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第3章 少年期 学園編
158話 “転生者“アメトリン・ノブル・デューキスと言う人・・・ 勇者候補:花村 仁 視点
しおりを挟む勇者候補:花村 仁 視点
あの時、僕は心臓が飛び出るんじゃないかって言うほど緊張した。
思いがけない所で彼が“転生者“であった事を知り、僕達は凄く困惑した。彼の“称号“だけではなく“加護“の欄に書いてあった日本語の神々の名にも・・・でも、それを彼がちゃんと理解できて居るのか、その事を本当に聞いて良いものなのか、凄く迷った・・・
でも、聞く決心が付いたのは彼が僕達の為に作った魔道具を見た時だった。
あれは間違いなく“僕達の世界に咲いている桜“の意匠だったから。それが何故すぐに“僕達の世界の桜“だと分かったかと言うと・・・この世界で発見されている“桜“と名付けられた樹木は、発見された土地の“ゾネオスト“のみに生息するため、独特の生体をしていた。
“向こうの世界の桜“は春になると花が咲き、夏になると青々と葉をつけるのだが、“この世界の桜は葉をつけない“。何故なら“この世界の桜“の生息地である“ゾネオスト“は万年常春の気候であるがため“桜の花“は散りはするが、しばらくするとまた花を付けるのだ。
だがどのような生態をしているか分からないが、異世界という事もあり不可思議なサイクルで花をつけ散っていく。なので葉を付けずにどうやって光合成して栄養を得ているかと言いう疑問が生まれるのだが、正解は花自体が光合成する。と言うものだった。そのせいか、そのおかげか、“この世界の桜の花“は散った先から次々花をつけ、咲いては散るを繰り返すので、年中“桜の花“が見る事ができる、不思議な桜なのだ。
だから、彼の用意した魔道具の意匠に“桜の花と葉“両方が飾られている事で僕達は確信が持てたのだった・・・・
(ゲーム内で世界を回る事ができた時に立ち寄った、“ゾネオスト国“の設定は今でも覚えているって、彩ちゃんと夢ちゃんが力説してくれたから・・・そんなトンデモ設定本当にあるのか?って、疑って、学園の図書館で調べてみたら、本当にそう書いてあった。
“数代前の勇者“が桜の花が好きで“ゾネオスト“の土地を万年常春にして欲しいと精霊達にお願いしたそうだ。その時、桜の生殖を気候に適応させる為に精霊達が変化させたそうだ。・・・異世界ってなんでもありなんだなぁ(*´Д`*)・・・)
だから、あの葉のついた意匠を見た時、他の人は指摘しなかったが僕達だけは気づいた。彼は“転生者“として向こうの世界の知識があると、しっかり自分の“称号“の意味を理解していると・・・
彼はしっかりしている様で何処か抜けているんだろう。今まで一緒に過ごしている中で感じていた違和感の正体がやっと分かった・・・・・
・・・・・・
「アトリーさん、色々と漏れてましたよね?前世での知識や常識とか・・・」
アトリーさん「ふふっ、あ、やっぱり気づいた?天華達に聞いたって言い訳でも苦しかったかな?」
互いに同じ世界の人なのかと認識をすり合わせるように、アトリーさんについていた“加護“の話や、向こうの世界の常識などを話しているときにこんな話題になった。
「いやだって、あの“アンジェリカ“と揉めた時の話に“頭がお花畑“って言い回しを使ったことや、“アップルパイ“とかの時とか色々ありましたし」
彩ちゃん「そもそも確信が得られたのは“桜のペンダント“の意匠の時です。“桜の葉“がやけにリアルにカットされてましたから・・・それに魔法をオリジナルで作った時の“魔法名“を英語で付けてたじゃないですか」
夢ちゃん「そうそう!マルキシオス領での醤油やお料理の件とか色々ありましたし!てか、アトリーさん前世でも結構お料理なさってたんですか?」
アトリーさん「あー、そう言われると色々やらかしてるな・・・あ、名前の呼び方はいつも通りでいいよ、後で他の人の前で間違えたりしたら大変だからね!それと、僕は独身だったから自炊はずっとしていたよ、だから料理の腕前にはそこそこ自信があるよ♪」
夢ちゃん「わぁー、凄いです。以前作って貰ったお料理どれも美味しかったですし、なんか家庭の味って感じがして感動しました!あ、名前の件は了解です!
」
彩ちゃん「あ、それ分かる!何か前から食べてたって感じがして、凄く美味しかった!また食べたいな・・・あ、名前の件は遠慮なく呼ばせて頂きます♪」
「「はぁ~」」
色々話しているうちにマルキシオス領で食べた料理の話になり、アトリーさんの作ってくれた料理を懐かしむように2人はため息を吐いた。
(あれは確かに、僕も家庭の味って感じがして凄く感動したな、醤油や出汁を使った料理を久しぶりに食べたからってのもあるけど、何処か懐かしい感じがしたな・・・・以前にも食べたことあるような、そんな感じ。やっぱり故郷の味が恋しかったんだろうか?・・・・彩ちゃん達もそんな感じがしたからまた食べたくなったんだろうな)
今はこんな感じで喋って入るけど、冒頭で言った通り、最初は僕達が色んな意味で一方的に聞いていいものか凄く悩んだんだ、でもアトリーさんが“転生者“でもしかしたら“同じ世界“の人なのかもって考えたら、居ても立っても居られなくて、アトリーさんに“転生者“なのかって聞く事にしたんだ。その甲斐もあってこうして気安い感じで会話ができている。
だって、僕はこう思っちゃったんだ。僕達と同じ感覚を共有できる大人だといいなって、頼れる大人かもしれないって・・・・僕達はそう心のどこかで思っていた。
(実際、アトリーさんは僕達の親世代だと判明してから話は弾み、色んな事を話し相談できている。それだからか、しみじみ痛感したよ・・・僕達は寂しかったんだって・・・)
僕達は心の奥深くでは途方もない不安を抱えたまま、この世界での日々を暮らしていたことに気づいてしまったんだ。アトリーさんの“称号“にあった“転生者“って文字を見た時に・・・だから、今、現在10歳のアトリー君だったとしても、頼りたかった。向こうの世界はちゃんと存在しているって、肯定して欲しかった。そして、絶対帰れるって言って欲しい・・・
(こっちの世界じゃ10歳のアトリー君を頼りにしちゃ駄目だとは思ったけど、やっぱり、自分達以外の人と向こうの世界の話をして落ち着きたかったんだよなぁ・・・言い訳にしかならないけど・・・・でもやっぱり楽しいな、話が合う人がいるってのは・・・・・・でも・・・・)
でも、アトリーさんの前世の話題はできなかった。前世の名前は何なのか、どこに住んでいたのか、お仕事は何をしていたのか、ご家族はいたのか、・・・どうやって亡くなったのか・・・・深くは聞かない、聞けない、それをアトリーさんも望んでいたから・・・
(どこの誰だったかは全くもって不明だけど、良い人なのか、悪い人なのかさえも不明、でも、とても親しみが持てるんだよねアトリーさんは。それに何故かあんな表情してくれたんだ、アトリーさんは良い人なのは間違いない!)
僕達の行く末を心配してくださっていた神様達に手を合わせて感謝を告げていると、アトリーさんも同じように手を合わせて神様に祈りをあげていた。その時の表情がとても10歳の子供ではない表情だった。
凄く大人びていて、どこか遠くを眺める目はとても穏やかだった。そして細めた目は慈しみを讃えて安堵していた。
(・・・・あの時の表情が誰かに似ていたな、誰だったかな?・・・・)
最近よく感じる既視感にまた頭を捻らせているうちに話は進み、また空いた時間に皆んなで料理を作る話になっていた。
アトリー君「仁さん、次は何が食べたいか決めておいてね!僕の作れる範囲なら何でも作るから♪」
そう、アトリー君に言われて、答えの出ない疑問に頭を使うのはやめて、こちらに来てから食べれてなかったものを次々口に出し始めた・・・・
「えっ!じゃ、じゃあ、白身のフライとか、唐揚げとか、鍋とか、ネギトロ丼とか、カレーとか・・・あ!そうだ前に作ってくれた“コールスロー“も食べたい!」
アトリー君「おぉう、ジャンルが見事にバラバラだね・・・でも、あの“コールスロー“を気に入ってくれたみたいで嬉しいよ」
夢ちゃん「私もアレ好きです!」
彩ちゃん「私もです!」
2人は何故か凄く真剣な表情でビシッと手を挙げて“コールスロー“を気に入っていると主張した。
アトリー君「ふふっ、分かったよ、次も絶対作るよ。ふふっ」
無駄に真剣な表情の2人にたまらず笑い声を上げたアトリー君。その表情はとても慈愛に溢れた微笑みを讃えていた・・・・・
(っ!やっぱり、中身が大人だからなのか、凄く子供扱いさせれてるな。でも、面倒見が良い大人なアトリー君が“転生者“でよかった、もしこの人が僕達に興味のない人だったら、今頃、僕達はこんなに楽しくこの世界では暮らして入られなかっただろうな。急に“転生者“と言う秘密を知って確認までしてきた僕達を責めるどころか、優しく受け入れてくれて気を遣ってくれる。“転生者“事を話すか3人で迷ったっけど、今はやっぱり話してみて良かったって安心して言えるな。・・・・・・それにしても、あの表情は不意打ちだよ・・・彩ちゃんなんて鼻血一歩手前なんだけど・・・・(*´Д`*))
どこか懐かしさを感じる安心して頼れる大人、これが“アメトリン・ノブル・デューキス“と言う人の人柄なんだなって思った僕。そして最後に隣に座ってる彩ちゃんにそっとハンカチを差し出し話を続けた・・・・・・
>ーーーーー<>ーーーーー<>ーーーーー<
・・・・・一方その頃、デューキス家の屋敷を出て王城に向かっていた、王弟・ブルージルは・・・
王弟:ブルージル 視点
(はぁ~~~~~~、あれ以上深追いすれば俺の命?はなくならないだろうが、何かしらの厳しい制約に縛られるところだった・・・ふぅ、しかし、あの子達は今頃何を話しているんだろうか・・・・)
そう言って馬車内で脱力した俺は、先程までいたデューキス家の庭園内でしていた会話を思い出した・・・・
「・・・そうか・・・俺の予想としてはアトリーの様々な分野に対しての異常な知識と発想力、その規格外な順応力や学習能力など、常識から外れている成果を出すところ、そんな所を全て含めてその“テンセイシャ“と言う“称号“の意味だと思った。俺の考えうる中でこの国の言葉するならば、あらゆることに特化した“稀代の天才“もしくは“才能の宝庫“に似た“称号“なのではないか?・・・これは俺の、俺1人が今までの仁達やアトリーの様子を見て思い至った予想だ。どうだ?あっているか?」
「「「「・・・・・」」」」
アトリーに“テンセイシャ“という“称号“の意味の予想を問われ、俺自信が見聞きして感じた予想を隠し立てする事なく、話した・・・
(今これを話したとして、アトリーが俺にその“テンセイシャ“と言う“称号“の意味を、正確に教えてくれるかはまた別の話だが・・・)
と、内心思いつつアトリーの反応を見極めようと、ジッと観察した。だがアトリーは俺の話を聞いた後から口に手をやり黙り込み、視線を下げて考え込み始めた。
(あぁ、これは正確な意味ではなかったか?・・・アトリーは何を考えている?誤魔化そうとしているのか?これは追求すべき事か?いや、そもそも追求できる事か?)
この時、アトリーの考え込む姿を見て、自分はどのような立ち位置にいるべきなのか考えた。
(神々が与えし“称号“に何の意味もない事はない、何かしらの意味があり、何かしらの指標となるものだ。では、この“称号“はアトリーの何を示しているのだろうか?俺が予想したアトリーの能力を示すものなか、もしくは人柄?・・・・・または存在そのもの?・・・・・そうであったなら俺はこの件には触れてはならなかったのかも知れないな・・・どうするべきか・・・・国に仕えている立場としては知っておきたい所だが、深く追求してはいけないような気もする・・・『その判断は正しい、ブルージル・ノブル・ドゥーカ』っ⁉︎)
突然、自分の思考の中に介入してきた存在に驚き、声をあげそうになったが何とか耐えた。
(・・・・ヤヅキ様、何故・・・・)
ヤヅキ様『我々が其方の表層心理を読むのは容易い、普段はこのような面倒な事はせぬが今回ばかりは無断で読ませてもらった』
(・・・・アトリーに関する事柄だからですか?・・・)
この心の中を探られる感覚は、たまに聖獣様方と会話する中で感じる感覚だが、普段は微かな違和感を感じる程度だったが、今はその違和感がより鮮明で、あがらう事ができないほどの強力な神聖な力を感じる。その神聖な力に畏怖を感じ、嘘偽りは無駄だと思い知らされる。だから、無駄な思考はせず、ただ素直に思ったことを伝える努力をした。
ヤヅキ様『そうだ、我らは常にアトリーを守るためにある。だが、今回はアトリーの願いを優先する』
(・・・アトリーの願いとは?)
ヤヅキ様達のアトリーに対するブレない想いに、謎の安心感を覚えつつも彼の願いを聞いた。
ヤヅキ様『・・・追求せぬ事・・・・』
(・・・“称号“の真の意味を知られたくないと?)
ヤヅキ様『・・・其方が今自分で話した内容で納得する事だ』
(・・・アトリーは私が見出した見解が正しくないと分かっていて、あえて正しはせず、勘違いしたままでいてほしいって事ですか?)
ヤヅキ様『そうだ、アトリーはそれを望んでいる』
(・・・そう、ですか。・・・・・分かりました。アトリーの望む通りにいたします)
考えを巡らせているアトリーが、不意に大きな姿で隣にいたジュール様を撫でる姿が目に止まった。
ヤヅキ様『良き返事が得られて嬉しい。其方が提案をする拒否するような事になれば、アトリーが望まぬ処置をする事になったであろう・・・』
(!⁉︎・・・そ、それはどのような?)
ヤヅキ様『・・・其方に“強制的な契約魔法“を施す事だ』
(!“強制的な契約魔法“?・・・それは隷属魔法とはどう違うのですか?)
通常、“契約魔法“とは相手との合意の上、互いの提示した要望を行使させるための魔法だ。それが相手の合意なしに強制的にできるとは、一方的に相手を服従させる“隷属魔法“とどう違うと言うのか。
ヤヅキ様『“隷属魔法“は相手の同意なしに相手を服従させ、規約に反する行動をとれば代償とし厳しい罰が与えられ、最悪、死ぬこともあるが。“契約魔法“は互いに提示した要望や規約に反する行動ができなくなるだけで、苦痛を与えたり、ましてや人を死に追いやるような効果はない。その魔法は通常は“互いの合意“が不可欠だが、我らが施す場合はその“合意“がなくとも“契約“が実行されると言うだけのもの。“契約魔法“の“合意“が要るか、要らないか、ただそれだけの差だ』
(危害を加えるつもりはないと?)
ヤヅキ様『あぁ、それはアトリーは望まない、だが、今回の件はそれを施すほどの案件だったと言うこと・・・』
(それほどですか・・・)
ヤヅキ様の言葉で今回の“称号“の件がアトリーの中ではどれほどまでに重要なのか、よく分かった。そして、アトリーの優しさも・・・・
ヤヅキ様『其方が素直に提案に合意してくれたので、アトリーが其方に対し、過剰な引け目を感じずに済んだ。感謝する・・・』
(・・・・・いいえ、私もそれは本意ではございませんので・・・・)
やはり、ヤヅキ様方は何処まで行ってもアトリー優先。その事に内心少し呆れて笑いそうになったのは秘密だ。
ヤヅキ様(アトリーとの口約束だけでも“言霊“となり、ある意味“契約魔法“みたいな効果はあるが、それ以上に神々が見ている時点で、約束を破った場合の代償が“強制的な契約魔法“より重くなるがな・・・( ̄∇ ̄)まぁ、そこは言わぬが花か?・・・)
と、そんな事を思われているとはつゆ知らず、アトリーが何かを決めたような表情をした後、また少し考え口を開いた。
アトリー「ジル叔父様。ジル叔父様の予想のどちらが、この“称号“に似ているかは僕でも正しく理解はしていません。僕的にはどちらも当てはまる気もしますが、そうではないかもしれない、そんな曖昧な感覚ですが、確かに僕がこの“称号“に相応しいと神々が感じたからついてはいるのでしょう。ですが、この事を他の方に知られると、僕の事を見る人の目が変わるのが僕はとても怖いです。なので、ジル叔父様、この事は本当に誰にも教えないでほしいのです。いつか僕が自分で意味を理解し直接言えるその時まで他言無用と約束してください」
(ふっ、うまい具合にはぐらかす言い回しをしてきたな。だが最後にちゃんと釘を刺して来る所は誰に似たんだろうな?ふふっ)
「・・・あぁ、分かった、アトリーがそこまで言うなら俺はこの事を誰にも言わないと誓おう」
アトリー「有り難う御座います、ジル叔父様」
この時アトリーは自分の予想に反して、今の話をあっさり信じた私が意外だったのだろう、その内心が少し表情に出ていたが、そこは気づかぬふりをして私はこの場を後にする事にした。
「さて、約束だからな、アトリーは今からジン達にその“称号“のことで色々と気になることを聞きたいのだろう?それなら私はここらへんで遠慮しておこう、君が真に“称号“の意味を理解し自分の口から告げるその日まで、これ以上の詮索もしない。それにそろそろ俺は帰って今回の“侵入者“の件を陛下に報告しなければならないからね、調べる事もあるし・・・」
(いつか、か・・・、そんな日が来るか分からないですが・・・ヤヅキ様、こんな口約束でアトリーの心の平穏が保たれるなら、私はいつまでも黙っておく覚悟は決めましたよ。それにアトリーが可愛いと思ってるのは私も一緒ですからね!)
そう心で言いながら空を仰ぎ見た。
ヤヅキ様『ふふっ、分かっている・・・』
アトリー「分かりました、お気遣い有り難う御座います。ジル叔父様、お仕事頑張ってください」
「あぁ、頑張るよ」
仕事に追われているのは事実だし、この子達も自分達だけで話したいこともあるだろうと気を利かせて、子供達に手を振り、その場をさった・・・
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