地位などではなく。あの子の魂が私達を惹きつけると言ったところかしらね。私達はアトリーちゃんが可愛くて仕方ないのよ。それも他の神々も同じ、その中の1柱に“邪神“がいると言った感じね。“邪神“でも神は神、良くも悪くも神々を惹きつけると言うアトリーちゃんの魂の性質なのよ、多分。
“邪神“もどこかでアトリーちゃんの魂を気に入ったんでしょう。それ以来しつこくアトリーちゃんを自分の元に置きたがっている。その要望に“邪神“を崇める“宗教団体“が答えようと躍起になっているんだと思うわ』』
「「「「「そ、そんな・・・」」」」」「「「「「アトリー・・・・」」」」」「「「「「なんて事だ・・・」」」」」
主神の話を聞きショックを受けたのか、聖獣の夜月の懐で、スヤスヤと穏やかな寝息を立てて寝ているアトリーを、凝視しながら呆然としている一同。母親であるデューキス夫人は涙を流していた。今後、自分の息子の身に起こるであろう出来事を思うと、不憫で仕方なくなって涙が出たようだ・・・
主神(それが前世からの因縁なんて誰も分からないでしょうけど、嘘は言ってない、それに根は凄く深いのよね。いまだに相手がアトリーちゃんに何をもとめているかも、相手の居場所も正体も掴めてない、だから、すぐに解決はできないのが歯痒いわ・・・)
サフィアス王「・・・では、主神様はアトリーの周辺には今後も、不埒な者達が付き纏う可能性があると、そう、お考えなのですね?」
主神『『えぇ、そう思うわ、だから私の方でも今後もアトリーちゃんを常に見守っているし、出来うる限りの手助けはするつもりよ。それに他の神々も心配しているから、相手方の“邪神“を見つけ次第報告が来ると思う。その時は遠慮なく、その“邪神を消滅“させてやるわ!!これはアトリーちゃんを気に入っている神々の決定事項だから、貴方達も少しの情報でも入ったら、すぐに神殿に来て報告してくれると嬉しいわ』』
“邪神“に対しての嫌悪感を隠しもせず、“邪神の消滅“への意気込みも凄く、断言するほどだった。その意気込みが“神気“として現れ、室内の全員を威圧した。最後に情報提供の協力まで要求して・・・・
サフィアス王(神々はあれほどまでにアトリーを気に入っているのか。知っていたことではあるが、ご本人からそう言われると、また違った好意の示し方に見える。アトリーの事を大切な友人のように話す主神様はどこか人間味がある・・・だが、それを引き出せているのがアトリーの魂の性質、性格なのかもしれないな・・・それに、正直、“邪神“の執拗なちょっかいにどう対処していいか分からなかったからな、そこに神々が協力して頂けるとの事だから、今後は情報の提供のために神殿に行けばいいのが分かっただけでも良かった。・・・・“邪神と言っても神は神“か、確かに私達では手に負えるはずもなかった事を、神々が引き受けて頂けるのは有り難い。原因が取り除けるまでは気は抜けないがな・・・)
サフィアス王「畏まりました。全ての情報を共有いたします事をお約束いたします」
サフィアス王は恭しく頭を垂れ、約束を口にした。少しの打算と大きな感謝の心を込めて・・・
主神『『ありがとう、宜しくね、そろそろ時間だわ、アトリーちゃんのこと頼むわね、・・・・アトリーちゃんまた元気になったら教会で会いましょうね・・・ジュールちゃん達も宜しくね・・・』』
スゥーー・・・・
ジュール「がぅっ!」天華「きゅぅ!」夜月「がぁうっ!」
光がどんどん弱くなって行く中、主神は全員に念押しするようにアトリーの事を頼み、後ろを振り返ると寝ているアトリーに頬擦りをし、一方的にまた会う約束して、最後に聖獣達にもアトリーの事を頼んだ。聖獣達が纏っていた光は、聖獣達が目を閉じるとともに消え失せ、周囲に満ちていた神聖な空気も霧散した。再び目を開けた聖獣達は任せろと言わんばかりに空に向かって吠えた。
「「「「「「「「・・・っ、・・・ふぅー・・・」」」」」」」」
室内にいた全員は主神が去っていったのが分かり、その場に座り込んだ。
サフィアス王「はぁ、主神様、直々にお言葉をいただけるとは・・・これから色々と忙しくなるな・・・・ん?あ、ロズ、大丈夫か?」
「「「「「「「あっ・・・」」」」」」」
と、今の今までその存在を忘れていた一同だった・・・・・
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