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第3章 少年期 学園編
153話 対応策?
しおりを挟むはい、どうも、僕です。
前回、父様から学園内に在学生の“学章“を使った侵入者の話を聞き、思いつく限りの犯人がしそうな行動を予想するために、その日にあった出来事を思い出し、照らし合わせ、“並列思考スキル“を使って深く考察していると。
僕が次々口にする予想に周囲の人達はポカンッとした表情。どうやら、僕が皆んなの話す隙を作らなかったせいで、会話にならなかったみたい。その事に気づいたソルが僕を考察没入モードからリアルに引き戻した。止められてやっと周囲の状況に気づいた僕は一旦口を閉ざした。
「あ、っ・・・・」
(おっふ・・・やばい、考えに浸り過ぎて喋り過ぎた。(:-∀-)集中しだすと他が見えなくなる、いつもの悪い癖が出て思考がダダ漏れになってしまった。皆んなドン引きしてないかな?・・・)チロッ
父様を見るといつも通りニコニコ笑顔、ジル叔父様を見ると片手でこめかみを押さえ宙を仰いでいた。ロシュ君と仁達は話の内容に驚いたのか話について行けてないのか、まだ、ポカンッとした表情。ソルは現実に戻ってきた僕に安堵の表情をした後にしょうがないなぁ、みたいな表情で息を吐いた。
「えっと、・・・・ごめんなさい、先走り過ぎました・・・」
父様「気にしなくて良いよ、アトリー。ちょうど意見を聞きたかったからね」
と、父様が言ってくれたのでホッと胸を撫で下ろした。
ジル叔父様「はぁ、今の間に懸念事項が5個は出てきたな・・・、まあ、いい、それよりアトリー、さっき言った“接触者“について詳しく説明してくれるかな?」
ため息を吐いたジル叔父様が真剣な表情で僕が話した、“接触者“僕がいない隙を狙って仁達に話しかけてきた、“アナトリ王国“の間者らしき人についての詳細を求めた。そこからは実際に相手と会話した仁達を交え、今日起きたことを順序立てて説明すると、父様とジル叔父様は少し考えた後、静かに口を開いた。
ジル叔父様「まず、アトリーがさっき気にしていた、“勇者候補“であるジン達に対しての取り決めだが、今回召喚された“勇者候補“は不当に召喚されたとして、基本的には速やかにお帰りいただくと言うのが神々の意向なので、その帰還準備が整うまで君らの身柄は他の国々を代表して、我が国が責任もって預かり歓待する事になっている。その間、各国は“勇者候補“達が自らこの世界に留まりたいと意思表明するまでは、勧誘などの行為は一切してはならないと条約が交わされている。なので、君達が会話した人物が“アナトリ王国“の出身者だとして、そのような誘いを掛けたならば、条約違反になる。
それと、学園内にあちらからの留学生がいるかと言う疑問に答えるなら。“いる“、人数的にも複数人、“存在した“。あちらの王女とアトリーの揉め事以降、一緒に来ていた留学生も退学していったからな。他の王族も同様で、今、学園内にその関係者が何名ずつ残っているかは王城で詳しく調べてみないとわからないな」
(あ、何名か居るにはいるんだね、それにそんな条約が締結してたなんて知らんかった。まぁ、僕が聞くの忘れてただけなんだが・・・仁達が来た事に動揺してたのもあるし・・・)
と、心の中で言い訳していると・・・
父様「ここ数年で学園には他国からの留学生の数は増えていて、今年は特に短期間だけの留学申請が現在も後を経たない状況なんだよ。だから他国からの留学生の把握には少し時間がかかるんだ。でも今日中には調べはつくだろう?ジル」
父様にそう聞かれたジル叔父様は無言で頷き返した。
ジル叔父様や父様が言いたいのは、僕との間で揉め事を起こした他国の王族達は、自分の従者や護衛など、その他にも歳の近い貴族家の子供達を連れて学園に入学してきていた様で。揉め事が起きた後、その王族について来ていた留学生達は、帰国する王族と一緒に戻るか、そのまま学園に残っているか、に別れているらしい。
入学式からの短期間で、大人数の入学と退学の申請の手続きの処理に追われ、その上、今現在も、複数の留学申請の申し込みが殺到しているようで、学園の事務方が多忙を極めているそうだ。随時、留学生の情報は来るものの国別での人数の把握は、王城に戻って見て見ないと分からない、と言う事らしい。
(あー、僕達が学園に入学するのが知れ渡っていたからか・・・( ´ ▽ ` ))
天華『まぁ、私達やアトリーを取り込もうとするのはどこの国も一緒って事ですね。その上で“勇者候補“まで入学したとあらばそうなるのは必然かと・・・』
(だねぇ・・・しかし、そうなると“侵入者“が仁達に接触してきた“アナトリ王国“の人?とは断言できなくなった。それに“侵入者“の目的が何なのかも分からなくなってきたな、ん?そう言えば、盗まれた“学章“の数と“侵入者“の人数、それに大まかな動向はどうなってたんだろうか?(-᷅_-᷄๑))
夜月『そこはまだ聞いてないぞ』
(聞いてみるか・・・)
天華『それが分かれば“侵入者“の目的も分かるかもしれません』
(だね、てか、そこが1番重要だったよね!)
僕の目の前でテーブルの上に乗って話を一緒に聞いていた天華と夜月。2人との今の話の中で1番重要な事を聞き忘れたことに気づき、早速聞いてみることにした。(あ、ジュールは僕の膝の上で寝てるよ!(*゚▽゚*)精霊達も静かだけどちゃんといる気配はするね)
「父様、ジル叔父様、今まで1番重要だったことを聞き忘れていたんですが、その、盗まれた“学章“の数と“侵入者“の人数はあっていたんですか?それと、今日の“侵入者“の大まかな動向は把握できているんでしょうか?」
ジル叔父様「あぁ、それは・・・・……・・・・って、ことぐらいしか分からなくてな」
「そうですか・・・・」
ジル叔父様が言うには盗まれた“学章“は男子学生の物が2個、女子学生の物が3個、その内、女子学生の物2個(この2個がいつも見ていたヴェステ王国の王女様“アーミラさん“の取り巻き達の物だった)が1年生の物で行動記録は他の1年生とほぼ変わらない行動をしていたとのこと。後の3つは他の学年の物だったがそれも同学年と変わらない動きをしていたそうだ。
やはりと言うか僕の予想は当たっていて、“学章“の機能である居場所の特定範囲はかなり大雑把で、“学章“とセットで作られた学園内の見取り図が記されている大きな金属製の板状魔道具があり、その見取り図の教室や廊下に生徒達が何人そこにいると、分かるように数で表示される仕組みだそうだ。その教室に誰がいるか詳細を知りたい場合は“見取り図の魔道具“の知りたい場所を触ると、別の板状魔道具にそこにいる人の詳細が表示される仕組みらしい。
このシステムは学園内に張り巡らされた、無数の“人間感知の魔道具“で把握されていて、“学章“をもった学生と、教員用の“教章“正式名“教員証明徽章《キョウインショウメイキショウ》“を持った教師達を識別し、何も持ってない人が学園内に入ってくるとすぐに分かるらしい。(来客や事務員などの“証明徽章“はまた別にあるらしい・・・人間感知センサーみたいな魔道具か、凄いよね、でも熱感知なのか物体感知なのか、はたまた魔力感知や気配感知なのか詳しくは教えてもらえなかった)
だから“侵入者“は“学章“を盗んだ上で学園内に入ってきたんだろう。しかし、その“侵入者“のただ1つ気になる動きがあった。今日は珍しく、どの学年でも数人が休み時間中に1年生の教室付近に行っていた記録があり、そのグループとその残りの3つの“学章“が同じように行動していた、と言うこと。ようは僕達を取り囲んでいた、あの学生達の群れの中に盗んだ“学章“をつけた侵入者が紛れ込んでいた、と・・・
(やっぱり、あの中にいたのはいたんだ、仁達に接触してきた人数もあってる。でも、接触してきておいてそこまで積極的なお誘いではなかったように見える、“侵入者“じゃなかったのか?それなら“侵入者“は何が目的だったんだろうか?それに後の2人は何が目的だったんだ?僕達と同じクラスにいなかったのは分かっているけど、午後の授業は合同だったから、僕達にいくらでも接触は可能だったはず。なのに授業中にそんな事は起きなかった・・・何がしたかったんだ?いや、何をしていたんだ?(-᷅_-᷄))
天華『目的が掴めませんね・・・』
全てに謎が深まったことに頭を傾げた僕達、ロシュ君や仁達、他の人達も頭を捻って考えている。
彩ちゃん「相手は何がしたいのでしょうか・・・」
夢ちゃん「今の所、”侵入者“全員、普通に学生生活を送っただけって感じだけど・・・」
父様「そうだね、”侵入者“目的が分からないのは不安だが、それより気にしないといけない事があるよ。その“侵入者”が明日以降も学園に来るのかって事、それ次第で私達はどう対応すべきか考えないといけないからね」
「「「「「!」」」」」
「そうですよね。もしかしたら、明日も平気な顔で学園内に入ってくる可能性がありますね・・・ジル叔父様、その盗まれた“学章“一時的に使用不可にできないんですか?」
ジル叔父様「それは無理だな、“学章“の登録や登録破棄はその本体がないとできない。他の方法だと“学章“本体が損傷したりしない限り登録は消えないんだ。学園を休みにするわけにもいかないしな。だから私達にできることは、“侵入者“が入ってきたのを各所に知らせて警戒させるぐらいだな・・・相手が誰もいない廊下などに集まったりすれば一網打尽にできるんだが・・・そもそも、この“学章“のこの機能は国の上層部と学園長、後は数人の教員ぐらいしか知り得ない機密事項だったはずなのに、どこから漏れたんだか・・・」
「うーん、情報の漏洩で、“学章“の機能を逆手に取られてしまいましたか・・・“学章“の機能改善は追々やるとして、今は侵入者対策を考えましょう」
(“学章“の機能の改善は後でいくらでもできるからね、むしろ僕が欠点無しに魔改造してあげるよ、まずは“学章“の解体から・・・ふふふっ( ◠‿◠ ))
雪花『アトリー様、顔、顔・・・』
(!おっと、楽しみすぎて顔に出ちゃったか、ふふっこれは後の楽しみに取っとかなきゃね・・・)
*後日、“学章“の居場所感知の魔道具を国王であるサフィアス叔父様の許可を得て、魔改造を施したアトリー。
学園内での生徒達の位置情報が誤差30㎝まで改善させ。今回のような“侵入者“への対応策として“学章“の識別機能も遠隔で操作できるように改造した。“学章“自体にも“使用者登録“機能を付与するように進言し、盗難の可能性も消した。学園の正規の入り口以外からの“侵入者“に対して、新たな迎撃機能を搭載させた人間感知センサーの魔道具の設置。
その魔道具は“熱感知“・“動体感知“・“魔力感知“・“気配感知“・“悪意感知“・“光センサー感知“など様々な感知機能を搭載し、学園から発行される“証明徽章“を持ってない“人間や魔物“が学園内に侵入した場合、その場で捕縛用結界が展開される仕組みにした。
結界を避けたとしても5段構えで捕縛用の魔法が展開されるように設定したと、楽しそうに話したアトリーを、一緒に開発に携わった大人達は引き攣った笑顔で返事を返したらしい。(結界・麻痺・混乱・光魔法のレーザービーム弾・ピンポイントの雷の、5段構えだよ♪(^ν^))*殺る気はありません。捕縛用です。後半2つは時間稼ぎ、または威嚇用です。
これにより、部外者が学園内で自由に行き来できるのは、馬車を乗り降りするロータリーとエントランスホールや応接室がある対応棟だけになった。
“学章“の機能の魔改造に心躍らされていた僕は少々危ない顔になっていたようだ、雪花に指摘されて顔を引き締めたが、すでに遅かったようで、向かい側に座っていたジル叔父様と仁達が複雑な表情をしていた。隣にいたソルや斜め前にいた父様はいつも通りニコニコ笑顔だったが・・・
・・・まぁ、それは横に置いといて、気を引き締め直した僕は父様やジル叔父様、他の皆んなと明日以降の“侵入者“対策を話しあった結果・・・
父様「・・・・話をまとめると、“侵入者“対策としては取れる行動は、まず、ジン君達はできるだけアトリーや聖獣様方の側から離れない事と、見覚えのない物には触らない事、もし、アトリー達がいない時に話しかけられてもすぐに返事はせず、アトリーが作った魔道具を起動させる事、くらいかな?」
ジル叔父様「結局、今日アトリーが出した指示とは大差ない対応策となったが、今の所取れる行動がこれしかないな。策とは言い方が・・・後はアトリーの作る魔道具が鍵か・・・」
「大丈夫ですよ、ジル叔父様ちゃんと考えてますから♪」
ジル叔父様「そ、そうか、また、凄い機能を満載した魔道具ができるんだろうな・・・」
「ふふっ、期待にお応えしますよ♪」
(ふふっ、仁達には一切、怪我や精神的苦痛もおわせないから、安心してくださいね♪)
夜月『どこまで作り込む気だ?・・・・』
(僕の考えうる全ての対策を取るよ・・・ふふふっ(°▽°))
ジュール『うわぁ~、またエグい物ができそうだなぁ~』
(やるときゃ徹底的にやるよっ!)
夜月『やるのは良いが、こんを詰め過ぎるなよアトリー』
天華『ちゃんと休憩を取りながら作業してくださいね』
(はーい!٩( ᐛ )و)
夜月『ソルにちゃんと言っておくか・・・』
天華『そうですね・・・』
(むぅ、解せん!)
夜月達にのめり込み過ぎないように注意されながらも、思い描く魔道具に心躍らせならがその魔道具の製作をするために、僕は対応策の話が一旦終わった会議室を出て行った。後ろからソルやロシュ君がついて来ており、今からする事を2人に説明しながら歩いて自室に戻っていた僕は、その時、仁達が会議室に残って父様達と話していた会話に気づいていなかった・・・・
>ーーーーー<>ーーーーー<>ーーーーー<
勇者候補:花村 仁 視点
今日の学園内で起こった事に対して会議室で対応策を話し合った結果、アトリー君が作る魔道具待ちとなった為、一旦、自室に着替えに行こうとしたら、アトリー君のお父さんである公爵様から呼び止められた。
公爵様「仁君達、ちょっと待ってくれるかい?」
「はい、何でしょう?」
公爵様「昨日、君達が見たいって言っていた“記録の魔道具“が今日ジルから戻って来たんだ。アトリーの魔道具の完成までに時間があるから今から見るかい?」
「「「えっ!」」」
「い、良いんですか?」
(昨日はパーティーの様子を写していて、その中で聖獣様達?使った魔法?で苦しんでいた人の特定と調査のためにジル様に預けるから、数日は見せれないかもって言ってたのに。その調査ってもう終わったのかな?(-᷅_-᷄๑))
ジル様「あぁ、人物の特定は思った以上に早く済んだからな、後の調査は“コレ“がなくても行えるから、今日ちょうど良いから返しに来たんだよ」
そう言って差し出されたのは長さやく3㎝の雫型のイヤリングだ。
「そうなんですね、わぁ、これが魔法の記録媒体かぁ、こんなに小さいのにいろんな映像が記録されてるなんて凄い!あ、でも“コレ“ってどうやってこの中に記録した画像を見れるんですか?」
公爵様「あぁ、それは、“コレ“専用の“記録再生の魔道具“があるんだよ。それも合わせて貸し出すから見てみて。使用方法は私が教えてあげたかったけど、私はまだ仕事が立て込んでいるから無理なんだ。だから、そこの暇そうな王弟殿下にお願いしてるから、一緒に連れて行っていいよ」
(王弟殿下を顎で使う公爵様って・・・・)
ジル様「おい、ラト、誰が暇そうだ!ここには仕事で来てるんだぞ!」
公爵様「あははっ、そうだね、でも、今はアトリーの魔道具完成まで暇なのは確かだろう?ふふっ」
ジル様「くそっ、この屋敷に他の仕事持ち込ませなかったくせに・・・」
公爵様「ふふっ、ジル、ゆっくりして行きなよ、夕食も食べて行くだろう?」
ジル様「・・・食べる・・・」
公爵様「あぁ、ちゃんと用意させてるから堪能して行ってくれ、じゃあ、また後で・・・ふふっ」
(ジル様が揶揄われてる、従兄弟同士で仲がいいんだな・・・(°▽°))
お二人の気心知れたやり取りの後、優しく微笑んで優雅に会議室を出て行った公爵様を僕達は目をパチクリさせていた。
ジル様「はぁ、ラトは気遣い方が分かりずらい・・・まぁいい、おい、ジン?どこで見る?」
「えっ、あ、はい、どうしよう誰かの部屋に集まる?」
彩ちゃん「あ、そうね、着替え終わってから仁の部屋に集まれば良いんじゃない?」
夢ちゃん「そうだね、いつもそうしてるし」
ぼーっとしていた僕にジル様がどこで見るか聞いてきた、他の2人に聞いたらいつも通り僕の部屋での“記録の魔道具“の再生会になった。僕達はジル様を連れて自室に戻り、ジル様には申し訳ないけど僕の部屋のソファーでお茶をしながら待ってもらう事に、その間、僕は急いで着替えた。着替え終わっても彩ちゃん達がくるまで、ジル様と冒険者活動などの色んな話をしていると、少ししてから彩ちゃん達が着替えを済ませて部屋にきた。
そして、この日、待ちかねていた“映像“を見た僕達は衝撃の事実に自分の目を疑った・・・・
「えっ、これって・・・・・」
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