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第3章 少年期 学園編
144話 2度目の警告
しおりを挟む天華『そ、その、主神様がそこの枢機卿を破門するようにと、“リトス教の巫女“に神託をおろそうとするのを止めるのに必死でして・・・』
(⁉︎、ま、マジか⁉︎もしかしてティーナちゃん、今さっきのやり取りを見てたの?)
天華『もしかしなくても、今日のアトリーの正装を見るために朝から下界を見守っていらした様なんです。それで、あの枢機卿がアトリーを聖女とくっつけて、自分の手駒にしようとしたのがどうもお怒りのようです・・・
“『神官が私達の警告文を無視しようとは良い度胸じゃないの!今すぐ破門して国外追放にしてやる!何なら今すぐに一番ひどい神罰を与えてやるわ!』“と物凄くご立腹でして。私達にもその怒りが届くぐらいでした。
本来ならすぐにでも神罰の雷が落ちても良いぐらいの様でしたが、アトリーや関係ない方々が近くにいるから、雷を落とすのは思いとどまった様ですが、今いつ枢機卿に神罰が降りてもおかしくない状況ですね。ですので現在は私達や天照様達もやってきて全員で説得している所です』
(あいちゃー(*´Д`;)子供の成人式の晴れ姿を楽しみにする保護者かな?って感じだけど・・・教会関係者が“洗礼と祝福の儀“の際に出した警告文を蔑ろにしたのが怒りポイントなのか・・・それは庇えないねぇ・・・まぁ、神罰を下すのはむしろ“やっちゃって!“て感じなんだけど、物理だけはやめて欲しいかな?初めての新入生歓迎パーティーの最中だから、死人だけは今は出してほしくないなぁ・・・・・あ!そうだ!忘れる所だった!今はドラコーンさんにお誘いを断ったかの理由を、どう説明すればいいか聞きたかったんだった!)
天華達が静かだった理由を聞いていて、本来の要件をうっかり忘れそうになっていたのに気づいた僕だった・・・・
(ねぇ、彼に神獣の件を言わずにどう説明したら納得してくれるかな?)
天華『あ、そう言う要件だったんですね、うーん・・・・そうですね、そのままアトリーの死後は神々の元に帰ることになっている、とでも言ったら良いんじゃないですか?事実ですし、へたに誤魔化すより良いかと思いますよ?』
(あー、確かに?神獣だからって言わなきゃ良いだけならその方が話は早いか・・・( ̄∇ ̄)・・・うん!よし!それで行こう!相談に乗ってくれてありがとね、天華♪)
話をやっと本筋に戻し天華に相談した所。元々秘密にすることが多い僕的には、人に隠し事をしながら物事を説明するにはそれなりに気を使う所だが(仁達が来たことで最近は特に気を遣っていて気が抜けない)、天華が凄く単純な解決方法であっさりと解決してくれた。申し訳ない感じで気が重かった僕だったが天華に相談して心が軽くなったのでご機嫌でお礼を言うと。
天華『いえいえ、私に来たお話ですから、アトリーにはご迷惑をかけてしまってますし、それぐらい当たり前です』
(ふふっ、いつも色んな所で相談に乗ってもらってるからこれぐらいは僕もしないとね、だから“おあいこ“ね、ふふっ、あ、そうだ、今はティーナちゃんの方は大丈夫?)
天華『ふふっ、そうですね“おあいこ“です。あ、主神様は今は落ち着いていらっしゃるみたいなので大丈夫ですよ』(さっき、アトリーがパーティーの最中に死人は出してほしくないって言ったのを伝えたら大人しくなったとは言いづらいですが・・・)
(そう、なら良かった、じゃあ、僕はドラコーンさんに説明をしなきゃね、でもまた何か聞かれたら答えて欲しいな)
お互いにお世話になっているのだから“おあいこ“と言うことで話をまとめ。今のティーナちゃんの状況を心配すると落ち着いていると聞いて一安心した。なので自分はドラコーンさんの話の続きに専念することにした。
天華『はい、私はここで見守ってますのでお答えできる範囲でしたらすぐにお答えします』
(ん、よろしく(´・Д・)」)
そう会話を終了して、答えを待っているドラコーンさんに視線を戻した。
「お待たせしました、ドラコーン殿。聖獣達は僕の死後、神々の元に帰る予定になっているので、そのお誘いには応じる事はできない、との事です」
「「「「「なっ!!」」」」」「「「「「えっ!」」」」」 ザワザワッ!
僕のこの返答に、さっきまで睨み合っていた枢機卿と帝国皇太子達がすごい速さでこっちを見た。それに周りで聞き耳を立てていた人達も驚いたかのか大きなざわめきがおきた。
ドラコーンさん「・・・そうですか・・・神々の元にお戻りになられると・・・ふむ、分かりました、度々質問にお答えいただき感謝申し上げます」
そう言って深々頭を下げてくれたドラコーンさん。
枢機卿「っ!ちょっと待ってください!先程の話をどうしてそんなに簡単に信じるのですか⁉︎下界に降り立った聖獣様が再び神の元にお戻りになるなど聞いた事がありません!」
(あー、そう言われると思ったー(*´Д`*))
そう、枢機卿の言う通り、この世界では聖獣は神の御使と呼ばれ、何かしらの役割りや使命を帯びて下界・人界に降り立つものである。今までの聖獣はその役割りや使命の全てが人界で継続的に行うものであった為、人界に留まるのが常識になっていた。なので枢機卿は今回の聖獣の顕現も僕が死ねば聖獣は当然、人界に留まるものと思っているのだろう。だが今回、天華達はただ1人の人族のために生まれて来て、その役割りや使命も今までの聖獣達と全く異なるので、その常識は通用しない。
帝国皇太子「確かに聞いたことはないな」
シスターちゃん「私も聞いたことございません、あ、あの、デューキス様、何かお間違いとかではございませんよね?」
帝国皇太子「ふむ、デューキス子息、子息が何か聞き間違った可能性はあるのではないか?」
(えっそれ、僕に聞いちゃう?てか、念話でどう聞き間違えってんだ?気を逸らしていて“聞き損じる“ことはあっても、面と向かって会話してて“聞き間違う“ってを方が難しんだが?(°▽°))
枢機卿の言葉で周囲でも疑念の声がちらほら聞こえてくる中、シスターちゃんと皇太子が僕の聞き間違いではないか?と変な憶測を立てた。
枢機卿「皇太子殿と意見が一致するのはアレですが、デューキス子息様、もう一度、聖獣様にご確認いただけませんか?」
『ブチッ!』(ん?今なんか上の方から聞こえたような?)
天井を見上げ空耳かなっと首を傾げてみたが、特に変わった様子はなかったので視線を戻すと父様が枢機卿に反論していた。
父様「!、枢機卿!あなたは我が息子と聖獣様方との意思疎通に問題があるとお思いか⁉︎」
枢機卿「いえ、そうではなくてですね・・・」
父様「では、どう言うおつもりだったんですか?仰って良い事と悪い事の区別もおつきになられないのか?」
枢機卿「っ!な、何ですと⁉︎」
僕が黙っていると、枢機卿が僕にもう一度、天華達に今言ったことは本当か確認して欲しいと言って来た。その図々しい言葉に流石の父様も怒りを露わにした。
帝国皇太子「デューキス公爵、落ち着かれよ、貴殿の言いたいことも分かるが、これは仕方ないのではないか?聖獣様方のお言葉を解することができるのは貴殿の子息だけなのだから。何かの聞き間違いであったのなら後々恥をかくのはそう伝えた子息なのだ。子息はまだ幼い、聞き間違いや解釈の違いなどもあるかもしれないではないか?」
(まぁ確かに?今の所、表向き他に確認する術がないのは事実だし?疑われてもしょうがないっちゃしょうがないけど。この人さっきから僕に友好的なのか敵対的なのかよくわかんねぇなぁ~(*´Д`*)ここまでかき回しといてどうしたいんさ?僕にこれ以上近づいてくる様子もないし、何がしたいんか判断できんなぁ~、枢機卿は今後の自分の利益を逃したくないって思惑はわかるんだけどねぇ~)
父様「それはあり得ません」
(おう、父様かっけぇ~!『アトリー』ん?どうしたの夜月?)
夜月『すまない、少々急だが借りるぞ』
(ふぇ?)
皇太子の言うことは至極まともで納得できる話ではあったが、父様はその言葉に真っ向から“あり得ない“と断言した。その毅然とした態度の発言に周囲は少し怯んだ様子だったが、皇太子はまだ何か言おうと口を開いた。その時、ティーナちゃんを宥めていたはずの夜月が、急に僕の真正面に来て僕に話しかけてきた、『すまない』と前置きして来て、僕は意味が分からないうちに意識にもやが掛かった。その次に瞬間・・・
皇太子「デューキス公爵、貴殿がそう信じたいのは分かるが「『黙れ、騒がしい』」っ何⁉︎誰だ⁉︎」
父様を諭す様に声をかける皇太子の言葉を低く重みのある声が遮った。
「な、なんだ⁉︎」「あ、あれは・・・どう言うことだ⁉︎」「っ!」「ひ、瞳が・・・」ザワザワッ
枢機卿「な、何故・・・」シスターちゃん「デューキス様?」第四皇女「ど、どう言うこと?・・・」帝国皇太子「アレは・・・デューキス子息か?」
周囲の人が驚きの声をあげて騒ぎ出し、僕の目の前で話していた枢機卿や皇太子達も驚愕の声をあげた。僕はその表情をぼんやりとした意識の中でまるで他人事のような感覚で見ている。いつの間にか体が勝手に動き出し父様とライ兄様の間をすり抜け前に出ていた。そして先程、皇太子の言葉を遮ったのは他でもない僕だった・・・
母様&父様「「アトリー・・・」」ライ兄様&ヘリー姉様「「アトリー?・・・」」ソル&イネオス達「「「「「アトリー様」」」」」仁「・・・アレは夜月様?」彩ちゃん「すでに憑依しているの?」夢ちゃん「目の色が違う・・・キレーな“白銀色“」ロシュ君「ア、アトリー様?」
すぐそばにいた家族が心配そうに僕の名前を呼んだり、小さく驚きつつも納得の声をあげた。
(あー、神託スキルが発動したのかな?・・・今回は、なんか、意識がぼんやりするなぁ・・・)
父様達の声を聞いて、やっと自分が置かれた状態を認識した。自分の意識はややぼんやりするものの周囲の状況は分かって動いている。そんな感覚に身を委ねていると、自分の中に自分とは別の意識がそばにいるのを感じ、そちらに意識を向けるといつも感じている夜月の気配があった。
(夜月?何か言いたい事があるんだね?)
夜月『あぁ、無礼な者達に言わねばならない事ができた、少しの間だけアトリーの体を貸してくれないか?』
(うん、良いよ、なんか分かんないけど、言いたい事全部言っちゃえ( ・∇・)/)
夜月『ふふっ、感謝するアトリー』
そう言って、僕は体の支配権も夜月に渡すと、自分では動かすことはできないが体の感覚は共有できた、周囲で起こっていることは鮮明に感じ見聞きできる状態になった。完全なる傍観者モードに入ったのだった・・・
「『先ほどから聞いていれば、お前達の聞くに耐えん主張は我ら侮辱しているのか⁉︎』」ドンッ!
と、一喝して、夜月は僕の身内以外の人達に魔力を使って威圧を放った。そこからはもう、夜月の独壇場だった・・・ーーーー
(わぁ~、夜月が本気で怒ってるぅ~、僕もう知らなーい、と・・・(°▽°)」)
>=====<>=====<>=====<
第三者 視点
ドンッ!
「「「「「うっ!」」」」」「「「「くっ!」」」」「「「「「っ⁉︎」」」」」ガクッ!ガタガタッ!
膨大な魔力に物を言わせた、凄まじい魔力威圧がダンスホール全体に解き放たれ、アトリーの身内以外のその場にいたすべての者達が跪かされた。
帝国皇太子「っ!こ、これは・・・」枢機卿「ぐっ!」第四皇女「ううっ」聖女「う、くっ・・・」ドラコーンさん「っ!」
威圧の発生源の一番前にいる帝国の皇太子と枢機卿、その隣にいる少女達は1番キツイ影響を受けていた。そして、完全なる巻き込みを喰らったのは竜王国の外交特使のドラコーン。(ドラコーンさん可哀想 (*´ω`*))
枢機卿「せ、聖獣様、お、お怒りをお鎮めください!」
「『ほう…、私が何故怒りを感じているのか理解しての発言なのだろうな?』」
枢機卿「っ・・・・」
「『ふんっ、愚か者め』」
黙り込んだ枢機卿を鼻で笑う夜月。
「『そこな神官、お前は何の為に今ここに来ているのだ?我らを貶める為に来ているのか?それとも我が友を取り込み自分の利益にするために画策しに来たのか⁉︎』」
ダンッ!
夜月自身が膝末く枢機卿の前に出て力強く足を踏み鳴らした。
枢機卿「ひっ!」
「『我ら三聖獣は、我が友、“アメトリン・ノブル・デューキス“を護り、補佐する為に創られた守護聖獣だ!そして、我が友に望まぬ事を強要し自由を奪う者達を排除するために我らはいるのだ!決してお前達の私利私欲を満たす為に創られたのではない!』」
夜月「ガァゥーッ!!」天華「ギキューゥッ!!」ジュール「アゥーンッ!!」
夜月、天華、ジュール、三柱の“神獣“がそれぞれ高らかに吼えた。それだけで空気は震え清らかさが増し、その神聖な空気は人々に重くのしかかった。
「「「「「っ!!」」」」」
夜月の言った言葉に衝撃を受けたのも束の間、皇太子などは言葉を発したいが体にのしかかった神聖な空気で息をするが精一杯だ。夜月の魔力威圧の範囲外であるアトリーの身内でさえも息苦しさを感じた、今の咆吼はそれほどまでに効果をもたらした。
「『先程、我が友が告げた言葉をお前達が疑うことすらも烏滸がましい!“神々の愛し子の加護“を持つ友を護る任務の我らが、我が友亡き後に人界に留まる必要などないのだ。なので必然的に国家、組織、人界のどの場所にも属することはない!それが神々から拝命した任務だ!覆ることなど絶対にない!それをお前達が勝手に論じ疑うなど思いあがるな!それに我が友と我らは同等の存在だ、我が友を疑うのならば我らを疑うも同義!我が友を侮辱した罪!しかと受けよ!』」
「「「「「⁉︎」」」」」
そう宣言した夜月の横でジュールが勢い良く遠吠えした。
ジュール「アオォーーーンッ!!」
遠吠えしたジュールを中心に空気の振動を感じ、それが波のように過ぎ去ったと思う間もなく風が吹いた。その風は人によっては爽やかな森林香りを纏っていたり、甘い花の香りがしたりと感じ方は人それぞれであったが、だが、ある一定数の人達には鼻をつく様な刺激臭がしたようだ。
今吹いた風で刺激臭を主に感じた者達はアトリーの話を疑った者や、アトリーを懐柔し天華達を手に入れようと画策していた者達であった。その者達は刺激臭の風を吸い込むと、次々喉が焼けるほどの痛みに襲われ床をのたうち回ったのだった。
あちらこちらで咳き込み、のたうち回る人達を睥睨した夜月は、もう一度自分の目の前に居る枢機卿に強い魔力威圧を放ちながら睨みつけた。
枢機卿「ぐっ!ゲホッゲホッ!ぐ、ぐるしいぃ、お、お慈悲を・・・」
苦しそうに咳き込み、夜月に縋るように床に這いつくばり慈悲を乞い願う枢機卿、その彼に冷たく凍付きそうな鋭い視線を送りながら夜月は口を開いた。
「『そして、“アヴァール・モーメン“!お前はリトス教の神官でありながら、主神リトスティーナが三年前に出した警告文を堂々と無視し、神官の誓いを破り己が利益を追求した罪で主神様自ら神罰を下される!己が罪の深さを胸に刻み、悔い改めよ!』」
その発言と共に室内であるにも関わらず小さな雲が発生した。枢機卿の真上で・・・その小さな雲はやがて色が変わり黒く染まっていき電気を帯びてきた。
パチッ!パチバチッ! ピカッ!!ドカーンッ!! バリバリバリッ!
次の瞬間、激しい光と共に小さな雲から雷が落ち、ダンスホール内に雷鳴を轟かせたのだった。
「「「「「きゃーーっ!」」」」」「「「「「わぁーーっ!!」」」」」
雷の音と威力に悲鳴が上がり周囲が騒然となった。その雷が落ちた先には感電し、真っ黒に焦げた枢機卿がかろうじて生きて転がっていた。
枢機卿「っ・・・うぐっ・・・」
「『お前の罰はこの雷と複数のスキルの剥奪だ。そして、リトス教徒としての処罰は“教皇“に一任する』」
夜月がそう言いながら見たのは、ダンスホールに枢機卿達と一緒に入って来ていた大司教だった。大司教は跪きながら体の前で両手を組む祈りの体制で、夜月とアトリーをひたすら祈り崇めていた。
大司教「か、畏まりました、厳重に処罰するようにお伝えいたします!処罰をお任せ頂き感謝申し上げます!」
この重苦しい空気と魔力威圧の中、必死に絞り出した言葉を聞いた夜月は最後にこう警告した。
「『最後に、お前達に神々が再び“警告“する。“『我らの加護を受けし“愛し子“に聖獣を授けたのは、この者が自由に生きる権利を保障する為である。我らが愛し子が望まない限り、国も、教会も、あらゆる組織も、必要以上に関わる事を禁ずる。また、我らが愛し子に邪な心を持って近づく事も禁ずる。・・・・“禁を破った者には神罰を下す“、ゆめゆめ忘れる事なかれ我らは全てを見守っている、こうして“警告“するのは2度目だ、3度目がない事を祈る。』“と』」
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